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エピローグ
いつも、遠くから見ているだけ。
私のことを好きになってくれる人なんて、絶対にいないと思っていた。
うじうじオドオド、引っ込み思案で。
そんな自分がキライだったあの頃。
でも、間違いなく彼との出会いが。
私の世界を……
そして私を変えるきっかけをくれたんだ。
誰もいない放課後の教室。
一緒に笑った保健室。
その一瞬は、永遠に色あせない。
大切な想い出は胸の中に。
私は新たに歩き出す。
変わらないことが大切な場合もあるけど。
変わっていくことが大切なこともあると思う。
季節が移りゆくように……少しずつでいい。
自分自身を好きでいられるような、そんな人になりたい。
今日は、大切な記念日。
早紀にとっても、私にとっても。
新たに始まる物語の、最初の1ページ。
まずは、友人代表のスピーチに挑む、私の第一歩だよ。
早紀、待っててね。
私は心の中で大きくうなずいた。
そして、聖也くんの大きな手に包まれながら。
私は、今。
新しい一歩を踏み出した。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました♪




