第九六八話 「アットホーム」
>サオリは淫魔の契りにより主を倒した
>2,660ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして3,000ポイントの経験値を得た
>レベル55になった
>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した
>2,350ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして3,000ポイントの経験値を得た
>レベル56になった
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>2,660ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして3,000ポイントの経験値を得た
>レベル56になった
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>10ポイントの経験値を得た
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>2,060ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして3,000ポイントの経験値を得た
>レベル57になった
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>10ポイントの経験値を得た
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>10ポイントの経験値を得た
>サオリは淫魔の契りにより主を倒した
>2,350ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして3,000ポイントの経験値を得た
>レベル56になった
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>10ポイントの経験値を得た
>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した
>2,060ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして3,000ポイントの経験値を得た
>レベル57になった
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>1,790ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして3,000ポイントの経験値を得た
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>10ポイントの経験値を得た
>サオリは淫魔の契りにより主を倒した
>2,060ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして3,000ポイントの経験値を得た
>レベル57になった
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>10ポイントの経験値を得た
>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した
>1,790ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして3,000ポイントの経験値を得た
>レベル58になった
▽▽▽▽▽
まぁ、サオリさんが酔っぱらっている時点でもう、予測はついていたのだが、案の定、アットホームなスキンシップが始まってしまった。(遠まわしな表現)
いつもと違うのは、サナが角と尻尾を淫魔化して、可愛がられたり、(主にミツキを)可愛がったりしてたくらいか。
後はいつもより酔ったような感じだったかな?
いや、全員アルコールは入っているので、そのせいかと思ったが、どうやら私の種族特性【フェロモン】とサナの【フェロモン】が合わさって、媚薬のような効果が表れたっぽい。
サキュバスちゃんとからかっていたサナが本格的にサキュバスさんになってきたので、淫魔化して本気になるのは、二人きりの時だけにしてもらおう。
主にミツキのために。
虐めているわけじゃないんだけど、サービスし過ぎなんだよなぁ……。
▽▽▽▽▽
「お布団敷くけど、お父さんも二階で寝る?」
つやつやとしたサナがそう言いながら浴衣の襟元を整える。
「いや、今晩はチャチャの布団で一緒に寝るよ。
朝起きて一人じゃ寂しいだろう?」
「……それもそうッスね。んじゃ、アタシ達は二階で準備するッスか。」
「そうね、じゃぁおやすみなさい、レン君。」
「おやすみなさい、サオリさん。」
「お父さんおやすみなさい。」
「パパ、お休みッス。」
「ああ、二人ともおやすみ。」
そう挨拶をしたあと、トントントンと二階への足音が3人分響く。
チャチャの寝ている奥の間からは、うっすらと二階のドタバタと布団を用意する音も聞こえるが、特に気にすることなく、幸せそうに眠りについている。
チャチャは最近、やっと寝相が悪くなってきた。
と、いうのも変な話だが、安心して眠れるようになったのだろう。
以前は直立した棒か、丸まった猫のような、いわゆる邪魔にならないような寝方をしていたころから考えれば、特段の進化だろう。
そんなチャチャの布団に入り、軽く頭を撫でると、何か夢でも見ているのか、笑顔を見せてクスクスと笑っている。
今が幸せそうならなによりだ。
枕の位置を調整し、横になり、しばしの間チャチャの寝顔を眺めてから私も眠りについた。
▽▽▽▽▽
「ぐえ。」
チャチャのお腹の上に何かが降って来た。
「うにゃ?ととさん?」
昨日は随分勇者のおじさんに飲まされて途中から記憶がないのだけれども、ととさんが寝かしつけてくれたのかな?
「それにしても、ととさん、意外と寝相が悪いにゃね。」
お腹の上の腕を持ち上げ、バンザイさせる恰好で避けると、布団から起き上がり、大きく伸びをする。
「ねねさんもまだ起きてないみたいにゃね。」
ピン!
その時、チャチャの野望のスイッチが上がった。
「今日は一人で朝ご飯作ってみようかにゃ?」
▽▽▽▽▽
「水瓶の水も小瓶の水も、少し古くなっちゃってるにゃぁ。」
吊るしてある水道のように使っている小瓶の水で手を濡らしながら、ちょっと考える。
川まで行って水を汲みなおししてると、それだけで時間が無くなってしまう。
なら、川でお米を研いで、お味噌汁分だけ水を汲んでくればいいんじゃないかな?
と、チャチャは考えた。
お釜を小脇に、桶を一つ持ち、裏の川へと向かうチャチャ。
ふんふんふんと鼻歌まで飛び出して、やる気十分である。
まずはお釜に入れて来たお米を研ぎ、水を切った状態で小脇にもう一度抱える。
片手には並々と新鮮な川水が入った桶を持ち、一度台所に戻ると魔力コンロにお釜とお鍋を置き、桶からお玉でお釜に水をつぎ足し、水分量を調整する。
味噌汁用の鍋の方は、わりと大胆に桶から入れて、先にぽいぽいと煮干しを入れているが、両方ともまだ火は付けていない。
お米のきゅーすい時間が大事だからだ。
さて、おかずはベーコンエッグさんに決まってはいるのだが、さっき川で飛び跳ねていた川魚も捨てがたい。
昨日の晩、食べた塩焼きは美味しかったにゃーと、チャチャは味を反芻する。
「……おかずは多いほうがいいにゃよね?」
そういいながら、桶を片手に、また川へと降りていくチャチャであった。
ミツキッス。
尻尾を、尻尾をそんなことに使っちゃ駄目ッス!
いや、物の本ではそういうのもないわけじゃないけど、駄目ッスよ……
次回、第九六九話「チャチャの朝ごはん」
なんか、今回、どっと疲れたッス。




