第九三九話 「ウルキの夜」
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>1,540ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>サオリは淫魔の契りにより主を倒した
>1,540ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レベル54になった
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>10ポイントの経験値を得た
>サオリは淫魔の契りにより主を倒した
>1,310ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>10ポイントの経験値を得た
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>1,540ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レベル54になった
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>10ポイントの経験値を得た
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>1,310ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>10ポイントの経験値を得た
>サオリは淫魔の契りにより主を倒した
>1,310ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
▽▽▽▽▽
まぁ、そうなるよね。
と、いうか、私が何かサービスしたかったというのもある。
本来ギルドのゴールド達との繋ぎなんていうものも勇者、というよりプラチナでもある自分の仕事であろうが、サオリさんに任せきりだったし、サナには言わずもがな日常から世話になっているしな。
ちなみに酔いが足りなかったのか、サオリさんは消極的で、サナはノリノリだった。
いや、サオリさんは地母神様からの授法の儀を考えて、サナに回数を譲ったのかもしれないな。
地母神様から回数制限が出ているので、お風呂でも無事2回戦もなく、サナとサオリさんに挟まれて、ゆったりとした眠りにつくことができた。
とはいえ、もう一晩12回くらいだと物足りなく感じているのは、もうしばらく内緒にしておこう。
▽▽▽▽▽
ギルドマスターをはじめ、沢山の人たちに見送られながらウルキを発つ。
次の目的地は、久しぶりのタツルギの街だ。
つまり温泉街がある場所であり、サオリさんがすでにもうごきげんだ。
もう、すっかり温泉に泊まるものとしてるな。
いや、小銭どころか大銭が入ったので、みんなに還元するのに良い部屋でも選んで泊まるのは確かにありか。
部屋の空き状況にもよるが、考えておこう。
でもあそこの大浴場混浴なんだよな。
高い部屋なら部屋湯がある場所とかないだろうか?
そんなことを考えながら、ウルキの街に再度こっそり戻って、淫魔法【ラブホテル】を使い、タツルギの街の探索者ギルドへショートカットする。
日数にすると1ヶ月前後ぶりくらいかな?
当然、それくらいの期間では、大きく変わったところはなさそうだ。
この調子で迷宮の方も無事だと良いのだが……。
▽▽▽▽▽
タツルギの探索者ギルドのマスターには、すんなりと合うことが出来た。
出来たのだが、
「ウルキのおじちゃんが、お前の動きはタツルギのギルドマスターに教わるのが一番だと思うっていってたにゃ。って伝えるようにいってたにゃ。」
と、それぞれの挨拶の最後にチャチャがそんなことをいいだしたのだ。
「なるほど。そうすると、素早い動きを中心とした戦闘方法なのですね。」
タツルギのギルドマスターは豹人族で、すらっと細身の落ち着いた感じの女性だ。
「勇者殿、先に稽古をつけてやっても?」
迷宮に入る前に戦力が上がるのは願ったりだが、
「チャチャもそれでいいかい?」
「あい。」
「それではお願いいたします。」
「あいわかった。」
こうしてチャチャがギルドマスターに稽古をつけてもらっている間、サオリさん、サナ、ミツキの三人には、今日の宿を探して来てもらうことにした。
予算は潤沢にあるので、好きなところでいいよ、とは話してあるが、三者三様の考えがあるだろうから、どうなることやら。
ミツキが従業員経験者なので、意外とちゃんとグレードの高いところになりそうな気もするな。
▽▽▽▽▽
さっきからギルドマスターとチャチャとの組み手を眺めているのだが、たしかに今までの二人に比べて、タツルギのマスターの戦闘方法はチャチャに向いているような気がする。
前者は簡単に言ってしまえば膂力に身を任せた引っかき合いが中心なのだが、タツルギのマスターの場合は、ヒットアンドウェイ。
つまり本来のチャチャの戦い方に近いのだ。
攻撃そのものより、攻撃をいかに当てるか、ということに重点が置かれており、その当てる攻撃が、今まで習ったギルドマスター達の技になっているという、ハイブリットな戦闘方法になってきている。
「とても筋がよいですね。」
一段落ついたのか、汗を拭きながらそういってギルドマスターが話しかけてきた。
「勇者殿には失礼かもしれませんが、彼女こそ我ら亜人族の希望、本来の勇者という気持ちにすらなってきます。」
「ははは、それが当然だと思いますよ。
私は所詮人族、チャチャという勇者の影武者、とはまたちょっと違うかもしれませんが、各国に対する盾のような存在だと、おそらくサビラギ様もユメニシ様も思ってらっしゃるでしょう。」
特にサビラギ様はチャチャに対して【神使化】が使える同族という切り札という意識を持っているだろうしな。
そうでなければ、これだけの猫系のギルドマスターに合わせて、稽古をつけさせることもないだろうし。
チャチャにゃ!
ギルドマスターのおばちゃん、シュッ!シュッ!って凄い素早いのにゃ。
でもチャチャも負けずに、がんばったにゃよ?
シュ!タッ!シュッっていってドン!なのにゃ!
次回、第九四〇話 「タツルギ温泉再び」
やっぱり、たくさん動く方が、チャチャにあってる感じがするにゃー。