第九二五話 「ウルキの迷宮」
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>1,540ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>1,540ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>10ポイントの経験値を得た
>レベル54になった
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>1,310ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>10ポイントの経験値を得た
▽▽▽▽▽
だから
明日は
また
朝
早いというのに。
「そういえば、お父さん、ウルキの街って、あの、勇者崩れでしたっけ?その人に見つかって、すぐ発った街ですよね?」
「ああ、そうだね。
街を流れる川が印象的な街だったけど、結局、夜市しかいかないまま出て来ちゃったな。」
まぁ、それもあって、明日は早めに用事を済ませて、軽く観光でもしようという話になり、それで朝が早い予定だったのだが、いつもの翌日の朝が早いとサナが興奮して発情(?)するというパターンにおちいっているわけだが。
まぁ、ピロートークもたまには悪くないと、話に付き合っている。
「迷宮も入らず仕舞いでしたしね。」
「海母神様系の亜人族も多い街だったから、トラージの迷宮みたいな感じなのかな?」
「それなら社で加護を受けてから行った方がいいかも?」
「そうだなぁ。」
そんな、いかにも作戦会議をしている風に、いちゃいちゃしつつ、サナとの夜は更けていった。
▽▽▽▽▽
妙につやつやしているサナ謹製の朝食をいただいた後、社を経由して、早速ウルキの迷宮の探索者ギルドへと向かった。
ちなみにサナは地震系の土魔法を新たに覚えたのだが、それとなく社の人たちに聞いてみたら、やはり儀式魔法に属するレベルの魔法らしい。
たぶん、レベルの限界である50以上の魔法は、基本、儀式魔法でしか発動できないのだろう。
それを一人で発動できるとは、サナもだいぶ常人離れしてきたな。
いや、人のことは言えないわけだけども。
それはそうと、案の定というかやっぱりというか、ウルキの探索者ギルドはトラージの探索者ギルドに似た印象の場所で、違いといえば、迷宮への入り口が水路しかなかったトラージと違い、陸路でも入れるようになっていることだった。
まずは、受付にユメニシ陛下からの紹介状を渡し、ギルドマスターに挨拶を、と思ったのだが、本日は留守ということなので、とりあえず、迷宮の方から先に回らしてもらおう。
▽▽▽▽▽
「綺麗なところですね。」
「おさかなも泳いでるにゃ。」
「外の川とも繋がってるみたいッスね。」
「泳がなくても奥にいけるつくりのようですね。」
四者四様の感想が漏れたウルキの迷宮だが、イメージとしては、半ば水没したギリシャ神殿街といったところだろうか。
厳密にいうと白い岩でできた建物や廊下で出来ている水上部。
それが沈んでいる水中部。
その建物すらない深海(?)部の3ブロックに縦で別れているようだ。
まぁ、淡水のようなので、正確には深海ではないのだが。
早速いつもの勇者装備『変成の腕輪』と淫魔法【夜遊び情報誌】のコンボでマップを手に入れてみたが、ちょっと不思議な手の入り方をした。
今いる水上部が第1階層。
これはわかる。
で、そこから見える水中部が第2階層。
なるほど。
で、ここからが変則で水上部の奥が第4階層になっているのだ。
と、いうことは、必然的に深海部が第3階層だろうから、つまり本来であれば、水上、水中、深海の順で攻略していく迷宮なんだろう。
色々な形の迷宮があるものだ。
逆にいうと、水上部だけ踏破していくだけで第7階層まで濡れずに進めるので、深層の調査に来ている私達にとっては楽かもしれないな。
サナです。
やっぱり、朝ごはんは自分が作ったものを、お父さんに食べて貰うのが一番落ち着きますね。
お昼のお弁当も、お父さんに預かって貰っているけど、この様子だと、思ったより早く迷宮探索終わっちゃうかな?
次回、第九二六話 「ウルキの迷宮~水上部~」
それにしても神秘的で綺麗な迷宮ですね。




