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第九〇六話 「ウルーシ探索者ギルド」

>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した

>20ポイントの経験値を得た

>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した

>740ポイントの経験値を得た

>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た

>レベル53になった


>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した

>590ポイントの経験値を得た

>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た


>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した

>30ポイントの経験値を得た

>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した

>740ポイントの経験値を得た

>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た









▽▽▽▽▽



 今宵のミツキの「パパ係」は、いつもと一味違った。


 アルコールが入って、少し甘えたになり、兎人語で流暢に可愛らしく甘えてくるのもそうだが、今までは地母神様復活のため、ノルマ的にこなしていた「レベル上げ」も、コミュニケーションというかスキンシップ度が高いものに戻ったのだ。


 まぁ、それでも、うしろの方のノルマを試してみようという真面目さがミツキの良いところでもあるのだが、サナみたいに限界までいこう!いや、限界を越えよう!というアグレッシブな感じとはまた違う、積極性が、こう、愛しさを増す原因の一つでもあるな、と実感した夜であった。


 ちなみに、うしろの方のノルマはまだ相当数の数が必要な上、サナのゴールがほぼ近いので、そちらの様子を見てから考えよう、と、いうことで、数回に留めている。


 それは留まっているというのだろうか?


 それはそうと、満足げに胸元で眠るミツキの頭を撫でながら、明日に備え自分も睡魔に身を預けていった。


 二日続けて、日を跨いで「レベル上げ」にならなくて、本当に良かった。


 寝不足でも淫魔法【睡眠姦】で、身体はスッキリするのだが、なんとなく、普通に寝るより頭の回りが悪いような気がするんだよな、あれ。



▽▽▽▽▽



 さて、久しぶり(?)のサナとチャチャによる朝食をいただいて、早速今日は改めての探索者ギルドだ。


 恰好もちゃんと探索者らしく、戦闘用の格好だし、サビラギ様から授かった武器類もちゃんと装備している。


 昨日、外見も整えたのも含めて、どこからみても、高位の探索者に見えるだろう。


 いや、年齢的に見えないか。


 金持ちのボンボンが背伸びしているように見えるかもしれないなこれ。


 それはそうと、あらためてギルドに着いて受付に話すと、今度は昨日と違って、「真実の双子板」に手を置くように指示された。


 レベルなどを調べるアレである。


 ひさしぶりだな、これ。


 今回はサビラギ様にもレベルを偽らないようにと釘を刺されているので、淫スキル【パネルマジック】の出番はなく、素のままのレベルで勝負だ。


 一応、名前と種族、そしてレベルだけが表示されるので、実は勇者のチャチャであっても大丈夫だろう。


 と、そういえば、私の種族名が「人族/淫魔族」と、表示されそうになるのだけは、少しいじっておくか。



▽▽▽▽▽



 まずはチャチャ。


 レベル50の猫人族。


 と、いうだけで、受付の女の子の表情がひきつり、バックヤードに出戻った時には、昨日会った蛇人族の女性に対応を変わられてしまった。


 が、反応はほぼ同じだ。


 そりゃあそうだ、未成年の白猫族の少女が普通の亜人族の最高レベルで現れたのだから、驚かない方がどうにかしてる。


 これで勇者の上、幻の技ともいえる【神使化】まで使えると知ったら卒倒するかもしれない。


 いや、【神使化】はそれほどメジャーではないから大丈夫か。


 と、いっても亜人族初の【勇者】というだけで、十分驚くというか、トップニュース扱いになりそうだが。


 次はサナ。


 蛇人族の女性の目が細まり、二度見しては冷や汗を垂らしている。


 汗、出るんだ蛇人族。


 そりゃ、一部に鱗があるだけで、尻尾除けば、ほぼ人間だしな。


 レベルは53。


 つまり、本来の亜人族のレベルの限界を超えている上に、サオトメ姓だ。


 ギルド関係者が普通に考えれば、サビラギ様をも連想してしまうだろう。


 続いてサオリさん


 レベルは52。


 少しだけ、ほんの少しだけ、ほっとしたような表情になったが、サナと同じくサオトメ姓なので、我慢が出来なかったのか、サビラギ様との関係を聞かれていた。


 「ええ、サビラギ・サオトメは、わたしの母です。

 こっちは、わたしの娘のサナ。

 以後お見知りおきを。」


 「はいっ!!」


 それを聞いて直立不動になる蛇人族の女性。

 サビラギ様の雷名は、あいかわらず凄いな。


 一息ついてから更にミツキ。


 レベルは53。


 ここまでくると、もう慣れたのか、蛇人族の女性もリアクションが薄くなって来ている。

 と、いうか、「はやく、はやくギルドマスター呼んで来て!」とか、最初の受付の子に急かしたりしている。


 で、最後は私。


 レベル60。


 「レベル60?!」


 「アサーキ共和国の新しい勇者です。よろしく。」


 国がバックについてくれたので、気軽に本来の強さを誇示できるの本当に助かる。


 チャチャにゃ!


 なんか、おねえさん驚いているけど、なにか変わったことでもあったかにゃ?


 チャチャ、何か変な事しちゃったかにゃぁ?


 次回、第九〇七話 「ウルーシ探索者ギルド ギルドマスター」


 うにゃ?交代にゃ?

 いいにゃよ。

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