表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/979

第八話 「少女」





 そっと寝具をめくってみると、そこには一人の少女がいた。

 短い黒髪に透けるような白い肌、着物風の服も相まって、まるで日本人形のようだ。

 藤色のカチューシャ(?)も青系の着物(?)と合っている。


 少し汗はかいているものの、すぅすぅと寝息を立てている。


 年はいくつくらいだろうか?

 丸まっているのではっきりはわからないが背丈的に小学生くらいかもしれない。


 って、鑑定すればいいんだな。


 【性病検査】という名のステータス鑑定スキルを使う。


【名前】サナ・サオトメ

【年齢】13歳

【性別】女

【種族】白鬼族(希少種)

【職業】奴隷

【身長】142

【体重】 34

【スリーサイズ】65(A56)/50/70


【ランク】   0

【レベル】   6

【筋 力】E  6

【耐久力】D 12

【精神力】A 30

【感 覚】A 30

【敏 捷】B 24

【器 用】C 18


【スキル】感覚強化、礼儀、共通大陸語


 ゲージだと特に体力や魔力は減っていない。

 精力が少ない感じだが、そもそもこれは何に使うゲージなのかすらわからん。


【状態異常】睡眠


 見たまんまだな。


【健康状態】異常なし、病気なし、処女


 いや、最後は聞いてない。

 一応自分のステータスも見直してみるが、この身体も処女らしい。

 よし!王子様方をヤリ殺したのは私じゃない。たぶん。

 ちょっと心が楽になった。


 それにしても年齢の割にはこの娘、ずいぶん小さい。

 あと細い。

 そして軽い。

 ちょっと心配になる。


 あとステータスは5段階評価で良かったらしい。

 そう考えると私のステータス高めだな。

 ちょっと安心。


 って、子どもと比べてもしょうがないか。

 んー。この子の場合、ステータスについてるのがAなら5、そこから一刻みでEなら1ポイントずつレベルごとに上がる能力値っぽい。


 自分のステータスとは計算合わないが、だいたいそんな感じなんだろ。

 ピッタリ上がるのかブレ幅あるのかはわからん。


 とりあえず、こうしていてもしょうがないので、起こして話を聞かなくては…。


 と、その前に。

 姿見の前で身支度を整える。

 怖がらせては後が面倒だ。


 この身体、髪が長い上に少しクセがあるようなので邪魔くさい。

 三つ編みにしてしまおう。


 三つ編みの先は執事君のポケットチーフで縛っておく。

 そして笑顔。


 怖がらせないように表情の練習もしておこう。

 第一声はフレンドリーに。

 そして女らしく。

 ネトゲで鍛えられた女子力を今こそ見せる時。


 …それにしても結構美人だな私。

 綺麗と可愛いの中間から、ちょっと綺麗より。

 ちょっとツリ目がちの紫の瞳も魅力的で、小麦色の肌は健康的な色気がある。


 嘘。不健全的な色気がある。

 シャツの胸元、かなり開けてるしな。

 というか、胸が大きくて前が閉まらん。


 ビッチっぽく見えるのは三つ編みで中和した。


 よく見ると少し耳が尖っているんだな。


 姿見を映る自分を見ながらそんな事を考えていると、姿見越しにベッドの上の少女が起き上がりそうになるのが目に入る。


 ヤバイ!



キーワード回収まで相当かかりそうです。

長い目で見ていただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ