第八六五話 「角赤亭再び」
「それにしても凄かったにゃぁ!」
「そうッスね、初めて来たときは、夜を追い払うように街の灯りが点灯していったッスけど、今度は逆向きだったッスからね。」
「街の夜明け、って感じかな?凄く綺麗だった。」
貴賓室に入って人心地したあと、三人娘がそんな感想を漏らしていた。
さりげなくコマさん、ウシトラ温泉街に灯りが灯る時間に合わせて到着するように馬車を走らせていたのだから、そつがない。
そつがないといえば、『金剛姫九角岩』を、展示する場所も既に用意を始めているようだった。
水路の途中に大きな池を作り、その中心に少し広めの小島を作る。
小島には橋を何本か渡し、どちら側からでも入れるような造りにする予定だそうだ。
そしてその小島の真ん中に『金剛姫九角岩』が鎮座まします、という具合だ。
人の手で触ってもいいようにするかどうかは、まだ寄り合いでも決定はしていないらしく、あえて重くて動かないものを動かさそうとさせるのも手では?いや、安全第一では?などと、いろんな意見が出ているらしい。
そういう意味では、『金剛姫九角岩』のお披露目の仕方も同様で、手品のように見せ、重陽の節句の出し物にする。と、いうのは一致しているものの、何もない小島に幕を張って、その中に私が入って、幕を下ろすと組み立てられた『金剛姫九角岩』が現れるパターン。
あるいは、小島で私が運搬者として、中身を1つずつ出して、『金剛姫九角岩』を組み立てていくパターンの2つが候補に上がってはいるらしい。
前者は手品師、後者は能力者としての登場となるのだが、インパクトがあるのは、やはり後者の方だろう。
九つの岩で出来ているというのも分かりやすいしな。
だが、一つ問題があって、このウシトラ温泉街において重陽の節句は、言ってしまえば人族より亜人族の方が、つよつよ祭であり、ついでに第2発情期でエロエロ祭りだ。
なので人族の能力者が活躍してしまうと、いささかテーマに反してしまうのだ。
それなら手品師の扱いのマシと、いまいちこちらも、まとまりきってないらしいので、コマさんには、組み立てが夜なら、なんとか亜人族の代役を立てられますよとだけ伝えておいた。
淫魔モードで、せっかく羽根が生えるようになったんだ、ぱっと見、天父神様系の亜人族に見えるだろうから、人族がやるよりはウシトラ温泉街の顔も立つだろう。
立地というか勢力的には地母神様系の亜人族、ぶっちゃけサビラギ様と同じ白鬼族で、さらに身内なサナやサオリさんがやるのが一番だとは思うが、アイテムバックのキャパ的にパーツを1個ずつメニューのアイテム欄からアイテムバックに渡したとしても微妙なところだ。
結局、混乱させてもなんなので、当初どおり私がやることになり、というか、それをサビラギ様も後押しする形になった。
……なにか悪だくみをしてるような気がしないでもないが、とりあえず今、それを考えてもしょうがない。
四家のお気遣いどおり、ひとっ風呂浴びて、角赤亭の料理に料理に舌鼓をうち、英気を養おう。
▽▽▽▽▽
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>460ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レベル48になった
>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した
>350ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>サオリは淫魔の契りにより主を倒した
>460ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>350ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>50ポイントの経験値を得た
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>50ポイントの経験値を得た
>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した
>350ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>40ポイントの経験値を得た
>サオリは淫魔の契りにより主を倒した
>460ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レベル48になった
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>50ポイントの経験値を得た
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>350ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>50ポイントの経験値を得た
>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した
>350ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>50ポイントの経験値を得た
>サオリは淫魔の契りにより主を倒した
>350ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
▽▽▽▽▽
どうしてこうなった?!
まず、家族風呂というには豪華すぎる貸し切り温泉浴場にサビラギ様も含めて、みんなで入浴も良しとしよう。
その後、サビラギ様の部屋の客間で豪華な料理に舌鼓を打ちつつ、美味しいお酒を飲む。
うん、文句の言いようがない。
日が変わるほどの時間にそろそろ寝ようという話になる。
当然だ。
明日からが本番だからな。
今日はチャチャも一緒だから、みんなで大人しくゆっくり寝ることになるだろう。
「お婆ちゃん一人で寝るの可哀そうにゃ。」
「え?」
「だからチャチャは、こっちの部屋でお婆ちゃんと一緒に寝るにゃ。」
「チャチャは優しい娘じゃなぁ。」
そういいながらチャチャの頭を撫でるサビラギ様というのは微笑ましい光景だ。
ベロベロに酔っぱらった残り3人を除けばだが。
結局ベロベロどころかペロペロされながらも、20回は流石に多すぎると思うんだ。
このままでは、首都トラージの女王陛下に会う前に、もう1回、地母神様に会う羽目になりそうなんだけども……。
チャチャにゃ!
いくら立派なお部屋でも、一人っきりは寂しいと思うにゃ。
だから今日はお婆ちゃんと一緒に寝るのにゃ。
いいにゃよね?
次回、第八六六話 「さらば赤角亭」
け、けっして食べすぎて動けないわけじゃないにゃよ?




