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第八五七話 「性技と淫スキル」

 「あれ?サオリさんとチャチャは?」


 「睡魔に負けて二階で寝てるッス。」


 うつぶせになりながら、『ミツキのお薬辞典』を含めた数冊の本をペラペラと捲り比べているミツキが少し気だるそうにそう答えた。


 なんでも、満腹な上、頭脳労働(?)をした二人が船を漕ぎ出したので、ミツキが布団を引いて、二人を二階へと誘導したのだそうな。


 最初は二人とも億劫おっくうそうにしていたのだが、チャチャに【神使化】を使って貰い、小さな白い子猫になって貰ったら、嬉しそうにサオリさんが運び、チャチャが運ばれていったらしい。


 ミツキは意外と人使いが上手いんだよな。


 「それはお疲れ様。

 で、ミツキはまたお勉強中?」


 「んー、勉強半分、淫スキル検証半分ってとこッスねー。


 淫スキル【ラブレター】使うと、自分の読める言語に翻訳されて頭の中に入って来るので、元の鬼族語の記述より細かいニュアンスが伝わって来やすいんスよ。


 で、それを知識系スキルの淫スキル【婦人科】や淫スキル【淫具制作】でのレシピと照らし合わせて、お薬辞典の間違いや無駄を修正していくのが効率的かなーって、考えてるところッス。


 淫スキル【淫魔】を使えば、サナちーみたいに、スキル【料理】に淫スキル【裸エプロン】経由でスキル【性技】分のランクが上乗せされるように、アタシの【錬金術】も【淫具制作】経由で【性技】分のランクが上乗せされるかもしれないッスからね。」


 【淫具制作】は淫魔ランクに応じて作れるものが増えるというスキルなので、厳密には逆に【錬金術】の方が上乗せされる側、つまり【錬金術】関連の物品だけが、より作れるものが増える、あるいはボーナスが付く、という結果になりそうだが、ミツキの狙い的には結果的に同じなので、訂正するほどのことでもないか。


 ようは【錬金術】の成果が上がればミツキ的にはOKなのだから。


 と、いうか、むしろ私より考えてスキル使っているような気がするな。


 「【調理】や【錬金術】に限らず、生産系スキルは、淫スキル【淫具鑑定】と【淫具制作】を組み合わせると、確かに安定する感じはするな。」


 「そうなんですか?」


 「ああ、【淫具鑑定】のランクが上がると、鑑定した物品から何を作れるかを逆引き出来るようになるから、効率がよくなるはずだ。


 ただ、知らないものは作れない、というか、逆引きも出来ないから、そこは実際の知識が必要みたいだけどね。」


 「なんかお料理みたいですね。」


 「あ、アタシも思ったッス。」


 「そういう意味では、サナの料理の知識はもちろん、ミツキの勉強も決して無駄にならないどころか、有効に働いていると思うけどな。」


 その後、アイテムバックの魔法の検証もしたり、と、そんな具合に、珍しく真面目で有益な会話で、夜は更けていった。



▽▽▽▽▽



>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した

>740ポイントの経験値を得た

>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た

>レベル46になった













>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した

>30ポイントの経験値を得た

>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した

>590ポイントの経験値を得た

>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た



>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した

>30ポイントの経験値を得た

>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した

>590ポイントの経験値を得た

>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た



▽▽▽▽▽



>サナは淫魔の契りにより主を倒した

>740ポイントの経験値を得た

>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た



>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した

>590ポイントの経験値を得た

>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た




>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した

>30ポイントの経験値を得た

>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した

>590ポイントの経験値を得た

>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た


>サナは淫魔の契りにより主を倒した

>740ポイントの経験値を得た

>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た

>レベル47になった

>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した

>30ポイントの経験値を得た


>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した

>30ポイントの経験値を得た

>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した

>590ポイントの経験値を得た

>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た

>レベル48になった


>サナは淫魔の契りにより主を倒した

>590ポイントの経験値を得た

>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た

>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した

>30ポイントの経験値を得た




▽▽▽▽▽



 いくら検証に気が乗ったからといって、ミツキが教わったサオリさん謹製ご奉仕の特訓をサナにまで教えて回数アップを目指す検証までしなくても………。


 っていうか、今朝からサナ、3ラウンド目よ?


 その上、各ラウンドで滅多打ちにされているわけだが……。


 その割にはミツキが丁度レベルが上がって、逆にサナはギリギリ上がらなかったという結果は、ちょっと面白いと思った。


 レベル差による経験値取得補正が大きいせいで、ちょっとしたタイミングの良さ悪さの積み重ねで、こんな事になってしまう。


 回数ならぶっちぎりでサナのが一番多いのに、今現在、一番経験値が多いのはサオリさんで、次がミツキで最後がサナという不思議な状態だ。


 まあ、不思議さでいえば、今日、いきなりぶっちぎりでレベル50とトップになったチャチャが一番不思議なのだが。

 ミツキッス。


 今回はタイミング良く日が変わったというより、日が変わるまでご奉仕特訓してたって感じッスね。


 いや、途中から重ねて反撃されてたッスから、パパのせいで日を跨いだといっても過言ではないんスけど。


 次回、第八五八話 「旅立ちの朝」


 そして、「レベル上げ」組では、アタシが今一番レベル高いという謎。


 チーちゃんの、今日いきなりレベル50になったから。ってのを知らなかったら落ち着かないところだったッス。

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