第七八○話 「サオリのターン再び」
浮気 (というわけではないのだが)の罰をこってりと物理的に絞られた後、朝食の後片付けも終わり、ミツキは薬学の勉強を独学で、チャチャは鬼族語の勉強をサナの指導で始めている。
そんな中、サオリさんはどうしているかというと、私を淫魔法【ラブホテル】の別荘へと連れ込み、優雅に露天風呂タイムとしゃれこんでいるというわけだ。
いや、お風呂くらいなら、いくらでもお付き合いしますけどね?
でも、
「お母様の件はともかくとしても、二人ばかりズルいですよ?」
と、風呂桶の縁に座らされ、物理的な急所を握られている次第はなんともし難い。
スキル【絶倫】と淫魔法【精力回復】をガンガン使っていたとはいえ、本日すでに30回近い回数なんですけど?
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>サオリは淫魔の契りにより主を倒した
>1,540ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
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サオリさんの度重なる連続攻撃、というか口撃というか挟撃というか、その組み合わせやらを受けながらも、前にミツキと話した地母神様の助言の事を思い出していた。
『レベル上げ』の内容に関しては、ミツキは回数はともかく内容は、ほぼ今まで通り、サナとサオリさんは得意分野を伸ばす方向が良いという話だったはずだ。
男性恐怖症の×1で、それでも発情期の鬼族の男を面倒を性交以外でみていたというサオリさんのテクニックは確かに得意分野といってしまっても過言ではないだろう。
スキル【性技】こそ1と、劣っているものの、これに関していえば、総合力では【性技】3のサナにさえ勝る技能だ。
と、いうか、あらためてこう味わってみると、一人でするのが上手なんだな。
丁寧というか、慈しみがあるというか、コンビ戦や団体戦では分からないものもあるものだ。
実際のところ、サオリさん相手だと、私も父娘関係じゃないという、アンモラルな枷が外れて、テンションが上がり、ついついサービスに走ってしまいがちだが、こういう身体を任せてしまうのもたまには悪くない。
同じ任せるでも種族特性【ペドフィリア】で私が小さくなっているときとはまた別の趣がある。
とはいえ、6回連続は多すぎない?
と、いうわけで、さすがに反撃タイムだ。
ほら、レベルも上げなきゃならないし。
しかたないね。
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>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>10ポイントの経験値を得た
>サオリは淫魔の契りにより主を倒した
>1,540ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レベル41になった
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>10ポイントの経験値を得た
>サオリは淫魔の契りにより主を倒した
>1,310ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レベル42になった
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「もう、レン君ったら、今日は私が主導権を握る日なのに!」
そう怒った口ぶりのサオリさんではあったが、愛しそうに身体を寄せてくるので、本気で怒っているわけではなさそうだ。
少し湯船で温まったら、改めて「お母さん洗い」でもして機嫌を取っておこう。
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……思いのほか、「お母さん洗い」の洗いの方じゃない方で盛り上がってしまい、すっかりお風呂上がりが遅れてしまった。
あと、いつのまにかサオリさんの【性技】もランク2に上がっていたりする。
前半、【性技】ランクの高い私を一方的に倒していたのが良かったのだろうか?
それはさておき、
「ととさん、遅いにゃー。」
離れに戻って来て、囲炉裏のある居間に入る私を見つけたチャチャが目を輝かして抱きついてきた。
先日、抱っこしてからというもの、最近チャチャも距離が近くなったのは良いことだ。
だが、
「次はととさん、チャチャと遊ぶ番にゃよ?」
え?
サオリです。
うふふ、我慢しないで、いっぱい出して貰えるのって確かに楽しいですね。
自信も付きますし、達成感もあるから、ついつい頑張っちゃいます。
でも、こんなに続けて出るなんて、レン君ってやっぱり凄いんですね。
次回、第七八一話 「とととちゃちゃ」
……あと、やっぱり求められるのは何だかんだ言っても嬉しいです。




