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第七三七話 「浄化作戦」


>サオリは淫魔の契りにより主を倒した

>190ポイントの経験値を得た

>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した

>70ポイントの経験値を得た





▽▽▽▽▽



 いや、最初は本当にマッサージだったのだ。


 チャチャを奥の寝室に寝かせ、居間の隣の寝室に場所を移して横になり、足つぼマッサージ的な事をミツキにされているうちに、サナとサオリさんが風呂から戻って来て、サナが反対側の足を、サオリさんが膝枕をしてくれた上で腕をマッサージをしてくれているうちに、気持ちよくなってきてしまったのだ、色々と。


 お風呂上がりのサオリさんの香りが影響してしまったという見方もある。


 柔らかくリラックス身体と相反するように盛り上がる()()は、サキュバスちゃん達をその気にさせるには十分だったらしい。


 いや、あくまでも最後までマッサージだと言い張られたが、それは私に反撃させないためだったのかもしれない。


 って、ログにレベル上げの内容が全然出てこないことで気づいたのだが、もしかして私の今日の疲労話って、昨晩、サナとミツキにたっぷり絞られたせいじゃないか?とふと思った。


 今は左右の腕にミツキとサオリさんが抱きついた状態で、サナが掛け布団ならぬサナ布団状態で心臓の音を聞くようなポーズのまま寝息を立てている。


 重くはないといえば嘘になるが、サナの体温が心地いい。


 あと、両腕を挟む、それぞれ感触の違う、おっぱいの感触が……寝れるか、こんなの。

 とは、思うが、念入りにほぐされた心と身体が少しずつ睡魔を呼び寄せてくる。


 ああ、念の為、自分にも淫魔法【睡眠姦】をかけておくか……。



▽▽▽▽▽



 翌日、さすがに連日寝過ごしはしなかったサナと、朝から元気なチャチャによる少し豪華な朝食を取って、早速、里へと出かけることになった。


 ちなみに、今朝のチャチャチャレンジは卵焼きだった。

 焼き加減も中々上手く出来ていたと思う。


 里に着き、まずは上流側の昨日の時点でまだ鬼灯水が満ちていた井戸のチェック。


 水源からの水流で希釈され井戸が浄化されていれば下流へ、そうでなければ、後ほど三人娘による浄化タイムだ。


 これをある程度済ませた後、サオリさんと私は別行動で、別の地下水源を使っている井戸の最下流まで移動してしてきた。


 移動中に淫魔法【淫具召喚】で出したホースに種族スキル【男根のメタファー】をかけ、身体の一部にする。


 【男根のメタファー】は本来、刺突武器に対して任意のスキルを付与することが出来るスキルなのだが、裏技で棒状の武器を身体の一部扱いに出来る効果がある。


 ならば、円筒状のものでも、そうならないか?と試してみたところ、先の方10数センチをぷらんと持った状態でかければ身体の一部扱いに出来るようだ。


 さすがにホースを男根に見立てるには長過ぎないか?とは思ったが、単純に一部の淫具は【男根のメタファー】の対象になるのかもしれない。


 メタファーどころか、完全モチーフの淫具だってあるしな。


 それはさておき、この自分の身体の一部にしたホースを井戸に差し込んでいき、井戸が枯れない程度の速度でメニューのアイテム欄に井戸の中の鬼灯水を収納していく。


 ここの井戸は河川状に長い地下の水たまりの最下流だ。


 ここから鬼灯水を汲み上げていけば、上流の浄化済みの地下水が流れ込んで来て、この水系に繋がっている井戸は全部浄化される形になるはず。


 と、いう読みは見事に当たり、1時間ほどかかったものの、この井戸はもちろん、同じ水系の井戸の浄化も完了した。


 これで三人娘の負担も少なくなるはずだ。


 組み上げた鬼灯水については、あとで離れの近くの川にでも流しておこう。

 本来の川の水で希釈されるだろうから大丈夫だろう。


 その後、ミツキ達と念話で連絡を取り合いながら、上流の井戸から水質の再チェック。


 予想通り、大きな水たまり状の地下水脈に繋がっている井戸達は、井戸を介して地下の水脈自体が浄化されているので、全部の井戸自体を浄化しなくても大丈夫なようだ。


 中流付近はそのまま三人娘に任せて、私とサオリさんは、ここも先程と同じように最下流から組み上げる方法でアプローチしていこう。



▽▽▽▽▽



 「予想以上に早く終わったッスね。」

 「手分けが上手く出来た感じだな。」


 特性【ビジュアライズ】で表示させた里の地図を見ながら、そんな感想を漏らす。


 朝、早目に出たとはいえ、昼過ぎには終わるとは思わなかった。


 これなら午後から報告に回れそうだな。



 サオリです。


 レン君には私が、ミツキちゃんとチャチャちゃんにはサナがついているから、こうして問題なく井戸巡りが出来ていますけど、それでも特別集会で一度、里の皆にいっておかなければ、こんなに簡単にはいかなかったでしょうね。


 次回、第七三七話 「ごちそう」


 ミナも族長として大変だとは思うけど、これからも頑張って欲しいわ。


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