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第七三三話 「パパさん洗い」


>サオリは淫魔の契りにより主を倒した

>190ポイントの経験値を得た



▽▽▽▽▽



 いや、あれだけ視覚的におっぱいおっぱいしてたのが、物理的に来たらもう駄目でしょ?


 と、言い訳をしたくなるくらい、ミツキとサオリさんによるパパさん洗いは反則であった。


 いや、いつものお父さん洗い、あるいはパパ洗いのように無邪気に洗ってはくれるのだけれども、そのお互いの身体が全然無邪気じゃないので、しょうがないのだ。


 というか、こっちが反応するのを楽しんでない?


 結局、サナちーとチーちゃんが晩御飯作って待ってるから、ちょっとだけッスよ?もう、レン君ったらと、鎮めてもらったものの、ちょっとまだ、くすぶっている感じがしないでもない。


 「ただいまー。」

 「おかえりなさい。」

 「おかえりにゃー。」


 裏口から台所へ戻ってくると、サナが出迎えてくれた。

 チャチャの方はどうやら居間の方で皿でも並べているのか声だけだ。


 と、いうわけで、このすきにサナの唇にキスをする。


 んっと口ごもった後、笑顔を返してくるサナ。


 そういえば、こういうのも久しぶりなような気がする。


 「あれ?ミツキちゃんとお母さんは?」

 「髪を乾かしてからくるってさ。」


 と、いうわけで、二人は淫魔法【ラブホテル】で繋げた別荘経由で帰ってくるはずだ。


 「それならそんなにかからないかな?お父さん、先に席についていて。」


 そう居間へ促すサナだが、台所の香りが気になる。


 「あれ?この匂いって……。」


 「やっぱり分かっちゃいますよね。」


 うん、流石にこれだけカレーの匂いがすればな。


 って、


 「サナ、カレー作れたの?」


 「前にアエ姉さんと市場に行った時に、カレー粉っていうのが売っていたので買っておいたんですよ。」


 流石にサナでも1からカレーは無理か。


 と、いうか、カレー粉だけでもこの世界では十分にオーパーツな気がする。


 元の世界ではカレールーが主流で最近カレー粉は見ることすら稀だが、保存や味付けに使うこと考えれば、十分ありだよな。


 カレーとか、勇者とか転生者とかが食べたがりそうだから、何処かで誰かが開発したのかもしれない。


 「美味しそうな香りだね。」


 「えへへ、始初めて作ったから自信はないけど、今日は夏野菜カレーですよ?」


 「ごはんはチャチャが炊いたにゃー!」


 居間から戻って来たチャチャが話に合流して来たので、そのまま抱きとめて頭を撫でる。


 「お野菜も揚げたにゃよ?」

 「おお、今日も大活躍だね、チャチャ。」


 上目遣いでこちらを見つめるチャチャを改めて撫で、もう片方の手でサナを抱き寄せ角にキスをすると、気が抜けたのかお腹が鳴ってしまった。


 「あはは、二人ももうすぐ戻ってくるだろうから、盛り付けしちゃおっか?」

 「はいにゃ!」


 じゃあ、盛り上がっている台所組の邪魔にならないよう、私は言われたとおり居間の方へと向かうか。



▽▽▽▽▽



 「食べ、過ぎた……。」

 「お粗末さまでした。」


 私の呟きにそういって笑いながら皿を集め始めるサナ。


 「あっ、片付けはアタシがやるッスよ、サナちー。」

 「チャチャもやるにゃ。」


 立ち上がってサナからお盆を奪うミツキと、その上に皿を並べていくチャチャ。


 なるほど、ミツキはそういう路線でいくことにしたのか。


 「じゃあ、サナはここにおいで。」


 そういって、かいた胡座の上をポンポンと叩くと、ちょっとチャチャを気にした風にしながらも、サナがちょこんと座って来たので、そのまま後ろから抱きかかえ、髪の毛の中に鼻を埋める。


 ミツキとチャチャが洗い物をしている間、サナ成分も補給させてもらおう。


 そんな私達の様子を、サオリさんが微笑ましそうに見ていた。



 サオリです。


 うふふ、普通に洗っているのに、レン君がこう、ピクン、ピクンって反応するの楽しいです。


 もっとぴったりくっついたら、今度はどんな反応するのかなー。


 次回、第七三四話 「里での夜」


 あっ!ミツキちゃんずるい!わたしも……

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