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第五話 「性病検査」





 とりあえず一番手前にいるというか「ある」一番身なりの良い男を調べてみよう。

 ひと目で分かるくらい服の生地や装飾の作りが違う。

 貴族味があるというか。

 ただし下半身は剥き出しなので上半身のみだが。


 自分のステータスを見る淫スキル【ナルシスト】みたいに他人のステータスを見たりするスキルは無いのか?実は毒や変な病気で倒れてるんなら嫌だな。とか思いながら男の頸動脈に手をあて脈を計る。


ピコン!

>淫スキル【性病検査】を習得


 スキル名が酷い。

 今回はメニューからスキルを選んで見る


 おー、メニューからなら簡単なスキルの説明文が見れるんだ

 大雑把にいうと、このスキルは対象生物の性病の有無をチェックするついでにステータスが見れるらしい。

 ちなみに対象に触れた状態だとより詳しく調べられるそうな。

 ついでの機能の比重が大きくて腑に落ちない。


 早速、男に使ってみるが効果が発揮されない。

 そうだよな。

 もう心臓止まってるしな。


 死んでたら生物じゃないか。

 もうチ○コ丸出し生体オブジェクトでしかないのか。


ピコン!

>淫スキル【淫具鑑定】を習得


 …説明文を読む。

 要するにエロいことに使って大丈夫か判定するのがメインの物品鑑定スキルらしい

 ランクが上がるとレシピも表示されることがあるらしい。

 なんだランクって。


 とりあえず男に使ってみる。


 『死体』

 ・ネローネ帝国第13王子 ネブル・アリサリッサ・ネローネの死体


 おいおいおい王子様だよ

 王子様の死体だよ。

 やんごとない人が何やってんだおい。


 ってことは?あっちは?

 他に倒れている男達に次々【淫具鑑定】を使っていく。


 豪華ではないが整った身なりの二人が公爵の公子に伯爵の公子。

 顔に幼さの残る半裸の少年は執事だったらしい。

 どれも【淫具鑑定】が効いたので息は無いようだ。


 死体が散乱している部屋というのも落ち着かないので、自分が降りてきた台座の前に運んで並べておく。

 筋力ステータスのおかげか、わりと苦に無く運ぶことができた。

 体感として元々の身体より2~3倍くらい筋力が上がってるような気がする。

 

 ついでに合いそうなサイズのシャツとズボン、あと靴をいただこう。

 さすがにそろそろ全裸は嫌だ。


 ちなみに執事君を除けば王子様たちは三人ともマッチョムキムキ物語って感じの体型だ

 身長も180センチを軽く超える白人俳優といった趣き。

 ちなみに執事君はウ○ーン少年合唱団といった雰囲気。

 ほかの脱ぎ散らかしてあるズボンなども死体と一緒にまとめておく。


 できれば下着も欲しいが、さすがに人が履いたお古は嫌だ。


ピコン!

>種族特性【淫魔法】を習得

>淫魔法【淫具召喚】を習得


 なんかまた来た



キーワード回収まで相当かかりそうです。

長い目で見ていただけると幸いです。

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