第五八七話 「マーキング」
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>70ポイントの経験値を得た
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>190ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>190ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レベル38になった
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>80ポイントの経験値を得た
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>140ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
▽▽▽▽▽
うーん、このまま居間で「レベル上げ」をするのが定番化するのは問題があるのではないか?と、最近思わないでもない。
特にサキュバスちゃん、いや、サナとの「レベル上げ」は、こうエスカレートしがちなので。
そんな事を考えながら軽く後片付けををし、風呂場で軽く汗を流した後、大人しくミツキ達とは別の寝室へサナと入った。
風呂場で二回戦目に入らなかっただけ偉いと思う。
布団に入り、すり寄ってくるサナをそのまま抱き寄せ、軽いキスを交わした頃には淫魔の代わりに睡魔が襲って来たので、そのまま意識を預け眠りへとつき、トラージでの長い一日が終わった。
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>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>140ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>140ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レベル39になった
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>90ポイントの経験値を得た
なぜに早朝からサナに「レベル上げ」で起こされているのだろう?
サナも発情していたっけ?と、思い本人に聞いてみると、「昨日の晩、もう少しでお父さんのレベルもあがりそう。って言ってたから。」との返事が返ってきた。
あと、今日は娼館へ行くと言ってたので臭い付けの意味もあるのだそうな。
確かに言ったような記憶はあるが、一般的にあと1,000ポイントの経験値は早々に貯まるものではないので、結果的にランク差ボーナスのあるサナの方が先にレベルが上がってしまったようだ。
まあ、それはそれで結果オーライだろう。
ちなみに昨日は種族特製【ドレイン】でエディのレベルが下がるほど経験値を吸いまくっていたが、実際に自分の経験値になるように消化できたのは初回の1回だけなので、他のチンピラ達と合わせても2,400ポイントに届かないくらいの吸収率だった。
いや、十分多いな。
あと娼館に行くとは確かに言ったが、ギルドマスターとの交渉と娼婦の治療に行くだけだからね?
結局、私のレベルこそ上がらなかったものの、朝からお父さん分を補給出来たとご機嫌で、つやつやしているサナを尻目にもう一寝しようかとも思ったが、目覚ましが強烈だったせいか、目が冴えてしまったので、そのまま一緒に起きることにした。
お互いに軽く身支度を整え、せっかく二人なのだからと言う理由で外への買い出しにも付き合うことにした。
なんでも今朝の朝ご飯は昨日のおでんのつゆを使ったお蕎麦にするつもりだったらしく、蕎麦の生麺を朝市の屋台から分けてもらうつもりらしい。
乾麺の在庫はまだあったはずなので、二人で出かけるための方便なのは重々に承知なのだが、ここは騙されてることにして、サナに付き合うことにした。
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「起きたら、ねねさんいなかったから、びっくりしたにゃ。」
「ごめんごめん、ちょっとお父さんと食材の買い出しに行っていたの。」
私達が出かけた後、食事の準備に起きてきたチャチャは自分だけで作っていいかどうか迷っていたらしく、別荘に戻ってくるなり、走って迎えに来てくれた。
「それじゃ、チャチャ、これを台所に持っていって。」
「わかったにゃー。うにゃうにゃ、わかった、にゃー。」
なぜ2回も返事を?と思ったが、後者は【鬼族語】で答えたらしい。
復習に余念がないな。
茹でる前の生蕎麦が入った鍋をチャチャに渡し、サナに後は任せて居間へと向かう。
「こっちの美味しそうな匂いのする粉はなんにゃ?」
「魚粉だよ。えーと、お魚を乾燥させて粉にしたもので…」
そんな二人の会話を聞きながら、長ソファーに横になると、服の加減か胸元からうっすらとサナの残り香がした。
チャチャにゃー。
ねねさん、おでんあったかい、なった、にゃよ?
わかった、にゃー。
起こす、する、行く、にゃー。
次回、第五八八話 「娼館ギルド」
うにゃ?ご飯の時間は練習しなくてもいいのにゃ?




