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第五八五話 「ととさんあらい」


 「チーちゃんも晴れてパパの三女となったッスから、今日からはパパ洗いの一員ッス。」


 「にゃ?」


 「えーと、三女は三番目の娘って意味で、あたし達の妹ってこと。

 パパ洗いは、お父さんを…ととさんを洗う事だよ?」


 「うにゃぁ、チャチャ妹になったのにゃー。」


 ミツキの言っていることに首を傾げているチャチャにサナが解説を加えていた。


 そんな様子を目の前にならぶ3つのお尻を見ながらボーッと聞いている。


 場所はいつもの露天風呂。

 風呂桶から出て洗い場に向かう並んでいるお尻は左からミツキ、チャチャ、サナだ。


 ミツキやサオリさんと比べると目立たないが、こうしてチャチャと比べてみると、サナもそれなりに女性らしいスタイルだな。


 お湯を手のひらにすくい、バシャっと顔にかけゴシゴシと擦る。


 んーなんだかんだで疲れていたようで、ぬるめとはいえ温泉の湯が身体に染みる。


 隣ではサオリさんが同じように湯に浸かりながら指を組んだ両手を返すようにして腕を伸ばしていた。


 思う存分暴れて、「レベル上げ」もして、実際にレベルも上がって回復した上に、大好きなお風呂。


 これで美味しいご飯にお酒でも入ったらストレス解消的にパーフェクトだろう。


 「ん?わたしの顔になにかついてます?」

 「いえ、なんでもないですよ。」

 「そうですか?」


 「いいッスか、チーちゃん。ととさん洗いは大事な儀式なんス。」


 あ、ミツキがまたなにか語りだした。


 「アタシたちは、自分たちを愛して、守ってくれる父親が、こうして触れられる。

 つまり現実にちゃんといるってことを確認するとともに、いつまでも一緒にいて欲しいって願うための儀式ッス。」


 ああ、その感じ、それチャチャとも共有するんだ。


 「よくわからないにゃ。」

 「んー、ととさん、ずっと一緒にいてね?ってお願いするおまじないなんだよ?」

 「なるほどにゃー。」


 「わかって貰えて良かったッス。じゃ、パパ、こっちこっち、大人しくここに座って洗われるッス。」


 「はいはい。」


 娘たちにとって大事な儀式だというのなら無下には出来ない。

 ここは大人しく従うとしよう。



▽▽▽▽▽



 「チーちゃんには、洗いやすいこのととさんの背中をお願いするッス。」

 「わかったにゃ!」


 両手をサナに支えながら手の平でボディーソープを泡立てているチャチャ。

 相変わらずスポンジやタオルを使わせるつもりはないらしい。


 「アタシ達は左右からパパの手足と前を洗うッスから、チーちゃんは首から背中、お尻のところまでが担当ッス。」


 「頑張るにゃー。」


 一応、股間の方はチャチャにやらせないように気遣ってくれているらしい。


 それにしても…


 「なぜにサオリさんまで?」

 「わたしだけ一人ぼっちじゃ寂しいじゃないですか。」


 そんなことを言いながら笑顔でシャンプーボトルの中身を手に取っているサオリさんが膝立ちで私の正面に立っているので目のやりどころに困る。


 っていうか、またこの体勢か!


 「はーい、レン君、キレイキレイしましょうねー。」


 サオリさんが私の頭を抱くように両手で後頭部からこすり始める、おっぱいはゆれる。


 「せにゃか、せにゃか、せにゃかにゃかー。」


 謎の歌を歌いながらクルクルと背中に添えた手をクルクルと回しているチャチャ。


 「パパ、手、こっちに伸ばして欲しいッス。あ、そうそう。」


 伸ばした腕を抱くように両手で、いや両手と胸で抱くように洗い始めるミツキ。


 「お父さん、足、こっち乗せるね?」


 私の足を軽く開くように持ち、そのまま自分の膝の上に乗せて洗い始めるサナ。


 こんな感じで初めてのととさん洗いは進んでいくのであった。


 チャチャにゃー!


 ぬるぬるのあわあわなのにゃ。


 あと、ととさんの首触ると、肩がきゅってなるの面白いにゃ。


 ここもかにゃ?


 次回、第五八六話 「一日の終り」


 え?おしりの割れ目まではしなくていいのにゃ?

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