第五〇五話 「困るチャチャ」
今回はチャチャ視点です。
むにゃぁ、物音がしてるから、もうねねさんもう起きたのかにゃ?
それじゃぁチャチャも起きてお手伝いしなきゃだにゃぁ…うにゃ?
昨日チャチャは、ねねさんとねぇねと並んだベッド真ん中で寝てなかったかにゃ?
なぜいつものお部屋で起きたのかにゃ?
えーと、かかさんも隣のお布団で寝てるから、寝てから皆でいつものお部屋に運んでくれたのかにゃ?
よくわからないけど、お手伝いしてるときにでも、ねねさんに聞けばきっと教えてくれるにゃ。
でもそのまえにキレイキレイしてこなきゃにゃ。
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凄いにゃぁ、ここひねるだけで水もお湯も出るなんて凄いにゃぁ。
冬とかだと冷たくなくて幸せそうだにゃぁ。
えーと、昨日はお風呂で髪の毛を洗ってないから、いつもどおりブラッシングしてもいいのかにゃ?
ととさんの話だと、髪の毛のアブラが少ない時に、いつもの100回ブラッシングすると髪の毛が痛むらしいにゃ。
しゃんぷー?とこんでしなー?だけでツヤツヤのサラサラになるから、あまりやりすぎない方が綺麗な髪になるっていってたにゃぁ。
でも、かかさんも癖でやっちゃうっていってたし、チャチャもブラッシングしないと落ち着かないのにゃぁ。
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うにゃ?ねねさんお台所にいないにゃぁ?
居間にもいないにゃ?
寝間には…いたにゃ。
ねねさんとととさんとねぇねで固まって寝てるにゃぁ。
暑くないのかにゃ?
うにゃぁ、ねねさんがまだ寝てるなら今日はチャチャが代わりに朝ごはん作るにゃぁ。
えーと、まずはれいぞうこ?にゃぁ。
中が冷たくて、いっぱい食べ物が入って、中のものが腐らないらしいにゃぁ。
凄いにゃぁ。
うにゃ?
中に何も入ってないにゃぁ。
いつもなら、ねねさんが入れてくれているのに……ひゃっこい方にも何もないにゃぁ。
えーと、じゃぁ、たべものかばんにゃ。
普段ならこの辺りにととさんが置いてくれているはずにゃぁ。
……たべものかばんもないにゃぁ。
「困ったにゃぁ。」
「どうしたの?チャチャちゃん。」
「うにゃ?かかさん?」
声がした方を振り向くと、かささんが白い服一枚で眠そうに欠伸しながら立っていたにゃぁ。
チャチャがうるさくして起こしちゃったかにゃ?
「おはようございますにゃぁ。」
「おはようございます。あれ?チャチャちゃん一人?」
「ねねさんはまだ寝てるにゃぁ。あとねぇねも一緒にゃ。」
チャチャの言葉を聞いて、かかさんが寝間の方を覗きにいって帰ってきたにゃ。
「昨晩あれから何かあったのかしらね?それでチャチャちゃんは何を困っているのかしら?」
「食べるものがないと朝ごはん作れないにゃぁ。」
「食べるものがない?」
かかさんにお話をしたら、少し難しそうな顔をしたあと、頭を撫でてくれたにゃぁ。
チャチャ何かしたかにゃ?
「それじゃぁ、みんなが起きる前に、わたし達二人で外に行って朝ごはんを買ってきてあげましょうか?」
「にゃぁ。でも、チャチャお金持ってないにゃぁ。」
「わたしが持ってるから大丈夫ですよ。そうですね、チャチャちゃんにもお小遣い上げるから好きな物買ってもいいですよ?」
「お小遣いにゃぁ?」
そういって、かかさんはチャチャに銀貨を2枚もくれたにゃ!
「チャチャ、お小遣いって初めてにゃぁ。しかも銀貨2枚なんて多すぎるにゃぁ。」
「大丈夫よ。チャチャちゃんはそれくらい貰っても足りないくらいお手伝いもお勉強もちゃんとしてるのですから、遠慮なく使いなさい。」
返そうとした銀貨をそういってかかさんはまた手に握らせてくれたので、ポーチに大事にしまったにゃ。
落とさないようにしなきゃにゃぁ。
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それからしばらくして、かかさんの身支度が終わった後、改めて二人でお外に出たにゃ。
でも…
「ここ、どこかしら?」
「かかさんにもわからないのにゃ?」
なんか知らない場所に出てしまったみたいにゃぁ。
サオリです。
何か台所でゴソゴソ音がすると思ったらチャチャちゃんだったのね。
一人でも朝ごはんを作ろうと頑張ってたなんて、本当に偉い子なんだから…。。
それにしてもサナがまだ寝ているなんて、昨晩は何があったのかしら?
次回、第五〇五話 「チャチャとサオリ」
食材を買いに行っても良さそうだけれども、在庫が被っても大変でしょうから、朝御飯は朝市で出来合いのものを買ってきましょう。




