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第四十六話 「レベル上げ」

 「二つ目はまだ試してないけど、私から見てサナがいる場所の方向や距離も分かるらしい。」

 「そうなんですか。」

 「ああ、だからこれからはサナが何処にいても話ができるし、見つけてあげれるから安心してね。」

 「お父さん…」

 サナが首に手を回す形で抱き着いて頬ずりしてくる。

 お肌スベスベだな。


 「三つ目だけどサナ、ちょっと反対側向いて座りなおして。」

 私の身体が座椅子のような形になるいつものスタイルでサナが座りなおす。


 サナを淫スキル【性病検査】でステータス鑑定した結果の一部を特性【ビジュアライズ】でパネル状にサナの手元に表示させる。


 「これが今のサナのステータス。つまり強さだね。」


【ランク】    1

【レベル】   10

【筋 力】E  20

【耐久力】D  30

【精神力】A  60

【感 覚】A  60

【敏 捷】B  50

【器 用】C  40


【体 力】100/100

【魔 力】160/160

【精 力】 50/150


 「レベルとランクが上がってる?」

 「そう、レベルが上がる元である『経験値』というものを一定の条件つきでサナに与えることができるのが三つ目の能力。」

 「凄い!まだまだ先だと思ってたランク1!これであたしも一人前だって認められます。ありがとうお父さん!」

 パネルを指さす私の右腕に絡むように抱き着くサナ。


 「そういえば、お父さんはレベルどれくらいなんですか?」

 「こんな感じだな。」

 メニューからステータスを選びサナのステータスパネルの横に【ビジュアライズ】でパネル状に表示させる。


【ランク】   2

【レベル】   20

【筋 力】C  90

【耐久力】C  90

【精神力】C  90

【感 覚】C  90

【敏 捷】C  90

【器 用】C  90


【体 力】270/270

【魔 力】108/270

【精 力】 70/270


 「ちょうどレベル20なんですね。あとなんか数字が綺麗。」

 「特徴が無い感じだな。私の勇者としての力は女性の身体の方にほとんど食われているので、そっちだと得意不得意はあるがざっくりこれの倍以上に強い。」


 「迷宮獣を簡単に倒してましたもんね。ご主人様の方のお父さん。」

 「あれデミオークって敵だったんだけど、あれのレベルが12。私が行って狩ってくれば時間はかかるかもしれないけど確実にお金は稼げる。でも」

 「あたしも行きたいです。」

 「だよね。」


 『淫魔の契り』の効果で念話ができサナの居場所が分かるならお留守番も一つの手だとは思ったのだが、やっぱりサナが嫌がる。

 自分だけが何もしていないように思えてしまうのが嫌なんだろう。


 「やっぱりもう少しサナのレベル上げしてから一緒に行くか。」

 「はい!」

 サナが嬉しそうに返事をする。


 「経験値をサナに与えることができるのは基本一日一回だから、それでサナのレベルが12超えたら一緒に迷宮に入ろう。それまでにサナの装備整えておかないとね。」


 長風呂で喉が渇いてきたので、淫魔法【ウェット&メッシー】を使い、冷水を右手の人差し指と中指の間から自分の口に注ぐように出す。

 サナも欲しがったので上を向くサナの口に両指咥えさせ同じように注ぐ。

 なんかエロい。


 「あたしの装備って、お父さんのはどうするんですか?」

 「お父さんの分はサナの着物からそうしたように魔法で再現できるからいいんだよ。男の身体になったり女の身体になったりするから、逆に魔法で再現しないと着替えるのも大変だし。」


 淫魔法【コスチュームプレイ】で再現した服は淫スキル【淫魔】や種族特性【トランスセクシュアル】で性別が変わる際にもその性別に合わせて再現してくれるのでかなり便利だ。

 

 なんかアットホームな雰囲気になってしまったので「ちなみに精子でレベルアップするよ?」とは言いづらい。

 これはサナが次に発情した時にでも言おう。

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