第四六○話 「睡眠姦再び」
レベルどころかランクが上がったばかりで魔力ゲージも満タンだから魔力も5,000以上あるのでドレインしなくてもたぶん間に合うのと、ついてこられるなら声とか聞かれないように、わざわざ淫魔法【ラブホテル】で別室を用意した意味がまるでないのだが、一応善意で来てくれているようなので無下にはできない。
しょうがないのでギャラリーがいるアウェイ気味の環境の中、準備を進めることにした。
淫魔法【睡眠姦】で寝ているチャチャをベッド端に座らせて向き合い、倒れてくる身体を自分の身体に立てかけるようにして抑えながら服を脱がしていく。
少し紫がかった黒のワンピースの袖口を掴み万歳させるように脱がせ、ブラウスのボタンを上から一つ一つ外していく。
「なんか、いけないことしてるみたいッスね。」
「そう思うなら手伝ってくれてもいいんだよ?」
そう感想は漏らすがミツキは手伝うつもりはないらしい。
っていうか、案の定、三人にじっと見られていると、凄いやりづらいのだけども。
チャチャの前に膝まずくように屈んで、その小さな足を持ち、片方ずつ靴下を脱がしていく。
淫魔法【おっぱいの神様】で身体を再構成したためか、それとも元々かは分からないが、ぷにぷにした足裏や足指の感触がちょっと気持ちいい。
あ、足の方の爪も指を押したら出てくるんだな。
靴下が痛みそうだ。
ちょっとためらったが、背中側から捲るようにしてスリップを脱がしていくと、改めてチャチャの白い肌が露わになっていく。
「チャチャちゃんの肌、凄く白いわね。」
「サオリさんだって十分白いじゃないですか。」
種族の違いなのか混じっている人種の違いなのか、おなじ色白でもチャチャとサオリさんやサナとでは結構雰囲気が違う。
「チーが白磁みたいな白だとしたら、サオリさんは白米みたいな艶のある白さですよね。」
「…お父さん、あたしは?」
「サナは更に白いからなぁ、上白米みたいな白さというか、二人とも透明感のある綺麗な白い肌だよね。」
素直にそう感想を漏らしたのだが、二人の顔が赤い。
というか、耳まで赤い。
「上白米ってなんスか?」
そういやミツキはお米文化の人じゃなかったか。
「普段食べているご飯は、元々は玄米といってベージュというか淡い褐色というか、もっと色がついてるんだよ。
その色がついた外側を削って磨き上げていくと、だんだん白くなっていくんだ。
普段食べているの真っ白なお米が白米で、それをさらに磨き上げたのが上白米。」
意味としては違うものなのだが、色のイメージとしては無洗米の色が近いかな?
「……えーと、パパ、わざとやってるんじゃないッスよね?」
「え?何が?」
「白鬼族の女性の肌をお米の白さに例えて褒めるのは、かなり上級の鬼殺しッスよ。」
そうなの?!
お米に関心ありすぎじゃない?白鬼族。
ミツキにそういわれ、改めて二人を見ると、うつむいて真っ赤になっている。
これはやらかしてしまったような気がする。
このままでは泥沼にはまりそうなので、ギャラリー側から視線をはずし、脱がした服を一ヵ所にまとめ、チャチャの両脇に手を入れて持ち上げてベッドの上に寝かせ直す。
風呂の時は気づかなかったけど、ドロワーズのここって空いてるんだな。
それなら脱がさなくてもいいか。
そろそろ本格的に作業に入るので淫スキル【淫魔】で淫魔の身体になり、寝ているチャチャの横に座った。
うん、女同士なら少し犯罪感が薄れているような気がする。
「ご主人様、アタシ思ってたんスけど。」
「なに?」
「始めからその身体でやれば、パパの抵抗も少なかったんじゃないッスか?」
そういう事は早くいって欲しい。
いわれてみればミツキと初めて寝た時も抵抗があって淫魔の身体で寝たっけか。
▽▽▽▽▽
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>260ポイントの経験値を得た
よし、淫スキル【性感帯感知】を解除し、淫魔法【ウェット&メッシー】で出していたローションも同じく解除して綺麗にする。
胡坐の内側に座らせていたチャチャの赤く火照った身体をそのままベッドに横たえ、さっきまとめておいたチャチャの服の方に向かうと、サナがいつの間にか畳んだそれを持って来てくれた。
「お疲れ様です。ちーちゃんの服、着せておきますか?」
「ありがとう。お願い。」
サオリです。
その、白鬼族の中では、女性の肌の美しさを褒める時にお米に例えるんです。
五分づきのお米のような肌、とか、七分づきのお米のように白いとか。
なので、あんな風に褒められてしまうと…。
次回、第四六一話 「性技と発情」
白米みたいな艶のある白さって…ああ、もう!




