第四五六話 「偽装工作」
朝食後、レベルが上がったという事もあり、サナは社にお参りに。
その際、授法の儀式が必要になる事もあるかもしれないということでサオリさんもそれに同行している。
チャチャはミツキを講師として図鑑での勉強を引き続き進めているので、午前中の私は珍しく単独行動をさせてもらうことになった。
▽▽▽▽▽
>レベル40になった
>ランクが4に上がった。
>淫魔ランクが4になった。
>種族特性【淫スキル】がランク4になった。
>種族特性【淫魔法】がランク4になった。
>種族特性【ドレイン】がランク4になった。
>種族特性【トランスセクシュアル】がランク4になった。
>種族特性【眷属化】がランク4になった。
>種族特性【神殿】がランク4になった。
>種族特性【ペドフィリア】がランク4になった。
>種族スキル【精力変換】がランク4になった。
>種族スキル【フェロモン】がランク4になった。
>種族スキル【テクニシャン】がランク4になった。
>種族スキル【男根のメタファー】がランク4になった。
サナとの晩を過ごした後だからか、【ペドフィリア】がランク4になったというのが凄く聞こえが悪い。
ちなみにこのスキルは自分の能力をそのままに子どもの身体になれるというもので、実際の私の性癖とは関係ない。
午前中は単独行動ということで、こうしてトルイリの迷宮で素材狩りと軽くレベル上げに来ていたのだが、経験値ドレインのおかげで、実にあっさりとランクアップしてしまった。
未だに種族特性【神殿】が謎なのだが、今度時間があるときにでもゆっくり検証してみよう。
必要な分の魔素核は手に入れたとはいえ、今日はこの後、買い物にも行かなきゃならないし、作業も残っているしな。
▽▽▽▽▽
結局サナは授法の儀式で中級単体雷魔法と、悪疫治癒の魔法を新しく覚えたそうな。
ちなみに後者は流行り病などを癒す魔法らしいのだが、効力を聞いた限り個人的な感覚としては殺菌や滅菌魔法のような気がする。
チャチャの方もミツキから見ても結構物覚えが良い方らしく、乾いた砂に水が染み込むように覚えていったと感想を漏らしていた。
初めて見る物への好奇心が学習意欲を増幅させているんだと思うという感想はミツキ自身にもかつて覚えがあった事なのだろう。
「レン君の用事はもう済んだのですか?」
帰ってくるなり抱き着いて来たチャチャの頭を撫でながらサオリさんがそう話しかけてきた。
「ええ、お陰様で。ただランクが上がってしまったので、それも含めてみんなに相談したいことがありまして…。」
「ランク4にッスか?…いや、もう驚く事じゃないッスね。
「おめでとうございます、お父さん。」
「ととさん、おめでとにゃ?」
うん、チャチャは絶対意味分かってないな。
それはそうと可愛いので頭を撫でる。
「ありがとう。で、その相談ごとなんだけど…。」
▽▽▽▽▽
相談というのは端的にいってしまえばスキル【パネルマジック】を使ったレベルやスキルの偽装工作だ。
この後、サナとミツキは奴隷から開放されるわけだが、その際に現在のレベルやスキルを確認されるかもしれない。
そうなると、ミツキは16歳でレベル33、サナに至っては13歳でレベル34と、チャチャのレベル44ほどじゃなくても、普通はありえないレベルということになる。
サオリさんの27歳でレベル33という、環境によってありうるレベルがマミ先生達にバレたのとは訳が違うのだ。
無論、私の20歳でランク4、つまりレベル40というのも同様だ。
と、いうわけで、鑑定結果がレベル26になるように偽装工作した私のように、サナ、ミツキ、チャチャ、三人の見かけのレベルを調整したいというのが本題なのだが、
「これって、宗教的な意味で大丈夫でしょうか?」
隷属魔法は神様との約束の魔法ということなので、これを偽るのがアウトならどうしようもない。
そもそも、奴隷解放の時に鑑定されるのか?と、いう根本的な疑問もあるのだが
「そうですね、奴隷解放の儀式をする際、身元確認のために一度人物鑑定をした状態になるというのは聞いたことがあります。」
サオリさんの話によると、やっぱり一度鑑定されるものらしい。
そりゃ人違いで奴隷解放とか問題になりそうだし、もっともだろう。
サオリです。
里などでは儀式魔法として奴隷解放を行いますけど、奴隷商のところではどういう手続きや順番で解放するのかは、わたしじゃわからないです。
カレルラさんにでも聞いておいた方が良いのかしら?
次回、第四五七話 「奴隷解放」
身元自体は奴隷解放権利書?でしたっけ?それが渡される時に確認されるものだとは思いますけど…。




