第四四○話 「絶好調」
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>40ポイントの経験値を得た
>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した
>460ポイントの経験値を得た
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>40ポイントの経験値を得た
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>460ポイントの経験値を得た
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>460ポイントの経験値を得た
>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した
>460ポイントの経験値を得た
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>460ポイントの経験値を得た
>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した
>460ポイントの経験値を得た
▽▽▽▽▽
「お父さん、ありがとう。」
そういって足を抱えていた手を離し、私の頬を両手で捧げるように持って引き寄せ、口づけをしてくるサナ。
優しげな微笑みを浮かべているが、まだ顔は赤く上気しており、汗で髪の毛が額に張り付いているので手ぐして整えてやると、気持ちよさそうに頭と角をこすりつけてくる。
隣ではミツキが自分の身体を抱きしめるように横になってピクピクとまだ震えているので、そちらにも反対側の手を伸ばし、うさ耳を指で挟むようにして撫でてやると、一瞬ビクッと首をすくめたが、撫でられているのがわかったのか自分の頭がサナの頭の横に並ぶように、ノロノロと身体をずらすように近寄ってきた。
体温を感じたのか、そのままミツキを抱きよせるサナと、それに答えるように頬ずりするくらいの勢いで抱きつくミツキ。
横になろうと思っていたスペースが詰められてしまったので、そのままミツキの後ろに張り付くように横になり、腕を伸ばして片手で二人分の腕枕をする。
「パパ、もう駄目ッスよ!?もうアタシ、正気に戻ったッスよ?サナちーも大丈夫ッスからね?」
身体を寄せた途端、なんかミツキに警戒された。
今回はサナが絶好調というか、サナの『気持ちよくさせたい欲』がいつもの私方向じゃなくミツキの方向に爆発した関係で、初手からややしばらくサナと挟み撃ちでミツキの『レベル上げ』をしていたので、さもありなん。
とはいえ、結果的にいえば、ディープな快楽よりも、後半のサナがミツキに膝枕して頭を撫でつつラブラブな雰囲気での『レベル上げ』が発情を解消したので、完全に裏目だったわけだが。
発情自体は肉体由来の【状態異常】で、その解消方法も肉体依存だと思っていたが、実際のところは精神由来らしい。
サナ自体の発情も、結局はミツキが落ち着くまでは解消されなかったので、安心して孕める状態というか雰囲気が大事なのかもしれないな。
「ミツキちゃん、もっと詰めて詰めて。」
サナの声で我に帰ると、ミツキの頭が二の腕の上に、サナの頭が肘の近くまで寄って来ていた。
何が楽しいのか二人ともおでこをくっつけながらクスクスと笑っている。
「ご満足いただけましたでしょうか?お嬢様方。」
「ひぁう。」
声をかけがてら、目の前にあるミツキのうさ耳を甘噛みする。
「うん、少しお父さん分を補充できた気がします。」
「え?サナちー、まだ足りないんスか?」
「うん、もっとくっついていたい。」
「あ、量の方じゃなくて、そっちッスね…アタシと場所替わるッスか?」
「ううん、大丈夫。」
そういって、ミツキ越しに腕を伸ばして私の顔を触ってくるサナ。
スキンシップは『レベル上げ』とは別腹らしい。
「昨日はチャチャを任せっきりだったのと、バタバタして二人にはあまり構ってやれなかったからなぁ。」
そんなサナの手をもう片方の手でそっと擦る。
「今日はこのままパパと一緒に寝てもいいんスよね?」
ミツキがなぜか自分の後頭をゴリゴリと顎に当てながら、そんな事をいっている。
「もちろんいいけど、シーツを…いや、部屋ごと入れ替えたほうが早いか。」
「あー。」
「まずはお風呂で身体洗ってから考えませんか?」
「そうッスね。」
そういってベッドから降り、二人は浴室の方へと向かって行く。
「ホント、中の良い姉妹だな。」
サナの可愛いお尻と並ぶミツキの形の良いお尻の上でピコピコと動く尻尾をみながら、思わずそんな言葉が漏れてしまった。
ミ、ミツキッス。
チューとか、サナちーとのいつもの『仲良し』とは、今回レベルが違ったッス。
やっぱりパパとの経験の差なんスかね?あれ。
次回、第四四一話 「いってらっしゃいのキス」
身が持たないので、次からは、ちゃんとパパを攻める方の『仲良し』したいッス。




