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第三○一話 「サオリとの朝」


>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した

>60ポイントの経験値を得た


>サオリは淫魔の契りにより主を倒した

>260ポイントの経験値を得た



>サオリは淫魔の契りにより主を倒した

>260ポイントの経験値を得た



▽▽▽▽▽



 「寝てるとはいえ、こんなにママさんがパパとべったりな感じを見せるのって、ちょっと珍しいッスよね。」

 「ミツキちゃんは、朝、いつもこんな感じだよね?」

 「そうッスか?」

 「うん。それじゃ2人が起きる前に朝ご飯の準備しちゃお?」

 「了解ッスー。」


 そんな2人の声を遠くに聞きながらも胸の中に眠るサオリさんを抱き寄せ直し、また微睡みの中に身を任せていった。



▽▽▽▽▽



 目を覚ますと、目の前にはこちらを向いたまま安らかな寝顔で眠りについているサオリさんがいた。


 ミツキほどではないがサオリさんも目が悪いので、眼鏡をかけていないときは少しキツイ目つきに見えることもあるのだが、こうして目を閉じていると、柔らかなゆるふわお姉さん感が増す。


 また逆に眼鏡をかけている時は、最近意外と子どもっぽい仕草を見せるので、この辺りのギャップもサオリさんの魅力の一つなのだろう。


 サナほどではないにしても、十二分に白い肌と、少し栗色の入ったゆるやかな髪の毛、長いまつげと艶やかな唇に少し見惚れてしまい


 「綺麗だ…。」


 と、ふと、口から漏れてしまった。


 ん?

 サオリさんの顔がみるみる朱色に染まっていき、耳まで赤くなる。


 「ん、ん~。」

 寝苦しいかのように仰向けに寝直し、私に抱きついていた両手もそっと離れお腹の上というか、たわわな胸の下で祈るように組み直している。


 サオリさん、起きていたんだな。

 というか、寝たフリをしていたのか。


 誤魔化しきれていないと自覚しているのか、サオリさんの緊張が伝わる。

 いや、違うなこれ。


 身体を起こしサオリさんの艷やかな唇にそっと口づけると、サオリさんはまるで魔法が解けたように目をゆっくりと開けた。

 サナにも誘われた白雪姫のような起こし方。


 「おはようございます。レン君。」

 「おはようございます。サオリさん。

 …これもやってみたかったんですね?」

 「はい。」


 そういって少女のように笑うサオリさん。

 距離が近いせいか眼鏡がなくても目元が柔らかい。


 そのまま腕を伸ばし、私の頭の後ろで指を組むように手を絡めてくる。

 サオリさんに引き寄せられているのか、自分から近づいていっているのか、あるいは両方なのか、そのまま再度サオリさんの柔らかい唇を奪う。


 「うふふ、レン君と一緒だと、色々叶っちゃいますね。」

 幸せそうに笑うサオリさんが可愛すぎて、思わず抱きしめ直し、唇に、頬に、首にとキスの雨を降らす。


 「あ、もう、駄目ですよレン君。昨日、ん、あんなにしたじゃないですか…ん、」

 そういいながらも吐息を漏らすサオリさんの様子に朝の生理現象が必要以上に答え始める。


 このまま…


ガチャ


 「「!?」」


 遠くでラブホテルのドアを開ける音がした。

 もうシーツをめくり、前をはだけさせていたサオリさんと自分のバスローブを咄嗟に淫魔法【コスチュームプレイ】で着せ直し、自分はソファー側へ飛び退き、サオリさんはシーツをかぶり直して寝直す。


 「(おはようございます。)」

 何故か小声で部屋に入ってくるミツキ。

 後ろにはサナもついてきている。


 「おはよう。二人とも。」

 「あ、パパは起きてたんスか。それなら念話した方が良かったッスね。」

 「おはようございます、お父さん。お母さんはまだ寝てるんですか?」


 それを合図にしたように、「んん~っ。」と、声をあげながら起き上がり、大きく伸びをするサオリさん。

 こういっちゃなんだが、凄くわざとらしい。


 ミツキッス。

 いや、絶対ママさんも起きてたッスよね?

 朝イチャイチャしてたッスよね?


 パパが飲み物も無くソファーに座ってる事なんて無いッスもん。


 次回、第三○二話 「一星」


 んー、これはサナちーと相談したあの事、しなくても良い感じッスか?

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