第一七八話 「連戦」
「おかえりなさい。」
「おかえりッスー。ママさん大丈夫だったッスか?」
「あ、はい。あの、大丈夫でした。」
真っ赤な顔で照れているサオリさんが可愛い。
サオリさんとはランク差ボーナスが無いため、レベルこそ上がらなかったものの、次のレベルまでの7割り前後くらいの経験値を稼ぐことができた。
それよりなによりサオリさんの恐怖感を拭い去ることが出来たのが大きい。
途中からサオリさんも余裕が出来たのか、求めるまでいかないものの積極的に受け入れるような状態になったので、少なくとも今の身体だと恐怖感や嫌悪感はもう大丈夫だろう。
各種スキルや魔法のおかげもあるが、この身体の色々なサイズ感が良い方向に向いたようだ。
最後はかなり全身を包まれるような感じでイチャイチャすることも出来たので、お互い満足感が高かった。
なんか大人の女性に甘えるというのは初めてかもしれない。
相手の年齢から、素直に性欲を向けられるという開放感もあったのかもしれないな。
「じゃあ、次、あたしの番ー。お父さん、じゃなくてレンちゃん、行こ?」
サナに腕を組まれて引っ張られる。
目線がほぼ正面というのも新鮮だ。
「サナ、じゃなかった、サナお姉ちゃんと同じような背の高さって、なんか新鮮だね。」
「うん。でも、
チュッ
チューしやすいのはいいなぁ。
お父さんだと座ってもらうか屈んでもらわないと届かないんだもの。」
そんな話をしながら、ラブホテルの部屋に続く扉へと向かった。
「じゃあ、お姉ちゃんが治してあげるね?」
「お手柔らかに頼むよ。」
お姉ちゃんぶっているサナも可愛いな。
▽▽▽▽▽
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>10ポイントの経験値を得た
>サナは淫魔の契りにより主を倒した
>10ポイントの経験値を得た
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>2,350ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レベル13になった
▽▽▽▽▽
「レンちゃん、どうだった?」
「ああ、レベル13まで上がったよ。ありがとう、サナお姉ちゃん。」
「むー、そうじゃなくて、お姉ちゃん、ずっとらぶらぶしたかったの!」
「あ、そっちか。うん、身長差ないのが変な感じだったけど、良かったよ。
変な言い方かもしれないけど、楽しかった。」
「えへへー。」
サナの方も今の身体のサイズ感が良い方に働いたと思う。
こう考えると本人は自覚ないだろうが、普段のサイズだと結構無理してるんだな。
それでも、いつもの全身を包まれるような抱きしめ方が無いのが寂しいと言っていたので、それはそれで嬉しいものだ。
▽▽▽▽▽
「おかえりッスー。」
「お、おかえりなさい。」
ミツキが駆け寄って出迎えてくれたが、微妙にサオリさんは気まずそうだな。
「サナちー、どうだった?」
「レベル13まで上がったって。」
「レベル13?!」
サオリさんが驚いている。
うん、誰もが通る道だと思う。
サナとミツキに反対向きだが両方の腕を組まれている状態から、反転して、ミツキにまたドアの方に連れられて行く。
「最後はミツキ姉の出番ッスよー。ずっとレンくんと遊びたかったんだから。」
ラブホテルの部屋に入ると、そのままミツキに風呂場まで連行された。
「最初は弟くん洗いからッスー。
連続だからレンくん、疲れてるでしょ?
少しゆっくりするッス。」
そう言われながら服を脱がされていった。
▽▽▽▽▽
>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した
>10ポイントの経験値を得た
>レンは淫魔の契りにより眷属を倒した
>1,540ポイントの経験値を得た
>ランク差ボーナスとして1,000ポイントの経験値を得た
>レベル15になった
>ミツキは淫魔の契りにより主を倒した
>10ポイントの経験値を得た
浴槽の中で、いつもとは逆にミツキを座椅子にするように座ってると、ミツキが指を組んで腕を大きく前に伸びをした。
「んー、楽しかったッス!でもパパの身体の方がやっぱり安心感あって好きッスよ?」
「ありがとう。で、いいのかな?それ。」
「あはは。…アタシ順番最後だったから待ってる間ちょっと切なかったッス。
次はサナちーと一緒でもいいッスか?」
「サナ、じゃなくて、サナお姉ちゃんとミツキ姉がいいなら構わないよ?」
「了解ッス!レンくんを二人で可愛がっちゃうッスよー。」
「いや、一応、治療だって事忘れないでね。」
「どうせなら楽しんだほうがいいし、アタシだってラブラブしたいッスよ?」
まあ、それはそうなんだろうが…。
ミツキッス!
サオリさんと合流してからパパと一緒の事が多くて、パパゲージが上がりっぱなしだったんスけど、やっと少し解消できたッス。
次回、第一七九話 「周回」
レンくんも可愛いッスけど、やっぱり元のパパに抱きしめて貰いたいッスねー。




