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第一七三話 「目覚め」


 目を空けると、木造りの天井が見える。

 何処だここは?


 ラブホテルの部屋の天井ではない。

 かといって簡易宿泊所の天井とも違う。


 ベッドは…この世界の物っぽいな。


 「レンさん!」

 驚いた顔で覗き込んでくるサオリさん。


 …サオリさん?

 そうだ!


 淫スキル【性病検査】でサオリさんのステータスを再確認する。



【名前】サオリ・サオトメ

【年齢】27歳

【性別】女

【種族】白鬼族

【職業】族長

【身長】161

【体重】 46

【スリーサイズ】86(F63)/58/88

【ランク】   1

【レベル】  18

【筋 力】B 82

【耐久力】A 100

【精神力】C 64

【感 覚】C 64

【敏 捷】D 46

【器 用】C 64


【スキル】金剛結界、神聖魔法:鬼族、薙刀、礼儀、大陸共通言語

【状態異常】なし

【健康状態】近眼(左右0.3)、異常なし、病気なし、処女



 サオリさん、先天性の近眼なのか。って、そうじゃなく、よし治ってる!


 「奥さん良かった。治ってます。もう大丈夫です。心配いりませんよ。」


 ホッとした。

 途中で意識が飛んだから失敗したかと思った。

 そう思っていると、私の顔を覗き込んでいるサオリさんの目が潤み、涙がポロポロと流れ、落ちてくる。


 「大丈夫じゃないです。心配してました。」

 そういって抱きしめられる。

 あれ?なんかフィット感が変だ。


 「サナちー!パパが目を覚ましたみたいッス!」

 「本当?!」

 パタパタと走り寄ってくる二人の足音。


 どうやら倒れて心配かけてしまったらしい。

 悪いことをしたな。

 

 というか、サオリさんのおっぱいで窒息しそうなので、背中をポンポンと叩いてギブアップする。

 あれ?サオリさん、こんなに背中広かったっけ?


 「あ、ごめんなさい」

 そういって離れたサオリさんと入れ替わるようにサナがダイブして来た。


 「お父さん!良かった!このまま目が覚めないんじゃないかって…。」

 そういって抱きつきながら泣きじゃくっている。


 「心配かけたね。御免ね、サナ。」

 そういいながらサナの頭を撫でる。


 うん、うん、と頷きながらサナは頬を擦り付けてくる。

 その反対側の頭を誰かが撫でている。


 「ミツキにも心配かけたね。」

 撫でている手の方に向くとミツキも涙ぐんでいた。


 ん?なんか自分の声がおかしく聞こえる。

 まだ本調子じゃないのだろうか?


 「ホント、心配したッスよ。色々大変だったんスから…。

 でも無事で本当に良かったッス。

 パパ、身体起こせるッスか?」


 しがみついているサナを抱きしめた形のまま、上半身を起こすが、どう考えてもサナのサイズがおかしい。


 「それじゃパパ、落ち着いてこれを見て欲しいッス。」

 そういって手鏡を差し出すミツキ。


 そこに映っているのは………誰?


 一旦、胸の中のサナをサオリさんに預け、自分の顔や身体を手で触りまくる。

 え?

 え?

 いや、こういう時こそ落ち着いてステータス確認だ。


【名前】レン・キュノミス

【年齢】10歳

【性別】男

【種族】人族/淫魔族

【職業】■■/なし

【身長】139

【体重】 33

【スリーサイズ】73/49/73

【ランク】   1

【レベル】  10

【筋 力】C 40

【耐久力】C 40

【精神力】C 40

【感 覚】C 40

【敏 捷】C 40

【器 用】C 40


【状態異常】源魔力枯渇

【健康状態】異常なし、病気なし



 「なん…だと…?」


 サナです!

 お父さんの目が覚めて良かったです!

 心配したんだから…。


 次回、第一七四話 「呼び方」


 なによりも、本当にお父さんで良かった。

 ちっちゃくなって別の人になったかと不安でした。

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