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第十五話 「夜這い」



▽▽▽▽▽


 流石に息が上がる。

 目の前には追加で倒した気絶済みのデミオークが4体転がっているので先程デミオークから奪ったナイフで次々とトドメを差していく。


 体力が0になった瞬間に緑色の光の粒子になってデミオークの身体が霧散し壁や床に吸収されていく。

 後には親指の爪くらいの大きさの宝石のような『魔素核』と、まるでガチャポンのカプセルのようなものが何個か残されている。


ピコン!

>レベルが上った。


 とのログメッセージとともに自分の身体がドクンと跳ねる。

 熱く燃えるような感覚とともに体力と魔力、精力のゲージが回復していく、


 レベルが上がると各ゲージが一本分回復する仕様なんだな。


ピコン!

>ランクが2に上がった。

>淫魔ランクが2になった。

>種族特性【淫魔法】がランク2になった。

>種族特性【ドレイン】がランク2になった。

>種族スキル【精力変換】がランク2になった。

>種族スキル【フェロモン】がランク2になった。

>種族スキル【テクニシャン】がランク2になった。


 次々とログが流れていく。


 そりゃ格下とはいえ13体も倒せばレベル上がるよな。

 最初のデミオークを倒した後、通路奥から現れたオークの団体は一組4人。

 それが連続で3組来たのだ。


 もう必死で必死で何故か脳内にベートーベンの「歓喜の歌」 (交響曲第九番) のサビがリフレインする中、必死でドレインしまくり、気絶したデミオークの首を蹴りで踏み抜いたり、奪ったナイフでトドメを差したりしながらなんとか倒しきったのだ。


 途中覚えた対象の服を脱がす淫魔法【脱衣の心得】でデミオークのふんどしを脱がし、デミオークのデミオークから直接ドレインすると体力9割奪取+気絶確定だったのが助かった。


 どうやら一定以上の体力を一気に失うと気絶判定があるらしい。

 たぶん全体力の半分以上くらい?


 デミオークのデミオークからドレインしなくても、デミオークの額にある『魔素核』という部分からのドレインでも同効果だったのを発見したのは最後の一組だったが、はやく気づきたかった。

 そういや相手の弱点を見つける淫スキル【性感帯感知】でもちゃんと光ってたな。


 あとドレインにはスタン判定もあるらしい。

 弱点以外からなら3割くらいしか吸えないが一瞬動きが止まるだけでも多対一の戦闘ではかなり役にたった。


 他にも追加で覚えた体力と魔力と精力を一定の割合でコンバートする種族スキル【精力変換】

 これがなければドレインの連発は難しかっただろう。


 そのほか

 異性に対してのあらゆる行為に淫魔ランクに応じてボーナスを得る種族スキル【フェロモン】

 精技(ってなんだ?)の成功率を淫魔ランクに応じて上げる種族特性【テクニシャン】

の2つは、あまり実感がなかったが、途中からデミオークのデミオークをスムーズに掴めるようになったような気がするので重複効果があったのだろう。


 「近くにもういないだろうな…」

 床や壁もうっすら発光しているものの基本通路は薄暗い。

 この身体はある程度夜目が効くようなものの、通路の奥のほうはよく見えないので目を凝らす。


ピコン!

>淫スキル【夜這い】を得た。


 と、同時に視界の端にレーダーのようなものが浮かぶ。


 もうどんなスキルを覚えても驚かなくなってきたな。

 スキル欄の説明を読んで要約すると隠形スキルと夜目追加と体温感知の複合スキルらしい。

 夜這いって高等技術なんだな。


 実質危機感知スキルであるスキル【マゾヒスト】と併用されるのか、レーダー内で光ってるのは青い光が1体だけ。つまり扉の向こうのサナだけのようだ。


 そんな事を考えながらデミオークのドロップ品(?)の魔素核とカプセルのようなものを拾っていると扉が開く音がする。


 「ご主人様、大丈夫ですか?」

 サナがトレイに水差しとコップを乗せて持ってきてくれた。

 いつからか扉の隙間から様子を見ていたようだ。


 気が利くなぁ。

 でもデミオークのデミオーク握りまくってたの見られて無いといいなぁ。


キーワード回収まで相当かかりそうです。


長い目で見ていただけると幸いです。

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