表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/979

第十話 「睦言」

今回は第九話の主人公視点のお話です。



 ヤバイ!

 生き残りらしいこの娘に死体を発見されたら味方でも敵でも詰む!

 なぜなら状況的には、どうみても犯人は私だから!

 って今気づいた!


 と、一か八かで上にかけたベッドカバーごと男達の死体を「アイテム」に収納を試みたが成功したようだ。

 死体は淫スキル【淫具鑑定】の対象だからアイテム扱いだろうという考えは間違ってなかった。

 とっさに手に触れるためにスライディングのような格好になってしまったのはしょうがない。

 結構大きなものでも収納できるんだな。とか考えながら、平静を装いつつ少女に向き直る。


 警戒してるだろうなぁ。

 最初の一言、んーーー。


 「貴女もここに連れてこられたの?」

 これだ!

 あたかも同じ被害者ですよ、警戒しなくてもいいんですよ感をさり気なく演出する第一声。


 「▲▲?」

 小首を傾げられてしまった。

 ちょっと可愛い。

 ですよね、言葉通じませんよね。


ピコン!

>淫スキル【睦言】習得

>淫スキル【睦言】によりスキル【共通大陸語】を習得


 よし、比較的まともなスキルだ。


 メニューからスキル使用…ってパッシブスキルか。

 じゃぁもう一度。


 「貴女もここに連れてこられたの?」


 どうだ?

 少女の顔が警戒から真顔に、それから泣き顔になってしまった。


 おいおいおい、まさかの展開。

 泣きじゃくる少女。


 …しょうがないな。

 泣き終わるまで待とう。


 少女を抱きしめ、頭を撫でながら落ち着くのを待つことにする。

 …こういうのも久しぶりだな。


 あと、涙と鼻水で剥き出しの胸元がベショベショなので淫魔法【淫具召喚】で箱ティッシュ召喚しておこう。


 5分くらいすると少女は泣き止み、胸から離れていったのでティッシュで涙を拭いて、鼻をかませてあげる。


 その隙に自分の胸元もティッシュで拭いておく。


 少女はティッシュの事をハンカチかなにかかと勘違いしている様子だったので、簡単に説明して回収すると屑籠に入れ召喚解除をする。

 あ、当然だけど涙や鼻水は残るんだな。


 よし、とりあえず自己紹介しよう。

 名前は…本名よりステータスで出ている名前の方がいいか。この後なにがあるかわからないし、名字はともかく名前だけならほぼほぼ本名だ。


 「私は淫魔族のレイン・キュノミス。よろしくね。」


 握手の習慣があるかどうかはわからないが手を伸ばしてみる。


 「…あたしはサナ・サオトメ。白鬼族です。」

 うん、知ってた。

 サナは思ったよりしっかりと握手をしてくれた。

 緊張はだいぶほぐれているようだ。


 さて、ここからが本番だ。



キーワード回収まで相当かかりそうです。

長い目で見ていただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ