『A.U.R.A. アウラ』資料集・機体編(一期完全版)
―― アウラ ――
◇ネフィル(枢機)
純白のアウラ。その容姿は翼のない天使を思わせるフォルムをしている。搭乗者は枢。
予め有った武装は、両手首の部分に小型の実体ブレードと、手首から発生すること出来るレーザーブレード。そのエネルギーを変化させて照射する小型のレーザーガンのみ。背中の4本のレールのような物が現れ、そこから光と共に圧倒的な推力を発生させる『ランページ・オーバード・ブースター』がある。これは悠に所謂マッハの域に達する代物。ただしこの際に発生する強力な圧力と、強制的に流れて来る情報量に耐えられる人間はほんの一握り、というか枢のみ。
機体に意思が掛かっていて、操縦できるのは枢のみ。外部からの解析等のデータも表面上のものしか行えず、少しでも深い情報になるとアクセスが拒否される。
傍目には細身で軽量の高機動アウラ。実際は、謎の鉱物である『オーガトロン』を主に装甲に使用された未知のアウラ。
日の目に当たっている純白の装甲は損傷を受けると即座に再生するという異例のモノ(ただし再生量には限界がある)。コスモスに入隊してから、傷を一つも負うことがなかったので発見されいなかった。
その全ての装甲が剥がれると、内に敷かれたオーガトロンが前面に現れ『オーガトロナイズ』と呼ばれる状態へ移行する。
謂わば白い装甲は皮で、中の黒い装甲は肉である。
そして黒い装甲に衝撃を伴い触れる物質全てはその衝撃さえも吸収され、ネフィルのエネルギーとして蓄えられる。吸収する量の上限があり、傷を負うには一度に多量のエネルギーをぶつけるか、ネフィルが蓄えることの出来るエネルギーの量を超えるかである。そのエネルギーは打撃等の衝撃に留まらず、熱や電気をも喰らう。今の所、吸収できないエネルギーは発見されていない。それらを消化した際に黒い霧のような物が発生する。
まだまだ、多くの謎に包まれた機体。
(ちなみに、モチーフにさせてもらったビジュアルはPS2用ゲーム『Z.□.E.』シリーズのジェフテ○、あるいID□LO。どっちかっていうとイ□ロ。一応名称は両方とも伏せ字。知らない人は是非購入してやってみてください。安いし、むちゃ面白いです。)
◇ネフィル(シュペルビア機)
灰を模したアウラ。その容姿は断罪を齎しにやってきた天使(こちらは枢機に比べて威圧感がある感じ)。
武装は腕の長さほどあるレーザーライフルと、背部に搭載された散布型ミサイル。レーザーライフルは照射してから終わるまで約2秒の時間がある為、その間尾を引いたように帯状になる。触れるだけで蒸発するほど光が凝縮された驚異的なライフル。ミサイルは同時に発射される量が200とライフルと同じく驚異的な代物。ミサイルの爆破は微弱で範囲も狭いものだが、直撃を浴びるとIMジェネレーターが停止してしまう。ミサイルで戦闘不能にし、レーザーライフルで完全に駆逐するという思惑で構想されている。
傍目には重量級の対群棲のアウラだが、オーガトロンによって構成されている。枢機と同じく、こちらも『オーガトロナイズ』が可能。
枢機とは対照な存在。内なる装甲の色は純白、こちらは白い霧が発生する。
ただし外見の装甲は追加のもので、中身はネフィル(枢機)と全くの同意物。
(この作品のラスボスというような位置のアウラなのでこちらもモチーフを書かせて貰うと、PS3用ゲーム『アーマ○ドコア4』の最後のミッションで登場するプ○トタイプネクスト。ああいう屈強で巨大なモノを想像して書かせてもらっています)
◇プロセルピナ
灰色のイモータルアウラ。搭乗者はアイリ。
性能は特色の無いミネルアのように高水準を保っている。ただしミネルアのように軽量高機動型ではないため、あまり目立ったものは無い。
目立ったモノはないが、着目すべき点はこの機体の設計図が十年以上前に作成されていたという点。
◇プロセルピナ(可変機)
白黒の可変型イモータルアウラ。搭乗者はアイリ。
深い黒のフレームに純白の装甲を備えた、白と黒が調和した綺麗なアウラ。
ヴィレイグの色を濃く表している機体。ただしヴィレイグと違い、装甲を剥がすなどを一切なしに完全に人型へと移行することが可能。ヴィレイグは設計上、イーグルのブースターを使用せざるを得ないが、こちらは人型に際して独自のブースターを備えている。よって、この機体こそ多目的アウラと言える。・・・海中は不明。
その他に特徴は特になく、一般的な“イモータル”アウラの性能。
アイリは装備として特殊な尺のブレード、小太刀を五本装備している(可変機であり、既にライフルを装備してしまっている為、通常の長さのブレードは装備出来ない)。
◇ウルカヌス
紅い重量級イモータルアウラ。搭乗者はクリフ。
標準兵装は中距離高威力ライフル二丁。肩部ミサイル、脚部ミサイル。レーザーキャノン。主に総火力に特化している。その分厚い装甲は、厚さ五十cmの鋼鉄をも一刀両断できるヴィレイグの熱至型単分子ブレードを弾くほどに強固。
自身の重量を強引に動かす為、通常出力は全アウラ中トップクラス。よって常に大量のエネルギーを消費する為、生成機関が広めに造られている。
◇ミネルア
灰色の細身の軽量高機動型イモータルアウラ。搭乗者は優紀。
標準兵装は単分子ナイフのみ。場合によって遠距離にも近距離にも変わる。あらゆる戦況にも対応できる万能なスタイルが要求される。ただし、優紀専用の兵装として超長距離スナイパーライフル『ヨルムンガルド』がある。
特筆するような、何かに特化した要素はない。強いて言うなら機動力と軽量さ。標準的に、全体的に性能が上げられたような機体。特化された要素がない、故に要求されるのはあらゆる状況に対応し得る万能なパイロットの腕と判断。器用な優紀に最適なアウラである。
◇アルメニア・アルス(カルドヴェニア・アルス)
細身の軽量近距離戦用高機動型イモータルアウラ。灰を模したアルメニア・アルスの搭乗者はイリウム。闇を模したカルトヴェニア・アルスの搭乗者はジャスバー。
出土の所以は金属血液を流す実験体が双子として生まれた事を機に。彼らの二面性を元に拒絶と受態に特性を分けて作られた。
標準兵装は特製の単分子ブレードと射出アンカーのみ(アルメニア・アルス)。
もちろん、銃を使用できないわけではないが、搭乗者の趣向によりブレードのみの装備となる場合が多い。ただ、椀部が機動戦用になっている為、あまり射撃精度が良くない(アルメニア・アルス)。特徴は両手に仕込まれたアンカー。加えて、足の裏にブースターが搭載されている。これらにより、不規則な行動が可能、他に類を見ない瞬発的な跳躍を可能とした。一応、ローラーは折りたたみ式で、足首辺りに上がっている状態になっていることが多い。したがってローラーでの移動は前方、後方のみ。かなり癖のある機体。
アルメニア・アルスは腰回りと腕の関節が速く稼働しやすいように設計されている。
カルトヴェニア・アルスは腕部の機動性を殺し、更に腰付きや関節周りが頑丈に出来ていて、銃の使用でもなかなかぶれない様になっている。
◇イシュトーヴァ
細身の軽量高機動型イモータルアウラ。全アウラ中最も深い黒を使用している機体。他に彩色されている色はなく、カメラアイですら色を帯びていない。
左の掌の装甲の裏にオーガトロンが凝縮され、埋め込まれている為、パージしてその部分を楯として使用したり、敵の装甲を握ることで喰う事が出来る。ただしこの機体は喰らったモノを吸収する事が出来ず、その場で霧散してしまう。
力はウルカヌス並みの化物アウラ。高機動の骨組みをしているくせに無茶な重みを加えたせいで動きが鈍くなっている筈だが、ジルの驚異的なパイロットセンスで高い機動性を保っている。一言で死神。
◇ヴィレイグ
漆黒の細身の可変型スタンダードアウラ。主な登場者はジェノス。搭載されているAIの名称は『サイド』。
標準兵装は高威力レールガンと熱至型単分子ブレード。
三機造られていたので、イモータルではないが、性能はイモータル並、あるいはそれ以上。変形機構を有することが特徴。変形前の戦闘機状態での高出力ブースターをそのまま変形後も使用することで、圧倒的な瞬発力を実現した。
ネフィルやアクストラのブースターと効力自体は似ているが、こちらは力技な強引な機構をしている。
名前の由来はパイロット、AI合わせてジェノサイドという。
◇アクストラ
全身に黄色の装飾を施されている派手な中肉中背のイモータルアウラ。搭乗者はキョウヤ。
ファルスをベースにネフィルの特性である高出力のブースター『ブリッツ』を搭載したラインズイール軍の最新機。ヴァンデミエールが持ち帰ったネフィルのデータを元に作られた。
キョウヤが搭乗するという事に当たって、特別に刀が搭載された。行く末はこれを量産体制に入れ、主力として扱う計画を立てている。
・・・・・ぶっちゃけ、ケリエルにブリッツがついた程度の性能。ただしケリエルのパイロット補助システムはない為、人を選ぶ。
◇GLO−E
カエルが2本足で立ったような独特のフォルムを模ったスタンダードアウラ。通称『カエル』。
基本的に土木作業用に用いられるアウラで、戦闘には向いていない。ブースト等が一切搭載されていない。
◇ファルス
世界で最も使用されているスタンダードアウラの一つ。
癖のない中肉中背のアウラで、内部の出力などを変更することで、少々だが、接近戦寄りにも遠距離戦寄りにもすることが出来る。
パイロットをあまり選ぶことなく、普及しやすいためよく用いられる。現在のラインズイールではこれが主力となっている。
配色は白。かなり地味な機体。
◇クラウル
ファルス同様、世界で最も使用されているスタンダードアウラの一つ。
こちらは少し癖があり、ファルスより装甲が薄い代わりに機動性が上がっている。故に布陣を組む際に先兵として置かれることが多い。
配色は灰。ファルス同様地味な機体。だって量産型だもの。
◇ケリエル
自動出力、自動予測、自動修正、自動補正、完全重力制御など新たなシステムを大増員された新型のスタンダードアウラ。
コスモスに支給配置されているだけであるため、マテリアル・フロム・グレディエイト社にて一般には売買されていない。
従来のスタンダードアウラ(主にクラウル)に比べて二倍の性能を誇るイモータルアウラにより近づいたスタンダードアウラ。
従来のアウラよりも腕部が少々長い。常にブースターを吹かし続けることを想定している為、少し腰を落とし屈んだ状態が自然体となっている。これをみるに、元々のアウラ設計思想の初心に戻ったと考えられ、扱いやすい脚部に至ったと考えられる。もちろん、伸ばし直立する事も可能。
配色は灰。だって量産だもの。
◇ブレスレイサー
状況戦用のスタンダードアウラ。
装甲が特殊な材質で創られていて、電流や電圧などの数値を変化させることにより変色し、ある程度擬態することが可能。代わりに装甲が薄い。
もう一つの特徴として熱を制限する事が出来る。これはアウラ事態の機能を限定し、発生する熱を抑えるというもの。
これらにより、隠密行動を行う際や、狙撃用に待機させるために使用されることが多い。
基本色は白。
◇ナイト
イストリア軍にのみ配置されているスタンダードアウラ。
白をベースに所々赤や金で装飾を為され、貴族風に仕上がっている。
性能自体は特逸な点はなく、一般的なスタンダードアウラ。高貴な国風であるイストリアに配置する為にデザインされたアウラ。
◇ホークス
オルレアの反乱軍に配置された出処不明の機体。
真黒なフレームと黄金の巨大な槍が特徴。槍は鋭利で、加えて高速回転をしている為、削り取るように敵のアウラへ突き刺さる。
装備されている装甲の頑丈さの割に、機敏に動く。大体、一般的なスタンダードアウラより防御力、機動力共に1.5倍といった感じ。
特殊な技術が施されている為、これらの機能上昇が実現された。
◇Rou―3
犬のような形状をした無人のインフェリアアウラ。通称『ドックス3』。
コストを掛けたくない場合に巡回用として配置されることが多い。
戦闘能力はお世辞にも高いとは言えない。前足の付け根あたりの部分からガトリングが搭載されている。
人を雇って警備に回すことが出来ないエクステンション・エレクトロニクス社には大量に配置されていた。
◇PRIMATE―1
角ばった装甲をした灰色の無人インフェリアアウラ。
用途としてはドックス3と似ているが、こちらは少し戦闘よりの性能をしている。
一応は何でも装備をつける事が出来るが、操縦を行っているのが簡易AIの為、奇抜な武装は扱えない。
ドックス3と同じ理由でエクステンション・エレクトロニクス社に大量に配置されていた。