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第一世代の龍神が顔を合わせる「いついらいかな、なんて時閒の葬式にはちぃーと早いかな。取り返す覚悟はまだあるよな、言師の嬢ちゃん」はいと答える「あんたも来るでしょう。不鎖お姉さん大好きだもんね」「出来ればご一緒させてください。私だけでは取り返せそうにないので」「よし、隊長殿龍神国のこと頼みます」「私もって言いたいけど時閒様のこと頼みます」頭を下げる幼龍に「どしたんです?あなたが馬鹿にしてた狗神が時閒様とわかって幻滅したかと思いましたけど」「幻滅したわよ、あんな獣神に成り下がってたんだから、でも思い起こしたらいい根性してたし迷惑もかけたから……あたしも馬鹿じゃないあんた達第一世代との力の差が分からないとでもやだやだだからお願いしますね」分かったと第一世代が集まる「でもどうやってさっき不鎖ちゃんが言ったように″異神棚″だっけ消えちゃったんだけど」言師が尋ねると「そうか異神棚か本物の鍵は鳥神の小僧が使っちまったからな、なぁ不鎖おまえさんは鍵創れねーか?」「創れるよ」即答する。えっ創れるの?という顔をする言師「勿論本物ではないので矛盾様のいる世界のどこかに開くための鍵擬きなんですが、夢幻姉様の一部の力を受け継いでいるから…………多分」「よしなら俺らも創れるよな」第一世代の龍神を見渡す「この先の戦闘を考え全員で神力を出し合って創る方が良いだろう」恐妥ママ「あたしが主軸でいいわよ、さっきまで戦ってた災奏たちは神力かなり使ってたでしょ」「いやそうでもないよ、ここまでは予見してなかったけど矛盾様の名前がでた時点で時閒と夢幻の離脱までは想定に入れてたからな俺も災奏もマジでやらなかった。ほらみー俺の予測通りだったしょ」「それでジャンケンか?まぁいい神力は平等に注ぎ創り出すここにいるメンバーを全部足しても時閒と夢幻を取り戻した矛盾様には勝てないなんとか説得して時閒と夢幻に引き剝がれてもらう。時閒は七福神と狗牙に分ければいいが夢幻はどうする。不鎖としてお前がいる以上」「恐妥さんその時は貴方の神力でもう一度私を封印してください。出来ませんか?」不鎖が不安そうに尋ねるが「いや、封印は出来るはよ夢幻が納得すればだけどね」「それで構いません。お願いします」「よっしゃそれじゃ鍵の生成を始まるぞ」………砕けた水晶の隣にせがれの亡骸を運ぶ天裸形に「ごめんなさい。助けられませんでした」項垂れる言師「構わんよ、あれも照留も救いたくて必死だったのさなぁ卯人お前にはそれが分かってるだろ」体育座りで水晶の前を離れない孫を慰める「あたしはママを救いたかったでもそれは親父の方が強かったんだと思う」水晶を挟んだ反対側には砕けた水晶の欠片を集める垣野少年「まだ、まだ言いたいことシィ……何も何もクソクソ………あの時のままでよかった………奄美さんや古潭さんと話して」奄美と古潭なのだろう二人も悔しそうに涙を流している。目の前に白衣の先生が「先生が登場したのはびっくりでした移神様に会えてよかったです」「助けにいくんだよね。止めて(いや其方の方がいいのか?)」少し考えた後「気をつけていってらっしゃい」いってきますと応える「おじいさん待って!」その場を去ろうとしていた警備員のおじいさんを呼び止める。言師は一緒に連れてきた幼龍をおじいさんに紹介「あたしは大事な者を取り返しに行くので、おじいさんは龍神王に何か伝えたいことあったんですよね」そういう言師に「まぁ元気ならいいさ、お嬢ちゃんの話からいい王様やってるみたいだし、言いたいことはそうだなそうだな死んだら神世界で会いに行く。そう伝えてくれ」「いいの?死んだら神世界へは行くけど物世界から来た魂はいつ転生するかわかんない神世界のどこに現れるかもわかんない都合よく会えるとは限らないなら今言いたいことは」幼龍の言葉に「そうか冒険者みたいだな其奴は楽しみがまた一つ増えたな、いやぁ楽しみ楽しみ」とその場を後にする。「あの言師さん」夢神と螺馬そしてお姉さん、先輩と不動ちゃん「螺馬!今度はダメだからね」と妹に凄むお姉さん「まぁ今回は儂らでは力不足じゃ此方で待つとしよう」遊神の言葉にしゅんとする螺馬ちゃん「師匠をお願いします。帰って来ないったら″負傷の弟子が引っ張ったいても連れ戻しにくる″って伝えてください「帰ってきたら皆で素振り五千回だよーん………頑張れ……ごめんいいこといえないや」「鍵出来たわよ」恐妥ママが迎えに来た。いざ取り戻しに向かう言師一行。異神棚を開く…………矛盾が神棚からマンションの自室へ帰還する右手には時閒の矛、左手には夢幻の盾を持っている『………』「いい加減機嫌直してくれないかな時閒」『あらあらこっちの心配だけでいいの』心配ごとに気づく矛盾様振り向くとそこには数を抱っこする一人の女性「い、居なくなったと思ったじゃない!!」泣きながら矛盾の胸に飛び込んでくる「バカバカ、帰ってきたら数がひとりで起きておやつの残り食べてるし、かーみ来たって聞いたとき全身の力抜けちゃってさ、あーあ居なくなったと思うでしょう普通」ゴメンゴメンと謝り今までの経緯を話す『夢幻で~す。盾で~す。愛人みたいなもので~す』最後の一言に鬼の形相になる数ママ「違う武器、僕の武器だって夢幻も適当言うなよ。なぁそうだよね時閒?」同意を矛に求めるも『………』「あの物……言師っていう女の子から取り上げるみたいで悪かったけど、お前も夢幻も世界のバランス崩しかねないんだ。分かってるだろ」『……奥方我々は矛盾の武器です。それ以上でもそれ以下でもない』矛や盾が話す様に「今まで通りなんだよね、何処にも行かないよね?」息子の数をギュッと抱えながら震えて話す数ママに「うん、大丈夫ここにいるから」と頭を撫でる矛盾「ぱーぱ?かーみ(ぎーゅるぐー)おなかグーした」と訴える数に「よーし数、今日はまーまーがおいしいまんま作るからね」と数を矛盾に預け涙を拭いながら台所へ向かう「まーまが?うれしい!」数を抱っこしながら「うん、うれしいうれしいだね」と数を撫でる……(やっぱり追ってくるか、そうか)静まる矛と盾………「あれ?ゴミ置き場?生ゴミ臭っ!」繁華街のゴミ置き場押し込められるように言師と第一世代の龍神そして不鎖が現れる。異神棚は無くなっている「帰り如何しますか?」言師の投げ掛けに「まぁ、時閒と夢幻が一緒なら最低帰れると思いますよ」「そう簡単に連れ帰れたらだけどね」恐妥ママが一言付け加える「お前らどこのシマのもんや、ここはウチの!」最初に声をかけてきた黒スーツは気絶「異世界なのかな、物世界に近いみたいね」龍神のお姉さんが辺りを伺う。黒スーツのお仲間が集まり「おりゃぁー」金属バットを振りかざす大柄な黒スーツが言師を狙う「場所を変えて話す、走るぞ!」言師を片手で抱えた災奏はもう片手で金属バットを受け止め黒スーツの顔面に押し込む倒れる大男他の龍神たちもビルを飛び飛び歓楽街を脱出「ありゃ、追って来ない?」不思議に思う龍神のお姉さんに「ああいう手合いは死人街と同じよ。用は縄張りを荒らされたくないだけ街から出ればノープロブレムよ」神世界を放浪している恐妥ママが解説する。街から離れ河川敷で一旦止まった「あの黒竜の衣もあるので一人でついていけます」恥ずかしく頼む言師に「すまん、この前の神世界から物世界に来たときも言われたな、すぐに降ろす」丁寧に言師を降ろした「結構近いですね、もう少し神力を隠すとか結界張るとか考えてましたけど」不鎖ちゃんが東の方を指さす「力の差を考えりゃ″追ってきたのか?″程度だと思う。そうだなここから急げば数分だな」龍神の兄ちゃんがナビゲートする。東へ一歩踏み出そうとする言師だが胸を抑え倒れ込む「何で?」胸を押さえていた手を見ると真っ赤に血がついて、その手を両手で包み込む災奏「ゆっくりと息をして」両手を外すと「あれ?手に血がなくなった?」「休憩を取ろう。矛盾はこんな保険をかけたんだ。一定の場所に留まる必要があるんだろう。仕掛けてこないさ」龍神の兄ちゃんの意見に皆賛成する「言師さんを斬ったのはこのためですか、夢幻姉様の行動も織り込み済みだったんですね」不鎖ちゃんが階段にちょこんと座る「ここは言師さんを置いてと考えるけど神約聖書は切り札になるわよねこの前の戦いでも隙は作りやすかったんでしょ」その場に居なかった龍神のお姉さんが災奏たちに確認する「攻撃の一手にはなるな時閒や夢幻の意志もあるが」…………テーブルの上にはお誕生日なのかなという豪華な食事が並んでいる「おいわい、おいわい」数がスパゲッチーを美味しそうに食べる(隣町との軽鉛橋辺りか言師くんを斬ったさいに与えた心への傷が今は効いてる。神力が一カ所に集まっている。言師くんを置いては虫がいいか彼女が持つ神約聖書あれは引き離しておきたい)「美味しい!お・い・し・いでしょ!!」もちろんと料理をひと皿平らげる。口の中で料理を咀嚼しながら「離脱は許可しない。まさか話して帰ってもらおうなんて、都合のいいこと言わないよね。そんな覚悟ならコッチヘ来てないよ時閒」時閒の龍の姿へ戻っている「矛に戻るんだ君がさっき言った″我々は矛盾の武器″そう思うなら自我を殺して武器でいてね、ほら数こぼしてる」口の廻りのケチャップを拭き取る『約束してくれ、二度と彼女を言師を傷付けないと』「それは彼女たち次第だ。一応保険はかけた。でも其れを乗り越えここへ来ないとは言えない」数と奥方を見ながら「君が大事にしているのは分かる。彼女触れたときそれは痛い程理解した」『だったらどうし』「僕も大事にしているんだ。君に負けないくらいだからねここへ来たら″全力で相手をするよ″君たちも使って」テーブルのご馳走が減っていく。一口一口幸せを噛み締めながら「ご馳走様さて数今度はパパとオー風呂だぞ」数を肩車する矛盾様『いいの?私達はお風呂同伴しなくて逃げちゃうかもだぞ⭐』口角を上げて「僕は時閒も夢幻も信じてるから大丈夫だよーん」お風呂へと消えていく。後片付けをしながら「あの人、何をしたの?話に出てくる女の子って言師って………ううんゴメン何でもない『』いいのアタシが信じなきゃ誰が信じるのよ。よっしゃ信じてる」独り言のように呟く奥方、その問いには答えない時閒と夢幻。部屋の隅には矛と盾が並べられている………不鎖ちゃんが鎖を張り巡らせこの世界の情報を収集している「ここって物世界と似ているようで根本がまるで違いますね」「どういうことだよ?根本が違うって神様でも居るのかよ」「違うわよ。その逆こっちに来て矛盾以外の神力を感じてないって事でしょ」「はい、この世界に神様って居ないんです」「神々が居ないですか?」起き上がる言師に「いいの具合?」「少し楽になりましたから、神様がいないって全くですか?」「いえそうじゃないです。実際には神々がいます。けど私達のような意識した個体ではありません。そうですね無形神に近いんだと思います。エネルギーの集合体であり、各個としての役割がないふわぁっとしたものと言えば良いでしょうか」説明する不鎖ちゃん「この世界って矛盾様が作ったわけじゃ無かったんだ。私はてっきり世界そのものを作り出したのかと思ってたんだけど」廻りを散策してきた災奏と恐妥ママが帰ってきた「神力は感じてないな。移動して色々みたが矛盾様が仕掛けてくる様子はなかった。そっちはどうだった?」「反対も同じよ。でも面白いねこの世界神社が一つもない。寺や仏閣でもいいけど神への信仰が全くない。御守りの一つもこの世界の人が持ってない。この世界では神の扱いが物凄く希薄になってる」つまりこの世界って神様が居ない世界ってこと「神々が居ない世界ではあるけど、人も普通ではないな」ドユコトと聞くお姉さん「先程の黒スーツの男たちバットで攻撃してきたがバットには力が籠もっていた神力とも疑神非力とも違う何かの力だ。さっきは軽くいなせたがバットに触れた瞬間包み込まれる感覚があった。あのレベルが平均より上ならいいが」この世界は神々の存在が希薄で生き物が何かの力が使える。そんな世界を臨んだのがそれともたまたまこの世界に行き着いたのか分からないけどやることは変わんない「取り敢えず矛盾様にあわないと始まんない「囲まれてる?災奏や恐妥はつけられたとは思えない」軍服の格好をした男女、下は小学校ぐらいから上は車椅子のおじいちゃんまでバラエティとんだメンバーだ。そのうちの若い30代位の女性が一歩前へ「分割地域よりの離脱を確認、所属地域とポリメラーゼ識別コードを提示してください」話の内容が理解できない「どうしました?地域離脱者だと通報がありましたけど、なら識別コードを提示してください。何其れも拒否、面倒くさいな」「こらこら丁寧に」「何々実力行使オッケーなんじゃない?集団なんだしコード提示の拒否は強制執行の対象じゃん」胸のボタンを押す女の子服装が簡素化される手甲を装備して両手を合わせる「しょうが無い、沖野対象への最後通告を」言師たちに向かい「所属地域とポリメラーゼ識別コードを提示してください。一分待ちます。提示の拒否又は返答がない場合識別コードの強制確認の為、武力制圧を実行に移します。それでは今から一分です」「取り敢えず戦闘は避けたい、不鎖を先行に迂回して目的地へ移動する。言師は恐妥たちと不鎖の後に続いてくれ、しんがりは俺と災奏でやる」一分も待たず集団の中に飛び込む災奏たち「というわけだ。悪いけど提案は却下何たらという識別コードも俺らにはない。これで納得しないだろう」戦闘の意志をはっきりさせる「沖野三部隊長の権限を行使、長野、摩耶山、三木の3名は離脱した数名の追跡確保、私、鬼灯、酒屋は彼ら二名との戦闘確保、原口、百華は本部への連絡、場合によっては独自の判断で応援を要請してください。老狼ホームからの防犯カメラの映像から実力は二部以上のクラスだと推測。戦闘は一対一は避けて必ず多対一を心掛けるよう通達終わり」長野たち3名が災奏たちの横をすり抜ける。あっさり通れたことに驚く「以外だよな、沖野三部が宣言していたとはいえ足止め位はするかと思ったんですがね」初老の筋肉質の男が歯のないナイフを構える「鬼灯さん、おしゃべりは後でまずは目の前にいる彼ら二名を捕縛します」一気に間合いを詰める沖野三部と鬼灯「脚力、身体能力を飛躍的に上げる」鬼灯はナイフで首、心臓、体幹部分を中心に急所への攻撃を連発「歯のないナイフだね、災奏の言ってたとおり何かの力を纏ってる。身体強化の応用かな」鬼灯のナイフが弾かれる「今の攻撃で弾いただけか?砕けてない羅髭を使っていないとはいえ………言師たち大丈夫かな?」沖野三部は二本の刀で廻りながら災奏に攻撃している「だったらしんがりは俺だけでいい言師たちの後を追え!」防戦していた災奏に「お前だって苦戦してるじゃん」防戦から一転沖野三部を蹴り飛ばす災奏「足止めなら問題ない」鬼灯と牽制しながら遠距離支援をしていた酒屋の腹へ一撃堕としてしまう「これで二対一、すぐに後を追う」酒屋が撃沈した事で鬼灯が特攻を仕掛けようとするが「鬼灯さんは酒屋さんを連れて離脱を」「多対一は避けろって話だったんじゃ」沖野三部が「後、本部への伝言を交渉は無意味、深追いは戦力の著しい低下を招く恐れあり、不干渉を強く推奨と伝えてください」酒屋を背負う鬼灯「だったら三部も離脱しようぜ」「私は三部ですよ、カッコつけさせてくれてもいいのでは?」その場を離脱する二人「じゃ、言師の後を追うぞ、おい災奏………そこの姉ちゃん悪いこと言わねぇからさっきの二人の後を追えよ」「見くびらないで私は三部……人を率いているのこの命落としてでも」「災奏お前が言師たちを追え、命をかけるなんて身の程知らずには多めの後悔を味合わせてやる。直ぐ終わる」その場に座り込む災奏「だったら待ってる。言師のほうなら心配無いだろう。前に行ったが俺たちは余計な事やってる暇はない全員全力が出せる状態で微かな望み程度やるならやれ、出来ないならオレがやる」はいはいと沖野の前に立つ龍神の兄ちゃん。一呼吸入れる羅髭が太く二つに分かさらに又二つへ分割する。沖野は身震いする髭が伸びただけなのに目の前の者はさっきまでとは存在が違う者だとはっきりと認識出来る。懐から黒筒の短刀を取り出す。短刀を引き抜く刀身は夕焼けのようなオレンジがかり鈍く光る。短刀を持つ腕の毛穴からは血が滴り落ちる「命を代償に触媒を活性化させる″神″は存在が薄い分、人の感情は肥大化しているのか」災奏が手を出そうとする「壊せないだろう。変なモノもらって力が制限されかねないここはオレも!分かった!ただし必要だとオレが判断したら″躊躇なく壊すからなそのつもりで″」はいはいと龍神のお兄さん「お嬢ちゃんみたいなソレはこっちではみんなつかえんのか、なにぶん何たらコードもない田舎者でね、うちの近所じゃ見ないからね」目線を落とさず「田舎なるほど確かに通常の″コルノ化質″を反子転換させられる反子器が出回ってないか」コルノ化質?反子転換する?物世界の知識には無かったはず神世界にも神器質はあるがそれらとも違うのか?「コルノ化質とは何かな?」「もしかして相当な田舎なの?海外の小国?4大栄養素すら習ってないの?」少し可哀想に龍神達をみる「うちは独特な国なんだ。教えてくれると助かる。識らないことを学びたい」「無駄な戦い避けられるなら、4大栄養素、体を作る″たんぱく質″基本エネルギー源になる″炭水化物″潤滑させる″脂質″そして負荷エネルギー源として使う″コルノ化質″これらを4大栄養素と呼んでる」物世界の文献に確か三大栄養素というのはあったはずだけど、コルノ化質というのは初耳だ。物世界にも神世界にも存在しない物質か「今、コルノ化質の食べ物持っていますか?それとも飲めるのかな?」沖野が胸の間を手で抑える「トリナス粒子っていう空気中のウイルスを吸収した食べ物や飲み物に微量に含まれています。それらを摂取した時に″鯛形臓″でトリナス粒子はたんぱく質と結合してコルノ化質に変化します。コルノ化質は体表面の毛穴から放出され負荷エネルギー源として身体強化などに転用します」鯛形臓かコノセカイ独特な臓器がコルノ化質を利用出来る状態に体が進化したのか?「わかりました。それで反子というのはトリナス粒子の事ですか?」「ええ、トリナス粒子を特別な機器で転換させる反トリナス粒子は鯛形臓では処理しきれず毛穴からは負荷の代償として血液が止まらなくなる。ただし反トリナス粒子はエネルギー量がトリナス粒子の百倍と高いの、こんな風に」黒い短刀の一撃が龍神の兄ちゃんを貫?!黒い短刀は折れ地面に落ちる「羅髭のフルパワーでやっと折れるのか」………「ごめん鬼灯さん」酒屋を背負い退却する鬼灯「喋るな、致命傷ではないけど喋れる状態じゃない(心臓に一撃機能を息がギリギリ出来る程度までに下げられたのか?沖野三部の読み通り化け物だな、先に逃がした奴らはさっきの奴らほどではない。沖野三部が足止めしても最悪全滅は報告に入れておこう!)」目の前に「沖野三部!!お前!」災奏が沖野三部を抱え立っている「追い抜いたかと思ったよ。神力を感じられないし、人力ってのは少し感じづらいんだ。君たちだけか一緒に君たちのアジトまでと言いたいが、コッチもやることがあるここに置いていくよ。大丈夫反トリナス粒子だったかの副作用で貧血気味なだけで無事だよ」「お前らは何者だ」「そうだな、神様かな?」「神?」「ごめんごめん、君たちに害を及ぼすものじゃない。神?いやこちらでは人なのか、とにかく探してる奴がいる。コッチでドンパチやるかもだけどなるべく被害は避けるさ」そういうと一陣の風と共に消えた………「へぇー結構速く跳ばしてるんだけど着いてくるわね」不鎖を先頭に次に言師その後方に龍神のお姉さんと恐妥ママそして少し離れて長野、摩耶山、三木が追ってくる「ナガノン、マナマナ追いかけっこ飽きちゃった仕掛けてもいーい?」ズボンのポケットに手を突っ込んだツインテールの小学生「俺も摩耶山の意見に賛成だ、今は四対一だがいつ増援が入るか分からん。コッチも沖野三部との連絡も来ない。苦戦してるだろう」三木の提案に「分かった。ただし相手は私達より数が多い一対一の構図になるけど、もし格上の相手が居る場合後退して捕獲はあきらめ追尾のみに集中、格上が一人でもいたら引っ張ってでも後退します。では仕掛けます。援護よろしく」三人の中から長野が飛び出す。同時に三木が立ち止まる両手を前に手甲からミサイルポットが発射準備「千弾発射!!」先頭の不鎖を狙う「足止めが目的かな?お嬢さん」長野の攻撃を防ぐ龍神のお姉さん「おとなしく投稿してください」詰め寄る長野の言葉は聞かず「恐妥!あんたはちょこまかなガキ止めなさいよ」言師の前に「お姉さんが一番遅ーいね、狙っちゃ!」首根っこを掴まれ三木へ突っ込む「外した、不鎖のお嬢ちゃん、そのまま先行、言師は振り向かず追って不鎖、言師を守る事だけ考えなさい。探知にかけたあんたなら難しくないでしょう。あたし達とは一定の距離は保ってね」振り向きもせずぶらつく摩耶山をしっかり握っている恐妥ママ「離せよ」「ほれ」簡単に離す恐妥ママ「いいの、あの本持ったお姉ちゃんあたし追い付けるよ」にんまり笑う摩耶山に「あんたはあたしに反応できてなかった。じゃないと首根っこ何て取れないの。断言してもいいわ。あなたがお姉ちゃんに追い付く前にあたしが捉まえてあげる。簡単にね、だから追うのはやめなさい」反抗するように「やだよ、弱いものだーいすきナンだもん、小さくて無力で虫みたい」笑顔が冷めるほど引く「私は大嫌いよ弱いものいじめ」笑顔で返す恐妥「おねーさんも弱いよねだって(ほっぺを触りながら)お髭生えてないもーんあっちのお姉さんには生えてるよ。先頭の鎖のおねーちゃんは本を持ったお姉ちゃんを守ってた。一番弱いのはあのおねちゃーんだよね、それで次が髭が生えてないおねちゃーんだよ。二番目ってのはポリシーに反するけどまぁいいや我慢してあげる」…………あたしは弱い者イジメが嫌いだ!獸神の家を出たのは強い力を持った神が弱い神を虐げているのを見ているのが許せなかったからでも私はそんなに強く無かった。「同族が八百万を守るために犠牲に悲しいね」同じ獸神の集団に教われた八百万の神を助けに入り力及ばずボロボロだ。そんな私の目の前に同じくらいの白い衣を着た女神だった「てめぇ、ガキが生きが「まて!あれって龍神?!と、時閒が来てんのか!」ナンだよ時閒?、ガキの親分かよ」「馬鹿か問題は時閒だ!「大丈夫よ時閒は手を出さないから」………数分後「ナンだよ、終わっちまったのか?俺らの分は?」「獸神をボコったらにげだしたわよ。もう襲わないと思うけど」後を追う恐妥「着いてくんだけど、どうする」止まる龍神達「なんかよう?貴方獸神だけどさっきの奴と戦ってたわよね。仲間じゃないかさすがに仇討ちでもない、なら何かなキミは弱い戦ってもいいけどボコるわよ」「あんたたちは強いどうやって強くなったの?何か秘訣でもあるの」「ないわよ、端から強いの」「ん友達かな?」恐妥の後ろに時閒が立っていた「遅いから心配って………過保護かなごめんごめん、友達と遊んでたならいいんだ。俺はこの先の」両手を下げ頭を伏せる「お願いします。強く強くなりたいんです」「ちょっとどういう「やめろ!さっきもいったでしょう端から強いの理由何て無いの!それ以上トキを困らせるな」羅髭を伸ばした力で後ろへ恐妥を投げ飛ばす「おっと、大丈夫かな、ダメだろ、友達に暴力振るうのは」「だって、そいつさっきアッタばっかだし友達じゃなーい獸神でしょ。強くなりたいなら親にでも聞けよ」「駄目なんだよ、今のあたしの力じゃ守れないってわかってるわかってるのだから!」そんな恐妥の肩に手を優しく置き「わかったいいよ。戦い方僕が教えて上げる」「ちょっトキ」膨れる龍神の女の子「龍神の神力与えるの?」龍神の男の子が時閒に尋ねると首を振る時閒「いや、この子が欲しいのは戦闘手段だよ、力そのモノじゃない」時閒の3本の爪を一つに腕を振り払う地面に大きな3本の爪後が刻まれる「″龍真綾″龍神の爪を活かした武術の一つかな、覚えてみる気ある」「はい」即答する恐妥「トキったら甘いんだから」「ズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイ」「おまえもかよ」龍神の子達に獸神が加わるのだった。「おばさん戦闘中に回想はフラグだよーん」スタンガンを持った摩耶山だがスタンガンを持つ腕を掴み自分へビリビリビリビリと電流が流れる「へぇ、武器は物とあんまり変わんないのね」仁王立ちの恐妥スタンガンの影響が殆ど無い「じゃあ次これね」手に持っているスタンガンを捨てるとランドセルから真っ黒な筆箱を取り出す(ビリビリな武器?を手放してまで取り出した………それにあの黒さは何だ?)「おねちゃーんは特別だよーん」毛穴から流れる真っ赤な血液「体に負荷のかかる武器はおねちゃーん反対だな、ぷんすかぷんすか」取り上げようとする腕に鉛筆が刺さる「くっ!」「いいよいいよおねちゃーん少しずつ少しずつ削りとってあげるね、お髭が伸びないおねちゃーん」腕の黒い鉛筆が深くねじ込まれていく「叫びたいでしょう分かる分かるから」………「何で!何で!反撃しない!」攻撃というより拷問に近いダメージを受ける恐妥体中穴だらけだ。本来なら動けない程の傷「アタシの種族?とっても打たれ強いのそれにほら」黒い鉛筆を引き抜くと傷が治っていく。龍じ……お髭の方々に負けないくらいの再生もあるからね」摩耶山の前に飛んでしゃがみ込むそっと両手を握り「キミの目は拒絶している目だ」手を振り解こうとする摩耶山「勝手な事を言うな!お前に判る?ママやパパがアタシを売ったの………アタシの″鯛形臓″を!」その言葉に恐妥の握っていた両手の力が抜ける。摩耶山は着ているシャツを破る。大きく開いた発展途上の下着の着いた胸の間には荒い手術の後が見える「アタシの″鯛形臓″は他の人の数倍の大きさなのこの世界の全ての人には″鯛形臓″が着いている。でも大きさが異なったり、コルノ化質の生成が出来ない臓器不全の人も多いのただ生きていく上では鯛形臓の必要性が無いんだけど、能力としてのバロメータの差は人生に色濃く現れる。人を逸脱した力それが努力も無しで手に入ってみなよ″能力はお金じゃ買えるの″あんた達の力も」再び手を握る。振り解こうとする手を今度はしっかりと握っている「アタシにはね、キミくらいの女の子がいるんだといってもアタシが最後に家を飛び出したときだから、もう大部昔だけど、この子に子供が出来たっておばあちゃんだよ」だから何だと振り解こうとする摩耶山だが、ふと両手を握る恐妥を見ると「でもさ………今更どんな顔してあえばいいのか、おばあちゃんは恐いんだよね。怨んでるんじゃないか、顔も見たくないんじゃ無いのか、アタシの話題も出したくないんじゃないか、傾くんは優しい子だったからきっと幸せでさ、アタシが会いに行って家族が壊れたら…………キミのパパとママは酷いことをしたんだと思う。でもさキミをスキだった気持ちも嘘じゃないんだよ。だからキミを傷つけられない。キミがいくら残忍でも泣いてるキミを




