九十四ページ目
話は終わっているでも心の整理がつかない。だって阿吽が狗牙?わんわんさんが時閒、阿吽を殺し………違うそうじゃ「言師すまない本当にすまない」時閒の背中を叩く言師力無く泣きながら不鎖が鎖で言師を引っ張る「じゃれつくのは後」鎖に囚われた言師を預け時閒の横に立つ「んー今までの流れであたし加勢してもよさそうね、あんたも気付いてるでしょ、せがれは矛盾から膨大な神力を得ているでも“矛盾ではない“なら問題ないしょ」考察からの回答に時閒は「まぁ遊びが好きだからな、あれは」「力を引き継いでない?違う僕は矛盾から直接神力を得たんだ!こんな風に!」せがれの体が矛盾の神力で変化していく。膨張した神力で息溜を行う。鳥神のバケモノに相応しい姿へと変わった「どうですか?あなた方に匹敵する神力これが解き放った矛盾なる神」然しそのすがたを見て一歩引く不鎖「あんただけでいいわよね、あれならそれとも手伝う?」一歩前に出る時閒「いやいいすぐに終わるさて」時閒と矛盾の神力を得たせがれとの闘い………何だけど闘いといえるものではなかった。圧倒的強さを見せる時閒簡単にいうとすさまじいまでの神力は言師を始め神力を感じられる者なら自信との桁の違いが分かった。分かったけど一方的に攻撃を受けているのは時閒ではなくせがれの方だった「何故だ?私は矛盾の神力を得たのに?何で?」地にひれ伏すせがれに時閒は「もういいだろ少なからず今使っている神力にはあんたの嫁さんの神病を治す力はない、それにその神力を使い続ければ」「そんなことはないそんなことは」否定するように息溜を続けると「駄目だよ、その子の夢を簡単に否定しては」そこに現れたのは空に浮くエプロン姿の男性だった「何、この匂い?」男の廻りから数歩離れる「ミルクにオムツ換えたのか、いやぁ子育ては大変ですね、介護なんて考えると…………久しぶり時閒にあれ?イメチェン?」時閒と不鎖に話しかける男「まぁ元気でよかった其れから(首をかしげ)どう遣りたいことは出来た?鳥神くん」起き上がりながら「どうしてどうして貴方から得た神力は強大なのに、何故片割れの時閒にすら劣るんですか?」そんな投げ掛けに「そうだな、何でか?そりゃ君がツカエキレテナイカラ“僕の神力“を確かにキミは僕に会いに来た時とは別物になった」一瞬で水晶の前に「うーんこれかキミの言っていた“神病の奥様“か今は神約を交わした状態で物と一緒になった不純物ナノね、ところでキミは何故?戦ってるの?だってあれほど神病を治したかったキミがそこで何をしてるの」せがれの前に飛び「浮かれちゃった?のぼせちゃった?力に吞まれた………いいよ、キミに僕の神力もっとあげる(バケモノのせがれに触れるとせがれの神力がなお膨れ上がる)どうかな?」「すζ◯″♪,“″◯″」「ありゃありゃでっかいただの鳥になっちゃったかそうかじゃあ、あれは要らないね」パンと指を鳴らすと水晶が粉々に砕ける「◯“,・ζ)♪″!!!て…………る」振り返る矛盾「へぇー最後の最後で御したのか」せがれの体を貫く矛盾「あー楽しかった」せがれが倒れていく「こっちの世界に残したのは間違いないだったかな、ほら行くよ時閒、夢幻」大きな神棚が現れる人差し指で呼びつける「あの時君達は僕の意思に背いてこちらの世界に残った。元々は僕らは別世界から来てる。大きく干渉した結果がこれだ。僕に関する多くの手掛かりを残しすぎた。さっきの鳥神くんも″矛盾という存在″を探し当てたばかりに運命に弄ばれたんだ。だからわかるよな時閒も夢幻も″私達はここにいるべきではない″」静かに諭す矛盾の言葉「わかったなら帰りますよ」時閒と不鎖の前に両手を広げた言師がたちはたがる「ダメだよ絶対に駄目だよ!」そんな言師に「連れて帰る」「ダメ」「絶対に連れて帰る」「絶対にダメ」「キリが無いんだけど」言師の頭に手が触れられてる。咄嗟に手を払う「なるほど、そうか面倒だから″元に戻すか″」「分かった、不鎖はわからないがオレは戻る。矛盾の元へ戻り」「冗談だよ、そんな辛気くさいお前の顔見てられん」やれやれと言師のほうをむき直し「だったらキミはどうすれば納得する?さっきもいったように矛盾である僕だけじゃない其れに関わる時閒や夢幻も争いの種になる。またいずれ鳥神くんみたいな神様が嗅ぎつける。黙って見ててもいいが、君達では収拾着けられなかったでしょ、だからこのままって納得しないか、堂々巡りか………時閒″力を彼女へ渡してやれ″どうやらお前の一部の力を彼女は使っているんだろ」少し考えた時閒だが、七福神と分離狗牙の姿に戻る。俯いた狗牙に「わんわんさ………って言っちゃ駄目だよね時閒くんいやいや時閒様とにかく大丈夫わんわんさんも不鎖さんも行きたくないんだよね。ならアタシは其れを守るから」七福神の袋を腰に携える「あぁ、頼む言師」「ヨロピク~♪」狗牙と不鎖の一言が背中を押す「じゃあ自己紹介僕の名前はね!アウチ!」吹き飛ぶ矛盾「単純な力ね、いたた野郎と違って殴ら!斬撃!容赦ないね」空へと回避する「右手の槍?あーあそうか髪留めね、普段は杖として使っているのか」懐かしむように戦う矛盾見た目はそこらのイクメンパパ。エプロンにはミルクや便の匂いが染み着いている!サンダルキックが言師を炸裂「三角形の盾しかも2弾重ね~♪」弁天の盾が砕かれるも衝撃は衰えず吹き飛ぶ言師「今度は水の泡かな?いいクッションだなぁ、そういやうちのクッションも数の涎まみれだったな。買い替えかな!米俵?」片手で抑えながら「食パン冷凍してたっけ、さすがに10キロは余んだよね!」米俵を蹴り上げる。目の前から言師右手には小槌が「これは捉えたっしょ!」「どうかな?」小槌が当たったのは「サンダル?!」咄嗟に矛盾と言師の前に飛ばした矛盾の履いていたサンダルだった「物の大きさの変化ね」左側に移り地面の岩を蹴り上げる「間に入れれば怖くないかな」岩が小槌で小さくなるも岩ごと言師を蹴り飛ばす矛盾「どうした?ネタ切れかな?ていうかいまのって全部時閒の神力の片鱗が見えたけど、時閒そのものとは大分変化してしまってるね、時閒はその狗神の姿が核なんだよな?(遠くの時閒を覗き込む矛盾)けどその核自体はお前の神力っーか、その狗神自体の神力だよなって事はお嬢さんが持つ力の中に時閒の力がありそうだ」ニヤニヤと楽しそうな矛盾それならと「″ロクジュさん″″ジュロさん″力を貸して」槍は杖へと変化するそして翁のような半分の仮面をはめる言師「初めて見るわね」「あぁ、今までは純粋な力の強化である″布袋″防御を軸にして初手や死角からのいなしに使っていた″弁天″そして近接多対一を想定に置いた″毘沙門天″この三つを主軸に戦いを組んできただろ」「そうね補助的な役割が強い″大黒″や″恵比寿″はその場に応じたり移動手段として使ってたからね、でも″福禄寿″は知識としてサポートが多いわよね」「そうだなこの前の神器質の毒性の解除など交渉事で出張るケースも多い戦闘はからきしなはずだ」「ふーん、だからこその″寿老″とセットな訳ね、前にもえっーと鳥神の娘の戦闘で見せたキリじゃない。あの時も感じたけどあんたに一番近いのは″寿老″よね、はたしてどう使うんだか」今は一体化している感じか………「巻き尺″千万行軍″」言師の杖に着いてる巻物が開くそこから色とりどりの水玉が現れる。現れた水玉は矛盾へと飛びかかる「カラフルだなぁ、数が喜びそうだな!」青い水玉がエプロンに触れると「溶けた!なら」ポケットから使ったナプキンを取り出し赤い水玉に投げる。ナプキンが水玉に取り込まれた直後燃えて無くなった「性質の違う攻撃を水玉に入れランダムに浮遊させる。触れればダメージか、まさに千万の軍隊機雷って事か、水玉一つ一つを制御してさっきの″弁天″のような強固な防御ではなく自身を守る盾にもなり相手の機動力も封じる」これで後はスキを作らせて触れれ、水玉が一気に破裂する「七福神だったかな。今まで見せた力は六つなら最後の一つが時閒の力に一番近い時間の変化だろ。水玉は防御というよりは僕の移動を制限したかった。そして触れるってとこかさっきの小槌と似たような戦術だけど今度は物質の大小ではなく時間の変化ね後者の方がかなり厄介だ。物質の大小は間合いとか回避等は変化するけどそのもの自体の変化はほとんどないだけど時間の変化は違う。強さそのものを変化させることが濃厚だ。だったら誘爆を起こして移動制限を解除する方が早いって事」エプロンのポケットからはビー玉袋を取り出す「数のお気に入り……バレないように買い足しとかないと怒って離乳食食べなくなっちゃうかも」残ったビー玉のはいった袋をエプロンのポケットに戻すと言師の半分仮面を砕く「時閒の神力は一端とはいえ物の身で使うのは負荷が大きいなら………移動制限を受けていたのは僕じゃなくキミだった。その仮面の役割は力の集約、時閒の神力をその仮面に止め対象に触れる一瞬だけキミの体を通して流し込む。これでキミへの負担は限りなく小さくなる。だからこその二つの力を同時に使ったカラクリだ神様との戦闘経験の高さとセンスは素晴らしい。だが力を持ちすぎだ」いつの間にか神約聖書が取り上げられている「気が抜けすぎですよ。本来キミの力は此方だけだった。その代わりに″支神として彼らがいたわけだから″でも七福神を倒し取り込んでいくことでキミ自身の力の幅が広がりすぎたんだ。時閒が居なくなれば七福神の力も消えるでも、コノセカイの神々は存在する。今の君なら他の神を探し」「イヤだ!わんわんさんも支神じゃないけど不鎖さんも私の大事な神様なんだ!」力の差を見せ付けても立ち上がる言師に「そうか、分かった」その時天空に雷の文字が走り紋様が描かれていく「これって文字?」「そうか″雷鼠走図解″なるほどおまえか、山月」岩陰から「はいはい山月ですよ。いやはやなんとも矛盾これほどとは、時閒さんと不鎖さんをお連れして素直に帰っていただけると出張る気は無かったんですが、どうやらあなた方を止める輩は言師だけでは無かったようです。さてさてお初にお目に係ります偉大なる伝説の神″矛盾様″時閒様と不鎖様のこと諦めて育児に戻られるなーんて事はアリアリでしょーか」きっぱりと「ナシナシのナーシね、本体じゃないわよね?遠隔神世界からの操作か?神様なのに物みたいなことしてるんだ。面白ーい」触っていいと尋ねてくる矛盾様にだが断ると拒否ぶーたれる矛盾様「せっかくの申し出断るとどうなるのかな」「さっきも話しましたが神世界の総意は″言師と同じです″なので」3点鏡のついた水晶が四方八方の雷から現れる「交渉は決裂さてさて矛盾様に牙剥いてみますかね″雷起集孔″八百万の三種神と死人連合其れに私の合同神器で~す。神力を集め一点に集中発射オーライです。もう一度聞きますね″諦めませんか?″」「イヤーだよーん」収束した神力が矛盾様めがけ打ち込まれる「避けてもいいけどそれじゃーね」左手を真横に広げ「我が左手に集まりしは全てを防ぎ消し去るうつつならざる盾なり!!!」巨大な神力は矛盾へと届くことなく消え去ってしまう。そして矛盾の左手には薄いレース纏った手甲が携えられてある「ゴメンね夢幻急に元に戻しちゃって」『どうせあんたの命令には逆らえないでしょう。用がすんだら戻してよね』はいはいと頷く矛盾………遠く離れた物世界と神世界の狭間水晶が砕け中に入っていた女の子の意識が目覚める「ここは………夢幻ねー様………」『……………』「どうした急用戻る?」『だったら端から使わないで欲しいんですけど…………何でもないわ』言師のほうをむき直す「どう?かっこいいでしょこれが本来の姿なんだ″夢幻の盾″全てを掻き消す防具だよ」「!!」狗牙の前に立ちはだかる「気付いちゃったかな?そう夢幻の本来の姿がこの盾なら、キミの後ろにいるわんわんくんの本来の姿は″時閒の矛″なんだよね、わんわんを無理矢理戻して矛でここにいる全員蹂躙してもいいんだけどどうする?」態度は巫山戯ているが目は笑っていない「その前にこれ返すわね」持っていた神約聖書をほおりなげる「お互い本来持っている力同士で戦う?僕への攻撃を防ぐ絶対の盾そして全てを蹂躙できる矛たいしてきみは限られた神を縛ることが出来る本だ。遣ってみないとわからないってのはどうなのかな?」冗談だよと夢幻を解除しようとするが、クルリと回り狗牙の方を向く。腰の七福神の袋を狗牙に渡す「持っててわんわんさん、矛盾様のいうことも一理ある元々持ってた黒竜の衣と三日星の杖そしてこの神約聖書でなんとかしてみる」吹けば倒れそうに華奢な背中を向け矛盾に…………そんな言師を背中に乗せる狗牙「いつ戻るかわからないでもその時までは言師を背負って戦ってやる。支神として」矛盾様に牙を向く狗牙「まったく困った神器だなぁ」飛びかかってくる狗牙に「機動力なら言師くんの着ている衣より速いけど、七福神は使ってもいいよ。さすがに攻撃手段がないって!時閒おまえも攻撃手段なの!?」爪による攻撃をギリギリ躱すも「エプロンが~お気なのに~!」攻撃範囲が広がってる。それでも本来の時閒ではなく今は狗牙なのね、単調な攻撃致命的に攻撃は通らせない。あの杖は神約聖書とセットなのでやっぱり警戒するのは神約聖書か………ギミックはよく分からないが僕の動きは封じられていない所を見ると脅威ではない。不確定要素が多い一度使わせてみるか「君の神約聖書で僕を縛らないのかなそれとも出来ないのかな?」応えないか経過を考えると後者かな?さっきは触れられたなら神約聖書は僕を拒絶してない使えないのは契約者じゃないからでも、右手をかざしてみるものの狗牙の攻撃はやまない「それじゃー我が右手に集まりし」「わんわんさん!」踵を返す狗牙そのまま言師に尻尾で攻撃!黒竜の衣を傷つける。神約聖書が開き狗牙を拘束する「なるほど、時閒は拘束出来ないが獣神である。狗神の姿である時閒は拘束出来るということか、僕の強制力をはね除けてるというのは″直接その本に名前または獣神の名が刻んであるかのどちらかかな?」夢幻に関しては変化がない、一度元の状態に戻してしまえば神器化は出来ると見た。神約聖書を閉じると狗牙の拘束は解ける「剣をいちいち鍵つきの鞘に入れ直し戦い続けるものかな……それじゃ決定打がかけてしまう。どうしたモノかな」七福神の力を使わないのは神約聖書の縛りを今の時閒か七福神どちらに対しても使えるようにするためか………言師の作戦は今の所上手くいってるけど矛盾には夢幻の盾がある夢幻の神力は触れたものの選択的消失だ。夢幻の盾の状態なら盾の性質状″攻撃から守るため″という範囲が狭くなる代わりに″盾に触れた全ての攻撃″という事になる。しかも盾の大きさは矛盾の覆える程大きくすることも可能。さっきの攻撃は避けてばかりだったが死角からの尻尾での攻撃は夢幻の奴が防ぎやがった。選択的消失だから夢幻というよりは矛盾が消すと判断しない限りは夢幻の神力の発動はない。さっきの雷起集孔という山月の奥の手にしか神力を発動させてない。矛盾の気分といってしまえばそれまでだが「さて第二ラウンド此方からも攻撃してみようかな」狗牙との距離を一気につめる。サンダルが地面にめり込む一撃が狗牙を通り抜け言師にそのまま口を右手で鷲摑み「時閒も君も左手を警戒しすぎだよ。これでも神の名を関してるさっきの戦闘でも打撃の痛みからもこの程度の力は有しているさ」右手の力が増幅する言師の力が抜けて「神約聖書を落としそうだ。このまま死人になるかな?」狗牙の攻撃は左手の夢幻の盾がいなす「わんわんな時閒の攻撃なら!右手が言師掴んだまま切り落とされる!「なるほど時閒の一部の力を纏ったか………しかも″尻尾だけに限定的に纏う″事で一瞬だけ仮初めの時閒の一撃を作り出したわけか」これでわんわんさんが時閒の姿に戻っ………あれ?戻らない?そのまま攻撃を続ける狗牙、時閒の尻尾となった攻撃を躱しきれない矛盾様『片腕斬られるとは勘が鈍ってるわね。時が立てば基に戻るけど創っとく精巧な幻だけど』夢幻の盾がやさしい言葉をかける「今はいいです。久々の実戦ですからご飯の用意して洗濯して掃除してまたご飯の用意して……変わらない日常はほのぼのしてて退屈だけどまったりしてたんです。でもこうやって戦いって奴に身を置いたときもどこかでさっきの日常が頭をよぎってるだからこの右腕の痛みは感じていたいんです。もう暫く」矛盾の目つきが変わる。さっきまでは子持ちの家政夫さん残酷な面が見えてもどこか日常が見え隠れする(右手すぐに戻すことも出来なくは無いけど、あの尻尾は少し厄介だなぁ夢幻の盾は守り100パーセント攻撃には使えない僕って時閒の矛と夢幻の盾という二大チート武器に力削ぎすぎて実は矛と盾がないと激弱くなってるーいかんいかん『ドンマイ(笑)』詰まされてるとはいえないか簡易的な″時閒の矛″を持つ言師&わんわん時閒対″矛盾の盾″しかない抜け殻な僕右手回復までは拮抗状態「ここで午後のティータイムというのはいかが」尻尾は鋭く「左手を切り落として達磨になっちゃうん、夢幻!」………「言師このまま押し切るぞ!」「降参して帰って貰えると助かります!」盾を構えたまま「そこの狗神が時閒じゃなければ、この左手の神がただの無形神ってんなら帰ってもいいんだけどね…………夢幻 腕を」『了解』切り落とした腕が現れる「我が右手に集まりしは」わんわんさんが言師を傷つけ神約聖書で縛られるも『ゴメンね』一瞬だけ夢幻の盾はベールを着た女神に変化する縛られる狗牙に触れる縛られた光を消え去る「全てを貫き通す閒をくぐる矛なり」言師の咽に時閒の矛の先端が向けられる「これが本来の僕なんだよね」黒竜の衣が引き裂かれ血飛沫が飛び出す倒れ込む言師口や鼻から血を吐く「これが御前の慈悲か時閒、彼女は御前の加減と衣のお陰で即死こそしてないが微妙だぞ。後味悪いな、まぁいいや二撃目は無しだ。これでも世界の均衡を考えてのことだ。生きててももう会わないだろうからさ………″さよなら言師くん″」神棚が閉じていく。その直後鎖を纏った少女が降り立つ懐から瓢箪を取り出し言師にかける傷口が消え顔色も良くなっていく「あれ?アタシ斬られて!?わんわんさん痛っ!」閉じている胸を抑える「斬られたって感触はなくならない、夢幻姉様に頼まれていたことはこれで全部です。異神棚を通られたのでもう姉様の声は聞こえません」あなたは?という言師に「えぇっとあの、その、」「彼女が不鎖ですよ。おそらく本当の」正体をしっているであろう第一世代の龍神たちが話を進める「そういや夢幻にひっついてたチビの面影あるもんな」「どうもお久しぶりです」もじもじとはなす「ひっついてたのはあたし達も同じだけどね」姿を見せたのはわんわんさんにベタベタしてた女の龍神と「ふーん君が新しい言師か、娘や傾くんがそれとウチの旦那が迷惑かけたわね」「そういやあんたんとこ孫出来たんでしょおばあちゃん」「かわいーみたいね会ったことないけどっーかおばあちゃんはやめてよね!」そうか鋼ちゃんの「あの黒竜の衣大事にしてます。結構ボロボロだけど」「いいわよ、それに龍神の力はあたしが使ってるときは無かったから、それは立派に君の衣よ」




