八十八ページ目
扉を開き彼女と向き合う。体はボロボロ今にも倒れてしまいそうだ。だが不思議と痛みはこの部屋に入ると、シィを見ていると忘れそうになる。言葉そうだ何かあーくそあれだけ考えていたのに何も思い浮かばないどうしたらいいんだろう。困っていると「来ちゃったんだね………でもよかった………まだ大丈夫みたいだから、あの時……土手で何もなかったあたしに生きてみたいって思わせてくれた人………初めてだったんだから………あんな気持ち………こうやってまた話ができるとは思ってなくて」間髪入れず「出来るさ!話なら山のようにある!伝えたい想いなら!だからここから出て……違う(手を差し伸べる)一緒に出よう後のことは″何とかなるさ″だから」シィの手が差し出されようとするも………その手が止まるそして「ごめん、一緒にはいけない。守って貰うしか………如何したんですか?返事をイヤもう無くすのは」状況が飲み込めない垣野だったが、答えを示したのは後ろから現れた社長の姿だった。「まさかこちらに来ていたとは………神病が進むとは思っていたが予定よりかなり早い………しょうが無い」そう言うと色違いの水晶をシィの廻りに配置する。すると水晶の一つから反射された光が次の水晶へ移り結界を作りシィ覆ってしまう「なにやってんだよ!」と食ってかかる垣野に「君は彼女を救いたくはないのか?彼女の五感は機能してないんだろう?然し彼女は″五感があるのような仕草をしている″つまり誰かがその代わりをしていたんだ。だが今その代わりをしていた者の力が消えかかっている。それは彼女の五感擬きが失われることになる」「それはダメだ」「だから……今から行うことは彼女を救うことにもなる(アタッシュケースを広げると一つだけアクセサリーが残っている)私も大事な者を救いたいだからお願いだ。力を貸して欲しい」手を伸ばそうとする垣野に「やめておきなさい!神病を治すね………言師達から聞いていたけど何とも云えないわね…………そのための犠牲を貴方は何とも思わないの」夢物語を語る者にそう投げ掛ける不鎖。先程垣野を支援してこの部屋へ導いた者だ。「………″人を救いたい″それは全ての人いえ神々が根底にある想いなのかもしれない………ですが″根底″に在るだけでそれが″最優先″という訳ではない。私が神世界や物世界を放浪した目的はただ一つ″照留の神病を治す″ことを探すことです正攻法では見つからなかった。それは神世界にいる時に散々探しましたからね。″矛盾なる神″混沌としていた神世界に現れた異神は概念の外から現れた………貴女の方が詳しいですよね」不鎖ははっとする「お前………まさか!」「今はまだ″貴女は必要ない″両方揃わないと意味がない………どうですここまで解っているんですよ。本来なら照留の神病はもう少し進行するのに時間余裕があると思っていました。然し」水晶の中に閉じ込められたシィこと照留を愛おしそうに見つめながら「さて儀式の準備に入りましょうか」させるかと水晶を鎖が覆ってしまう。然し二つの影が水晶と社長を守る「待機していて下さいと頼んで」片方の大柄な細長い鬚の生えた者がスマホを渡す「勝手とは思いましたが救援を送りました苗には此方を手伝うように言ってあります。普通の奥さんなら他の女助けるなんて不倫議題の裁判ざたですが………よかった。ようやくなのね」「あぁ、やっとだやっと全てが満ちた。では本社の儀式は任せる此方がつくまでにすませておいてくれ」了解したわとスマホが切れる目の前では不鎖と狗牙パパの戦闘が始まっていた「時に封印されただけじゃ………反省足らなかったみたいね、ほーんとあの子は甘いんだから、それからそっちの時んとこのガキ、ほんとにこれがアンタントコノ国のためになると思ってんの!あの生意気娘じゃあるまいし、時のガキん中じゃ物わかりいい方だと思ってたのにね!」鎖をかいくぐらせ本体の水晶へ向かわせるもことごとくそれらを弾く狗牙パパと龍神「時閒にはいつか借りは返す。今はそうだな一獸神として何とも出来ない大事な奴を何とかしてやりたいっていうのにぐっーとキターってとこだな。力を貸してる理由は」「龍神国の有り様は今の世代が龍王が判断することです。私はただ″時が創った国を守る″一助になればそれでいい」分からず屋共目と鎖と彼らの押収は続く。社長の頭を度つく娘が一羽だが卯人の一撃を片手で受け止める社長「これが……ママ?!なの」そう尋ねる卯人に「あぁ、もうすぐママが戻ってくる」うれしそうに話す社長に「それでアタシは何をそこの鎖のお姉ちゃんからママを守るの?」そう言う卯人に「卯人には揺さんの護衛を無事にプロキシアス本社までお連れしてください。苗一人では心配なので」「腹違いの妹共々お連れしますわ。パーパ」いつものようなやりとりだが社長の顔に笑みは無く淡々と儀式に向け準備をしている。…………「ごめん逃がしちゃった………」言師達が神世界より帰ってきたときにはボロボロの鎖お姉さんが出迎えてくれる。一緒にいるのは非凪と馬齢だった。言師が「二人はいいんですかなんて言うか一応ぐらふと?何ですよね」という言師に「そうね、確かにグラフトである以上″命令には逆らえない″でもまだ命令されてないもーん」あっけらかんと答える「でもね私は私、馬齢は馬齢例えグラフトだったとしてもそれは変わらないわ、だから誰のためでもない。私たちの為に動くの」グラフトだったということか、それ以上は止めることは出来なかった。「ふーん、こんなとこに住んでたんだ」後ろから聞き慣れた声が小さな体に大きな爪を肩から生やしている女の子と隣には大きな体に同じ爪が肩に着いているが少し古い「貴方達がどうして?」そこに居たのは龍神だった。「俺らが一番乗りみたいだな。天裸形が社の主に着いた。正式にな、そこで神々の召集を行い″プロキシアス本社へ向かい似鳥達の鎮圧させる部隊を送る。自ら事に当たるそうだ」それってトリさんもこっちに来るってこと「とにかく目的は同じ何だし言師にも協力を仰げとのご命令なのさ、俺も知り合いに会いたくてね」大きな龍神は苦々しく口を紡ぐ。どっこいしょと部屋に座る。一服しようとする大きな龍神の横から「私たちだけでも十分何ですが、足並みを揃えたくて準備が出来次第出発しましょう」という小さな龍神の言葉を聞くもわんわんさんが「天裸形が来るのはわかったけど、他は誰がくる?龍神からはお前らだけだろうから、他の神々はメンバーの把握は必要だと思うがな」判ってます。と説明をどうぞと隣の龍神に丸投げする「たく………獸神からはト………狗牙殿という風に聞いている無形の方はそこの鎖のお姉さんと夢神プラス神約者、こっちからはこんなものか」実際の応援は龍神と天裸形だけみたいだ。………一方プロキシアス本社では「思った以上に速かったの………あちらの死人の件は耳に入っていたが、こちらに来ていたとは………では始めるのか?」おもむろに尋ねる片脚の老人に「えぇ、皆さんを召集したのは″プロキシアスの解体″を行うためです」その言葉に「解体?うちは業績いいはずだけどM&Aでも仕掛けられた?どっかの傘下にってこの国でそんな馬鹿でかい資本金用意出来るとこあんの?」そんな女性幹部の発言を聞き「いいえ業績も悪くはないです。他の企業からの買収・合併の話は全て蹴っていますから…………理由なんてありません″ここで終わりプロキシアスを畳む″と言ってます。もう要らないので」要らないのはあんたの問題よあたしら社員のことと言葉を紡ぐも「ここを残しておくのはちょっと心配なので似鳥は回収しますけど他の力も注いで作ってしまいましたしね………なのできれいさっぱり処理していこうかと」思ったより反応はよくない勿論こうなることは予想の範囲内「私達は社長の辞任を要求します。これは議決権を持つ過半数の役員の意思です。後は」テーブルを叩き求めると「ただの会社ならくれてやります。ただ似鳥のシステム………物世界にかなり食い込んでしまった………なので解体は変えない………」社長の姿が人ではない鳥神の姿にもどる。「ババケモノ!!」逃げ出す役員達。残っているのは天殻無の一部である似鳥達だけ「あらら、いいのかよ。今のご時世警察にたれ込まれるのは時間の問題んー公安?機動隊?はたまた自衛隊なんかも来るんじゃなーいのかな」くるくると椅子を回しながら話す似鳥達に「お前たちは如何する?」んーと頸捻る似鳥達「それ聞くんだね?」「勿論、お前達は″私だ″戻すという選択も出来るが″俺のすることに邪魔さえしなければ………いや今はいい反対する者をこの場では処分はしない。プロキシアスを解体した資金は社員全員で分割してもらって構わない。全員で分けても一生暮らしていけるはずだ。そんな人生でもいいと私は思ってる。だから選べ」部屋の中はガランとしている「ハァーやれやれ櫻お前以外は(体を触りながら)戻るか………まぁ選択肢はそれぞれだし構わないけど、さてとこれで8つの神器質の適合も終わった。プロキシアスという儀式の場所もある。後は″時閒の龍″と″夢幻の無″を鍵に″矛盾なる神″を呼び出しその神力で必ず照留を救う」頑なな意志は遥か昔から変わっていない…………「なんだ殻無?案外あっさり受け入れたな相手は神病持ちなのに?」父上の言葉に「私がそうしたいと願っただけですよ他意はありません」父上の背中を追い掛けながら質問に答える。「………」ふて腐れる小さな鳥神がそこにはいた。俺も彼女もよそよそしさが目立っている。私には遣りたいことがない父上のように鳥神をまとめたいだの、その上の獸神王に治まりたいなんて夢もない。神として物世界の者に加護を与えたいとか神約を交わしたいとも思わない。何もない…………それでも鳥神なのは変わらない…………神病か、実際彼女に興味がわいたのは″彼女自身というより彼女の一族の神病″なのかもしれない。彼女の一族の半分は神病にかかり消えていく運命だった。彼女も残念ながらその半分だったという訳だ。最後は認識すらされないほど小さくなってしまう神病。治してやるなんて高尚な夢ではない。興味がわいた程度だった。すぐに飽きてしまう………然し「もうやめて下さい天裸形様はアナタを」ボロボロで神溜鋼を握りしめ天裸形と対峙する天殻無「親父が次の″ゲンシ″になったか、前の奴もそこそこ強かったおかげでこっちはボロボロだよ………なぁ親父どうして神病はなくなんねぇのかな。どうして誰も治そうとしねぇのかな。俺はさここまでやれるのは″納得できなかった″だけなのかもしれないでも………いやだからこそ行くぞ親父!」つぇーなぁ鳥神最強は伊達じゃないねぇ………息子相手にここまでやるか。神約聖書が光を放つ「ワシにしてやれることはこれが限界………神約の名の下にお主に罰を与える」次に気付くと物世界に落ちていた…………「何だよ、昔懐かしいのはここで終わりか…………なぁ親父」窓の外には大きな鳥神が佇んでいる「アポイントメントっていうのをとらないと今の大企業じゃ逢えないぜ!!」声が掻き消すほどの羽音が響く「やはりこうなったか、照留を助けたいと願い狗牙と共に死人の街へ向かったお前さんなら……………等と期待はしたんだがの………最後に一言だけ″過ぎたる夢は身を滅ぼす、哀しくて寂しい行為だ。戻ってこい我が息子よ″…………(佇む姿に返答はなくただ父親を真っ直ぐに見つめている)″分かった″これより天殻無の排除及び神溜鋼の回収を行う」次の瞬間プロキシアス本社は姿を変える。大きな大きな宝石が会社を覆う「これは″神窓ガラス″アナタにはいや神の力では決して破壊できない代物………通り道は用意しました。そこからどうぞ」宝石の一部が扉になりその大きな口が開かれる。その時グリーンミキサーとロゴのついた車が数台プロキシアス本社を囲む車の中から拡声器を片手に持った袈裟を着た女性が立っている「南無阿弥陀仏、摩訶不思議、此れ此れ帰命頂礼、出て来い縷縷部落」車が爆発して中から機械の狸が現れる。そんな狸に「助成助成………酌飲み麦角」神窓ガラスにヒビが入る「あらら神以外には考えてなかった。俺テンパってなって櫻咫どこに?」数十階上から地上へ降り立つ櫻咫「さて、戦闘は何時ぶりかな蒼雀と殴り合っていらいか?…………(自分の欠けた脚を見つめ)ここまで良く持った方だな……さてワシでは神に勝てないのは道理なのでこの先の戦闘ではやくにたたん………露払いをさせて貰う」狸のロボットが櫻咫を囲むと片手に空気清浄機のようなレーザーを発射する四方八方から放たれる攻撃は躱せない「的外無、塵無、塵無!」片脚で空へと駆け上がる姿はまるで天狗のようだ。狸のロボット達は一瞬で櫻咫を見失ってしまう。「やっぱりプロキシアス専務は一味違うねぇ、こうして会うのはあの日の夜以来かしら」「協定を結ぶ会議以来じゃろう…………相変わらずのメカオタクかの」「乙女の秘密をぶちまけられた…………ネットで憂さ晴らししなきゃ!」「そのまま退いてくれると楽なんだがな」「…………プロキシアスちょーだい!」「やだの、うちの社長は………俺たちは″この時の為に″…………まぁ絶対にやれんということさ、ここに至るまで様々な俺たちが悩んで悔やんで楽しんで頑張って″答″を出したんだ。他の誰だれでもない″俺たちの望み″が今過去に決着する。それがどんな結末になっても(ガラスの門を背に)ここを通るのはもう決まっているのさ」「あたし達はダーメなの?」「ノーサンキュー」その時大きな犬に跨がった三人の女の子が現れる「待っていたぞ言師″俺が待っている」櫻咫の横を通りぬけ中へ一陣の風が吹くと大きな鳥も居なくなっていた…………大きなエントランス狗牙が止まる受付の前には四十代後半の女性が立っている「この先に進むためには神溜鋼で出来た八つのアクセサリーが必要です。アクセサリーの所有者はこの会社の八つの方角にある部屋にいます」女性は説明を終えると「他にご質問は?」と尋ねる。「まどろっこしい扉など鍵がなくても」と扉に手をかける幼龍だったがトリさんが止める「壊すのは得策とはいえない。アクセサリー以外の方法で特に門を無理やり開けようとするとこんな風に」天裸形は大きく羽を羽ばたせると羽から衝撃波が門を襲うが傷一つつかない「殻無の奴がこの程度出来ぬ訳はない。素直にアクセサリーつまり神溜鋼で出来た武器を集めるしかない。八つか時間もない手分けして獲得する。不鎖、狗牙、言師プラス七福神、龍神が一つずつ持って、不動力士と神約者、夢神と神約者、ワシか………たらんの」その時ドリルの音と共に「間に合った!隙はあるものね」そこに居たのは非凪と馬齢だった。それを見た四十代女性は「非凪あたしらグラフトじゃ相手にはならない!そんなことあたしに言われなくても分かるでしょう」そういう四十代に「分かってるわよ。だから連れて来たんでしょ」ドリルの中から現れたのは言師の元主治医の先生だった。なるほどと悟るトリさん「言師!神約聖書の移神の神約を一時解除してくれ」言師は神約聖書を持ち「一定解除」と言いながら本のページをなぞる。すると白装束に白い兜を被った男の子が現れる「また、こっちに来るなんて」白い兜に手を置く先生「力貸してくれるよね」うんと頷く移神がいた。「取り敢えずこれで天裸形はこの場に残れるな」そう言うと狗牙が左奥の部屋に進んでいく。早い者勝ちなの?と不鎖お姉さんもさっさと部屋を選ぶ。それぞれ部屋へ向かい進んでいく…………「中は暗いな………!」狗牙の目の前に鋭い斬撃が走る「もう少しで致命的ダメージだったのに………久しぶりだなぁ………あの時は時の閒に閉じこめられて…………まだ閉じこめられたんだった。お互い本気は出せない訳だが、まぁ楽しく遣り合おうや」そこには若い頃の姿をした先代の獸神王いた「俺の神溜鋼は姿の形成だったんでね、若い姿を模した体を作り出したのさ………懐かしいだろう″時閒″若気の至りなんて実力の差ではなかったか間違いなく俺が調子に乗ってたからな」鋭い斬撃が話の腰を折る「おいおい、義理のパパがしゃべってんだろうが!そうだ聞いときたいことがあったんだ。狗牙ことほんとのアイツはどうなった。今のあんたがその体を使っているって事はもう神世界にはいないんだろうけどさ、この所暇だったでね調べたんだ俺がお前さんに封印された(一度目)の後の事を………そしたらびっくりした息子である狗牙がさ時閒を倒したって事になってた。泣き虫で臆病だった息子が帰ってくるなり別の何かになっているみたいだった。俺にはその間に何があったのか聞く権利ぐらいあるんじゃないの………まぁ親らしいことはしてやってないけどな」そんな事を話す目神様に「そうだな、いいだろう話してやるここなら他の者には聞かれない。お前の言うとおり俺は″時閒″この体の本来の持ち主である狗牙………あの泣き虫な坊主に敗れた龍神さ」……………「五行たちも必死になって刺客を用意しているな………体よくあしらってはいるがガキ共は無事だろうか国なぞ創る物ではなかったかな」水晶が鏤められた山を根城に身を潜める龍神の祖こと時閒の龍おってを躱しながらもかなり追い詰められている。そこに若い獸神が現れる「坊主どうした?迷子というわけではないか」震えている体「貴方が″時閒″ですか?」そうだと応えると「そっか…………」バタンとお腹を見せて降伏のポーズを見せる「………どういうつもりだ?」と声を荒げるが冷静に「どう転んでも僕には貴方を倒せない………かといって獸神を背負ってここへ来た以上戻ることも出来ない。だからいっそひと思いにバサッとどうぞ!!」目を閉じ覚悟を決めているのだろうが体の震えは止まらない「背負ってきてここまできた………お前さんはそう答えたな…………なら戦ってみたらどうだ?少なからずそれが第一選択だろう?」降伏のポーズはとかず「だって″弱いもん!″すーごく弱いもん!ここに来たのだって父上が獸神王だったから弱い獸神でも王のせがれならって理由で選ばれただけだし………だからいいんです戦わなくってやって無駄な事ならやらなくてもいい」そうかと獸神の元へ向かう時閒「やるなら………痛くしないで………一瞬一瞬で終わってくれると助かる」時閒の腕が獸神の体を貫く「終わりってこんなに呆気ないんだ………ってあれ?僕がいる?」獸神は元あった体から引っこ抜かれ白い犬?になっていた「お前さんの事情は分かったとはいえわざと負けて首をやる訳にはいかない」時閒が空間に手を翳すすると空間が裂け道が出来る「お前さんはただの犬だ神が宿っただけの話すくらいは出来るが神力の殆どを失っているこの先は物世界一度しかいわない″元の体に戻し俺と戦うか?それともこのまま物世界に行くか?″好きな方を選べ」気まぐれなんだろう戦う事にあきたのか、他の神々を傷付けてきた後ろめたさなのかは分からない。ただの犬に成り下がった狗牙は物世界へと駆けていく「ありがとう」もういない犬に向かいそう語りかけていた。ふと残った狗牙の体を見つめ…………「何で!狗牙くんを行かせたの?!」獸神王に詰め寄る孤転するとそこへ「狗牙が戻ってまいりました!」獸神王の元へ戻る狗牙「時閒はもういない」そう一言だけ報告してその場を去る…………「その時から俺は″狗牙″となった。以上がお前さんのせがれ″狗牙″の話だ」しばらく沈黙の時間が流れた後「そうか…………戦い嫌いだったもんなぁ……アイツ物世界へかいやいや…………よかったよきけて」そういうと自身の尻尾を引きちぎる「ほれ、そいつが鍵だ………この体も維持出来なくなってきた。元の体に戻るよ…………」その場に神器質のみを残し消え去ってしまう。尻尾で神器質を拾う狗牙だが「既に抜け殻か……一つに集約された後…………一応持ち帰るか」…………同じ頃別の部屋では龍神同士が向かい合っている「これが龍神国を守るというお前の意思なのか?」「そうだなまぁ無限様にも同じ事を言われたよ、さてお互い立場もハッキリした話し合うこともないなら、後は力で語るしかない。お前が相手でよかった。久々に本気が出せそうだよ」ぶつかり合う龍神。頭に過ぎったのは時閒についていった日のことだ。何の神だったのかわからなかった。この神世界にはそんな神がたまに出現する神ではあるが明確な役割がない″空っぽな神″それが俺たちだった。他の神のように強くないアイデンティティがハッキリするほど魂はより強固なモノになる。時閒の後を追う形で″龍神″となった俺たちは時閒の国を創るという形に賛同した。何もなかった俺たちに明確な目標が出来た。嬉しかったでも時閒が国を離れた………″龍神国″俺たちを守る為に…………だから俺たちは必死に守った色々な方法で…………だからどっちも間違ってなんかないって言える。お互い羅髭は四股に分かれている「これ邪魔だね!」自身の身につける神器質をほおりなげる「いいのか?大事な鍵ナンだろう?」「別に必要は無い!寧ろお前と戦うなら邪魔だ!こんな玩具はね」投げ捨ててしまう龍神「″閒裂″ってやっぱトキみたいにはいかないか………」「当たり前だろトキの技なら躱さずに伏せてる………」時閒の龍が大好きなのだということが伝わってくる。第一世代である彼らは時閒と共に神世界を放浪した。数は少ないが混沌とした神世界を駆け抜けた強者だ。その戦闘は時閒を摸した戦い方になる…………「お互い知り尽くしてるってのは勝負つかないな………」「確かに…………決定打にならない…………なら」ニヤリとする龍神お互い右手を出すと「俺の勝ちだな!」「はぁ困ったときはジャンケンねぇ」グーのポーズでガッツポーズをとる龍神にチョキを見て項垂れる片方の龍神…ここに決着した




