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神約聖書  作者: 裸形炉
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五十五ページ目

大きな車輪が目につくへぇー今時は自動車ってのを使うのかと思ったけどあれはハンバーガーを少しずつ飲み込みながらコーヒーを啜る私の視線の先に人力車があった今どき珍しかったのもあるがそれ以上に珍しかったのはその人力車を引く人ださっきのウエイターのお姉さんも身長は高かったがそれ以上に高い、この国の人ではないというか神力を感じる「あれって似鳥か?」コーヒーを片手に聞いてくる櫻咫に「正確には白似鳥、かなり初期に創ったものだよ」そこにいたのは着ている物、日に焼けた肌こそ違えど顔には白い布で覆われている、皮膚の再生、食べる事は想定には入れなかった排出もせず循環といかなる物質を取り込み神力と混ぜる疑似栄養素入れ替えを必要とせず故に再生もない、取り込む物質はなんでもいい、戦場の人の肉から石ころまでしかも其奴を一日に微量原動力には困らない、アレから数百年、刀の神力の抜き作業及び出来ることなら回収(一度でも神力を注いでしまうと万が一神約等をしているものなら、この前の神札のように物理でぶん殴る状態が出来てしまうので)をしているが「如何するんだ?あの白似鳥の範囲に入らないと少なからずワシもお前さんも伝達は出来まい?強制的に停止させるなら」コーヒーをテーブルに置き立ち上がろうとする櫻咫を止める「やめましょう、今回の目的は碧雀の救出です。先程櫻咫が言ったように今あなたが出て行くと私は格好の的になります、そうなってもあなたはあの白似鳥の停止に向かいますか?停止には数秒間は固定状態に入り私が捉えかねませんよ、ワザと碧雀の居場所に潜入するためにそうなると助ける者が二つに私ならここは見逃しますかね、あの白似鳥は私が創った頃に比べ神力自体がかなり消耗しています、あなた方と比べて戦闘スペックが高い分短命なので、もう残り火少ないご老体を止めるのは良心が……」ドスンとその場に座りコーヒーを飲み直す、ふぅーこの頃けっこう知恵がついてきた分頑固になってんな目の前の納得いっていない様子でコーヒーを啜りおえる櫻咫を見て、追加のコーヒーを注文がてらさっきのウエイターの女の子を呼ぶ「何会計?あーぁおかわりねぇー」飲み食いしたら帰れよ、回転率が下がんだろうと言わんばかりだが私達と数人しか居ないので回転率の心配は無用のようだ「最初だからやったけど次からセルフだから、二杯目以降はご自由に」コーヒーを注ぐ彼女に「あの人力車に乗ってるのはどちら様?」と聞くと「あーあアレここの領主だよ、自動車は煙いし街の空気悪くするんであいつが嫌ってさ」領主をあいつ呼ばわりって「藩主じゃないんですね」櫻咫のコーヒーを注ぎおわる「あたしはこの国の出身じゃねぇからわかんねぇけど、ちょっと待ってな、なぁー親父ここってなんで領主なんだっけ?」奥にいるであろう厨房に声をかけると「知るか-!んなことより皿たまってんぞ!」ボソッと知らねーのかよと呟く「はいハーイ、後でやるよパピー」店長と呼べと奥から聞こえるがどこ吹く風かガン無視決め込む「ワリィー分かんねーやじゃごゆっくり~」私の分はセルフらしい、ヤレヤレとコーヒーを注ぎに行こうとすると櫻咫が立ち上がり注いできてくれる?「いえ、おかわりです!」もう飲んだのね、ついでに注いできてもらいました。再び櫻咫が私の分と一緒に自分の分も持って椅子に腰掛け「器が小さいこれでは注ぎに行くのが面倒です、いっそ場所を」等とゲップとと共に一体何杯飲んだのだろう、コーヒー気に入ったのね、私の分のコーヒーはかなり温い「それでその領主の事如何するんですかの、機能低下とはいえあのまま白似鳥を持たせておくのも問題だが、状況から今回の件と無関係とは場所からもいえまい、勿論この街自体の単独ではないんだろう」単独ではないか碧雀に居ついていき今回の件を伝えてくれた似鳥から読み取った情報の中には政府に捕縛されている碧雀鎖で繋がれている碧雀の姿があったが記憶としてあるべきその前後例えばこの街の内部の記憶がごっそり抜け落ちていた体の損傷が激しく記憶媒体にまで波及していた実際この似鳥は助からなかった機能の回復が認められないなので元に戻したのだ、その結果この街の事、この国の政府の紋章が入った数人が鎖に繋がれた碧雀のそばにいた事から今の結論に至った訳だが、一通り櫻咫にも内容はここまでの道すがら話してある。頷かない私を見て「あやふやな点も多いか?今までの警戒もそれでか、ならまず正面から行くか何の目的で捉えられたかは分からんが意外に変な物売った罪なのかも」確かにあの時の記憶には損傷が多すぎる大したことではないのかもと正面から行くことにした。城へは大きな堀に橋を架けてある一本道城の扉は全開で開いている商人なのだろうか大勢の者が列をつくっているそれは勿論その先の検問のためだと気付く門番は二人に検問の係が三人けっこう念入りに調べている暫くして私達の番となった。「大きな荷物は無いようだな」二人してボディチェック私も櫻咫も武器は持っていない「ふーん男ふたりで商売人ではないか」その言葉に櫻咫が「私共はここより遠方より参りました″プロキシアス″という商いをしております者です。今回こちらの街に商いの先行を行う者を送ったはいいのですが、其れから代表者との連絡が途絶えてしまい我等ふたりがこちらに派遣されましたこの街でのやり取りを最後に音信が途絶えてしまいどうしたものかと途方に暮れここの領主様にお願いをと思い参上したしだいです。何卒お通しを」櫻咫に促され私も頭を下げる。何やら数人が話を始めるここでは話が着かないのか少し揉めている目の前の彼等からは神力は感じない普通の人だ同じく武器からも感じない、暫くして先程櫻咫と話をしていた男が「一応不審な物は持っていないようだし、愚弄この者達を広間へ、広間で少し待っていろ中の者に話は通しておく」ふーんその場で門前払いかとも思ったけど、どうだろう意外に話がわかるのか、それともこの門番が単にお人好しか愚弄と呼ばれたのは何と銀色の髪の女性だった服はそれほどいい物ではないがソレだからか余計に銀色の髪は目立つ「ついてこい」素っ気ない態度は似鳥たちに似ている気もする、だが彼女からも神力は感じ無かったものの念の為間にうちの番頭さんの櫻咫に入って貰う「先行した者は何分にも外に出したのが初めて」遮るように「黙って、アタシじゃ分かんない」それでは今から行く広間にと尋ねると「アタシの役目は言われたことを果たすこと」と言い黙ってしまう暗い道を彼女について歩く暗がりにも関わらずさっさと歩くその足はかなりの早足だ暗がりでの襲撃を警戒しないではないけど、どの道着いていくしかないか暫くして行き止まりかと立ち止まってしまう「着いた」と一言闇の中に手を伸ばすと明るい光が立ち込めるドアを開けたその場所は広間だ大きな部屋の中に待合室のような机やソファー装飾品の凝ったつくり西洋風の部屋だ「ここで暫く待て」そういい残し元来た道へドアを開け戻っていくドアはそれ以外にも複数あるがヘタに逆らわず待つことにする。アレからどの位経ったろう数分か数時間、数日というのは言い過ぎか、傍らの櫻咫に尋ねるも感覚的には私と変わらない辺りを見回す監視でもされているのかあの時点でプロキシアスの名前を出したのはまずかったか相手は政府も一枚噛んでいる輩だ。そんな時扉の一つが開くさっき私達の通ってきた扉とは違う扉ギシギシと開く扉のその先にはゴツい腕が見えた傷が絶えないのかその全てが不完全治癒状態の瘢痕ばかりでよく目立つ腕の後に前屈して扉をくぐるその姿勢は背の高い事を意味するくぐり終えると頸をならし「低いなここはいちいちしゃがむのは疲れるまぁ広間はそこまで無いか」そう言って目の前までやって来る手を差し伸べる抱擁でもするか?と聞かれるも私達は丁寧に断る「オレはこの領で警武官のまとめているサロリ・ウオムーアだ雇われ官庁やってる傭兵だ、武器の持ち込みは勘弁してくれ」そう言って服のしたの銃やナイフを見せどっこらしょと座り込む「うちの雇い主ここの領主がビビりデヨ、どうしても同伴してくれってきかなくてまぁ害はねぇしオレは話し合いに頸突っ込む気はさらさら無い気にせず話してくれもっともお前さんや(視線を横の私に向け)隣の兄さんが手を出すなら話は変わるけどなぁ」楽しそうに笑いながらしゃべると同時に筋肉が収縮する「ではそろそろ領主様も来られるので?」そう聞くもうーんと黙り込み「いやなそれがオレもここで話をしたいから立ち会ってくれってのを数時間前に受けてよ(アレから数時間は経ってるってことか)それがな……ちょいと寝ボケだまま聞いててよそれでちぃーと遅刻っーかなハハハッ(訂正もしかしたら半日位経ってる?)まぁなんだ領主様も来てねーようだし」コホンと咳払いが横から聞こえるそこには錆びた銅のような鎧を着ている身長はサロリという傭兵さんと同じ程度かそこに立っていた「何だよ雷電じゃねぇかびっくりさせんな領主かと思ったじゃねーか、何お前も呼ばれたの?」くぐもった声で「お前ひとりでは心配だったのではないか」そう言いながらサロリ傭兵の隣に仏頂面かどうかはその錆びた兜からは予想できないが無言だ自己紹介はという彼に促され必要か?と答えるが一応なというサロリ傭兵の言葉を受け「雷電だ、雷電・シャルコーだ彼とは違い傭兵ではないここの領主に買われた″モノ″だ領主の身辺警護のために同席する戦闘は出来ない盾代わり、弾除けだなるべくなので命は無駄にしたくない以上」遠回しに戦闘するなって事か、何処待て本当か?サロリ傭兵さんの武器まだ見せていない背中の隠し武器から神力を感じるどこで手に入れたか、この国の言葉はペラペラだ性能を知らずに持ってるというのは考えにくいか奥の手に持ってるのならまだ使えるレベルか、一方銅の錆び鎧はそのもの自体から神力を感じるかこっちは確信犯だなこの鎧自体に神力が無ければ錆びてまて使ったりしないか″何かしらの力″とは捉えているもののそれが神力だとは思っていないか、だからこそ特に錆びた鎧の方は錆びを落とすなどの手入れをしない一度手に入れた力だ何の拍子で失うか分からない願掛けではないけどそれに近いモノだ錆びた匂いが充満する「それでうちの大将はいつ来んの?」口の軽さに少し反省したのか目を閉じつつ頸をならし雷電さんに尋ねるサロリ傭兵に「少しは落ち着いて待てないのか君は?」と返す雷電さんに対し「時間厳守は大人のルールだろう!って寝坊したオレが言うセリフじゃねーかな」とにこやかに笑うも腹の音がより大きく響きわたる「キミはいや何でもない(私と櫻咫を兜越しに見て)其れよりこちらが名乗る前に、訪問者たる君らが名乗るのがスジでは客人というわけでもあるまい」錆びた鎧は風格と哀愁を感じさせる無形民俗文化財に登録できそうだ。すかさず、うちの番頭さんが「これは失礼しました、私共は遠方より参りましたプロキシアスという商店を営んでおります。こちらへは地域の幼い身寄りの無い子供や体の不自由な方々への生活の手助けと道具の販売等も行っておりこの国の発展のために寄与させていただかせております。当初この街にもそのような目的で先発の者を数人お伺いさせていただいてはずなのですが、その者からの手紙もここに入る所で途切れておりまして途方に暮れた主が我等二人をこうして最後に途絶えたであろう場所のここへ使わしたしだいです、ちなみに私は番頭をしております″八烏″と申しますこちらは見習の″瘢″です」一通り説明し終えると、なるほどと両腕を組み合わせ「つまりその先発した者が居なくなったと」その横から錆びた鎧が「周りにも街はあるだろうそちらに行ったのではないか」と発するも「いいえそれなら手紙は途中では途切れません、先発した者は筆まめな子で一日一通のペースでの報告の手紙はかかしてことがありませんなのでそれはないかと」名前まで即効で決められてしまった八烏さんと私が瘢か、まぁその場でとはいえ嘘つくの本生切り抜けるためのフィクションは相変わらずうまいなと思う、さっきよりも詳しくなってるしプロキシアスの名前は一度出したのは最初はマズったと思ったもののさっきの錆び鎧の反応は無意識にここから遠ざけたかった?と捉えなくもないか、両扉のドアがゆっくり開くやれやれと立ち上がるサロリ傭兵座っていなかった錆び鎧が一歩引き片膝を立て頭を下げる暗い空間から大きな地響きが一定間隔でなっているドスン!ドスン!大きな足白く色素がなく体毛がないその代わり皮膚は水疱や切り傷も多い所々うっ血の痕も見える肌が白い分生々しくみえるある程度まで来るとドアの奥で止まる中には入らないようだ「全く外履きと違い遅い!早く降ろせ!ノロマ!」そういう声が暗い空間から聞こえ闇の中からその太い両足と同じくらいの両腕が開き中からヨレヨレの足と杖をつく背の低い男が現れた男は回転して「このグズ使えん上履きが!もう少し速く歩け!まったく!金の無駄になる」とコツコツと杖をつきながら音と共に中に入ってくる「お待ち致しておりました領主様」櫻咫と共に立ち上がり男がゆっくり座るのを確認しながら話す「挨拶などよい時間の無駄になる、問題はそのプロキシアスとやらの先発者を探すことへのわしのメリットを話せ!」傅く錆び鎧は顔伏せたままそれにサロリ傭兵は一言も発さずこの男が独裁的な領主であることは見た以上に分かる。惚ける気か実際に知らないだけとは考えにくいか、考え事を巡らすも答えは出ずうちの番頭さんが「ご協力いただけないと言うことですか?」ゆっくりと腰掛けたまま「プロキシアス政府から目を着けられて居る一派だ、表社会では弱い立場の者を助けているとか庶民からの受けもよい(腰掛けていた重心を前に戻し櫻咫を睨みながら続ける)目障りだとの意見も多いのさ(再び重心を奥へ)だがわしはこの通りそんな奴らとは違う、かといってそれ以上に無駄はもっと嫌いだ、如何だろう君らが政府と戦うというのは」静まり返るそのまま続ける領主様「ジャンヌダルク、天草四郎など革命者が天地をひっくり返すまぁ上手く行かない場合の方が多いのだがね、だが庶民からの受けはとてもいい私はねこの世を動かすのは人だと私は思う、金は人がいなければ流通せずただの紙だ、地位も人がいなければ天井だか底辺何だか分からない、名誉も人がいなければ意味をなさない(目の前のテーブルに手を置き目を見開き)プロキシアスには大いなるプロパガンダとなってほしい」静まり返る部屋の中櫻咫が口を開く「その口振りだとあなたは先発者がどこにいるのか知っていますね!」無論と頷く「この地下に幽閉している、勘違いしないでくれ無論政府の命令だ、決して小さくはない街といっても所詮街、政府が本気を出せば吹いて消えるというもの″だから、だからこその君たちプロキシアス″何だよさぁ如何するもし乗らないのならば、ここでの話は協力は出来ないまだやりたいこともあるのでね″ここには居ない″他所を探して貰おう、本来ならその頸を政府に差し出してもいいのだが、こちらからの提案というのもあるからねここは見て見ぬふりをしようだが懸命ではないね(杖で床を叩きながら)アレはいずれ運ばれるそうなれば次はプロキシアスの本体を狙ってくるのは明確手を組んで損はないはずだ」″わしの手をとらせてやる″と言わんばかりに差し出される手「分かりました」言葉は発するもその手は取らない櫻咫、手をワキワキとしながらも「これは(手元を見ながら)どういう事かな」と話す領主様「いえ、無論このような大きな話一言で″はい″と即決というのは立場上できません、番頭といえど全権を渡されているのは″先発者の捜索に関して″のみで有りプロキシアスそのものをどうこうできるという全権ではありません」肩肘を突き「持ち帰ってということか、しかしそれは儂らにとっては承服しかねる、その場合政府へのこちら側の心構えがどこからか漏れるかも知れない、だからあなた方の態度はこの街の中で決めて貰う、悪いね賭け事は勝てる場合しかやらないタチなものでね」領主様はここで答を貰う気か「とはいえすぐには無理だろう数日間程度は考えて貰って構わんではより良い返事を期待している」そう言い終えるとその場を立ち去ろうとする「あわせてはいただけないのですか?」横から私が口を挟むと「残念ながらもし答がノーだった場合ここに″彼女は居ない″そう捉えて貰いたい」さり際に杖の音と共に聞こえてくる。本当に捕らえられているのか、確かに碧雀の神力はこの建物から感じていただがそれは外からのはなし中に入ってここに来るまで一度も碧雀の神力は感じない。手掛かりが無くなった状態はなから誘い込むことが目的か、取りあえずここは数日間で闇雲に足を使い探すしか手はないか「それから悪いが監視をつけさせて貰う」サロリ傭兵さんそれとも錆びた鎧さんか扉が締まり後には二人が残った「まさか両方共につかれる気ですか?」違うと頸を振る私たちが入ってきた扉が開くと「愚弄あなたが彼等の世話役だ後は頼みますよ」と雷電さんは別の扉から出て行く。その後をついていくサロリ傭兵が「まぁ敵同士にならんことを祈ってるよ」と手をふり暗闇に消えていく。

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