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神約聖書  作者: 裸形炉
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5ページ目

少し落ち着いた「過ぎたる力は身を滅ぼすあやつももう少し研究しておればまぁ詮無きことか……」黒竜が話しかけてくる(オレもこの力を削り、転生させてきたが………すまんもう限界のようだ少し眠るお主の……衣の一部として見守って…………)「眠りについたようじゃの」これからよろしくと胸に手を当てる「さて儂は行くかのそうじゃ、儂なりのアレンジ加えておいたからの♪」どちらへと聞くと、勿論人の探求じゃと言って消えてしまった「せっかちだな」そう言いながらあたしは自分の神約聖書を眺めて少しご満悦だった。

「どうやら集めてしまったようです」寿老人の傍らにいる頭なんだか帽子なんだかな神様、福禄寿だ。「どうするんですか寿老」「そうね、考え中考え中……」ドンと扉が豪快に開くまた三角定規はもちろんのこと「……終わり」七福神たちが揃っていた「どうしたみんな初夢にはまだ早いぞ?」「どうすんのよ」「刺さるから刺さるから」どうどうと馬を押さえるかのように三角定規が後ろから羽交い締めにされる。背の小さい三角定規は足をばたつかせながら喚いているその後ろから「このままにしてもいいんじゃないかな、人だからといってもいい子そうだったし」布袋様がそう言うと「あーまーい」三角定規が布袋様の腹を突く「痛いよ弁ちゃん」「人が神約聖書を持つなんてあたし達にとって脅威以外の何者でもないわ」今、神世界の頂点にいるのは七福神だ。だからといって他の神様を意のままに操れる訳じゃない「五行神、獸神それに龍神、特に龍神は今はあの場所からは動かないが、いつ出てきてもおかしくないからね」と言って窓際で外に向かって釣り糸を垂らしている「もぐ……その人の娘に、もぐ……龍神が力を貸したとか」と言いながらおにぎりを美味しそうに食べている「………戦うのか?」鎧に身を包んだ男が言う。「ここで動けば神世界のバランスが大きく崩れる事は私達の望むことでは無いはずです。なので私達は動かない決定ーー♪はい解散」ソレカラドシタ「弁天は納得していないようだな」「大丈夫大丈夫布袋様も付いてるし動かないと思うよ」そうかと言うと部屋を後にする福禄寿「勝手に動くなよ」そう言い残し部屋を出て行った。

(ドウスルツモリダ、オレノデバンカナ)「出来ることなら穏便に、傷つけず杖、衣、そして神約聖書このいずれかを使えないようにすれば後はこちらで行います」(ワタシヲアマリシンヨウシテアナイヨウダナ)空間が割れその隙間から巨大な目がこちらを見下している(マァイイ、キタイニコタエルヨウガンバルトシヨウ)そう言い残し空間は修復し何事も無かったように寿老人が椅子に腰掛けていた。

私は約束の物を手にし来た道を帰っている途中であると言っても行きとはスピードが違う乗り物で帰ってるのかって?ソウジャナイヨ。今から遡ることほんの少し前「はぁしかし3つの物を集めたのはいいけどだいぶ遠くまで来てしまった、よし少し走って帰りますか」と強く一歩を踏み出す次の瞬間自分が空高くにいた「えぇ」すぐに難なく着地数十メートルを立ったの一歩で進んでしまった元々こんな力がおかしいな別に変な実を食べたわけでも蜘蛛に噛まれたわけでもないんだがな、黒竜の力そうだ裏山を登るときはこんな力はなかった筋肉痛と戦いながら登ってた。あの時も普段に比べればプロのスポーツ選手並の力だったはずなのに、今なら手からビームでも出そうな勢いだ。なので帰りは楽ちん疲れも知らずだ、行きに比べたらすごいスピードで戻っている。あれから神約聖書を読んでみた。前に鳥さんの神約聖書を見たときは神の言語で書いてあったこともありテスト勉強のために普段使わない教科書を意気揚々と空けて直ぐさま閉じた感じだろうか。なので大和ジィは本当にすごかったんだと思う書いてあったことは例えば「神ならざるものこれをもって処するもの」この一文のみではこの前の大和ジィのように神力あれはカケラだったけどを持つ神ではないものなら神約聖書を使えば処する?んーんまぁ力を無力化するプロセスを取れると言う事か、これから使いながら分かって行けばいいか上手く使えればゴットスレイヤー的なものになる訳だから勿論その逆にこちらの首を絞めるものにもなるちゃんと読んでおこう。そんなことを考えているうちに、かなり新世界の中心である社が大きくなかってきた「この調子ならもう直ぐつきそうだ」森?行きにこんなとこ通ったかな一旦止まったまぁいいか気を取り直し進むしかし進んでも進んでも一向に社は近づかない「どこの何方か知りませんが、こういうこと辞めてもらえませんか」そう言って杖で指さす今なら大和ジィの気持ちが少し分かる多分この黒竜の衣を着ている時のみ相手の神力が感じられるまぁ初めて感じる神力がこれほど禍禍しいとは思わなかったけど、それが杖の先からひしひしと感じていた。「チカラカンジラレルノカ、イマイマシイリュウノチカラダ」そうすると空間にひびが入りその中を大きな眼球が此方を覗いている。「オンビンニトイワレタガ、スコシアソンデヤル」目が笑っている。黒竜というかアンチ龍神のようだ。あの目の大きさからして相当体もデカイ、わーい何して遊んでくれるだろうなんて相手を逆なでしていい状況じゃないよね。「貴方は何者ですか」直ぐさま後ろから神力を感じる、ほんの一瞬すると、真後ろの空間が割れて鋭く大きな手に長い爪が襲ってきた。反応が遅れた衣を少し擦り後ろから肩にかけて血が出て「カスッタガコロモハキリサイ……」見てみる先程受けていた肩から背中への浅かったとは言え傷がなくなっていや違う塞がっているのだ。凄い結構なチート能力と言いたいけど肩から背中へのヒリヒリする痛みはあった「ホントニイマイマシイ」さっきの腕からするとやっぱり大きな獸神といったところかそれにさっきのも恐らく黒竜の衣の力、龍神を他の神様が畏れるわけかにしてもさっきの衣だけを切り裂いて喜んでた?変質神なのかそれとも黒竜の衣を狙ったのか遊んだだけとも考えられるけど、こういうトリッキーな相手には「!」お腹の横咄嗟に神力の発生と共に先ほどよりかなり小さい空間が空き爪のみが鋭く真横に突き出た。お腹の部分が裂けたが今回は皮膚までは、届かない、直ぐさま自動修復した「ベツノニスルカ」全範囲からのオールレンジ攻撃、顔や腕など狙えただろうにあえて黒竜の衣の方だけ狙ってきた、別のにする?攻撃手段を変える次の瞬間また同じ所に後ろに避ける間髪入れず着地の左足の付近にもう一回くるりと踵を返す黒竜の衣のお陰で体が考えた通りに動いてくれる相手の攻撃を間髪入れず避けられいや違うわざと避けられるギリギリの攻撃といったところか、だけど黒竜の衣が狙いだったとしてすぐに修復してしまう。「ココダ」空中に上手く追い詰められたこちらは相手の思うままか戦闘経験の差というやつだ。つまり狙われているのは神約聖書だ体を後方にそらす!案の定どんぴしゃの位置に空間が発生するだけど今までの手の出し方なら届かないはずが爪が体の数センチ前で止まったのだが、その爪が伸びた!体の真横を少し体寄りに貫く腹にかなりの重傷かと思ったが黒竜の部分が衣の中を移動して黒竜の体の部分が私の腹を守ってくれた、衣の黒竜の部分は他の部分より強く傷一つ着かなかった。だが「ナンダコレハ」爪の先を見てみると、神約聖書を貫いていると思いきや神約聖書から放たれる光により守られ傷一つなかった「コンナキノウハ、ツイテイナイハズ」あぁ目神様は多分前にゲンシの神約聖書を破壊なり傷つけたことがあったのだろう。小っさい神様の去り際のセリフはそう言うことか。まだまだ隠されたギミックがありそうだ。ここまで来ると何となく、目神様の狙いは最初が黒竜の衣で次が神約聖書って事は、背後にいるのが、七福神なのか条件を出した寿老人なのか分からないけど、どちらにしてもやっぱり人がゲンシになるのは嫌なようだ。多分今になって手を出してきたということは私じゃ集められないと思われていたのね。「モウイイモウタクサンダ、オンビンニケシサッテヤル」場の空気感が一変する周りの森が消え去り遠くに見えていた神世界の中心の社がかなり大きい街も見えていた、足留めの必要もないということか、初めに感じていたが、この場から一刻も早く逃げ出さなきゃそんな感じだ。勿論逃げきれないだろう事は何となく分かった神約聖書で縛る事は恐らく出来ない目神様はなにも反する事はしていない。神約聖書を盾にするってのもさっきも身に付けていたけど神約聖書そのものにしか護らないようだ、弾かれてあたしの方を狙われるとまずい。黒竜の衣で防ぐまぁ出来ない訳ではないと思うんだけど、相手が四つ脚を使って好きなところに空間が発生するとなるとノーモーションで攻撃が出来るということだ。そうなると、さっきの黒竜の衣での動き腹の方に動いたのは目神様の攻撃がまともに入ると白い衣の部分じゃ防げない。ふぅーと一息勝負は一瞬正直怖いリスクも高い衣以外の部分は攻撃されたらアウトだが、このまま手をこまねいて相手に時間を与えればこちらの動きが読まれるなら、行くしかない「よーいドン!」「ナンダショウメンカ」オールレンジで戦う時は相手に近づかないこれが鉄則攻撃がし難くなるからだからこっちがやることはいかに早く相手に近づくかだ。強く踏み込む今ならたった一歩で入られる次の瞬間には目神様の眼球の真下にいた。

「クッ」そう一瞬迷うよね。次の一手だ目神様の眼前に向かって神約聖書を放り投げる、咄嗟に空間から爪を出し貫こうとするが、神約聖書は自らを守り爪の攻撃から光を放ち弾いてしまう目の前で起こった光で目が眩む「オノレ」四方向から空間が現れ爪が伸びたが狙いが定まらないそこから強く踏み込みその隙間を抜け出す目神様をすり抜け一直線に街に向かう「この書いかなる時もゲンシに応えん」前に走りながら後ろ手を広げ「神約聖書」と叫ぶ、すると神約聖書がするっとあたしの手に戻っている、ナイスギミックあたしはそのまま振り向かず全力で走る変えるまでが、遠足だ。街にゴール屋根を飛び飛び社まで相も変わらず街は死人やら八百万の神達でいっぱいだ。さすがに危なかった眩しさに強かったり目が効かない攻撃で足が十本以上とかじゃなくてよかった多分四方向からということはワンワンさんと同じ四本足何だと思う。さすがに街の中までは、空間が開き爪が街に「ドコダドコニイッタ」狙いが少しずれているが確実に狙ってきている。目が完全ではないが恐らく獸神故に匂いに強いのではないかってか怒ってる、あと少しあと黒い手の影が大きな音とともに上から踏みつけられた、油断した街に入って心のどこかで「うわぁぁぁ」地面に相当のヒビが入る黒竜の衣が軽減しててもこの圧無ければ声すら挙げずご臨終ってか、病室の天井白くて低くくてそれを見て終わるかと思ったのに、「スグオワル」ワンワンさんと出会って一緒に神世界にきてそして「……るんだ」目神様の手?足?を掴んで「ゲンシになるんだーー」フワッと手?足?が持ち上がる手?足?を切られ空間に引っ込める目神様、目の前には「よく帰ってきた」ワンワンさんもふもふしたい、「なにこいつ」鎖のお姉さんもいる。そして「空間を移動しているようじゃな、人の娘、いや新しいゲンシよご苦労さんじゃなもう大丈夫じゃよ」鳥さんみんな遅いよちょうこわかったよ「イマノゲンシカ、ホンキデヤラネバ」そこまでとばかりに寿老人が現れる「何処の神か知らぬがこれ以上は許さんぞ」そう言うと目神様は空間の中に消えていった寿老人達との繋がりは分からないまま……。

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