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神約聖書  作者: 裸形炉
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四十五ページ目

あっという間だった、この前あったのはこの神牢の最下層の彼の部屋黒い霧のような囚神の念い詰まったである本と戦った時にお手伝いいただいた事が遠い昔話のように思い出される。喋れる声でふと気付く「″時閒の片腕″といわれ閉じ込められた理由が何となく分かりました」全くのお手上げだったと肩を落とすと「まぁアイツは龍神の第一世代の一角だしね」それってあの肩車コンビと同じなのか「でもどうして捕まってたんですか?いつからここにいるかって聞いても曖昧だったし」そうだなと不鎖お姉さんは倒れた本棚に腰掛けながら「″龍神の災奏″第一世代の龍神、時閒の龍からその神力の一部を直接得て共に龍神国を創ったの」神約に反する事をと、あたしが聞くも「いいえ、災奏は何の神約にも違反してはいないわ、ゲンシに捉えられてもいないというか捉えることは出来ないのはさっきの強さの片鱗を観たら分かったと思うけど″災奏は龍神国の為にここに居た″かな龍神国が出来た直後は龍神が本気でこの神世界を支配しようとしていると思う神々が殆どだった逆らわず自ら支配下に入ろうとする神国、わんわんとこみたいに抗う神国、八百屋のように″我関せず″を貫く神国様々だったけど、当の龍神国つまり時閒の龍その者にはそんなつもりは毛頭無かった訳だから暫くは何事も無く過ぎていったでもある出来事が起きてしまう社の主だった五行神が″時閒の討伐″を始めたの″時閒の龍が単独で国を持つのは理不尽だといってね″」そんなのとあたしが突っ込む「でも他の神国も時閒の力を畏れていたし対を成していた″夢幻の無″もあることから姿を消してしまったから五行神はここぞとばかりに出してきたと云うわけ、時閒と夢幻の両方を相手にするのは自信なかったみたいだけど、片方ならってね、時閒は初めから争う気は無かった。そこで″ならば龍神国よりの国外追放″という名目を飲んだの無論そんなことで五行神が終わらせるはず等無く次々と討伐を差し向ける色々な神国に打診というよりは脅迫ね″時閒を追い出したのは我々の総意″とでも言いくるめ″追い出された時閒の怒りがどの神国を襲うかは分からないここは一致団結して事に当たらねば″なーんて言ってね実際は五行神には自分達に逆らうかもしれない戦力の疲弊も兼ねていたんだろうけど、その目的はまぁー叶ったかな時閒がそう易々とはやられなかったし、でも着実に″攻めに徹しない時閒″は追い詰められた、そしてその討伐の打診が″獸神国に廻ってきたわけ″」それってとあたしは座っていた本棚から立ち上がる、顔を両手に挟みながら話していた片方の人差し指でほっぺで弾きながら「そう時閒の龍を倒したと云われるわんわんさんこと″先代獸神王の御子息だった狗牙″に矛先が向いたの、まぁ父親である先代の獸神王はバリバリの肉食系だったし、時閒に遣られたとはいえ飛ぶ矛盾すら落とすとまで云われていたしね、でも言うほどじゃ……無かったみたいだけど、あっさり時閒に敗れて時の彼方へってね獸神国も其れからは縮こまっちゃってね~そんな彼等だったから乗り気な奴もおらず、今とは比べものにならないほど、素直なボクだったのよ……まぁそんな彼が時閒を倒すことで大人の階段上って今みたいなひねくれ者になっちゃったんだけどね、でも時閒が倒されただけじゃ五行神は納得しなかったそこで″龍神国は確たる証を示して欲しいそれがこの神世界を平穏化手段だ″ってまぁ平たく云えば人質ならぬ神質♪ってとこそこで選ばれたのが第一世代の龍神の災奏だったとそしてこの神牢の最下層に閉じ込められたって訳」成る程長い説明ご苦労さまと不鎖お姉さんに一礼「でも何で今さらもう五行神が社の主じゃなくなったからとか」首を横に振り「それはなーいさっきもいったでしょ表向きは“神世界の総意“だって例え五行神が社の主じゃ無くなっても総意である以上覆せないってか(アタシの髪飾りを見ながら)今はいない、七福神もそこら辺は変える気は無かった見たいよ」一通り説明し終える居なくなった双子の代わりに片付けを手伝わされるのだった………「ついたぞここのはずだと両肩にケースを持った吐きそうなアタシとまだ気絶している死人のカトハカさんを抱えている、まさかあんなスピードで神世界から今いる物世界に戻って来るとは、行きは卯人ちゃんに捕まっていったお世辞にも快適とはいかなかった神世界への旅だけど帰りは乗り物酔いが起きるほど速くうっっ今思い出しても「大丈夫か?」と肩に乗せ心配する災奏さんに「ここが目的地ですか……だったら下ろして貰ってもいいですか」分かったとアタシを地面に下ろす揺らめきながらも災奏さんによたれかかり前を見るとそこには豪邸といっても可笑しくないが、まぁ平均よりやや高い一戸建てといったレベルの家がそこにはあった。ドアノブの前で呼び鈴をならす災奏さん「確かこうするよう云われたんだか?」どうやらアタシとカトハカさんの救出を頼んだのは社長のようだ。ふと後ろから声が「お宅たち導さんのお知り合いの方かしら?」丸眼鏡にホウキを片手に舐め回すようにあたし達を見つめ眼鏡をクイと上げ「子連れのセールスでは無いわね、怪しいわ……この家に何か用なのかしら、あたしはこの町内会の会長をやっているもので今の時代だからこそお互いが………」話が長くなる面倒だと思った矢先ドアが開く「あら?町内会長さん、どうかなさいましたか?」そう言いながら出てきたのは長い髪の先をカチューシャでくびった若い奥さまが現れる「いえね、あなたの家の前で何やら大きなそこの男性と二人の女性しかも一人は気絶しているみたいだし里貉さんが何か困ってるのかと」私は親切心でと強調する会長さんに「スミマセン彼はうちの人の古くからの知り合いで急に仕事でこちらに来て、長旅だったみたいね、あらあらコスプレを満喫してすっかり楽しんで来られたみたいですわね、あたしったらこんな所でさぁどうぞ今ご馳走の準備していたところなんですのよ(ささっとカトハカさんを抱える災奏さんが中に入っていく)さぁどうぞ(あたしの腕を掴みつつ)会長さん心配かけてスミマセンそうだ!会長さんもグローバルな話を一緒にどうですか」と誘おうとするも言語的に苦手なのだろうか「いえっし心配だっただけだからそれじゃあまた今度」あわてふためき帰っていく全員が家に入り終わり中から鍵がかかる中に通されるとそこには二人の子供中学生くらいのスマホをいじる女の子と社長と戯れる小学生の男の子が戯れていた「もう宿題終わったんでしょうね」若い奥さまに怒られる男の子「ちぇーっと」部屋に戻っていく「苗あなたもよ、もう直ぐテストでしょ、パパからも何とか言ってください」むくれる姿をしながら一家の主たる社長にくどくどと文句が続く「あのー、これは?卯人ちゃんは?」夫婦の会話に入りにくかったが、思い切って割り込む「この件に関してはまた話し合いますから!」と社長に言い放ちキッチンへと帰っていく「まったく“あそこまで色々調整は必要か“」等と頭を抱えながら、あたしの方をむき直し「卯人ちゃんには既にゲンコツもらってますよ(頭の上のまだ膨れるコブを抑えながら話す)そのあとで少し“手続きをしてもらってます“すぐに戻って来ると思いますよ」ソファーに肩の荷物ことカトハカさんを降ろす災奏さんに「さすが第一世代といったところでしょうか、言師は勿論ですがあの神牢の主たる不鎖を寄せ付けず無傷でこのスピード文句なしですよ」顎髭を触りながら上機嫌な社長「本来の力ならばオレは消されていたがな……運が良かっただけだ」社長を見ること無く応える「それでオレは次は何を?」と社長を見下ろすように尋ねる「……」目が合い数秒の沈黙ののち災奏さんが口を開く「悪いが跪いたりはしないぞ、私はお前の部」言い終わる前に社長がゆっくり立ち上がり「勿論です、私はあなたの力を借りたいだけですそれ以上のことは求めません。龍神や出来ることなら言師とも敵対することは避けたいと思っています。私の目的はあくまで“矛盾の力を手に入れること“言っときますがその力で神世界の支配なーんてことの為ではありませんからご安心を」手を差し出すがその手は取らずぐったりと眠るメイド猫の横に座る「神牢よりはいい座り心地か」と確認して先程の続きだと差し出した手を残念そうにわきわきと動かす社長に検めて尋ねた「そうですね、今は特段!あぁそうだ(片手をグーにしてもう一つのパーに打ち出しポンと叩く)そういえばまだ適合させてませんでしたよね揺さん?」いきなり振られたのでオドオドとケースを取り出し「えぇまだですよ」ならばと「それでは揺さんケースを開いて下さい……」説明は続き災奏さんはケースの前に「これで適合しなかったら解放してくれるのかな?」その問いに苦笑いしながら「ご心配なく適合はします。あなたは神溜鋼から創り出すときの想定内のリストに入っていたので(アクセサリーの一つ五角形のドーナツ状が災奏さんの前に浮かぶ)災奏さんの場合は“選ばれたんじゃなくて、あなたに合うように神溜鋼から創ったんだから“(右手首に融合される銀色のバックルとなる)合って当然、なのでもう暫くお付き合いをよろしくね♪って聞いてます?」自分の右手首に外や内へと回旋させながらも、目を瞑る五角形の五つの角に対応するように着いている五つの玉が交互にリボルバーのように回転してそれに呼応するかのように神力の性質が回転と共に季節を巡るかの如く変化していく、一通り確認を終えると瞼を開ける「成る程、神溜鋼実際その原形は一度だけトキに見せてはもらったものの(マジマジと右手首を見ながら)あの時はこれほどの力を込めていたとは思えなかったが(社長を見ながら)これが鳥神の技術かここまでの神器質を創り出すとは、恐れ入る」純粋に褒められて「どうですか、エッヘへへへーって言いたいんですけどね(疲れたのかソファーにガバッともたれ掛かりながら)実際はこの神器質を創るまでに、いえ“削り加工“するのですら数ヶ月かかりましたし、それだけ元々の神溜鋼自体が災奏さん達が見たであろう神世界に自然に在るものとは使った神溜鋼は少し異質でして我々“鳥神の集大成“のようなものでして今回使った神溜鋼の元々の大きさは(辺りを見渡して)この家と同じくらいですか、そこから鳥神の最大の特徴でもある“息溜“を行い少しずつ“萎縮と肥大“を交互に促しながら変性を繰り返していく(アクビをしながら目を擦る)すいませんこの所決算だの報告書だの少々立て込んでまして……」ドンとテーブルに食事が並ぶ「少し休んだら後はあたしが話しとく」とキッチンでデザートの用意をしながら「あとご飯だって苗と洒に伝えてといて」という社長婦の声がキッチンから聞こえる。フラフラにながらハイハイと応えながら部屋を出て行く入れ違いで洒くんが入ってくる「ねーちゃんはキリのいいとこまでやったら来るって」ったくあの子はとデザートを冷蔵庫にしまいながら「じゃあ冷めるのもいやだし食べましょう」とテーブルを五つの席が囲みアタシの隣に食べるのかどうかわからなかったが、災奏さんが座る向かいには未だキリが良くないのだろう空席だ。そのとなりでは「ねーねーオッサンは龍神なんだよね(あたしの方を向きながら)お姉ちゃんは人だよね」無表情な災奏さんに飽きたのかあたしに質問してくる「お姉ちゃん名前は?年は?」咄嗟に「えーっと揺っていうの十四だけど」というあたしの前に頭にコブが出来て痛がる洒くんが「いってー、ちょっとした自己紹介じゃんか」という彼の後ろにはスマホをいじり終えたのか苗お姉ちゃんが「紹介ってまずは自分から名乗るもんでしょ」そう言いながら席につく「ねーちゃんと同い年なんだぜ」得意気に成果を報告する「知ってるわよ、二つ隣のクラスでしょ、この頃付き合い悪い子がいるって1年の弟さんが行方不明何だって噂だから」この子の言ってることは本当だった直が居なくなってから、ママをほっておけないと家庭を優先しすぎた結果だ。然し同じ学校だったんだと驚くアタシに「言師知ってるわよね?」言師あぁあの時神牢って言うとこであった変なコスプレ衣装を着たそう言えば人だって聞いてはいたけど「彼女はあたし達の後輩なのよ」近い近くに居すぎだよ「彼女の部活動の先輩も神約を交わしているし、女相撲同好会の部長の妹、二人とも言師の協力者よ」アタシはあっけにとられるよりも「明日学校何だけど、休むって訳には、でもその言師って子とは面識があるし」うーんとどうしたものか思案していると「取り敢えずその事なら心配ないみたいよ」皆のご飯をよそいながら社長婦人が応える「さっきも言ってたでしょ“今手続きしてる“って」すかさず「ハァーお守りなんてそんな役」へたるようにおかずの唐揚げをパクパクと二、三個頬張る「ねーちゃんばっかりズルイ!」気にせず食べる姉に「苗もお姉ちゃんでしょっと」注意する社長婦人、何処にでもある一般的な家庭の食事風景ただ話してる内容はぶっ飛んだ内容のものばかりだった。食事も一通り終わりデザートがテーブルに並ぶ「成る程、つまりこれからの行動は“言師や神世界との対立を出来るだけ避けながら残りの神器質の適合者集めをする。すべての適合者を集め終えることで“矛盾なる神“を制御する事が可能その力を使いというのは分かるが肝心の“矛盾の神“は何処にいる。オレは会ったことがないが実際にそんな神は実在するのか?」そう言う災奏さんの問いに対して社長婦人は「います“確認は取れています“その出現方法自体が少々難儀ですが、今のままならさほど難しくはありませんが今すぐに其れを行っても意味がありません“まだ大事なピースのカケラ“が揃っていないので」含みを持たせる言い方に「それは今回の(自身の右手首を翳す)コイツが揃う揃わん事とは“関係なく今は出来ない“そう考えて良いのかの羅髭を靡かせながら話すその仕草に子供たちであるあたし達は全員食事のハシが止まる。ただ一人黙々とデザートを頬張りながら「神器質自体は“矛盾なる神“を抑え込むための手段んー結界を使ったコントロールと考えて貰えばいいでしょうか、他にご質問はどうぞ応えられる範囲で応えるので(スプーンを置き)それでも応えられないようならどうぞ私を消して下さい」軽く話すその言葉にアタシは「消すとか簡単に親何ですよ!其れを簡単に(向きを変え)貴方達もいいの?お母さん何だよ?」しかし「うーんでもしょうが無いよ、共有化といっても全てに対してじゃないし、僕たちの中ではママが一番記憶へのアクセス権があるんだし、僕もねーちゃんもママが知り得ない情報は知らないんだ」唖然となる今までだって可笑しな点は色々あったが、共有化、アクセスする権利、これってまるでアタシの脳みそが覗かれたかのような感覚に次の瞬間「アンタは見たんだよねあの蜂みたいに羽根をばたつかせる奴が本社ビルで“秘書だった個体“を駄目にしてたでしょう、そのあとバカ太い腕を持った奴が片しに来たじゃん(スマホにいっていた目をこちらに写し)“同じ何だよ、あの秘書も、太い腕の奴も、弟もあたしもママも、全部パパの一部何だよ」予想はしていなかった訳じゃないでも「だからってそれは違う、あなたはあなた“社長じゃない“」そんな言葉を受け「ハァー言葉で言っても分かんないか、しょうが無い」彼女は隣に座る弟に「活動終了に伴う制限の移譲……起動停止命令送信」弟君の頭に変な印が現れる「何をしてるの!」その言葉に応えたのは弟君の方だった「お姉ちゃんあのね僕たちはただの細胞の集合体でしかない“あくまでパーツ“何だよ、僕はねーちゃんとママそしてホスト(宿主)たる社長には逆らえないんだ。そう言う風に創られたから、じゃあね、お姉ちゃんお話し出来て楽しかった……そっちの……おじさんとも……はな…し……」ゆっくりと目を瞑り前のテーブルに倒れ込むぴくりとも動かない「停止を確認どうこれがあたし達こうやって簡単に“終わらすことが出来るんだよそしてアタシはママやホストの命令には逆らえないって事」分かったと言わないばかりだった。そう言えばもう日曜が終わり新たな週が始まろうとしていた。

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