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神約聖書  作者: 裸形炉
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四十ページ目

「あれは?」アタシが発すると「オレがこの前見せた”似神非力”ある一定条件下でのみ”神力”に”似て非なる力”が出せるように成る環境ホルモン?だったかなあのメイド婦人はそんな感じで表現してたみたいだぜ」まぁこれ以上は企業秘密って所かなとはぐらかしてくるマナノ侍その間にも肉球の左手を掲げ「行くですにゃー」えぇ驚くアタシ「なんかキャラまで変わってそっか(手を叩きながら)あの双子に合わせて」横の侍に確認するも「すまん毎回ああなるだからアイツには長く本気で戦わせたくないんだ、この前はこれがいやで止めたが……今回は仕方ない」ホントに嫌そうな顔をするマナノ侍それ以上は聞けそうに無かった。「フニャッ」遮っていた本の隙間をかいくぐるぴょんぴょんと飛びメイド猫、その行く手を遮る為に本棚を展開当たって落っこちそうもクルッと回転体勢を立て直して着実に神力少女の目の前に無防備な彼女に「スイッチ!」メイド猫の後ろから擱坐ちゃんが近くの本を持ち、そう叫ぶすると猫パンチの一撃は理母ねーちゃんではなく擱坐ちゃんの持つ本により受け流されて!本の中から片腕の獅子が牙を剥き目の前のメイド猫に襲いかかるその差数倍大きな牙についたよだれがメイド猫につく眼が点になる声も出ない所詮この世は弱肉強食……後方より別の本を開き「ごめんごめん」とメイド猫をかいくぐるように鎖の嵐が片腕の獅子をとらえる捉えられたのとは逆には理母ねーちゃんが開いている本へ、すると鎖ごと獅子が本の中に閉じられる「全く理母ねーちゃん(睨まれ)理母ちゃんじゃなくてえっーと”リーボ”気をつけてよね」うんうんと満足気に”ごっこ”を受け「ごめーん、でも”クーザ”のこと信じてたから」ニッコリ笑顔で答えるリーボとクーザは手をつなぎ「あたし達のほんとの力見せてあげるわ、いくわよ」と意気込む神力少女達に「如何する”神力少女キャラ”はともかく”あれ”だけがあいつらの神力って訳じゃ無さそうだ、オレ達はここに神力少女と戦う運命とかじゃないだろ?」あたしを挟んで真っ直ぐ前を見据えたまま話す「そうですね、本来の目的は”龍神の片腕”を探し適合者なのかを確かめる(あたしの持つケースを横目で見るすぐに正面に視線を戻し)その龍神自体は(辺りを見回しながら)この神牢という特性上”神力が制限されている”そう考えるべきだと思います」じゃあ今のうちにと横目で示唆してくるが妖精の旦那はかなり目を細めて「セキュリティシステムがある、駆使されれば龍神の片腕への道のりは、なお遠くなります相手は双子今までの戦いから私達への警戒を怠っているとはいえません」現に神力少女?の片割れは戦闘には積極的には参加しない後方から全体の動きを観察している「動けませんね」そういう卯人ちゃん「恐らく旦那が動けば彼方もやり方を変えてくる、あいつら”双子だけだと”楽観的に見ていたが”この神牢という空間自体が攻撃手段の一つなら旦那が動くのは……」太陽核は発動できず強く握る卯人ちゃん「リスクが高い、分断されるのが定石でしょう」頭を掻きながら「旦那やメイド猫なら、ともかくオレやこの嬢ちゃんじゃ長くは持たず捕縛されて、時間切れで援軍到着ってとこか?」目をつぶり大きく息をして「えぇ、メイド猫さんを信じるしかないでしょ」神牢のセキュリティと立ち替わり入れ替わる神力少女それに対し神力に近い”似神非力”とはいえ底はついてくる「ふにゃーっ」疲れてきたのか声にも元気がない「皆のパワーのおかげ(セキュリティシステム)で猫さんもお疲れみたいここで決めるわ擱坐ちゃんお願い!」そういうと擱坐ちゃんがリーボこと理母ちゃんをブンブン回しメイド猫に投げつける前にグーを突き出し「くらえー」何のとその一撃をかわすと「スイッチ!」とリーボの影に隠れていたクーザと入れ替わるクーザはリーボの後を追っかけていたので「「ブレシア!」」前後からの強い衝撃でメイド猫は撃沈するかに見えたが双子はお互いのグーでぶつかって腫れ上がる拳に息を吹きかけている。双子の奥には間一髪メイド猫を救って一緒に倒れ込むアタシが居る「しまった!」弟君であるクーザが事の重大さに気づくやっぱり気付かれたか……数分前「だったらあたしも戦闘に参加する」あたしのいきなりの提案に驚く卯人ちゃんとマナノ侍「正気か悪いがオレが戦いに加わる方がまだ」そんな彼の言葉を聞いて「ですが、今マナノさんに戦闘に加わっても状況は良くならないでしょう」顎髭を触りながら「そいつが分かってんなら今は動け」その言葉を折り「卯人ちゃんが入ったら恐らくあの双子はどうにか出来そうだけど」彼女を見る「時間がかかるでしょうね、さっきも言ったけど、ここのセキュリティシステムは双子の味方だから」彼女の言葉に「でもセキュリティシステム”だけなら”何とかなりますか?」あたしの真意を理解したのかあまりいい表情はしない、押し込むように「ここしかありません時間が経つとこちらの不利にしかならない!」断言するかのごとく、あたしの言葉を聞くと「分かったわ」と頷き準備を始める……「えっえっと、これって」アタシは今惑星核の一つにくくり着けられている。たしかに、この状況を”何とかしたい”進言したのは、あたしだ「まぁ、この包囲網セキュリティシステムをかいくぐるにはなぁ」泣き顔のアタシに覚悟を決めなとばかりに苦笑いだ「揺、大丈夫アタシの計算は、間違いないから!」力強さを醸し出すその言葉に”他の選択肢”の言葉を咽の奥に押し戻すそんなあたし達の行動は双子神力少女達にも分かっていたのだろう本が猫メイドとあたし達の間を蝶が羽ばたくように覆い尽くそうとする卯人ちゃんが「踏ん張って!」その一言に全てを託し打ち出す速い空気が口の中で膨れる瞼が開けられない最低限度のルートそれが今の卯人ちゃんの”精一杯そして最短のその道に迫る本の蝶を予め似神非力が使えない欠けた刀で最低限斬っていくこれも卯人ちゃんが頼んでおいたことだ、無事目標地点となる猫メイドへの直撃し其れを見届ける前に卯人ちゃんとマナノ侍は別行動で探索を始める「遣られたわねクーザちゃん皆のパワー(セキュリティシステム)は力借りれそう?」その言葉にまだごっこ続くんだと呆れながら「理母ねーじゃなくて……広く展開すると感知が低くなるから時間かかるよリーボちゃん」顔を膨らませて「よーくもやってくれたわね、えーっと」頭を抱える姉ことリーボちゃんに”ただの人”そんな有り触れたネーミングセンスに転げる猫メイドから「”無の民子ちゃん”何の戦力にもならない、あなたが応援何て、見捨てられたの?」違いますと力強く否定して「取りあえず、この場を切り抜けましょう」と猫メイドへ返事する「全くしょーのない”お嬢さん達”なんだニャー」と尻尾をクネクネと機嫌は其程悪くない「如何するのリーボちゃん?私だけでも追った方が良いと思うの不鎖ちゃん?に怒られると思うの!」必死に懇願する擱坐ちゃんこと弟君さっさとこの場を離れたいようで手振り、身振り話している「ダメね!(何で?と神力少女キャラを忘れ迫る擱坐君)完全にはあの鳥神と死人の行動は制限出来ないでもアイツにたどり着くのを遅らせる事なら簡単に出来る、それに簡単に靡くとは思えない(真面目に分析する理母ねーちゃんに何故いつもこのぐらい遣ってくれないのか?と思ってしまう擱坐ちゃん然し)……てなわけで闇に落ちた民子ちゃんと邪悪な猫メイドを何とかしなきゃねクーザ♪」続けるんだ……ため息交じりに棒読み感で「そうだねぇリーボ」どうやら双子は卯人ちゃんたちは追わないようだ。今までと状況は変わらない、さっきは勇んで出て来たこと、双子の意識が猫メイドさんに向いてたこと、その二つの隙間をついたことがさっきの猫メイド救出に繋がった……でも今は違う、少し離れた本棚に位置する双子そこには先程卯人ちゃんやマナノ侍ついでにあたしも、双子には近づく事すら適わなかった其奴を考えると、あたし達を邪魔していた本や棚は先程とは打って変わって、動かない卯人ちゃんが言っていた”この神牢そのものが意志を持っているセキュリティシステム”なのだとつまり今はセキュリティシステム上あたし達よりも卯人ちゃんやマナノ侍がこの神牢にとっての優先される異物なんだそしてその権限は目の前の双子にあるんだと、それってつまりアタシがなめられてるまぁ”戦力でない”少なからず相手にはアタシが人だと分かっている神約はしているもののここには肝心の卯人ちゃんがいない、いい気分はしないという余裕は無く、少なくとも”足止め”という観点からは、綱渡りなりにも前に進んでいる。向こうは上手く言ってるかと思いながらお互い睨み合う状況が続く………少し前妖精の旦那が打ち出すのが見えた「打ち出すギリギリまで”遮蔽物の処理”をお願い」と出されていた命令だ「それと同時に貴方に頼みたいことそれは……」見つかったと言うかは本が数冊目の前に、本がぶつかってくる程度ならと愛刀を構えるが、本が開き「なんだ、魂?なのか」本のページから出た其れは”光る塊”だ、この神世界に来て鎖国していた日本ではお目にかかることの無かったキカイやらデンキなど以外にも人外なものは沢山あったが、こいつはまるで怪談やら墓地何ぞで出ると噂の”人魂”のそれと凄く似ている、まぁ神世界なので死人であるオレ達その者が人魂、何だかその光る魂に廻りの地面やら気体やらが交じった物がその魂に付着していくみるみる形を成していく西洋やら東洋やらの防具、鎧に兜、世界をハッチャカ、メッチャカにかき混ぜたヨロイ戦士が、本ごと包み込み完成する。数分前まで五冊の本に取り囲まれていたが今は、俺の1.5倍ある衛兵の壁が立ち塞がる。チェッと唇を引き締め愛刀片手に「やっぱ戦場は心躍るねぇ」と突っ込んでいく……「上の方の音が一層大きくなったか」揺を投げ出すと同時に物陰伝いに息を殺しつつ、下へ下へと着実に下る、ここまでの戦闘は瞬時に終わる程の物が多いか、多分アタシの足を少し止めてその間にできうる限り最短距離を潰しておこうかな、だいぶ最初の貯金が無くなってきたな揺をほおりなげた直後すぐに下りの道を進んだ双子の動揺もあったが管理者のいない麻痺したシステムは抜けやすくかなり進めたが、どうやら双子の管理が元に戻り始め格段に途中からは進みづらくなった。強引な突破は位置の特定を招き折角の”彼女の勇気”を無にする其れは避けたいん?あれは本から雁字搦めの光る塊が現れる鎖は軋み数本がかりでそれが這い出ようとするのを押さえている、あれは神約により縛られた者か、しかもあの鎖の数そんな事を思っていると鋼鉄の鎧に身を包まれた西洋の甲冑が現れるその中心ではドクドクと脈打つ塊の隙間から差し込むまばゆい光が脈打ちと同時に点滅する。これは直ぐには抜けられないと悟る「時間無いってのに……」太陽核が光を発する石の斧、刃ともつかない物で押し潰す然しその石はアタシに届く前に太陽核の周囲を回る惑星核の衝突で砕けるアタシはそのまま前に踏み出す甲冑の横を通る円周運動のように右手、左肩、土手っ腹、兜の左角、次々と通る太陽核を中心に為す術無く崩れさる。バランスの崩壊が止まらない「しつこいな」崩れさる間際何かをしようと兜が開くが、躊躇無く惑星核が円周し打ち砕いた。その場に破れた封印してあった本、鎖からは解放された物の朽ちてしまった魂の塊は蒸発したように徐々に消え去るがそれ以上に問題だったのは”鎖から解放された”ということ「気付かれたか……やれやれ……急いだ方がいいか」地下深くの暗闇へ走り出す……一方で物世界と神世界の狭間を抜け神世界へと戻ってきた直後「言師悪いけど、少し寄り道に付き合って」そう言ってあたしと鎖お姉さんは彼女のほとんど双子任せの仕事場”神牢”へと向かう位置的にも今いるのは物世界と神世界の狭間なので、神世界の中心である社に近い神牢へはかなり距離がある。黒竜の衣では鎖お姉さんよりスピード的には遅いので、彼女の背に乗る形で神牢へ向かう事に体格はあたしよりも背丈があり、その出るとこ出て引っこむとこ引っこむとメリハリボディだ。肩にしっかりしがみつく肌はもっちりしている三十代の肌じゃない、いや二十代、あたしは自分のほっぺを人差し指で確認しながら、あまり変わらないんじゃ等と思っていると「お肌の秘訣は、また今度ね悪いけどもう少し飛ばすから両手で捕まっててね」慌てて元あった場所に片手を戻す。そんな彼女の背に揺られながら「どうして慌てて神牢へ」いつもの飄々としたイメージよりも何処か変わって真面目な眼差しに聞きずらかったものの聞いてみるそんなあたしの態度が声にも出たのかいつもの鎖お姉さんらしく「ここで問題あたしは何の神でしょう?」いきなりの質問んーと考えると「コラコラいつも見せてるし、さっきも強ーいとこ見せたばかりよ」分かっているでも気になる点もある「鎖ですよね」と応えを返すと「あたしって、そんなに鎖使ってない、まさか言師の中じゃたまに手伝ってくれるただの話し好きなおばさん位の認識なの?」そんなと笑いながらもまぁ交渉ごとやいざというとき相談に乗ってくれたり、今回の神牢だって双子神曰く殆ど丸投げ状態のダメダメ上司だって聞いてるし、あのたまに出て来る女の子からママって呼ばれてたからバツイチなのかなとか、こう考えて診ると、たしかに鎖お姉さんと呼んではいるものの「何故考え込む!」鎖お姉さんから突っ込まれる、気を取り直し鎖お姉さんが「あたしの使う”鎖”には基本は”拘束、封印、それらに伴う、性質変化”これがあたしの能力なの」始めて聞いた、タダ単に相手の拘束のみなのかと思ってた支神としてはそれらが必要な力だから鎖お姉さんの話は続く「そのうちの”封印”は鎖により神牢にある本に蓋をする”縛鎖”というそうね”結び方”とでも言う風に”縛鎖”には数え切れない程の結び方で結んであるの、その一つ一つは異なるので、何かあれば例えば解けたり、緩まったり、切れたり、すれば分かる……今回そのうちの一つが”砕けたの”」それってこの前みたい理母ちゃんが飲み込まれたときみたいにって事それって大変何じゃと肩から乗り出そうとするが、邪魔と顔を引っ込められる「今回はあの子達の触れられる場所じゃないわ、現に言師も彼処の掃除は手伝ったでしょその時、鎖の封印は施していなかった其程”神役が重い”訳ではなかったから、だからあの子達が砕いた訳じゃ、そう今回はあいつらに管理を任せられない”神役の重い”神達の場所での話」そっかまたガングリオンリーボ暴走かと思ったと胸をなで卸すが「そうも言ってらんないわ、砕かれた鎖(深刻そうな目つきで坦々と)おそらく魂の方も砕けてる、さっきも言ったように、この階層はあの子達にすら管理が難しいそう思って入ることを制限してるのだから”神牢”は本来ならあの子達はもといあたしが居ようが居まいが、特別問題はないわ、でも念には念という観点から、アタシが管理するという立場をとっているだけ(殆ど丸投げしている)つまり神牢というその者が自動的に守っているの、免疫のような機能ね、その神牢セキュリティシステムの一つにさっきも言っていた”神役の重い”神魂を利用しているの、その神魂を縛ばり封印する鎖とは別の”特殊な鎖”その神魂そのものの神力を動力源として廻りの神牢の一部を取り込み、その性質変化し傀儡の鎧を纏わせ侵入した者の撃退するシステムがあるの」勝手に使う有無も言わさずか反抗とかしないのかな?そう言うと「そこは大丈夫その神々には”それらのシステムに同意し撃退することで神役の軽減が行われる(ほんの少し)から」遣らないよりやった方がましって事か「そーゆーこと、でそのシステムを難なくクリアした輩があの子達にバレずに入ったとは思えない(到着した神牢を見上げながら)この中で何かあってるのは確かね」あたし達は神牢へと入っていく。

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