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神約聖書  作者: 裸形炉
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三十四ページ目

終わったんだ目神様の神力は完全に消えているわんわんさんたちが何とかしたんだ。でもそれよりもこの神力は何禍々しい訳じゃないでも威圧はすごいこれって?!それと同時に今さっきまで髪飾りの中にあった七福神の神力を感じないそれに……わんわんさん?初めは目神様の神力のみ消えたことだけが気になったが同時に七福神とわんわんさんの神力が消えている感じないまるでいなくなったみたい今分かっているのはとんでもない神力がこの神世界を見据えているそんな感じがした、このことの意味をあたしはまだ理解していなかった……龍神国はざわついている「我等が王の帰還だ」と歓喜する者、「今さら……」と苦々しさが滲みでる者そんな龍神の第二世代、第三世代入り混じり議論は続く部屋に入ることなく離れのアラサー部屋、中には部屋の主たるアラサーおばさんが足を組み鎮座しているそんな部屋を開ける幼龍「なぜ会議に参加なされないのですか?あなたも」幼龍の視線は部屋の端の壁に寄り掛かるおっさん龍神が「それでどうなったん龍神国としての方針は」部屋の主が扇子を羅髭に当て幼龍に所望される、ジト目の視線をそちらに動き「龍神国としては″時閒の龍″に組みし(ぎゅっと唇を噛み締め)王として迎えると」幼龍は納得いかなかったどの道彼等第一世代の賛同が得られなければ同じことだ然し帰ってきた言葉は「「帰ってこないよ」」部屋の中に響き渡るその声はシンクロしたかのように同じ声だった何でと発しようとするその声を搔き消すような彼等の表情に「時閒はそんなこと望まないさ」「そうそう昔っから一度投げたことは拾ったことなかったしー」昔話に花が咲くたまらず「あなた達はそれでいいの今や龍神はこの神世界で頂に立てるいいえ七福神がいなくなった今この神世界は次の社の主を決めなくてはならない、昔のように龍神は関わらない選択肢は排除すべきです。あんた達はどう思ってるかは知らないでも(部屋を後にしながら)あたしは少なくとも今さら帰ってきても時閒に従うなんて選択はないですから」扉が大きな音を立て閉まる「嫌われてるわねぇ♪」楽しそうに羅髭を揺らしている「あんたは如何すんの」寄り掛かる壁から立ち上がり「どうもしない今も昔も″この国を守ること″だけだよ」あれるわねとバランスの崩れたこの世界を眺めていた……わが家へ帰る帰りを待っていたのは騾馬ちゃんと夢神そして先輩と泣き叫ぶ不動ちゃんだった先輩は不動ちゃんに寄り添っているシャーモンさんが居なくなった事実を受け止めきれない騾馬ちゃんも心配そうにしている夢神が切り出す「それでこの先は誰が頂に立つかか(師匠はまだと口ごもる不動ちゃんだが)七福神はもう居ない神力を全く感じないから」神世界からあたしを送ってきた不鎖さんが次に「一応獸神あたりが召集かけるみたいね死人転生機関の設立が上手くパイプの役割を果たしてくれたわ(あたしの方を向き)悪いけどあなたにも出てもらうわ今回は無形神も話し合いに参加させてもらうから」決まったら連絡すると告げてその場を去る不鎖お姉さんそのあとみんなそれぞれの帰路にぽっかりと穴のあいたわが家夜電気も付けず縁側で一人シトシトと濡れる犬小屋を眺める、そっかあの時に似ていた雨の降る夜別れはいきなり訪れた学校から帰ったあたしを待っていたのはいつもの阿吽の元気な声ではなかった腹から血がにじみ出てぐったりと倒れている阿吽気づいた時には手を真っ赤にしている自分を阿吽から必死に引き離す両親の姿だった失血死それが結論だった、途方にくれ居もしない犬小屋を虚ろな目で眺めるあたしその頃からだ入退院を繰り返しはじめたのは昔話をするようになった年かなねぇわんわんさん!居もしない犬小屋に向けて!そこにはあたしの黒竜の衣によく似ているいや「龍神」あたしは髪飾りから黒竜の衣を取り出して羽織る間違いないあのヒゲ確か羅髭って言ってたって事は「あなたが″時閒の龍″」間違いない黒竜の衣を着て分かったあの時感じた神力だ「ああ、そうだ」拳を握りながら「あなたが目神様を倒したんですか?」目神様実際はそんな名前じゃないけど今のあたしにはそんな余裕は無くあの時感じた答えを知りたくてたまらない「倒したのでは無く、再び空間に封鎖しただけだよ、もうしばらくは大丈夫だと思う」封鎖した目神様はあの空間に縛られて居たんだそこを寿老人様あたりが利用したってとこ「分かりましたでは、あの場所あの社の地下、神のみしか行けない場所でいきなりあなたの神力が現れたそれと同時に″七福神″と″わんわんさん……狗牙″の神力が消えたことについて教えてもらえますか」雨の音が静寂をよりいっそう深める心のどこかでこの目の前にいる″時閒の龍″が目神様みたいに神力が感じ得ない空間に封鎖または戦い取り残された?なんて都合のいい考えが浮かんでしまう考えたくない答えを心の片隅に押し遣り考えないようにしている「……今は、もういない」続けようとする言葉を遮り「それってあなたが倒したまたは……くっ」手には神約聖書が光を発している時閒が光の布で拘束される時閒は縛られても抵抗はしない仇何か理由があるのかも時閒を倒したのはわんわんさんだしそれだってわんわんさんは明言しなかったでも何で何も消さなくても然し息を整え神約聖書を閉じる光の拘束は解ける「何故ここに来たのですか神約聖書の拘束があなたには効かないことは分かっていたにもかかわらず抵抗しなかったそれには何かしらの理由があってのことじゃ無いんですか神世界から複数の神力が此方へ向かってきています」落ち着いた訳じゃないでもダラダラと聞き出す時間も無い時閒が目の前に現れてから数分間だが物世界の不動や先輩達はそれどころじゃなかったし騾馬ちゃんは気づいていないのか夢神の神力は動いていないでも神世界からは少し前複数の神力が感じる強さが大きくなったなので「ここに来た理由(すっとあたしの間合いに入ると頭にポンと手を置き)大丈夫か確認しにしただけさ」あたしが手を払おうとする鎖が時閒の手に絡む「あんた正気、こんなところに来て囲まれてんのよ残念だけど避けられそうにないわね」鎖を強く引き付けながら発するその言葉はまるで「心配せずとも逃げないさ」言葉少なめに話しながらも鎖で繋がれたその腕で上から墜ちてくる大きな角をやんわりと握りしめている「それで(周りを見渡しながら)獸神、八百万、おやおやお揃いでやはり龍神は不干渉かオレのくだらん教えなど時と場合により変えろというておくべきだったなぁだが皆が協力するのは満足かな♪」角を押し返す「化け物だとは聞いていたが、年寄りにはきついねぇ」巨体の頸を左右に捻りながら見据える″丑神″彼の化け物を持ってしても化け物い至らしめる大きさだけなら丑神の何分の一程しかない一方時閒の左側に陣取自分の背の高さほどある剣を振り下ろす一言で太古の剣デカさもインパクトだがそれって切れるの?と思う刀身埴輪と一緒に展示してある物を持つ三種の神の一角″劔神″が目がイッテイル無言だが伝わってくる「あんた達しかこなかったの?」丑神と劔神に目を向ける「仕方あるまい皆″七福神″が居なくなったことにより″次の社の主″へのイス取りが始まって居る内心なりたい気持ちはあるが如何せんそのイスに座ってもこの目の前のような伝説の化け物がおってわのー出した足も引っ込めるってもんさ」鎖を引き俯きながら「今時の根性なしが多いことだね」大きく鎖を引く其れを合図に丑神が突っ込む反対側からまるで滑るように距離を詰める劔神一瞬言師の方を向き口を動かす次に鎖のはまる手を龍の爪のような形にその状態で鎖のついた腕を少し振り下ろすと風?が吹き鎖が粉々にそれだけじゃ無い間合いを詰めていた丑神と劔神がいつの間にか後方へ飛んでいる見ると微かに劔神の刀身と丑神の角にヒビがこの一瞬の隙に時閒は姿を消したのだった丑神はその場に座り込む「あと一歩踏み込んでいたら秤輝お気に入りのこの角が無くなってしまうとこじゃ」お孫さんの機嫌取りのためにと無事を確認する一方自分の刀身を見つめながらまだまだとヒビを眺める劔神冷や汗を流すまだまだ研鑽が足らないと思っているのか「神世界に戻る」此方に来て初めて劔神の声を聞いたではわしもかえると共に神世界へ話があるからとこの場に残る不鎖お姉さん「あいつはなんて言ってたの?」こうなることは予測できたのか不鎖お姉さんは慌てる様子は無く此方を見る「″確認しに来た″って言ってました何でここに来たのかは……」その様子を見てから「あいつが時閒っていうのはわかるわよね」あたしは頷くしばらく沈黙が続く目を左右に動かしながら片手を唇において言葉を選ぶように「その確認ってのをしに来たということはまだ何かやることがあるんだと思うここでしょ…いいえ時閒としての目的がね、それであんたは如何すんの無理に言師としての役目を果たすといっても相手はあの時閒今この神、物両世界の神様の中にあいつに勝てるううん押さえられる者が果たしているのかといわれれば疑問ね、だから無理しなくても」不鎖お姉さんの気遣いに頸を振り「今のあたしは弁天やほーちゃんそれにシャーモンさんもいない昔のように黒竜の衣と神約聖書それもさっきの戦闘では神約聖書は効かなかったし……わんわんさんもいないでもこのまま″時閒の龍″が何をやるのかを見届けたいんです変なんです(胸を抑えながら)もしかしたらわんわんさんや七福神を倒したかもしれないのに不思議と敵意を感じない……………むしろ(苦々しく唇を噛む)ほっとしちゃったんです会えたことにだからだから……」目を見開いたまま額を押さえ苦笑する不鎖お姉さん「ったく……わかったわ一緒に行きましょう言師」あたし達は時閒を追い掛けることにした……言師にはあれでいいかあの先生との約束もあるこの姿からはおそらく元に戻ることは出来なくはない今は狗牙という器を媒介にして七福神という神力を寄せ集めた状態戻ろうとすれば七福神の分離を行いさえすれば狗牙に戻れるだが気になることが出来たいや少し前から疑問には思っていた夢幻フォローの件首謀者は死人だと言われたがこの時閒の姿なら解る夢幻フォローの正体もあれは死人ではなく″人生きている人だったと″狗牙の頃ならば神力を持っていなかった感じ得ないことで死人なのだということそこまでしか感じ取れなかった今神世界にいる者達ですらそのような認識だろう、だが今こうして時閒という存在に戻ってみれば解る夢幻フォローの正体つまり中身は生身の人間だったと人は死んでしまうと体から魂が離れる体無き者はこの物世界では留まることは出来ない然しこの世つまり物世界には死人はいないのかというとそうじゃないいわゆる霊などが一例だかの者は″己ではない体(ここでいう体とは繋ぎ止め得るもの八百万は其れを何十年かけて思いが籠もるが、稀に強すぎる想いや量より質のような考え方で作り上がってしまったもの)に魂が定着してしまうような感じだ無論それは大概は故意ではない、中には逆に魂の質が強すぎて思い入れの強くないものでも留まる者もいるどこかの鎖お姉さんは夢幻フォローの解決のプロセスから気づいてはいるかが、あくまであいつは″鎖お姉さん″であり続ける限り今回の夢幻フォローの件は首を突っ込めないだが(一軒の民家を上から見据えながら)ここかあの時夢幻フォローの奥深くにあった意識の主はここにいた厳密に言えばここから″何か″を使い最初にこの物世界から神世界へのアクセス出来るものあの凄分とかいう死人の日記の話を言師が話してくれた″最初は目玉と耳しかなかったとか″どういうものかはわからないがその目玉のようなもので神世界を見て耳のようなもので神世界の情報の収集どの程度の期間をかけたかだがあの声の口調からは若い言師よりも年齢は上か「ただいま!」と女子高生が中に入っていく時閒の姿ならば人の魂の気配を感じる神力とは違う人の力とはいいにくく″人気″と名付ければ良いだろうかその″人気″をこの家からは今は二つ感じる片方は先ほど入っていった女子高生、もう一つは彼女がただいまと言った相手だ前にも話したがこの二人は夢幻フォローではない少なからずオレがあったあの黒いボックスの中身とは違うようださてもう少し中の様子を探りたい今感じている″人気″の感度を狭める唇が自然と上がる辺りの人気をこの家の範囲のみにこれだけの力を狗牙のときに出せていれば言師を必要以上危険な目になんて……そんなことを考えていると中の二人の会話が聞こえて「もぅーこんなことしても直は帰ってってまたこんなもの買って」そんな娘の言葉など聞かず「デ~・ミシ・リトウレーラ」声からも真面目さが縋る気持ちがヒシヒシと伝わるお姉さんは呆れ顔で自分の部屋にそこの部屋に向かう途中ある部屋の前で立ち止まるドンとスリッパを履いたその足で何度もその場所を蹴ったのだろう蹴っている音に若干の違いが聞いてとれる「どこ行ったのよ(ドスン)何で消えんのよ(ゴン)行方不明なんて中途半端なことするから(バキッ)母さんは変な希望持って変な勧誘やら知り合いに手を出して高額な商品買わされるあたしの小遣い減らされる(ゴス)父さんは仕事忙しいって託けて平日は遅くしか帰ってこないから友達との約束もせずに家に直行そのくせ自分は(バリッ)休みは休みでどこにいるかも分からないあんたを探して朝から夜まで(一際強く蹴り出す)もう沢山その場に倒れ込むあんたのせいで……」最後はか細い声へと変わっていくそのあと部屋を出て行き階段を降りる音先程の変な呪文なのかダブって聞こえてくるその夜遅くに家族会議「今回は大都市じゃなくて田舎に絞ってほら今は都会に住むより田舎暮らしだって」「……分かったなら取り敢えず明日は郊外の……」バタンと立ち上がる音「あたし行かない!約束あるか」「直が心配じゃないの!!」近所すら響く声がこだまする「あたしは!」言いたいであろう言葉を遮るように「揺は揺で遣りたいことあるよな、なぁ母さん今回は二人で探そう」「そうね!家族が大事じゃない子は」その言葉に歯軋りが強く聞こえるがそのあとの言葉は続かない………沈黙が続く朝エンジン音と共に車が外へ飛び出していく行ったんだ置いて行かれたよりも父さんがあたしに休みをくれたんだってベットにパジャマのまま寝転がるスマホを片手にラインの画面片手で″今日どこか″そんな言葉が並んだまま数時間放置している次の指が動かない裏切ってる必死に探し回るあの日最初に異変に気づいたのはあたしだった明日の休日の予定をスマホで「揺~、直にいい加減にお風呂入んなさいって言ってー」そんな伝達が三回目1階から音量が高くなっていく「ハーイハイ」と少し投げ遣りに答えるったく弟の部屋のドアに手をかける「あんたねーなんかゲームとかやって………」そこには誰もいなかったパソコンの電源は入れっぱなし画面には何かに繋がっていたのかまだ熱っ本体が其処にあり椅子は不自然にドアの方を向いている何だ外に出たんだ初めの印象はそんなものだったでも違うことにはすぐ気づいた玄関に残された靴、直の靴は一つも減っていないなら裸足で警察の目撃情報というかこの頃は防犯カメラ等も多いだがその両方に該当は無く、結果″忽然と消えた″というのが警察の捜査の結果勿論両親は特に母さんは発狂しておかしくなりゴトッと隣の部屋から音がするベットから起き上がり冷や汗が流れる泥棒なんて者を想像するがあたしの頭にはあの部屋を出る時の事が鮮明に思い出す……探しても無駄よ……少し高めのその声は母さんよりも若くあたしよりも年上だけどそれが醸し出す気配は″あたし達とは違うもの″この一言に尽きるのだ、声の奴あたしには確信に似た感覚でドアを開けるそこには誰もいない!そこには肩に変な爪のような物をつけ尻尾のようなものを生やしているが人とは違うもの?だと明らかに分かるものが弟の机の前で考えごとをしているそして此方に気づきゆっくりと此方を見ている。

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