三十二ページ目
ベットの上用意されたオモチャや服まるでお人形遊びの人形の気分開かない窓から見える景色は前よりも退屈で寂しい気分にさせる「遊びたいな……」俯きながらベットに腰掛け足をぶらつかせながら思う頭の断片に病院の使われていない屋上での出来事口角が自然と上がるだがそれと同時に……戯ねぇ様に腕を惹かれ鳥籠に戻ったあたしを待っていたのは微かに息をする飼玉だったそれはもう飼玉ではなかった体中に打たれた杭で動くことも出来ず五感全てを潰されている痛みすらも感じているのか分からずあたしの目の前にいるそれは意識もないただの死人転生していないので死人だと分かる戯ねぇ様は気にも止めずあたしの服を選びお揃いは少し恥ずかしいけど等とどこにでもいる世話好きな妹想いの姉と変わらないがそのかたわらであたしはここしかないんだと再認識させられる……あたしは「戯ねぇ様」と抱きつき「どうしたの?誰かにイヤなこと言われた?(首を振る)やっぱりお揃いは恥ずかしいか?(首を振る)お友達に会いたくなった?(ぐっと堪えて首を振る)」困った顔の戯神イヤなことをされれば相手はもっとイヤなことをされる、絶交した子に会いたくなればその子の意志とは関係なくこの場にどんな方法でも連れてこられる例えその子の家族、友達、周りの者がどれだけ傷ついてもだからだから抱きついたその戯ねぇ様をのぞき上げ「何も要らないから戯ねぇ様がいればいいから」できる限りの笑顔で応えるその時扉のノックが「戯神様、七福神より今回の一件特に例の牢のことと関わりがどうされますか?」「そうね、んー頃合いかしら一応会いましょうこれ以上の不審は得にはならないわ此方から出向くと伝えて」一通り部下に伝えると「遊少し外に出なくてはならなくなったわあなたを一緒に連れて行ってもいえあなたは留守番ねいい子で待っていてね」……「来ちゃった」後ろからする声は間違いなく毛布を被る「嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い帰って」近くの飼玉さんであろうなれの果てを見ながら「わかったでしょう其れが結果あたしの担当にならなきゃあたしが甘えなきゃあたしが、しぃーしぃー」震えが止まらない扉の外に響く声「大黒天は返したそれではだめか?われらに出来ることはここまでしかないたとえいやどんなことがあろうとも決して戯神様が遊神様を諦めることはない」あたし達と戦う気のないのは分かっている大黒天様を助けさせたのもわざとだろう「それは彼女たちが決めることです」扉の奥では「出て来て」毛布を引っ張る女の子と必死にしがみつく遊神当然毛布は破れ綿まみれ″まったく一緒にかたづけなさい″そんな言葉が聞こえたような気がした「片付けなきゃね」遊神も「お片付け手伝ってくれる」もちろんと手を取り合い扉が開くその固く握られた手が全ての決意を現している「それじゃ一つ頼みがあるんですけど」あたしは目神様に向かってにこやかに微笑む……「遙々お越しいただきありがとうございます」寿老人様が和やかにもてなすが「おもてなしには感謝いたしますがなにぶん待たせておりますのでご用件を」そんな聞いたとおりの態度に「では今回お呼びしたのは先程あった夢幻フォローの一件で夢幻の無の配下でもあられた先代の王″夢神様″の動向が未だ掴めておりません故」其れを聞き「先代の行方は此方としてもわからないままなので代わって私が引き継いでおります此方としては夢幻の無とはもはや関係ありませんがかといって先代の意向が分からない以上七福神様に組するというのも決められずなのでもし夢幻フォローの情報が入り次第協力させてもらうと言うことでこれでよろしいでしょうか」ニコニコと答える彼女に言い返す言葉が見つからず(引き留めもここまでかまぁ往復もあるし何とか)その時空間にヒビが中から机の上に女の子と遊神が現れる彼女達の正面に座る存在を前にしてか女の子と遊神との間で握られた手は一層強く離さないようにしゃべろうとする彼女達を制止しるように「これは七福神様も容認されているそう捉えますがよろしいですが」福禄寿様の弁明を遮るように「多少手荒いとは思いましたが仲間のことでしたので確証は無かったですが(横目で言師が頷くのを確認して)どうやら容認して良かったようです」戯神は目をつぶり暫くして「夢幻フォローについては先程の通り全面開示なり国の調査なり受けましょうそれで其方の気がお済みになる待て、大黒天様に関しては其方にお帰りになられた少なからずこちらはそう受け取っておきますひとまずこれで七福神様とのお話は終わり」よろしいかしらとばかりに笑顔の対応最大の営業スマイルだと言うことは言わずとも察してしまうそのまま「遊、待ってなさいと言いましたよねお留守番はどうしたのかしら?」戯神のスマイルを見たくないけど逸らさない勇気を貰うかのように相棒の手を握りしめ女の子も握りかえす「あたしもう戯ねぇ様の言うことは聞けません今までは誰かがあたしのためにしてきた結果で傷ついてきたのだからあたしがあたしの意思で決めたのあたしは彼女と神約を結んだだから夢神国から出るのも帰ってくるのも自分で決めるあたしも言いたいことは言うって決めたから」戯神のスマイルは変わらない「踏み込むつもりはあるかあの時あたしが投げかけた言葉」女の子にあの時同じように彼女を見据え聞いてくる「あの時の答えは踏み込むつもり例えその代償がの続きは″どんな結果になってでも″よね」改めて聞かれた問いに今度は女の子の手に力が入り其れを感じて遊神が力を入れ返す「変わりません例えそれがどんな結末でもあたしの隣に遊がいてくれるから」そんな時無数のブロックが集まり戯神のそばで集結すると一つの形をなしていく「申し訳ありませんお止めできず」その言葉に「全くね(そう言うなり体を反転させブロックの中央を掴んでいた「何を!」下を向いたまま「さすがにこれだけの距離移動?は一度全てをバラしてくるわよね、だってあれだけ痛めつけてもさすがにここまでバラバラにならないものでも(引き抜きながら)こんな形じゃ行方が分からないはずよね」引き抜かれたのは光る玉であり明らかにブロックの其れとはちがうものだった「とおーさま」とおーさま?おとーさん?戯神の父親ってつまり夢神様?って事今まで散々話題に上がって行方不明だって聞いてたのが何の因果かブロックさんの中にいたってことしかもまぁだいぶ丸くなっちゃって「いつからお気づきに?」ブロックなので悪い顔は分からないが体を構築しなおしながら聞いてくる「そうね(丸いとおーさまを見ながら)確信はなかったは初めは又何処かにふらっーと言ってるんだろうと思ってたしそんなことするのはしょっちゅだったしでも其れが違うとわかったのは一つ疑問に感じることがあって神力よとおーさまと一緒にいていえたとえいなくても神力は感じてたのでもある時を境に全く感じなくなった勿論神力をコントロールして感じさせなくすることは可能だけどあのとおーさまがそんなことする性格じゃない小さい頃隠れんぼの時ですらガンガンに神力放って隠れられ無かったんだから」そうなのと女の子が遊神に尋ねるそう言えば「戯ねぇ様が鬼の時は必ずあたしより早くとおーさまが捕まってたっけ」そんな遊神の言葉に呆れる一同「つまりこれは何者かに倒されたかもしくは捕獲されたか勿論倒されたっていう選択肢の方が自然だけどとおーさまこと夢神様は夢幻の無の片腕だったほどの神いくら何でもボケって倒されるとは考えにくいしかも他の外部の神様にしかも倒されるにしても相手の神力なりが上がるはずでも神力が消えたのは突然その前後に他の神力が大きくなった感じはしなかったつまり捉えられたと推測するしかも神力の遮断を行ってそう考えると(余りに丸っこいので軽く投げて)身内じゃないのかと疑ったわけでもそんな素振りは礼文あなたを含めてもわからなかっただからいたぶるふりをしながら探してたってわけ」驚いたてっきり完全なイカレタお姉さんだと確信していたのにいや寧ろ楽しんでいたのは本性だろう「やれやれ少しずつ進めようと思っていたのに最初の吸収で消化できずそんな玉のようなものになってしまってほとほと困ったものです」どうしてこんなという戯神の言葉に「夢神様以外に夢神国を任せられる者が居ないからです其れをどちらかに譲るなどとそんなこと赦せないですよでもそんなことはもうどうでもいいんですだってこんなに素晴らしい力が手に入るのだから」ブロックが集まり大きくなる神力「これって!」あたしの問いに「アイツ堕ちてるわね」弁天の言葉からもわかるようにブロックは踏み込んではいけない領域に引き返せない所まで来ていた「ワタシがナレバいいんだ」でも神約聖書があれ何で神約聖書見るあたしに「無駄よ言師あたし達はあなた達神の領域にはいないは、確かに神約聖書は神にとって縛りではあるけどそれはあくまで神約に準じる神のみなのつまり私達夢神国ははなから入っていない蚊帳の外の存在なの神約聖書の対象外」そう述べる戯ねぇ様あれよあれよという間にブロックは独創的な形になっていく「あらあらこれは何のえっーと青いタヌキ、黄色いネズミ、赤い化け猫」などとかわいい類ではない二本足であることが分かるただ其れだけでその顔、手勿論足もブロック故にグロテスクという感じではないが何とも表現しづらいモノ其れが目の前にそびえ立つ大きなものだ「あのーこの後のことちゃんと考えてますよね?」あたしは不安だった神約聖書も効かない其れにおそらく(ホーの力でぶっ壊せばいいでしょ)という弁天の言葉に(弁ちゃんオイラの力でも砕ききることは出来ないよ)続けてシャーモンさんが(戯神が言っていたように痛めつけてもバラバラにならんかったんじゃろならイタチごっこになるだけじゃな)やれやれとアゴ髭を触る「無いわねそこのアゴ髭の思案通りよ」さてどうしたもんかな大きな口?(ブロックなので分からないけど)で「モっとモッとダー」理性が消えつつある遊神と女の子は取りあえず戦闘態勢を整えるそして「戯ねぇ様と一緒」と喜ぶ遊神に微笑ましく見る女の子其れを見て!次に女の子の胸に戯神の腕が埋没している裏切り?やっぱりしかしあれイタくないむしろコショマイという女の子埋没した腕の先にあったのはとおーさま?戯ねぇ様は光の粒子となり女の子の中に……ありここは?先ほどまで女の子と一緒に改心?したであろう姉と協力タッグプレイに突入かと思ったその時女の子の胸に姉の腕が埋没全く戯ねぇ様は裏切るときはいい顔するんだからと愉悦顔だった所までは覚えているが気づくと光の空間の中とおーさま光ドームの中といった感じ何だかとても暖かい「ほーけている時間は無いわ」そこに居たのは先程愉悦名お顔を曝した戯ねぇ様とその奥の光る玉だったが変化するそこには目を半分閉じてイタタタと背中に手を伸ばせずにいる忘れもしないとおーさまがそこにはいた涙で滲むとおーさまの姿その出張ったお腹にダイブして「ゴメンゴメン」というとおーさまの言葉と駆けない背中をかいてあげる戯ねぇ様そんなねぇ様が「とおーさま申し訳ありませんが」もっと強く広くかいてと注文をしながら「戯もブヨブヨおながってーーー!」そんなとおーさまの背中を骨まで届けー!!とばかりにかき毟りながら「私は継承は辞退しますなので取り急ぎ遊への移行を」そんなことをいう娘に「其れがどういうことかは」言い終わる前に「時間の無駄です、遊の大事なものも彼方にまだあるので取り急ぎ」重ね重ね述べる娘の真意と決意が伝わりブヨブヨお腹から娘を立たせ戯ねぇの前にとおーさまは何やらブツブツと唱えはじめる両肩を掴まれ「遊お願い聞いてくれる」いつもの怖くなくどことなく寂しい笑顔にうんと頷く「まず一つそれは飼玉あなたのところにいた死人について彼女には辛い役回りをさせてしまったのおそらく回復は無理ね協力してくれたとは……いいえ言い訳ねあれだけの外傷は死人には深い傷になったわあたし自身が神力を使って何とか転生まで持っていきたかったけど礼文自体の神力がここまでゴメンねほんというととおーさまを引き抜いた時点で弱体化するかもと思っていたんだけど、今神の世界で死人転生機関という組織が出来てるみたいなのそれに思えにいた言師が発起人みたいそこにお願い出来ないか頼んでほしいの、二つ目は他の者達への処遇についてあたしが雇っていた死浪、主博そして今外で暴れている礼文についても(その名を聞いて視線をこちらに移すブヨブヨお腹ブツブツと言ってるのは辞めない)そして三つ目は彼女が言い終わる前に光がとおーさまと戯ねぇ様が光るあたしも光っているが何か違うそうあたしに光が集まっていくのだそれと対象的にとおーさまと戯ねぇ様からは光が外に漏れ出ていく感じ「さぁ行きなさい!」……くそっほーちゃんの力を借りて攻撃してもすごく細かいブロックは形状を記憶しているいや元の者より更に別の物へ変化していくさながら一度破壊された物が別のものに創造されていく感じだきりが無いその場にいる誰もがそう落胆せざるを得ないさっきから遊ー!遊-!と光の粒子に遊神が取り込まれているようだったが、女の子の安堵の表情から戻っては来たようだ敵になったのかと言わざるを得ない行動だったけど「礼文くーん遊びましょう」空間に響き渡る声ブロックの動きが止まる周りを見渡し「馬鹿ナしろイホカどコだ(透き通る白一色の世界静寂が何も音がしない何の匂いも何も触れられないただ一つサイズ違いのワイシャツが見え、幼さの残る甲高く響く、人特有の魂の匂いそれらが集まる一点の方向に)どこにやった??!!ーーー」信じられないけど「コレは幻覚カンジズトモハカイデキルーー!なぜオオキク集まら??ナイ」廻りに触れて居るはずのブロックからの浸食はなくそれ以上大きくならないどうなってるのと女の子に触れるが触れられない「今アタシとそこのブロックさんは別の空間にいますそれは今のここにいるもの以外の如何なる干渉も許さない」淡々と語る女の子でも前は女の子の空間ははじけ飛んでそこに寿老人様「おそらく前とは比べものにならないほどの神力だからですかね」その言葉にシャーモンさんが「そうかそういうことか」分かんないよ?向かい合うブロックと女の子「遊びましょう?遊びに勝てばでれますよほらそこに二枚のカードが」とはいえ「あたし達には見えないし触れないけどね」弁天が観戦モードだもう他の者には感じれない「時間も無いのでシンプルイズベスト片方が正解引いたら勝ちですどうですかシンプルでしょー」二択か“右だ″右を空けるが何も書いてない「残念左でした」とはなまるの書いてある札を上げるがその札を踏みつぶし「残念ノコッタのはオレが選んだほうつまり最初の″右″だクックック世界が元に戻っていく俯く女の子しかし元の場所に戻った後に見えるぞ聞こえるぞ匂うぞ触れられ!そこには自分の踏み付けたカードとは別にもう一枚ばかな先ほどはなかった「ありましたよ先程の時から貴方の言葉は聞こえませんが彼女の言葉は聞こえていました何か我々には分からないものを踏み付けておられた直ぐ横にそのカードはずっーーと有りましたよ」そういう福禄寿様の声に一同頷く「あなたは右だといったのでそれより左にあったこれを選んだアタシの勝ちですよね」クソーー響き渡ったその声と共に消えゆく元のブロックの大きさに「この場で遊んだ分の神力を負けた方が払ったってとこかな」因みに遊神の神力は前とは比べものにならないほどだった勝った?ので減っていないいきなり分離して女の子に抱きつく遊神「遊?どうしたの」「ギューッてさせて」姉に頼まれた事案をあたしも含め廻りに頼む「ありがとう楽しかったずっとずっと一緒だからね」そう言うと女の子の中に……沈み行く意識薄れていくその過程妹を眺めるように上を見る離れたくはない「隣にパパいるんだけどな」涙を流す娘に心が痛む「すまん……」うつむき直して「どちらかには移譲するつもりだったんでしょ…あたしは遊が大事一部になったとしてもそれがいいわ」への口で「半分個とかでも……」腹チョップ炸裂「二分したいのかロコモ腹!」パパ泣いちゃうよ遊はぷよぷよ好きだって言ってくれたのになーってそんなぷよ腹にダイブしてきた「パパタッチ!」そう言うと今までの流れとは逆にぷよぷよ腹に光が集まり遊神から光が抜けていく「この馬鹿何で」そんな姉の懐を持って「馬鹿はあんただからそんな馬鹿にはぐうたらがついてないとねぇ戯ねぇ様……というわけでアトヨロとおーさま」………女の子の中から光の玉が出てくるしかしその形を成したのは遊神ではなく羊のような格好をした小さい男の子であった「ったく聞き分けのない娘達だこと」




