表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神約聖書  作者: 裸形炉
31/115

三十一ページ目

中は真っ暗だ女の子とお互いの位置も確認できない強く握った手が二人をつないでいる「ワルイナコチラモネタバレハコマルノデネ」暗闇の奥の方から声がする黒い霧が立ち込める奥をうかがい知ることは出来ないただその中でも大きな目玉が光る目神様はその目玉からも分かるように相当大きい「これからどうするんですか?どこに出るんですか?」あたしの手を強く握る女の子に感化されて少し焦る気持ちが出てしまった「アワテルナイマデレルバショヲ、サガシテイル」そう言い終わってすぐ「マズハ、ココラヘンカ」背中の方から光が漏れる「トリアエズデテミルトイイ」そんな目神様の言葉に空間のヒビから顔を出す出ると中庭の一角あたしと共に出た女の子は「飼玉さんに扱かれたな……「疲れたんですけど」そう言うあたしに「ここの手入れはメイドの務めです」テキパキと剪定をこなす飼玉さん……それでも終わらなかったあたしの分も一緒にやってくれて」剪定されているとはいえない中庭を見て昔を重ねて思い出している。しかし今は草木が生え少しの間放置されているのが分かるそれらを眺めながら女の子に目線を写し「その飼玉さんっていうのは、今はここに居ないのかな?」あたしの横に立つ女の子は「分かりません飼玉さんはあたしより薄かったですその時は分からなかったけど死人だったんだと思います」俯く女の子、転生しているかもなるべくならその知り合いに案内なりしてもらいたかったんだけど「あの死人はこの夢神国にはどのくらいいるかとかはわからないですよね」ヒビの入った空間を振り向く大きな目玉は半開きになり「ココニクルマエニイチド、カクニンシタガ、オオイナ、ツネニツカッテイルヨウダ、アチコチニイル」その意見に同調するように女の子が「前回アタシが来たときここにはメイドとして入ったんです」労働力として死人がこの夢神国を支えているって事か。足音がした死人?いやちがうであろうことはすぐに理解できた足音は次第に大きくなる。あたしと女の子は草むらに目神様は一度大きかったヒビを閉じるそこには大きなブリキのロボットが首を傾げる動くたびに錆の為かギシギシと響き渡る片手は改造されており鞭がついている年季の入った玩具だ「アレに見覚えは?」あたしの後ろにいる女の子に聞いてみるが彼女は首を振る「ここに居た頃は大体飼玉さんと共に遊神の部屋にいたし大概城の中にいました。たまに窓から中庭を見ていましたがあのような巨大なロボットは見たことはないです」彼女の意見から彼女がいたあとにこのロボットが配備された?可能性もあるということはあたし達がくるかもしれないことを分かっていたって事かすると壁の一部から「人の匂いがいきなりしたんだがな」壁の一部が変化三つ首の豚がせり出す三つの首は上下左右鼻をひくつかせ匂いを感じているが「ちっ飼玉の奴めこの庭に香りの強い花を置きやがって先程も微かにしか感じられん」どうやらあたし達の正確な場所までは分からないようだが迂闊に動けないそんな事を思っている「全く戯神様に逆らうからあのような姿に良くアレで生きているおっとあいつは死人だったなぁ」話の流れからこの中庭を作ったのは飼玉さんそして彼女は今無事ではないということかこんなものとブタベロスがロボットに「踏み潰せ!」と命令する錆ロボは片方の鞭と反対の足で踏み荒らして「やめて!」庭園の前に立ちはだかるのは今まであたしの横にいた女の子だった「これは飼玉さんが育て上げたものです」バレた!あたしは横の女の子を止めなかった事を後悔しつつも彼女の突然の行動がその飼玉という死人への想いの強さを感じた「お前は確か飼玉が連れてきた死人か、なるほどだがあいつは遊神様を拐かす大罪を犯したんだ同じ目に逢いたくなければ黙って持ち場に戻れ」あたしの頭が回るすぐに飛び出して「申し訳ありませんすぐに持ち場に戻ります」と女の子を連れて立ち去ろうとする「待て!」ブタベロスに呼び止められる女の子の肩を掴んだ手が震える「貴様見ない死人だなオレはこの国の門番だこの国への出入りは逐一覚えているが貴様の顔には見覚えがないが」くっこの場をやり過ごせればと思ったが(やるしかないみたいね)その時奥の方から「彼女は我々の方からの派遣なので主博様がご存知ないのも仕方の無いことです」そういうのは真っ黒な肌に白いメイド服顔には大きな傷が数カ所ある女性真っ黒なソファーの上に乗ると分からなくなるそんな感じの肌の黒さだそれが尚のこと丸々とした水晶のような透き通る目を引き立てる見た目のその凜々しさからかあたしは一瞬心を奪われた其処から引き戻すようなブタベロスの声が「貴様も記憶にないのだがな、なるほど派遣ねぇ、戯神様が言われていた死浪か(白黒メイドはニッコリと微笑む)ふん雇い主への教育がなってないな」その問いに「申し訳ございませんまだ最低限の新入りでしてしかしここはそこの死人の正規のメイドさんの意向に沿って大きな豚の駆逐がお仕事だとは聞いて居りませんでしたが」あら満々の毒舌ですこと「こっちもうずうずしていた所だ、運が良いなそこの死人踏み潰せ!」ブリキのおもちゃの軋む音と目のライトの部分が大きく光る。あたしはその死人に駆け寄る「どういうつもりですか(ゆっくりではあるが振り上げられる鞭)あんなものどうやって」そんなあたしに「あんたのことは聞いてたのとは少し違うわねまぁいいわ少なからずあなたの助けは要らないから」そう言うと彼女は目前にそびえ立つブリキのロボットを見据える如何するあたしは目線を先程まで潜んでいた場所へ然しそこには芝生の影でひび割れた空間から此方を凝視しながら目玉を左右に動かすおそらく闇の中で首を横に振っているのだろう、目神様は力を貸してくれる気はない当然かあたし達がここに来た目的は″遊神に会うこと″と″大黒天様の探索及び解放″なのだから当然後者は寿老様からの依頼なのだから寿老人様の命で動いている目神様はこの状況で戦うことにより騒ぎとなり外にでている戯神が帰ってくるのは論外だだけどだけど「言師さん?」肩を掴んでいる手に思わず力が入るやっぱり駄目だほっとけない鞭が振り下ろすポジションにあたしが死人札に手をかけようとしたその時シャーモンさんが「待てそこの白黒から感じんか」そこには振り下ろされた鞭を掴んでいる白黒メイドしかも神力を感じるどういうこと?彼女は死人じゃないの?それに驚いているのはあたし達だけじゃなかった「聞いてはいたが実際に感じるとにわかには信じられんかった話も信じざるえんな」どうやらブタベロスは白黒メイドが神力を持つ秘密を知っていそうだブリキのロボットは捕まれた鞭を気にも止めず右足を踏み付けてくる大きな音と共に彼女の神力がまたふくれあがる彼女は「じゃあ片づけますね」そんな声と共に彼女は掌を広げそこに神力が集まってくる「カトハカ!!」大声が庭園に響く声がした先に目をやるとそこには大奥様と一緒にいたマナノさんがそこにはいたあの時よりも今のモーニングに近い衣装腰には日本刀が2本さしてある「カトハカ自分の持ち場に戻れそこの二人もな」その言葉を止めるかのように「死浪とはいえ雇い主の顔に泥を塗ったまま行く気ではあるまい」ロボットがマナノ侍を踏み潰そうとする足が切れてロボットが後ろに倒れる「私たちの雇い主はあくまで戯神様と承るその戯神様よりうけた仕事は自分のいない間の警護と侵入の防止と排除だが(刀の柄を握りながら)不当な扱いを受けるなら頭から速やかに対処しても良いと契約書に記載してあるなので今のは最後の警告と捉えていただきたい(侍から神力を感じる)二度はいいません!」外国人ならオージャパニーズサムライクールカミカゼテンプラスシスキヤキウォッチウォッチ妖……等と言いながら興奮のフラッシュの嵐だろう「ふん、せいぜい仕事を果たせよ」そう言いながら城の壁の中に戻っていく「さてとあのブタの気配?っての」隣の白黒メイドが「神力です、いい加減覚えてください。あたしよりも神世界は長いのでは?」そういう彼女に「悪い悪いちっーと難しいのは寺子屋ではならわんかったからの」マナノ侍は江戸時代の人なんだ結構長く神世界にいるんだ「そういや大奥様の一件は聞いた他の奴らはかなしんどったがまぁいい転機になるかもなぁ」そんな侍の態度に「あまり感心しませんね上から依頼主に肩入れするの控えるようにいわれてるでしょう」白黒メイドさんは江戸時代以降の人なんだ「わかっとーそれよりお前さんが何故ここに?何てな、まぁ心配すんな勘ぐる気はねぇよ何で俺らのことも勘ぐらないでほしいね探すのは手伝わねぇその代わり邪魔もしねぇお互いトントンで」彼のセリフが強く感じる彼らも何か別の目的で動いているのだろうシャーモンさんの見解だ一礼をしたあと白黒メイドさんからあたしはここに派遣されたことになっていることにして女の子は元々ここから門をくぐって外に出ていないのでブタベロスはまだ中にいるものだと思っている。二人と別れたあと移動のために目神様の空間に入る「さっきは助けてもよかったのでは?」あたしが意地悪く質問すると「ごめんなさいあたしが勝手に飛び出して」女の子を攻めてはいないんだけどなあなたのせいじゃないって事を言っていると「オレタチノモクテキハ、タタカイデハナイチガウカ」正論かまされるとムカつくな「ソウフテクサレルナ、オマエタチガアソンデイルアイダニ、コノシロノナイブヲサンサクシタ、サガシモノハミツケテオイタ」そうこなくっちゃ手際のいい目神様「それでどこにいるんですか?」遊は遊は、という彼女にせかされて「マズハユウシンダガ、コノシロノサイシンブニアル、オソラクギシンノヘヤダナ、モチロンサキホドノシビトノナカマ、スウニンソシテ、コノムシンコクノカナメタル″ムシンノカタウデ″トショウサレル″レイブン″ガイル」その言葉に確か飼玉さんが戯神に引きずられていた玩具のブロックのような物をそう呼んでいたようなと女の子が発言した「大黒天様は?」その問いに「ダイコクハ、コノシロノサイカソウ、ロウゴクノイッカク、カナリヨワッテイルナ、シンリキハシャダンサレテイル、カンジナクナッタノハコノタメカ、コチラハゴエイハナシダ、ドウスル?」唸りながら「さてどちらから助けるか遊神はあくまで守られているマナノ侍さん達死人浪を雇ったのもあたし達が万が一取り返しに来たときの対策けど邪魔はしないと確約は得た彼らと争うことは多分ないだろうなら戦うことになるのはその片腕の″礼文″っていうブロック?だけだけどやっぱ気になるのは″主博″ねここから外に出ればおそらく匂い?で感づかれるだろうし挟まれる結果になる一つ確認するけど」あたしは目神様の方を向き「いざとなったら戦いに参加する気はありますか?」見据えるあたしに「ナルベクナラサンカハシタクナイ、アクマデオマエタチノイドウガモクテキナノデナ、イザトイウトキイドウデキナクテモイイ、トイウナラベツダガ」食えないなでも確かに離脱の手段は確保しておきたい目神様は空間の移動が出来るこれはどんな状況化でも使えるあたしは屈み込み女の子に「あのね遊神を助けるのなんだけど」言いにくそうにするあたしに「分かっています先に大黒天様を優先したいんですよね、先に遊のところに行くと″礼文″っていうブロックみたいな神様だけじゃなくあのブタみたいな神様とも戦わなくちゃならなくなるけど二手に分かれてもアタシ独りじゃ戦えないし」そんな女の子に「ありがとう大黒天様かっさらつたらすぐに遊神のところにいくからね」はいと答える女の子………ここは牢獄グゥーー腹の音が牢獄に響き渡るとはいえここにいるのは手首に枷をはめられ足には光る輪っかトレードマークの大きな帽子と小槌は″俵丸″と名のついた愛俵と一緒に没収されている「おーにーぎーりー、おーむーすーびー、ノーライスノーライフ、ノリ、ウメ、オカカ、髙菜、明太子、塩でいいから」虚しい独り言が牢獄に響いた最も神なので喰わなくてもいいんだけど、そこへいきなり空間が裂ける「えっ、おにぎり?」何でだよと突っ込みたくなる裂け目の中から現れたのはおにぎりではなく二人の透明な死人だった「おにぎりの精?いやさっきは塩でもいいって言ったんだけどやっぱできるならオカカ冷めてもおいしいよね」目の前の二人は何を言ってるのか分からなかった……あのこの変なおにぎりの方が大黒天様なんですかと言ってくる女の子弁天もシャーモンさんもほーちゃんも皆相変わらずだと言わんばかりだ「うん、間違いないッぽいね」そんな会話の途中「やっぱりお前らは敵みたいだな」天井の一部が変化してブタベロス君登場全く期待を裏切らないまぁ此方としても「お願いします」その言葉と共に何故かブタベロス君が壁と分離させられる「なんだ、どうなってる」不思議がるブタベロス君あたしは死人札に手をかける……「でも戦うと集まられても困るんだけど」そんな言葉に「ソレナラモンダイナイ、タダシモッテナガクナイ」……なるほどこれが目神様のいっていたモノか死人札をはずすとシャーモンさんが表に現れる「おそらく空間の裂け目を利用してここいったいを隔離したんだろうだからあのブタ君の神力″一体化″がとけんたんだ」なるほどと感心する大黒天様「さすが毘沙門ところでおにぎりもっとらんか?」あたしは大黒天様の枷と光の輪っかをシャーモン槍で壊す解放された大黒天はあたしと共にブタベロス君と戦ってくれるようです「確かに限定はされるが」そう言うと壁の中に「言師さん後ろ!」彼女の声に救われる天井に現れるブタベロス君あたしはシャーモン槍で攻撃するも「無駄だねじっくり破壊してやる」これじゃと言うあたしに「おおーい″俵丸″」そう呼ぶと隣の壁をぶち破れり俵一俵が上に小槌を担ぎ大黒天様の元へ「くっだがそんなもの呼んだところで」俵丸はブタベロス君の出て来る壁を破壊するが直ぐさま別の場所へ「無駄だとわからんのか」然し「どうかなお前さんの廻りを」しまったと後悔するももう移動出来る壁がないそんなブタベロス君に鼻息荒い俵丸は突っ込むブタベロス君は粉々に砕けてしまった「おぉーよしよし俵丸寂しかったよもう限界」そう言うと俵丸ごと宝玉の形となり「力使い果たしたみたいだね」それを拾うほーちゃんあたしに渡してくれる神約聖書の力でもなくこんな形もあるのかと苦笑していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ