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ここは懐かしの病院(出戻り?)見舞いですアタシは入院するほどのケガはなかったがアリカちゃんとリギスちゃんはさすがに入院したあの後輩こと新レッドは今も行方不明だあの先輩は警察病院に入っているらしいアリカちゃんもリギスちゃんも部屋を尋ねる御見舞の品の底をあけ「ユキチマンジュウハ?」と探しているそんなアリカちゃんに″いたしません″と一言新しいボードに書いているアタシを見た瞬間「ダイジョウブカ?」と″怪我してない?″ってアタシより自分の心配しなさいよ胸にグッとくる物があったそんな二人のお見舞いの帰り道何であの時鞘を投げたんだろ(タ~マタマ)外をプカプカと浮かぶー遊神がいるホントにそれだけなのかな?あたしの足が止まるプカプカ浮いて先に進んでいた遊神が又から此方を覗くように(きーになる?)そんな遊神を見上げながらアタシは大きく頷いた。そうときまればまず何をやればいいのかと思うアタシの頭に師匠の言葉が響く……「つかれーる」そこにはうつ伏せに地面に突っ伏しだらレル遊神アタシも疲れたそんなアタシ達を監察して「まぁ少しずつ慣れていけばいい(寝そべる遊神を見ながら)お前さん達の神約は少し特殊だがまぁ(膝に手を当てながら立ち上がり)だからこそ″使い方″がモノをいう」そんな師匠を見上げるアタシ「でも″言師″……あのお姉ちゃんみたいにはなれないよ……」そんな下をうつ向くアタシの前に影が「″神約聖書″これは神を縛る其れを扱える者を″ゲンシ″という神に対しては彼等だけが判断の役割を与えられている(アタシの頭に手を置く)でもなそれはあくまで強制でしかないんだ。神から堕ちる神を″神堕″と言って其れを裁くことが出来るのは今の″言師″の役目だけどオレもそうだが堕ちるにはそれなりの理由があるはずだ其奴を探しお前さんが求めるモノを探し出せれば(置いた手でがむしゃらに撫でながら)もしかしたらな」………そうだアタシは言師じゃないけど神約聖書は持たないけど出来ることは有るんだってやれることをやってみたい……やってみるまずは今まで判ったことはあの神様の本体があの刀であることか一目瞭然だったあの時の気持ちの悪い動きなどからも考察するにあのレッドの中身はもうすでに息絶えていたのかもしれない然し(ぐにゃぐにゃしてたね)難しい顔をしているアタシの真似をして遊神もうんうん唸っている刀は十中八九あの後レッドをから体を乗り換えた?(ノガクワリガクワリ)八百万の神だ、でもそれ以上のことは分からない何の刀なのか一体何の目的でまぁ刀である以上斬りたいってのが分かりやすい理由にはなるのだけど(サーヤサヤ)うんやっぱりあの時の前に投げた鞘が気になるだよね「何が気になるの?」びっくりして後ろを振り向くそこには部活動の帰り家の前を通り過ぎよーとしていた妹を心配そうな顔で見守るお姉ちゃんがいた「おねーちゃんお帰り」玄関先を二三歩通過しているアタシが声をかける「今からどこか行くの?」そんなわけないと笑いながら言うあたしの額に手を当てて「ホントに大丈夫なの?やっぱりこの前の事件で頭打ッちゃったとか検査では異常ないみたいだったけど」心配しているおねーちゃんの手を優しくどける「おねーちゃんこそ前は休日に練習しなかったのに」おねーちゃんは相撲部だ女の人の相撲って遊びだって馬鹿にされるでもおねーちゃんは体も小さく体重も軽いけど其れを活かして自重とバランスを駆使して戦ってる前に大会に出たときも大きな選手相手に上手くバランスを使って勝っていたのだ「この前出来たって言ったでしょ変な棒切れを振り回す部活お蔭様で練習場所がなくってねまぁうちも少数の部活何で文句も言えないしねあーあ土俵が欲しい」そんな事を話しながら家の中に入ろうとするおねーちゃんに「おねーちゃんは分からないことがあったらどうするの?」そんな事を聞いてくる妹に「検索?って携帯持ってないのか何宿題?」玄関のドアノブの前でそう問い掛けたが後ろからは妹の声がしない家の中では話しにくい事なのかと「だったら図書館行ってみれば明日も多分空いてるだろうしさ」そんな事を言ってドアノブを回し先に家の中へやっぱりおねーちゃんは凄いなと(そこが痺れーる)自分より少し早く生まれた偉大なる先輩への賛辞を胸に(憧れる~)中から聞こえるただいま~とおねーちゃんにアタシの行き先を聞いてくる少し声のトーンが高くなったママにアタシは慌てておねーちゃんの後を追いかけ家の中へ入って行った次の日朝からアタシ達は来慣れない図書館にきていた勿論あの刀ことレッドについて調べるためだおねーちゃんは日曜日だけど今日も朝早くから部活へいってる例の棒切れ倶楽部と陣取り合戦らしい図書館は広く吹き抜けのような二階建てこの街の建物としては新しいほうなのかなさて何から調べたらいいものか取り敢えず新聞のコーナーへこういう自治ネタこそ突破口になるかも何々……(どうした?)新聞を広げたまま這いつくばり見るアタシに遊神が真上のマイポジションから声をかける読めない簡単な漢字ならともかくとして小学校の真ん中らへんのアタシでは全くそんなアタシをよそにまわりの大人達は冷ややかに見られているため息が漏れる確かに新聞の棚にはいわゆる子供新聞みたいなものもありはするがそんな子供新聞にあの刀レッドのことが詳細に載っているとは思えないそんな″漢字″という最初の大きな壁にぶつかるアタシ藁をもつかむおもいで……アタシの回りを回る神様は頼りにならないそんなアタシに「今回の被害者は現役警察官職務執行中、白昼の犯行現場に現れた警察官の一人が犯人の刀を所持して逃亡負の連鎖か」アタシが広げる新聞の見出しをペラペラと読んでいるアタシのすぐ横にその顔はあった金色の髪の間から見える瞳の色は青い透き通った色をしているアタシが新聞を広げるテーブルの横に屈むように座り新聞が見やすいように片手で耳の方へ髪を上げたまま此方を向く「偉いわねぇ小学生なのにでも少し難しそうねそうだよかったら私が読みましょうか」ニッコリと微笑むその笑顔にアタシの頬は少し赤みを帯びる(アカイアカイ)アタシがムッと膨れると青い瞳のお姉さんはクスクスと笑っている「ごめんなさい読めないことを責められて膨れた顔が可愛くて、ん?そうじゃなかったかしら」目の前の少し困った顔のお姉さんを見つめるお姉さんからは神力は感じないびっくりした頭の遊神が見えてるのかと思った「あの読んで貰ってもいいんですか?」そんなアタシに和やかに勿論と笑顔で返すお姉さん「何々……今回の首謀者である身元不明の容疑者つまり犯人はどうやら亡くなったみたい正確には亡くなっていたってかいてあるけどどういうことかしら死んだ人間が刀で多くの人を傷つけてきたのかしら」お姉さんの説明からやっぱりあの動きの異常さ刀の神様?があの体を動かしていた「続きを読むわね……然しながら犯行に使われた凶器は見つかって居らず其れと共に現場に駆けつけた警官の一人がその凶器を持ったまま行方不明になっているとのことで予断を許さない状況が続いているか、お嬢ちゃんはこんなこと調べてどうするの?」どうしよう不意にお姉さんから確信に触れられ困っているアタシの顔を覗き込むお姉さん刀自身が犯人なんですしかも神様なんて言えるわけもなくいいやそれ以前に信じてもらえないでもこの図書館刀が八百万の神なら……八百万の神は数が多いのもさることながら人との関わりはそれ故に多いその土地を好み執着まぁ棲み分けみたいな感じかな……と言うことは「あのお姉さんこの事件について襲われた人はどのくらいですか」その真剣な表情に「ちょっと待ってね確か書いてあった、あったあったえーっと″今回で3人目の被害者となり″って書いてあるからおそらくは3人じゃないかしらあーでも公人である警察官は含まれていないみたいね取り押さえようとしたこともあったみたいだしその時に負傷した警察官も居たみたいね」3人以外に少ないな刀を斬りたいっなんて想いならもう少し増えてもいいくらいだ、いやむしろ数百人の被害が出てもおかしくないしあの時も明確に斬ると言うには浅かったみたいに今を思えば感じる難しい表情をするアタシに「でもみんな同じ警察病院に入院したみたいだし何も大事がなくてよかったわねぇ」同じ警察病院その言葉に「何で同じ警察病院に?」そのあとのお姉さんの会話は謎解きの重要なヒントになった「だって同じ警察所みたいだし」それはこの街に限って事件が起きていることを指し示している普通の快楽犯で犯行を重ねているのならこんな一つの街で………犯行を犯さないつまり何かを探しているのかアタシの頭にピンと来るものそうあの鞘だこの図書館は昔からある図書館だならあの刀が八百万でこの土地に執着があるならなんらかのあの刀に関する歴史が残ってるかもでも昔の文章しかもまたもや漢字の壁が意を決してアタシはお姉さんに話しをする「あの今回の事件は実はあの刀が犯人何ですあの刀は八百万の神様何です何かを探していてそれでお姉さんには見えないかもしれないけどアタシの相棒の遊神っていう神様がここに居て」そんな普通の大人にいうと笑われてしまいそうな事をアタシは目の前のお姉さんにぶつけた「信じるわ、(遊神が居るあたりを見つめて)だってあなたがそんな一生懸命に言ってるんだもんそれにあたしには感じることは出来ないけど……遊神が悲しむ姿を見たくないしね……そんなことになったら今目の前にいるお嬢ちゃんも悲しいでしょ」そんな訳でお姉さんと共に刀の神様について調べることになった「先ずは刀の正体つまり名前ね刀も一筋一筋名前が存在するは、ええっーと」お姉さんは図書館の二階の我が町の歴史コーナーの一角にあるファイルを取り出す「刀がこの街で造られたまたは所有されていた物を合わせてもざっと数十件それらのうち今も所有されている物その八百万の神っていうのはどうなってなるのかしら?」アタシが答えに困っていると遊神が「八百万は使い込まれた物がその役目を終えた時その想いが形になったものーだよー」遊神が言ったことをお姉さんに伝える「つまり現存していないものって事ね」お姉さんはえらいえらいとご満悦だ「それで絞り込むとなるほどその刀長さ的にはどのくらいなのかしら?」大きさいや長さは確かあのレッドの人の背丈と同じくらいだったとお姉さんに報告すると「さっきの新聞の資料からかなりの高身長だったことから長さは二尺近くあるとすると″あった″これしかないわね」お姉さんが自信ありげに刀の特定をした″潮鳴″それが特定した刀の名前だ「えーっと所有者は……なるほどその八百万の神になったのは約半年前ね事件が起き出したのはその直後からだったみたいだし!これを見て」アタシ達が食い入るようにファイルを見るそこには刀を右手に引き抜き翳す写真他の写真も刀身がむき出しのものばかりだ「物騒な刀ねー鞘にしまうなりすればいいのに」呆れるお姉さんを他所に鞘かその時次のページをめくるお姉さん「あら!鞘あるじゃない」そこには鞘に収められた刀其れを腰から下げる青年そして横には若い格好の女性が活動写真を彷彿とさせるその写真ははにかむ女性とそれに少し照れの入った青年が微笑ましい写真だった「どうやらこの女性がカギを握っているみたいね(机を叩き)事件が呼んでいるよ解決して欲しいってさ!」えっ何かの決めセリフですか言った本人は図書館の中にその声が響き渡る勿論図書館を追い出された「まぁ予定通りだわ」ホントなのかな「とにかく(いつの間にかあの女性の住所まで突き止めていたらしく)向かいましょ謎を紐解きに」決まったと思ったがお腹の音が思った以上に大きくその反動でその場に倒れ込むお姉さん「あのよかったら」そう言って朝おねーちゃんが自分のお昼のついでにママに頼んでくれていたお弁当をご開帳「美味しーい」謎解きはランチの……ではないけど時間はもうお昼アタシとお姉さんは仲良く弁当をほとんどお姉さんが平らげました凄い勢いだった「お弁当ってのはこんなにも美味しい物なんだ」普段インスタント食品オンパレードですかアタシの次ぐお茶を飲みながら「それよりどうするつもりなの?もしその八百万の神様が望むことを行って今暴走する神様の気が収まらなかったら人の世だって触れられたくないことなんて山ほどあるわでも触れないと解決しない根本はね本気で解決したいと願うのは否定はしないけど(お茶を机に置き、アタシ達を見て)踏み込む覚悟はあるのかしら?」髪が下がっているせいか顔が判断できないがアタシは俯きながら「成りたいんです(何に?と首を曲げるお姉さん)ある人にその人はアタシが入院しているときに出会いました何処までも前向きなその性格に入院してふて腐れていたアタシは少しイライラしてましただってそこの病室の人達は決して軽いとは言えない病気の人ばかりだったから現実も見てもしかたないかもしれないけどその人は病気と向き合うどころか完全に背を向けていたんです腹が立ちました目の前の脳天気なおねーちゃんと其れをベッドの上から見ているアタシにでもおねーちゃんは変えたんです自分で最初はおしつけられたのかもしれないでもおねーちゃんは帰ってきただからそのあとはおねーちゃんの行動に首を突っ込みましたそして神世界に飛ばされ遊神や帰ってきて師匠に会うことで神約やその使い方を学びましたそして師匠からおねーちゃん言師のことについて学びましたふわふわしてたアタシの知識は考えていたより浅はかだったこと言師の役割を聞いてアタシには出来ないと思ったけどあきらめきれずこうして神約聖書も無いのにいえないからこそそれ以外の方法を探しているってのが今の状況ですだから立ち止まる気はないですがばっーと踏み込むつもりですその結果が……」そんなアタシを制止するかの如く立ち上がり「じゃあ行きますか」そう言うと結果は聞かないのかそれなりに答えになったのか日が暮れそうだった?真意は分からないがアタシはお姉さんの背中を追いながらカギを握る女性宅へ向かったバスで5つバス停を通り過ぎ六つ目市街地から少し離れ街の端の方へそこに立つ一軒家がどうやら探している家のようだインターホンを押すが返事はない「ここなんですか?」見上げるアタシに「間違いないと思うでも資料自体はうん十年も前の物だし、肝心の″潮鳴″っていうあの刀の所有者の青年の一族は代々の名家だったけどそれ自体は数年前に完全にこの街の土地は売り払われてる残った子孫達は散り散りに他の遠地にいるわ当の″潮鳴″自体も半年前に現失してその八百万の神様になったみたいだし取り敢えず(今まで少し屈んでアタシの方を向いて話してくれたお姉さんが首だけ屋敷の方を向き)あの資料の殆どがあの所有者一族のことつまり青年のことが書かれていたけどあの資料の中で唯一あの刀″潮鳴″と共に映っている女性がこの家の住人」でも何でたまたまじゃそう言うアタシに「あの青年が″潮鳴″を持って写真に写る場合は家族ですら一緒に撮ることはなかったそうよ勿論他の家族や友人、仕事仲間など写真はあったけどあの刀″潮鳴″を持ってはないの」お姉さんはアタシにその青年が成長したあとのパーティーや仕事現場の写真を見せられた資料をしれっとコピーしたものだ確かにあの青年は刀を握っていないってお姉さん無断でこんなことまで図書館出禁になりますよ「それでこの写真(先程資料のコピーを取り出したポッケとは逆のポッケから1枚の写真を取り出す)これって(そこにはあの資料の中にあった″潮鳴″を持つ青年とイスに腰掛ける同じ歳くらいの女性が並んで辿々しく写っている)本物まさか?」そんなアタシに後でちゃんと返すと強く強調するお姉さん「それより問題はこっちよ」お姉さんは手のひらを返す写真が裏面になるとそこには″吉日 梅ヶ枝邸 庭園にて 心留にて必ず納めん″そう書き込みがしてあった「″梅ヶ枝邸″この街でその名前を探すのはさほど難しいことではなかったわ梅ヶ枝家この街では戦前からあった地主の一族で戦後は土地の下落等から大部分の土地を失いこの家を残すのみとなってしまったの、その写真に写っているのはおそらくこの家の最後の家主である梅ヶ枝 土々呂 生涯を戦前戦後にかけて復興と福祉等見守り続けてきた″母神様″この街で呼ばれてきた人よでも数十年前から引退して姿を見せなくなったわ母神様は決して大きな団体や財団なんかは創らなかったふらっと赴き助ける姿を見た人が″母神様″と呼ばれてきた理由らしいわ」そんな説明をしながらもインターホンを押し続けるが返答はない「しょうが無い入りましょう一歩踏み出さなきゃねこの先になにがまってても」錆び付いた門を少し開き中へ玄関までの路は草が生えて長年手入れをされていないかき分け中へ玄関到着さすがに鍵はってドアノブが壊れて外れ同時に屋敷の中へまだ昼を過ぎて間もないので腐敗した家には薄光が差し込み以外と明るいそんな時明かりが火の玉、お化け「ゴメンゴメン」見るとお姉さんが懐中電灯を点灯していた中を調べるほこりまみれの床蜘蛛の巣だらけの天井そして壁には俺、参上とかネジくれー、なんでさ!!とか肝試し的に忍び込む輩も多数いたようだ階段を登ろうとしたとき足元に懐中電灯を照らすかなり軋むし所々抜けている二階に着くのに一苦労だ二階の壁には先程のような男の勲章(落書き)のような物は見当たらない多分ここまで来る猛者はいなかったらしい物があちこちに散乱している奥の大きな部屋が寝室のようで中に入ると女性らしい部屋だ洋風になっていて一昔前に戻ったようだ散策をはじめようとすると「どうやらここの主は……彼女が土々呂さんみたいね」ゆりかごのような椅子に腰掛けたまま息絶えている既に白骨化しているミイラがそこにはいたその手には強く物を抱いたままだった「まあこの家の有様を見れば想像はついたけど」頭を抱えるアタシ達後はこの部屋または家から手掛かりがあると踏んで探すしかアタシは足下にある缶に躓く机のすぐ下に転がっていた缶元々は机に乗っていた物だろう缶を空けると中は腐食は少なく数枚の便箋が″お元気ですかあたしは元気です鞘は返さなくて宜しいのでしょうかあたしのことは気にしないでくださいあれは戦前の約束ですし今更みっともなく(字が滲んでいる)ですが、いえ私は鞘を持ち続けますそれでいいのですだから″文章が途中だったがドアが真っ二つに斬られるその衝撃と風が吹き手元の便箋が飛ばされる目の前にはあの警察官の姿に傍らには刀″潮鳴”を持っている「あれが逃亡中の警察官というか刀の八百万の神様」前に戦った正確には其れを見ていただけなんだけど奥の方に飛んでいった扉は見事なまでに真っ二つになっているそれにあの捌きやっぱり体が新鮮ピチピチだから引き出せる力も強いのかとにかくお姉さんは尻餅をついているアタシがやらなきゃ「いくよ遊神」その言葉に外に現れる遊神「そうねじゃあいっちょ遊びますか」遊神がアタシの中にアタシの結んでいた髪が解けるそしてブカブカのパジャマの上着を着るパジャマには星やら月やら太陽などが散りばめられているアタシは両手を合わせ息を吸い込む「潮鳴くーーん、あ・そ・ぼ」次の瞬間廻りをキョロキョロする潮鳴くん白骨の横を通り過ぎ尻餅をついているお姉さんの前にドスンとぶつかるがお姉さんを押し続けベロが肌を這い回る「ひぃー」お姉さんは身構えるが、「あれ?姿が分からないの?」その反応に「姿だけじゃないよ、お姉さんの声も音も匂いも感触もそれに味もね……凄い病院のロビーにいるが誰にもアタシを認識できないなんでだろう(ただのガン無視)うぅー倒れ込む直ぐさま師匠が抱えていつもの屋上へ「まあ持ってこのぐらいか人数制限は範囲にもよるがせいぜい自分の見渡せる範囲限定で3人かな」パジャマ師匠は冷静に分析する特定のものにその名前をいうことによりそのものをお前さんのテリトリーで遊ばせるその者は五感がそのテリトリー以外と隔離するので例えそこに何かあったとしても認識できないと言うわけだ………これで少しは時間が稼げる然し「ウォォーー」警察官の体を借りて雄叫びがこだまして刀剣が光る斬撃波のような物が刀剣から発しているそして其れをブンブン振り回す勿論他の感覚を乖離させているので当たるわけがまわりにヒビが(だめだよあれはあたしの神力を上回ってる神力が保てない)次の瞬間吹き飛ばされて遊神と分離させられる見ると潮鳴を持った警察官は一歩又一歩と近づいていく白骨の彼女の前立ちはだかり大きな声と共に刀を振り上げる留めなきゃまだ刀の神様に気持ちを潮鳴に込められた思いが憎しみに染まってしまう前に「大丈夫よ」聞き覚えのある声振り向くとそこには髪飾りをして黒竜の衣をきたおねーちゃんこと言師がアタシの手を引っ張っていた。




