表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神約聖書  作者: 裸形炉
26/115

二十六ページ目

帰り道先輩が大きな溜池をもらしていたその理由は「えーっ今年で辞めちゃうんですか」あの後、神賓武道もあたしが宮司さんを元の位置に戻したりしてその場を離れたので巫(祭りの優勝)は今回はいないと云う結果に終わった宮司さんには恵比寿様の記憶がなかった神賓武道を開催したとこまではあるらしいけど、来年こそはと意気込んでいた先輩ところが歳や後継者がいなかったことなど前々から考えてはいた見たいで「ごめんね急に決めちゃって」その言葉に先輩と同じようにうなだれる輩は多かった一年に1回の楽しみだとこのためにと思う人は結構いたようだ先輩と別れ家に帰り今事の顛末を縁側で忙しい理由で参加できなかったわんわんさんに話している「なるほど大変だったな」そんな軽い言葉に恵比寿様の玉(成れの果て)を持ちながら「肝心なときにホントに居ないんだから」わんわんさんが慌てながら「済まないその調べたい事があって」調べたい事?「とはいえ今はそれも分からなくなってしまったが」あたしの持つ恵比寿様の玉を見ながら「恵比寿が何故こちらの物世界に来ていたのか寿老がおそらく指示していたんだろうが」そういえば恵比寿様鯛の姿だったなぁそこに弁天が現れ「あいつあの姿って事はかなり神力消耗してたみたいね」続いてあたしの頭にほーちゃんが乗っかり「そういえば夢幻フォローの時に寿老が襲われたときも居なかったんだな」あたしが頭の上のほーちゃんを抱っこして膝の上に「それって大分前から寿老神様は何かをしていてその一貫として恵比寿様が物世界にやってきたそして理由は分からないけど神力を減らしてあの神社にって事」一応纏めるとそんな感じか「ただオレも神世界で感じなかった恵比寿の神力を微妙にだが感じていた勿論然程強くは無かったし夢幻フォローの一件もあったから後回しにしてしまったのは否めないが」わんわんさんが溜池交じりに話すので「大丈夫ですよ恵比寿様が目覚めたときに分かるかもしれないし気長に待ちましょう」そう言いながらちゃっかりモフモフに預かっていた……真っ白な天井一日の殆どをベットの上で過ごすあたしにとってはこの見慣れた光景が続いている小学校に入ってすぐ体調を崩して入院其れから今まで入院生活だ、きっと気持ちが沈んでいるのかってとんでもない確かに入院生活はとても最初は不安だったでもそれ以上に長く続くとある程度不安感も消えたむしろ退屈でしかたない此方の方が優先してしまうだけど退屈していた6人部屋の一角があたしのテリトリーだ静かな部屋で他の人ともあまり付き合いはないが前のベットのおねーちゃんはなんか「あたしって可愛い」なんてボソッと独り言言えるくらいなのだから元気なんだろう。そんなある日窓の外を眺めるおねーちゃんあたしも見てみると人だかりの中に神父風なおじさんとそれに付き従う女の子その目の前には車椅子の男の子が神父風なおじさんが男の子の脚に触れた次の瞬間なんと男の子がイクジナシと言われた訳でもないのに立ち上がったのだ喝采が起きる中「神約違反だな」どこからともなくそんな声が聞こえたその声を聞いたとたんおねーちゃんは部屋を飛び出していった数分後おねーちゃんが深刻そうな顔して帰ってきたあたしの感が言っているこれは何かあるとそんな日が終わり零時を廻ろうしているそんな時少し早い見廻り以上なしと懐中電灯の明かりがあたし達のベットの監視を終える布団の中でそっと息を殺して明かりが過ぎるのを待っている扉が締まろうとするその時「子供が起きていていい時間じゃないわよ」そう言って扉が閉まる″イキオクレ″それが先程の美人看護婦さんのあだ名だ彼氏がこの病院にいてとか何とか同じ部屋のおばちゃん達がよく話していたごそごそと音がしてそっとカーテンが開く音がする扉が少しだけ開く音しばらくは音がしない廻りを伺っているのかでも暫くすると扉を閉じる音がする気になった気づくと後を追っていた階段を上り屋上へ出る扉の前に扉に手を伸ばし後を追おうとしたが階段の上天井に何かドスンと動く者が何だろうかなり体重があり踏みしめるその足音は人じゃなかったその外にも獣のすさまじい声や眩い光あたしは恐くなった気付くと階段を降りてベットの中にいたどうやってここまできたのか憶えていないただ踏みしめる音眩い光などベットの中でもそんなことを思い出しながら震えたまま朝がくるのを必死に待ち続けていたそれだけは憶えている次の日遅く起きたあたしはイキオクレにチクリと文句を言われながら目の前のベットを見るがおねーちゃんはいない!あたしはイキオクレにおねーちゃんのことを尋ねるが少し前にお手洗いにいっただけだと言われた窓の外をふと見ると昨日の神父風なおじさんが車椅子に乗って看護婦さんに押されているそのあとを小さな女の子が追いかけている何があったんだろう屋上の事と関係してるのかな。おねーちゃんがお手洗いから帰還したいつもより長いお手洗いだけど特に変わった様子もなく一日が終わろうとしていた昨夜と同じ時間おねーちゃんは同じように屋上へ今度こそと恐い気持ちもあったがそれ以上に知りたかった昨日のこと屋上の階段の上にいたものの正体あの眩い光あたしはおねーちゃんを追いかけるようにおねーちゃんの通った扉を開けるしかしその先には眩い光や屋上にいたあの足音の持ち主の姿はどこにもなくというかおねーちゃんもそこにはいなかった屋上の隅から隅まで探したけどおねーちゃんの「お」の字もなく混沌と消えてしまったのだ足音や光はいいとしても出て行ったはずのおねーちゃんの影も形もないとはどういうことだろう一時途方に暮れていたがまたとぼとぼとベット路につく病院に戻りおねーちゃんのベットを見るが確かにおねーちゃんはいないイキオクレ本生看護婦さんに言おうかとも思ったけど如何せんまたお手洗いでしたなどとなったらどやされるのは確実だしこんな時間まで起きていた(2日間連続)事が頭を過ぎる体と頭が一致してそのままベットに潜り込むことを決定した。再び目が覚める確認するとあれからまだ二時間ちょい丑三つ時だおねーちゃんのことどうしよう等と思っていると前のベットからすすり泣く声が聞こえた(えっ?おねーちゃん?)その声を掻き消すように「また起きている早く寝ないとでっかい注射打ってもらうわよ」低く婚期を逃した何とも言い難い魔女の呪文のようにも聞こえたそのあとそっとおねーちゃんのカーテンを開くいない?お手洗い?あたしには直感的に屋上そんな感じがした。また気のせいかもしれない前みたいに恐い思いをするかもしれないでも階段を登るその一歩一歩がイヤになりながらも気付くと屋上の扉!少し空いてる風に乗って言葉が聞こえてくるその隙間から覗くとおねーちゃんがコスプレ?をしている本?のようなもの光っているかたや!一言で言うなら鳥そうとても大きい鳥だ回りには女の人?やライオンのような生き物もいるそれらがゲンシ?ってのの引き継ぎを行ってるらしいすごいあたしは時を忘れてその会話を聞いていたがあたしもお手洗いに行きたくなり残念ながらその場をあとにする次の日同じ部屋のおばちゃんたちの会話はこの病院の院長のことについて持ちきりだった何でも意識不明なのだそうだしかも髪の色は薄黄緑色をしているらしいこれもおねーちゃんのううん″ゲンシ″ってのと関係あるのかなその夜他の部屋から聞こえる悲鳴ベットの中でもはっきり聞こえた昨日の悲鳴の正体が医院長の息子さんだと知ったのは朝一おばちゃん情報だった医院長と同じ症状しかも意識不明らしい薄黄緑色の患者がその昔医療ミスでってちょっと無理があるかもここが現場ね、おばちゃん情報から本物の遺体違った意識不明になってるこの病院の院長が居る部屋の前に来ている(ん?中から声がする一方はおねーちゃんもう一方は何か相談をしている)そうか!どこかで聞いた声だと思ったら「神約違反だな」の声だ間違いないやっぱり今回のことはおねーちゃんこと″ゲンシ″が関わっていたんだ。形が違う?話の内容は判らなかったが″イシン″何度も出てきた言葉だ何だろう?その日の夜同じ面会謝絶の部屋の前のシーツ等の保管するスペース大人ではとても無理なこのスペースもあたしのような子供なら絶好の隠れ場所なのだ今日も夜おねーちゃんが抜け出したそう言えば今日は12時の見廻りイキオクレ少し遅れてたないつもは時間ぴったりなのに何かやってたのかな懐中電灯の光が照らされる目の前に今話したばかりのイキオクレが口を両の手で防ぎ声を必死に抑える何で?この時間に見廻り然し少し動いては止まりまた動いては止まり懐中電灯を照らしながら慎重に何かをしているちょうど目の前で懐中電灯が地面を照らすかがみ込む動作のあとポケットからガサゴソと取りだす其れを懐中電灯が照らす床に置く豆?何で豆なんて置くんだろうそんなことを考えている最中にもイキオクレの豆まきは続きまた暗闇の中へ何だったんだろう今おねーちゃんはあの大きな犬?と一緒に目の前の部屋にいる!暗闇の中から足音がするまた見廻り、忘れ物、置き忘れたとか、でも暗闇から現れたのは黄緑色の長い髪をフラフラ揺らしながら革の靴音青い薄暗い誘導灯に照らされる白と言うには誘導灯の明かりの元でも薄汚れた白衣姿あたしの前で止まる面会謝絶の札を見つめている小さな隙間から食い入るように覗く視線が黄緑色の髪が揺れ傾く気づかれた冷や汗が顔をたてぎる眉間の間を伝う感覚だが白衣の人物はゆっくりと前をむき直し扉を開けるそして中へ……ふわぁー出てこないだが次の瞬間ホントに目の前に薄黄緑色が!何であたしの目の前に豆があっただけなのに、すぐに面会謝絶の扉が開く大きな犬が廊下に出て其れを追うようにゲンシ?ことおねーちゃん登場「空間も移動出来るの?」それに対し「いやそんな能力は」低い大人な声だった。薄黄緑色の白衣は飛ぶように暗闇へ確か彼方の方角はイキオクレが行った後を追うおねーちゃんと大きな犬暗闇に消えてしまった然し驚いたのはそのあと何とイキオクレが反対の方から現れたのだそのまま伺うように面会謝絶の部屋に?どうしてと思ってるうちにイキオクレは部屋を出て彼等とは反対の闇に消えていった。次の日病院の中はいつになくざわついている転院する人もいるとか一連の事件はこれで三人目である未知のウイルス又は呪いなんて噂は絶えず離れたい気持ちは分かる今は朝の体温測定の時間だけど黙々と体温測定を続けるイキオクレ、一方測られる方のゲンシ?ことおねーちゃんいつもと変わらない面々昨日のあの場所に今のこの事件に大きく関わっているであろう二人なのですお昼ご飯を食べ終えた頃おねーちゃんのベットは空っぽだお手洗いにしては長いあの大きい犬?と一緒に事件調査なのだろう。おねーちゃんを探して病院内をそんな時ある部屋の前で「それは本当なの?」あれこの声その部屋をのぞき込む使われていないその部屋にいたのはこの病院の院長の奥さんが立ち尽くし「えぇー息子さんを助けるためには其れしかありませんやるか遣らないかは貴方次第」そう言う男はあのときの薄黄緑色の白衣姿を纏っている使っていないベットに腰掛けているそんな男に手を震え握りしめながら「ホントにそれで」黄緑と奥さんの間には何だろう?目をこらす薬?後ろの気配にあたしは気付かず口を塞がれると共にアレどんどん意識が遠退き目覚めると倉庫のような部屋にベット横には和紙の人形のような者が宙に浮いている「悪いけどあいつの目的が達するまで」かざすその紙の手?はあたしの視界を防ぐ次の瞬間知らない場所に飛ばされていた。ここどこ?廻りを見渡す大きなお城のような建物が後ろに聳える圧倒されるその大きさに目を奪われる「まったくこんなことこれきりにしてほしいものです」そこに居たのは着物姿に割烹着明らかに子供だ「あのー」アタシは同じくらいのその子に聞くが「話は聞いています心配しないでついて来て」しかしアタシは「ここはどこなの?あなたは誰?あの和紙の人形は?」怒濤の質問に一度振り返りながら溜池をつきながら後ろを向くそして「ここは神世界、あたしは遊神様のお世話係をしている飼玉よ、あの紙切っれ様は遊神様の悪いお友達です」丁寧な返答だけど最後のは刺ありすぎでは、歩きながらお城の中へにしても飼玉ちゃんは薄い何だろうこうアタシはよりも薄かった「押し付けられる此方のみにもなってほしいです」訳も分からず飼玉ちゃんの後をついていくと小屋の前で止まり「こっちに」手招きをする小屋の中はものであふれていた「確かここら辺にあった」服の中からメイド服を取りだす「これしかないか」あたしに其れを差し出し「コレキテ!」素早く宛てがいアタシは驚く早くと急かす飼玉ちゃんに押されメイド服を着付けるすると薄くなってしまった体が先程より薄かった其れを確認して小屋のドアを開け城の門の前に「主博戻ったは開けて」門の形から三つの首の豚さんが現れたのだ「世話役のお前が出るのは珍しいが其奴は死人か」あたしをジロジロと嗅ぐ三つ豚こしょまゅい「きたばかりみたいつかえそうなんで」使えそう?アタシは文句の一つも言いたいが飼玉ちゃんの目つきが″黙れ″と言っていた「分かったご苦労」そう言うと門に戻り門が開き中へ其れから数十分歩いたかな「着いたぞ」そう言って大きな扉を通り中に入るとベットが一つ中でモゾモゾして何かが動いている「しぃ~?」ベットの中毛布を被りそう言ってくる何か「移神様からの預かりもの故今回は目を瞑りますが今後一切このようなことはなきよう願います、少し間とはいえ今どのような時期なのかお解りですよね」きつく喋るその声は恫喝にも近い喋り方をしている「だっーてー移~がね移~がねこまってっるってそんなに怒んなくても」被った毛布からでも分かるほど「分かりましたから」次の瞬間毛布が空中に舞い上がりやったーと飼玉ちゃんに飛び付く同じくらいの女の子寝間着に太陽や月、星等のカラフルな飾りが着いているが明らかに大人物の寝間着(上だけ)を来ている女の子だあたしの基にも現れ「あくす、あくす」と出てもいない肘のところで折れ曲がった寝間着をかざすドンと扉が開き可愛らしい容姿のフランス人形のような人が何か引きずりながら入ってこられるあたし達の前にやってきた時、飼玉ちゃんがアタシの頭を床に着かせる「戯ねー様」さっきまでの元気さはどこえやら下を向き目を背けながらもじもじしているフランス人形はニッコリ笑い「ねぇ遊あなたは次の夢神に着きたいのかしら?」もじもじしながら「アタシは別にその着きたいとか」ひきづってきたものを前に放り出す「そうよね、私は分かっているの遊の気持ち」前に放り出された其れを見て「礼文!」そこに横たわっていたのはボロボロになった玩具のカラフルなブロックで出来ているみたいなもので、叫んだ飼玉ちゃんに気づいて顔を上げる遊神様其れを見て「申し上げ!」上からフランス人形のおねーちゃんが踏みつけにこやかに「大丈夫おねーちゃんが守って上げる」放り出されたものに目線を写す冷たく慈悲のないその眼で和やかに踏みつける力を強くして「おねーちゃんなんだから」容赦ないその脚にしがみつく妹を抱え上げ泣かないでとヨシヨシと頭をなでる床に優しく妹を下ろすと部屋を去って行った。アタシは漏れるかと思った少しちびってたその後この家の事情を聞かされたこの国は神世界の夢幻っての派生で夢神様ッてのが納めているがその夢神様が何かやらかしたみたいだけどおとがめなしでこの国は今後継者問題が取りざたされている。候補は姉であるが妹以外には慈悲のない戯神様と姉には何も言えずぐうたらな妹である遊神様普通なら姉である戯神様なのだが、彼女の気持ちはほぼ妹に注がれているので反対者も少なくないがかといってぐうたらな妹にはというと心もとないそうだたった数日間だったが世話係補助をしてえた知識だった「えっーもう帰っちゃうのー遊ぼーよ」落ち着きのない遊神様の首を掴み「どうやら紙っ切れ様は失敗なされ言師の神約聖書により罰を受けこちらに恐らく移神の力が弱まったのでしょうこの神世界にとどまっていられるのはそのメイド服をきているから………」何か深く考えている様子の飼玉ちゃん「あのじゃあこの服返しま」そう言おうとする前に首根っこの遊神様をこちらに預けメイド服に浮かび上がる札の端を手に取る「少しぐーたらし過ぎです物世界の空気を吸ってこられるといいです(そのまま優しい笑顔で遊神様の頭から顔を撫でられるそしてアタシの顔を見据え)遊様をどうかどうか」そう言うなり撫でた手を下げ札の端からメイド服から剥がすするとあれ?気付いた時には和紙の人形に触れられた場所に戻っていたただ一つ違うのは「シィーシィー」と泣きながら廻りを探す遊神様の姿があったことだった。泣いている遊神様をあやしながら廊下に出る看護婦さんに見つかったアタシは怒られた最もこの病院では噂だった昏睡事件は解決していた飼玉ちゃんがいってた言師つまりあのおねーちゃんは今日退院するらしいイキオクレのおねーさんは病院を辞めてしまったあと同じくらいの先生も辞めちゃったけどあとはそのままだったとにかくアタシはこちらの世界に帰れたみたいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ