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神約聖書  作者: 裸形炉
23/115

二十三ページ目

払った手を握りしめ「どうしてこんなことしても何も解決などしない」横で女の子が「消さなきゃ第二の夢幻フォローが出来てたんじゃないかな」「かもだろ」「でも可能性は高いよね」そこに「やっと見つけたでも大奥様は一緒じゃないみたいですね。あー」そこにいたのは悔しそうに俯く鎖ねーさんと自称鎖ねーさんの娘さんの女の子だ「あなたがどうしてここに?」鎖ねーさんの横にいたかと思うとくるくると回り宝石王の顔にダーイブ「キレーイピカピカ」パシパシと叩いたり色んな角度から見たりと宝石王がコラと捕まえようとするも首をくるりと回りホッペを引っ張りながらケラケラ笑う口を緩ませ「おねーちゃんこそ、おおおくさま?は見つかったわーー」そう言い終わる前に宝石王に頭を鷲づかみにされ「えーい悪ガキめ、うちの鋼もお前さんに負けず劣らずのじゃじゃ馬での~小さい頃は苦労したわい」きっと奥さんが小さい頃に出ていったから慣れてるのかそんな状態にも「このままそのおおおくさま?見つからないとどうなるの」鎖ねーさんは後ろを向いたまま黙っている「逃げだしたんじゃ」口を大きく開き「そんなこと絶対にない!」広間にこだまする声………「ここで提案があるんだけどの」秘書さんが転生をしてしまい途方に暮れているあたし達にとっては寝耳に水だったそして「今回の一件この娘の転生はしょうがないことだ(秘書さんが先程までいた椅子を触りながら)だがこれではこの娘を手土産にこの一件に決着などと本気で考えておった我ら死人の街長達は出せるコマがなくなり街の分裂かもしくは神と一戦などと無謀なことを考える輩も出てくる」そうならないようにあたし達がというと「そこでどうじゃろう、わしがその娘の代わりになると言うのは」そばの鎖ねーさんが口を挟む「どうしてそんなこと大奥様が死人達の未来なんて考えじゃ無いですよね」高笑いのあと「そうだな確かに違うかな、無論条件がある転生だ。正確には″選択転生″かな転生したくないのかといえばそれは嘘だ我ら死人は遅かれ早かれ転生という末路を迎えるじゃが問題はそれがいつか解らんということ、かといってたのしんどる最中や大きな街の長ともなると投げ出しての急な転生は困る訳だ」その条件に「神約聖書を使って強制的に転生させろと」確かに大和ジィのような状況つまり大奥様が神約に違反した状態(不正に神の力を手に入れるとか)とかなら出来なくはないけど「お断りしますそんなのは間違がってます」あたしが頭を下げたが大奥様は頸を横に振る「そうじゃない第一そんなやり方は全員には不可能だ。なんだその顔はお前はあたしが己のためだけに考えておったと思ったのか浅はかじゃの、わしは御師に捜して欲しいのさ言師としての目線での転生の仕組みをそれがいずれこの転生という仕組みを通してわしら死人の不安の解消そして神様達へのお怒りを少しでも鎮める要因となり神世界の留飲ともなるわしはそう思うじゃどうじゃろう」驚いたわあたしそんなことまで考えて無かった今有ることの対処ばかりに躍起になってたやっぱり大奥様はすごいなと改めて思った………「大奥様は多分誰よりも死人のことううん、この神世界全体のことを考えて」女の子は「考えていても思っていても其れを言葉にするおおおくさまはどこ?あたしには見えないし聞こえないし触れないよおねーちゃんには見えるの?聞こえるの?触れるの?」あたしは真っ直ぐその女の子を見据え「出来るよ。だって大奥様の見ようとした世界をあたしも見たいし、大奥様が話したことをあたしは聞いたし、大奥様が問われた答えにあたしも触れたい(手を差し伸べ)だから出来るような気がするんだとても強く」女の子は石ころをけるようにつま先を何度も蹴り返す「だからそんなのなーーんにもならないんだってほーんと成長しないなー」真ん中にある七福神の置物各広間の中心にあり先の龍神との戦いでは跡形もなく最初の幼龍の一撃で無くなったものだほーちゃん達に気分悪いよねと聞いたら(おいらは別に)とか(戦いの場では邪魔じゃな)とか(あたしはもっと綺麗よ)とかあまり気にしていない?様子だった、女の子の数倍はあろうかというその置物をゴンゴンとけりはじめる「ただでさえ神々のいざこざで大変なのに増やすなっての」かなりご立腹だ「もういい」次に女の子が触れた置物が消えて無くなる!!「無くなっちゃえばいいんだ」その手が宝石王とあたしの両方に触れ「消え!」彼女の頭にポンと鎖ねーさんの手が乗っている「どうして?あたしはあたしのために」鎖ねーさんが静かに頷く「これからも続くよ?」口が開く「続くよわね」ホッペは膨らみ「ママは」その言葉に「いつかはね」その言葉を聞くと女の子は笑いながら消えていった「さあ行こうか」そうあたしに投げかけよく分かっていない宝石王の案内で無事会へ向かった。

ここに今回の一件即ち夢幻フォローについての関わったことが確定している(他の神々の関与は立証できないので)死人の長についての集まりが開始しようとしている真ん中の椅子には座るべきものが居ない端的に言えば居なくなったと云わざるを得ない初めにこの場にたつはずだった秘書さんはあたしの目の前で転生してしまった、次に立つべく約束した大奥様は消えてしまった何があったのかは分からないあの女の子の神力?で置物が消えたようにもしかしたらけど其れも確かめようもなくその女の子も鎖ねーさんの手を乗せた次の瞬間に消えてしまったとにかく大奥様はいないこれが今の現状なのだ。どうしようホントにどうしたらいいんだろう死人が居ない神々はどう捉えるだろうこれを機に死人の束縛、強制的に転生しかしそうなった時死人達は黙って其れを受け入れるの?この神世界が本来いるべき世界じゃない、神々の言い分は物世界にてその生を終えたつまり終わった後なのだからと死人達は受け容れるだろうか、などと考えて入るウチに続々と神々が集まる龍神王を中心とした龍神の面々今回の夢幻フォローに肩入れした疑いのある龍神の一部がいたようだ。無論認めたりしないだろう次に獸神丑神様もさることながらやはり今回の注目は雷鼠神たる山月様だ彼のやったことは今回の直接的には関係ないが夢幻フォローの力の一部になったシステムを創ったのは紛れもなく山月様なのだからその点は触れずにはいられないそしてそのことで宝石王の娘さん宝玉ちゃんが母子共々彼の手の内にいることになる。その向かいに鎮座する八百屋の代表である写神まだ段ボールなのか福禄寿様が対処できなかったかもしくはこのままやるつもりなのかその傍らに宝石王が構えている自分の娘と孫の状況など知りもせずに、無形神の席には!鎖ねーさん何で?「ママの意思なのだから」不意にそのことを思い出すあの子が言っていた無形神の意志は鎖ねーさんの一言で決まるということ?そして当たり前だけど死人代表のイスは埋まることなく会は始まる「えーまず遙々お越しいただき感謝しています、今回この場を提供し話し合いにと言いたいのですが、肝心要のそう死人代表である、ある死人街の長彼女は夢幻フォローなる者に力を貸しこの神世界に危機感を生じさせたあと言師の手により強制的に転生という形を取ったこれについて間違いないか」そう会を取りまとめる寿老に対して間違いないとあたしは答える「然し彼女単体の問題では無かったという風になっている」そう言う寿老に「現にこの場にくるはずだった死人街の者はその者の側近だったとか、その者もこの場に来る前に転生したと聞いています」写神が段ボールの様相で話す「では何故死人の席が空席なのだ!」ドンとテーブルに響く第二世代の龍神も「やはりここは死人に責任を取って貰うというのが」無難な方へ大きく舵がきれる音がする″死人が悪い″当然といえば当然この場にいるのは神々の代表でいない死人が責められる悪口だって「あの子って」「分かる」「うざくない」誰だって面と向かっては言いにくいことも居ない場所では言えるか傷付かない。ドスンと腰掛け肘をつく丑神様も「儂らのメンツもある転生したというならこれ以上の追求をしてもな」何だかんだで孫娘と曾孫を山月様の手の中に握られている丑神様も大きな体を縮こまっている。あとは着地点を決めて神々の折り合いをつけて、ふと目の前に視線を写すそれにしても鎖ねーさんさっきから如何したんだろう無形神の代表の席に座る彼女からは今までのような元気が感じられない夢幻フォローの一件彼女の姉?である夢幻の無が現れなかったから実際その夢幻の無って神様も時閒の龍と同じ用に誰か別の神様に倒されてるかもしれないんだし片手を頭に置きそれよりも今は折り合いをつけてってそれじゃ何も変わらない、そうだあの女の子に何て言われた口もとが緩む遣るならとことんかあたしは立ち上がる手も上げなかったのが悪かったのだが皆の視線があたしに集まる如何するあたし今なら「トイレでした」とか「三十分に1回」なーんて適当に言い訳して握りあげた拳を降ろすことだって出来る筈なのに大きく息をして「ここで提案がありますよろしいですか」その言葉に寿老は呆れ顔だったその向けられた目が語るのはあの時机を叩き時のように、でもあたしは真っ直ぐ寿老を見つめ返すだって集めたんだもんあたしの身につけているものも、ここにいるメンバーも椅子を後ろへ回し「どうぞ」発言を認められる「今回の夢幻フォローの一件につき死人街の一部が関わり合いになったこといえそれだけじゃなく一歩間違えればこの神世界を大きく変えざるえない状況になっていたと思いますその夢幻フォローの勢力の中には神々の姿も数多くありました(ヤジのような声が飛ぶ)もちろん黒や白などのフードをかぶり解らぬ者も多かっただからといって判明している死人のみを裁くことそれでは解決には至りません」丑神様が「では如何する」あたしは懐から取り出す「神約聖書を使います」龍神王が「それは?」その答えを第二世代が「神約聖書、神が正しく神約を行うかどうかもしくは神の力を不正に得る者を取り締まる我等神々を守るものでもあり、縛るものでもある物」第二世代が言うとおりだけど加えるならたとえ神約に反したとしても縛ること出来ない者もある龍神のように、写神が「なるほどつまり強制的その神約聖書を使い死人を転生させ」続く言葉をあたしは否定し「違います」段ボールから声がしなくなるもう一つの段ボールから「では如何するのですか?」あたしは神約聖書をゆっくり開きはじめる「この神約聖書はあたしの前のその前から受け継いだものです」神約聖書はゲンシの名前と共に受け継ぐものである本自体はそれぞれの作り手により違うあたしの時は小ちゃい神様が作ったが先代のとりさんの神約聖書はなんと死人が作るのに関わったらしい引き継ぐのは中身に関するもので外見のギミックつまり前文とか補足とかは受け継がないあくまで本分のみを受け継ぐということだ「ここに新たにルールそうですね法律のようなものを創りたいですここにいるもの達に署名を願いたいのです」皆静まり返る最もだ神約聖書に同意署名するということはそのことに関しては縛られてしまうこと、たとえ龍神のように縛ることが出来ない者も可能になる。それはよく言えば言師がつまりあたしが何かあってもすぐに対処出来るしかし悪く言えばあたしが神世界の頂点にたつことになるいつかの弁天の危惧ではないけど、いい気分はしない何てものではなく、認めようがないことだ。間髪を入れず「何に対しての署名なの」久しぶりに鎖ねーさんの声を聞く「死人転生機関(STO)の一切の活動への妨害又は離脱を行なえないようにすることの署名です。このことに承諾つまりこの神約聖書との直接的な神約を結んで貰うものです」段ボール(山月様)が「死人転生機関というのは?死人はいつかは転生してしまうが無理矢理転生させるのですか?」段ボールの問いにあたしは「はい、正しくはある一定以上この神世界にいるものに限ります」そう述べるあたしに龍神王が「一見すると死人に対してとても不利なように感じますが」と呟くが幼龍の「転生をある条件のみにするということは、他の勝手な神々による転生させるのを防ぐことになるのでは」というあたしが言いたかったことを言ってくれる「あたしの提案は以上です、勿論署名するかどうかは皆様がお決めになることです。でも死人達が今回夢幻フォローを信じたのは不安の面が凄く大きかったのではないでしょうか其れを払拭させるためにも」あたしは精一杯頭を下げ誠意を示すこんな時相手は神様なので手を叩くのかも知れないでも、段ボールが開かれ中から大きい耳が印象的な真ん丸なボールが姿を現す其れを見た丑神様は「ええんか山月」小さく頷くボール「私は自分の行ったことで少しでも差のない世界その達成のために今回の(ボールのように跳ねながら言師の前へ)この神約がまた一歩そのような世界に近くのなら」開かれてある神約聖書そこには先程言師が挙げたことが補足の文章として書かれているその下に「私はこの提案に乗ります」神約聖書に署名をおえる扉がドンとあき宝石王がそこにいるどんどんと中に入りあたしの前に鼻息荒くあたしを見下ろす「あのー騙す気はごめんなさい」なんか誤ってばっかだ「写神様!ここに一筆入れてはいただけませぬか死人は好かぬ特に近頃の死人は好き放題が目に余るだがだが彼等は我等八百万の神々共に歩んできた人なのです…ですから」振り向き写神の方を向くと空席そこに段ボールはなくすぐ隣から「山月殿の隣でいいのか」という頭のてっぺんに透明なわっかをはめ天女のような羽衣を着た女神が指から発する光のような署名をする「山月殿の意見や勾神のやかましの言うのも確かにじゃ今回わしに一任しおった勾神も劔神も文句など言わせん」龍神王が他の龍神達を見る「私も今回の件に賛成します」それでも白薺(第二世代)は「前にも話した通り王のみが決めてよい問題ではありません」縦に振らない白薺「また籠もるのですか色んなものを見て話してやっぱり係わる大事さを判断する大事さを」言葉が詰まる上手く表現出来ないがその心は伝わってくる。それが白薺にも通じているだが「判断するにもまだ死人達の意見は「それなら承諾を得たみたいよ」そこに現れたのはわんわんさんとわんわんさんを探し回っていた第一世代の女の子の龍神だ。わんわんさんがあたしの前に「予想通り他の死人街すべてではないがほとんどの死人からは了承今回の死人転生機関に賛同するとのことだ」それを発するわんわんさんの隣で龍神王に「我等第一世代は今回の案件に賛同します」というかわんわんさんのためなら何でも賛成しそうだあたしのモフモフを占領しているあの子が憎い、幼龍も「我等第三世代も反対する理由もないので」と賛成する気だわ「解りましたわれらの総意に従います」その言葉を白薺から聞き龍神王は神約聖書に署名をする。後は鎖ねーさんのもとへ神約聖書を持っていき早く署名をと言うが、彼女はぴくりともしない「ごめん、あたしは署名出来ない」椅子から立ち上がり部屋をあとにするそのあと部屋の扉が開くその時まで必死に繋ぎ止めようと違うどうして……あたしを尻尾でつかみ立ち上がらせて寿老人が最後に神約聖書に署名をってとこまではぼやっと憶えている取りあえず夢幻フォローの一件に関しては一段落をした………。

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