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今回の一件はそれぞれの世代への確執を生んだ、結局の所今回夢幻フォローに関わった神については直接関与が示唆されなかったとしたがそれぞれで対応ということになり火はくすぶり続けていた。そんな時寿老人からの呼び出しというか今回の処分について「死人の街を潰す?」「今回の首謀者は煙のように消えたのでおのずと矛先は夢幻フォローと手を組んでいた死人の街の長になった」「まって下さい他の神様の中にも」「黒い羽織の神?だが其れを神だとして何処の誰だと?」「龍神だって!」「龍神は神世界のことには関わらない」「そんなの!」「全て憶測をでないことばかりだよってハッキリしている死人の長が矢面に立ち我々も其れを裁くつまり二度とこのようなことがなきよう集団の禁止をここに命じ」机を叩きつける「会議……会議の招集をお願いしたい」視線を変えず寿老人は「無駄ですよ。かけたところで来る保証は」「あたしが直接招集をお願いします」口を緩ませ「わかりました」ともらった文は5つ、龍神、獸神、無形神、八百万会、あと一つは死人連合にだ彼らもこの神世界に関わっているし今回の死人の街の長はその一人に過ぎない、さて集めますか最初は何処にしよう迷う、死人は最後にしようぬか喜びに終わらせたくないし「龍神国いったことないでしょ」ひょこっと現れる「神牢はいいんですか?」「大丈夫ウチの双子は優秀だから」怒る双子神が容易に想像出来る何で龍神?と尋ねるとわんわんさんを見ながら「面白そうだから」だったら獸神国じゃないんだろうか?決まったのなら行くぞとわんわんさんの背に乗り龍神の国へ……背中にまたがること少々見えてこないというか何もない場所でわんわんさんは止まった道に迷っちゃったのだろうか「着いたぞ」???エッ?いやいやいや一言で言うなら荒野なーーにもないんですけど「どうすんの今のあんたじゃ空けらんないでしょ」「たぶん」そう言い終わる前に目の前にいきなりこちらにダイブする満面の笑みのアラサー位のおねーさんがわんわんさんにジャストミート気づくとあたしのモフモフを独占されてた「離れろ!」間髪入れず「ヤダ!」ハァーとため息交じりにその後ろから「困ってあられるだろう」と何時ぞや幼龍を止めてもらった龍神がいた「トキはそんなのきにしないもんねーそこのおばさんと違って」と鎖ねーさんを指してって鎖ねーさんのほうが若いでしょうに「相変わらずの口の聞き方ですねー龍神様」鎖ねーさん知り合いなの?「お久しぶりですと頭を下げる龍神」ほんとはわんわんさんここに来たくないかと思ってた、龍神にとってもわんわんさんは憎き敵なのだからってなんかあたしだけ心配してばっかみたい。ところが「何故その様な輩を通した他の神とは関わらんそれが我が龍神国じゃろ、しかも時閒様の敵であるそのような獸神まで」あれー先程までの和やかな雰囲気は何処へやら「今回の一件について社での話し合いに」何回も繰り返し話はしたが聞く耳持たず真ん中にちょこんと座る龍王様一生懸命納めてくれてはいるものの龍神の一部のグループは納得いっていないようだ。わんわんさんを抱きしめながらアラサーおばさんが口を開く「今回の一件龍神の中にも首謀者であった夢幻フォローなる者を手の平に乗せていた物の肩に″爪甲垢鎧″があったとか(その発現に部屋の中がざわめく)爪甲垢鎧といえば我等は龍神でも扱える者は少ない故に特定は容易いわね」末席に座っていた幼龍が俯いたままだ……やはりバレるかまぁこのまま第二世代についてもこの国はだめだ、そう思い今回の一件乗ってみたが、一戦交えるしか今のあたし達で第二世代はいいとして第一世代と何処までやれるか神力をあげかけたとき肩をポンと「まだ動くのは早いぜ」あの時のように幼龍を止める龍神アラサーおばさんがわんわんさんにしがみついたまま話を続ける「噂は噂でもそれがほんとにしろ違うにしろ確かめることは必要ですよねぇ龍王様」いきなり振られたがそこは物世界に行き成長した龍王様、頭を働かせる「よって我等の意思もとい時閒様の意思を貫くためにも私が参ります」その声に「お待ちください今回の一件国の根幹に際ること龍王様とはいえ全てをお任せするわけには参りません」こういう所は実質仕切っている第二世代挟んでくるな「それならあたしもいきたーい」がっちりとわんわんさんを片手で掴みながらアラサーおばさんも名乗りを上げる「ならばそれぞれ世代より代表を龍王様の護衛としてつけては偏りがなくよろしいかと」わかったと龍王は「では言師殿そのようによろしいか」「はい結構です」こうして龍神国からは了承を得た。……次に向かったのは獸神国さっきと一転わんわんさんは足取りが重そうだ獸神国ひとくくりにしているが、先代の厳師でもある鳥さん達鳥神やわんわんさんや現獸神の王の娘でもある孤転さんなんかの狗神他にも様々な獣の神が集まって創られたのが獸神国だ、なので今もゴタゴタが続いている「そういえば何であんた長への打診断ってんの?」鎖ねーさんがあたしも聞いてみたかった質問をした確かに先代獸神王の息子ならあり得ない話ではないと思う「……最初に断った理由は時閒を襲い獸神国を窮地に追いやった息子が次ぐべきではないと思ったからだったかな」だったかな?自分のことじゃないみたいに「二回目は興味がなかっただけだ」なんか一回目と二回目に断る理由に差があるような、そんな話の中獸神国に到着あらかじめ連絡がいっていたのかすんなりと中に入れた先程の龍神国と違って遠くからでもわかる国の大きさ、実際には数国が集まってできた国家そんな感じがする入り口の所では孤転さんが出迎えに来てくれていたあらかじめ今回来た理由は伝わっており「だいたいの事情は知っております」そう言うなりこちらに一礼し「今回は我等の一部が貴方達に多大な迷惑を」わんわんさんが彼女を尻尾で捕まえ背中に「狗牙くん」「お前だけのせいじゃない俺のあいまいな態度も原因の一つだ」確かにわんわんさんは彼ら今の体制に反対する獸神にとってはいい旗印になるんだよね。心の中で「そこはあたしの特等席」なとと今から交渉の場へ向かうとは思えんほど色んな意味で心がモヤモヤしていた今通って中心の王邱に向かっている場所は狗神のテリトリーだとはいえ獸神の中で狗神が占める割合は一割にも満たない他の獸神に比べ際立って多いわけではない狗神が獸神王のイスを守ってこられたのはわんわんさんとパパわんわんの功績が大きいしかしそれはあくまで獸神王としての話、獸神国全体ではこのような立場なのだ。左側になんだが賑やかな雰囲気の区域を通り過ぎ中心の建物に到着、通された大きな間にはその大きさに引けをとらないデカさの獸神国の代表者たちがいた鳥さん発見歩み寄る「久しいの言師」暖かく接してくれる「お久しぶりです厳師様」その言葉に「ワシャもうゲンシではないあの時言うたじゃろこの世界に言師を名乗れるのは今はお前さんだけじゃ、鳥さんでええよ」それを聞いた隣の「ふん鳥さんなどと獸神が軽んじられる行いは辞めてもらおうかじゃから死人なんぞに好き勝手やられるんじゃ」一際大きな角そして鼻息の粗さ丑神と呼ばれる孤転ちゃんの一件で角というか大きなお胸がチャームポイントだった彼女の一族だお隣さんはデカ鼻神様と同じような考えか「この人の娘は言師じゃそれに今回の一件神々特に我等獸神の中にもいた」「それはどこぞの獣がキャンキャンと吠え負ったのではないのか」さらにその横から「キャンキャン吠えとるのはあんたも同じやの昔から、ちーたー静かにする事を覚えたら」額の第三の目を半開きに丑神を見据え両の目は閉じたまま静かに会が始まるのを待つ真っ白な体毛に中に赤く血のような耀く帯のような縞模様あたしと同じような衣を着ている「うん!お嬢ちゃん」鋭くにらみつけられ固まってしまうその大きな顔が近づくクンクンあたしの黒竜の衣を嗅ぎ追えると三つの目が刮目し神力が膨れ上がる助けに入ろうとするわんわんさんに丑神が「セガレが入るとワシも入らざるんくなるがそれでもえーか?」鳥さんに対して「アレも無茶はせんやろほかんもんも大げさにしとうないなら動かんこっちゃ」こりゃええもんみれるわいと片肘をつき見物モードだ。「お前その衣誰から奪った!!!」弾き飛ばされるかというほどの咆哮にもにも近い叫びだ「これは」続く言葉も彼女の耳には届いていないまさに獣の目だその鋭く伸びた爪があたしに迫る広間の床をえぐり「ほぉー今のを躱すか鬣衣を完全に使いこなしてはいないにしても人にしては中々」満足気な丑神空中で「躱せはしたけど!弁天!!」三角定規を足の下と左腕の上に、今にも食べられるかと上顎と下顎に挟まれている上から涎が勘弁してよ「このまま食って!!」冗談じゃない「ホーちゃん!」空いた右手で真横にビンタ炸裂一瞬三つ目虎の意識から……外れたかと思うのと同時に拳が入る両の手で防頭が揺れる同時に吹き飛ばされる。後ろの壁がえぐれたが「立ち上がるかあの黒い龍神の神力で生きて居るが、さてそろそろ!まだやる気か?」「いい加減止めないと次死ぬわよあんたがやらないんなら」そう言って介入しようとする鎖ねーさんを「まだあいつはやる気だよ」みんな黒竜の衣は次もちそうにもないよね(無理ねあたしの力でも完全には防げない)(おいらの上乗せした神力でもひるまないなんて)何か無いんですか………額には布の文字が現れ神の両隣には三角定規が現れるそして右手には勇壮な矛が現れ「いきます」の声と同時に「へーいい踏み込みするじゃねーかだが」相手の正面お口にゴーールへ一直線左右からは爪の魔の手が自分の正面に二つの合体三角定規構わず砕きに係る消えた?鼻をつかんで半回転捻り膝蹴り体重係るので思った以上に打撃が両の手はそれでも止まらない自らも傷つける気?だが鼻への一撃はきいたらしく魔の手のスピードが落ちる其れをすり抜け耳元へ矛を耳穴へ掻き回してすぅーと吸い込み低い声で「は・が・ね」急に魔の手止まる「何や、鋼と知り合いなんか」よかった間違ってたら危なかったありがとシャーモンさん(何年寄りには叫んでもきこえんからの)「ガハハ年には勝てんのー」「あんたは分かってんなら止めなさいよー」「だいたいお前が作ったあの衣を未だあいつが着ておるわけ無かろーが」「そんなんだからあたし達が出ていったんじゃ無い」「残ってくれとは言うとらんじゃろーが」お互い顔を近づけてこれって「ああ元夫婦でなお互いそれぞれ獸神の代表をしていてな娘がいたようだか」狗も食わないわんわんさんも呆れているそこへ「ケンカはアレ?」孤転さんが大慌てで獸神王を呼びに言ったようだ「大丈夫?」っと倒れ込むあたしに駆け寄ってくれる孤転さん「すまんな言師ワシが獸神の国の王だ」見るとわんわんさんの更に倍はあろうかというモフモフをでっかい犬小屋を背負っているこの方が獸神の王なのか言っちゃなんだが丑神様や三つ目のタイガーに比べるとねー「それで今回の件じゃが、ワシはこの通り年での代行で構わんか?」「出席いただけるのですか?」せっかく決まりかけていたのに横から「ワシは反対じゃ今回の件確かに我等にも落ち度はあるがそれは獸神全体の問題にしてもらっては困る」「そうねこの前の件はあたしのとこも噛んでたけど今回はノータッチよウチとしては死人は静かに転生を待つべきだわ」クソこんな時だけ仲良し元夫婦め、「雷鼠神の考えは」始めて聞く名前だった傍にいる孤転さんに聞いてみた「あぁほら来るときにひときわ明るく賑やかな地域があったでしょうあそこが雷鼠神達の区域なの、彼らは私たちの獸神の中では比較的神力も弱く勢力も少ないけどそうね彼らは死人と似ているわね分け隔てなく色んな所と交流があり知識も豊富出しそれに」その時秘書のカッコの鼠が現れた「なんじゃ山月のやつはきておらんのか」その言葉に秘書が取り出したのはボックスだ「コホンこんにちは皆様初めまして夢幻フォローと申します」そんなフォローは鎖ねーさんが倒して取り乱すあたしや孤転ちゃんをよそにわんわんさんも鎖ねーさんもそれに他の獸神達「皆さん慌てないでここは冷静に」「やって良い冗談と悪い冗談があるぞ夢幻フォローくん」「………もう相変わらずノリが悪いですね」他の面々もやれやれといった感じだ「山月様ですか」少し怒りながら孤転さんが呆れるあたしがどういうことか聞くと「先程の続きですが彼ら雷鼠神達は他の知識の分析し新たな自分たちの技術として取り入れているんです」「孤転ちゃんチョイ違うなボックスから発せられる声は驚きの真実を述べる実はさ、このボックスの技術例の死人の街とウチとの共同開発なんだよね」丑神が素早く秘書の傍に現れ「詳しく話せ返答次第ではお前さんの区域が一瞬でなくなるぞ」ボックスが震え「やだな共同開発しただけですよ死人とは我等は神ですが開発などは平等それ以上の干渉はないですってホントですってば」そこへ間髪入れず「ならやはり今回の会合出ておいて損はなさそうじやいや出ておくべきじゃろ」ナイスです。さすが右往左往を率いる獸神王ですね「然し」まだごねるか、その時「何でウチは入れへんのじいちゃんばあちゃんにせっかく」この声って扉が左右に開くその左右には丑神様と三つ目のタイガーがおりその真ん中に「あっあん時の神様見習いはんやないの」そこには布に包まれた物を持った宝玉ちゃんがいた「それ!」あたしの髪にさしてある髪飾りを見て「ウチらの大事にしてくれてんねやありがとな、けどなんの集まりなん………エッーーああんたが言師なんかいやはやびっくりやなるほどな、あん時の旅っちゅーんは言師になるためちゅーわけか」片手で顎に手を当てなるほどと「今回来たんは夢幻フォローちゅー奴の後始末の会への参加打診ちゅーとこやろ」どうして?と驚く一同よりも「どうしてコッチヘゆっくりしていけるのか」「おばあちゃんち鋼ちゃんはすきだったもんね」「おまえんちは前にきたじゃろ今度はウチじゃ」「モーモーうるさいのは嫌なんじゃ無いかの」「毛むくじゃらの爪と牙で傷ついたらどうするん」あいなかに宝玉ちゃんが入るすると疳高いないごえが「起きてしもうたんよね」一同静まる「その子供」「まぁなんやね傾とな」「おめでとう」照れくさそうに我が子を抱きしめる彼女を見て、そうか僕神くんもパパかとあれからそんなにたっていないのは神様は不思議です。其れを見た曾ジジババはケンカ始めるのかと思いきや「先程の件やはり賛成する」曾ジジ丑神が突如賛成に廻り「そやね昔ながらの考えじゃなく(鋭い爪が掛からないように指を曲げたところで赤ん坊の頰をやさしく触れ)新しいこん子達のためにも変わらんといかんのかもね」三つ目タイガーもすっかりしおらしい猫のようだ。其れを見た獸神王も「ではこの件了解し」「あの一つお願いが」そういうとボックスの方を向く「出来るなら雷鼠神の山月様に出席していただきたいのです。今回の一件首謀者があのような形で終わりうやむやのままな部分が多数ありますその一つでもあるそのボックスのようなシステム開発の経緯だけでも分かる範囲でいいので会の代表がいる場で直接あなたの口から話いただきたいのです」あたしの発言にもボックスは沈黙する「山月おんしは儂らと違い強い神力も持たん故にこの神世界を渡り歩くのはしんどいはずじゃ」ボックスからか細い声で「だったら……お解りになるでしょうわざわざ己の身を……危険にさらしてまで」秘書はおろか廻りの皆が慌てるそこには角が地面をこすれ突き刺さるほどに頭を垂れ「ワシが共に行きおんしの盾になるおんしは何かワシがきにくわなんだりすればワシを消して構わんほかのもんもようきいちょくれワシはおんしに命預けゆに何卒ワシと共に会にでちょう」しばらく考え「わかりましたただし″命を奪う″こんな口約束私と貴方との神力の違いから到底受け入れられるものではない(彼の孫である彼女の手に抱かれた者を秘書が指先)我が地域へ私が会から戻るまでいていただく」彼らとしてはこんな風に駆け引きをして今いる状況を守って来たんだ。でもあの夫婦が今の案に納得「ウチならええよ、どのみちこっちで静かにしてこいって厄介払いされたんやから」どういうことと聞くと「さっき何でうちがあんたがここに居る理由当てたんと思う、当てたんちゃうねんほんまはオトンと傾に「ええか、今からゲンシちゅうものごっつワシら神の天敵が儂らの縄張りに来るんじゃワシと傾で何とかやり過ごすが如何せんワシも会うんは初めてじゃしかも今度の言師は人らしいんじゃだから御前は秤輝を連れ丑神様と縞鬣様の元へ」ちゅうわけでここに来てんそしたらあんたに会ったちゅうことだからあんまし気にせんとき言師様」あたしの肩をポンと叩き先に進む宝玉ちゃんいいや宝玉ママその秤輝を抱く腕は震えているそんな彼女を見て拳に力が入る彼女のためにもやらなきゃあたしは拳をより強く握り込むのだった「あなたの身の安全は保障します」そう言う山月に「丁重に扱い~そやなきゃごっつ怖いジジババだけゃなく獸神達だけやない八百万も敵にまわすさかい」其れを聞きボックスから詰まったような震え声で「肝に銘じましょう」こうして獸神達との交渉を終えた。




