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「拝啓愛しき弁天様貴方がこの手紙を読んでいるということは、あたしは貴方を手にする事が出来なかったようですねざんねーとなーると貴方達さぞ困っていることでしょう対岸の火事は何と面白いことでしょうしかしダメ弁天様が困ってるのはぜったーいダメですあいつの事どうせあたしがいなくなったらきっとなかったこーとーにするに決まってるなので私は貴女方に協力することにします。それが転生した場合のあたしの選択です詳しいことは秘書にお聞き下さい神でも死人でもないあなたがどこまでやれるかご武運をPS弁天ってあたしも呼んで見たかったです」其れを見て「あのバカ初めっから呼びたきゃ呼ばせてあげたっーのこんなことしなくても」私たちに背を向けながらそう呟く後ろ姿は少し震えていた「であんたはいいの秘書さんあたし達を黙って夢幻様(仮)に尽きだしたってこの街はもしかしたら」先程の手紙を見ながら確かにそれも一つの手なのかもしれませんですが私がここまで付いてきたのは夢幻様(仮)ではなくこんな不器用で自分達のことを差し置いて自分の好きな神様に没頭しちゃうようなダメなほーんとダメな方なんですでもあたしも多分ここの街の死人達はそんな奴でも長があの人が決めたことならやる夢幻だ言師だどっちが勝つかあの人の意志が言師様を選ばれたならどうぞ私達は貴方達についていくだから改めてこちらこそお願いします」あたしは彼女の手を握り「はいあたしで出来ることなら」その手の上に「あたしもあいつが夢幻ねーってのは気に入らないから付き合うわよ」さらにその上に「寿老もやられたしねやり返すわよ言師」みんなの顔を見合わせ「よーしいっちょやりますか」オーと乙女達の甲高い声が部屋に響きわたった………「返事がないがどうするの?」黒い羽織の龍神?が自分の手の平の上の手乗りボックスに話しかける「私はいくら待ってもいいですよちょっとまってもうすぐだから」その声に呆れながら「どっちなんだよ?」あたふたするボックス「いつものことながら少し空けますね」ボックスが強く握られる「記憶が蘇るのか?」「エッ?うっうっーー記憶が後のことはよろぴく」周りの白い者が動揺する「心配ない、いつものことだ」と黒い羽織組は街を見上げる。「後は任せます」そう言い残し併設しているテントにそこには狗牙の姿が「我等は何故白い羽織なのだ!」脇の怒る若き獸神に「そのようなことは直接夢幻様にお尋ね下さい」と一蹴し視線を狗牙に向けたがすぐに振り返りその場を離れた………四畳くらいの部屋にコタツがありその四角い机の辺には一家の主だろうかくたびれたワイシャツに緩めたネクタイ仕事終わりの一杯は瓶ではなく発泡酒の缶をコップなど洗い物を増やすのでそのまま、かたやその向かいにはスマホを弄くり食事も放りだしライン中だ片づかないの台詞にもどこ吹く風だ、その間で呆れ顔で一人黙々とワイドショーを見ながら食べている………「ふぅー」狗牙の元を後にし戻る最中手の中のボックスが揺れた黒い羽織の龍神は「また何か思い出したの?」「えーまぁ思い出して……やはり攻めますか」「全軍で」「いいえ必要なのはシステムと神約聖書の破壊です特に神約聖書を、なので」……黒い羽織の神がこの街に架かる四つの橋のうちの三つに陣取り一瞬で橋を落とした慌てたのは言師達だが不鎖の言葉でおそらく橋を一つにしそこから攻める気なのだということで両者共にその橋を挟んでにらみ合いが続いたでも何で橋を三つ落としたんだろう?らちがあかないとして橋の上で交渉となったこちらからは言師と秘書さんが赴くあちらからは!黒い羽織の隣には、同じく黒い羽織に身を包んだわんわんさんがいた黒い羽織の龍神の手の平のボックスに尋ねるが「オレが自ら望んでここにいる」その一言であたしは黙ってしまったそんなあたしをフォローして秘書さんが話しを進める「それで戦いについてですか?」ボックスが揺れて「もちろんです貴女方にも街の死人全ての命運が罹っているので説得に(さてそろそろ動きますか今ここにいる全てはこの橋に意識が集まっているそのために橋も落としたんだからつまりあらかじめ仕込んでおいた体を使おうかなそれではダブルリンク開始だ)……意識の接続よしカメラ機能正常廻りには案の定いないと、マイクは物音無しよし位置覚よし体のパーツをカメラの場所へ場所が静かなのでやりやすい集まったパーツは数百その小さかったパーツが人の形を成していく「よし完成あーあー」自分の発した言葉が聞こえるパチパチ「すごーい物世界にもそこまではないよ」人形を鎖が多い身動きを奪う「やっぱり死人では神力は感じられないよね」鎖の根元には手を突き出してこちらを見据える不鎖の姿があった「何でわかったか?あの死人の長の置き手紙には、目や耳でない者にとあったのは今表で使ってるボックスだとすると彼女が見た「でない者」を使っていない?なぜそして橋を落としたこと囲んでいることと多勢であることあたし達の意識を反らしたいそして(指の中で蠢くパーツ)こうしておけばこの散乱した場所ならばれないってわけだ」パーツを砕く「どうして単独で?なんなら神約聖書も一緒がよかったのに」鎖をお返しに砕き弾く「すごいですよね長い時間をかけ此程の力を産みだせる弾いた鎖で逆に不鎖を拘束する「あなたの鎖なのにね~」神力が使えない?遠のく意識……花畑「またコレ」鎖の女の子がこちらに送る花束「はい夢幻ねー」……「神力のないあなたに用はない神約聖書必ず」人形を貫く鎖?「なんだ?神力は奪って!」鎖は確かに貫いているだがその人形の手では触れられない?その背後に立つ不鎖がその鎖を引き抜くとパーツがばらばらになり、それと同時に表の黒い羽織の龍神の手の上のボックスが狗牙の尻尾の一撃で真っ二つに「まっしょうがないか」切った狗牙は煮え切らない様子「あたしの負けですねまぁいいやだって」そう残し機能を停止した……天井の蛍光灯を見つめ「あーあもう少し慎重にやるか」胸に手を当て「あの鎖いったい?」机の上の機械の部品を空中に補折り投げながら「説明してあげよっか」見ると不鎖が机に腰掛けている。彼女の持っている物に気づくと「返せ!」と彼女に触れ?「あれ?何で?」「さっきの鎖と同じあの時の鎖は鎖であって鎖じゃないのあたしの力で変質させたの今のあたしにもね」「不鎖にそんな力!あんたまさか」その口をふさぐ形で人差し指を置く「これはもう無くすわね」そう言うと左手の機械の部品が無くなってしまう「あなたが関わった神世界のこと一切……じゃあね夢幻の無様」……「それがさあたしの鎖が貫いてバラバラになってまぁあたしが強すぎたのかも」とまぁ自慢げに話す鎖ねーさん「あんた達の方は」と聴かれ膨れながらわんわんさんの方を向く「ほんとに騙したなんて酷いです教えてくれたってあたし信用されてないんですね」プイと横を向く「あの時はしょうが無かったんだ」宥めようとしてくれるわんわんさんそんなあたしにお願いする鎖ねーさん「今回だけですよ」あたしのモフモフを堪能する鎖ねーさん「疲れちゃてうまく神力が出せなくて悪いわね」そう言ってわんわんさんに送ってもらうのでした……「やっぱ良いわねこのモフモフ感」顔を埋める不鎖に「これからどうする気だ?」「どうって?」「今回の奴みたいに」「いったでしょ夢幻ねーはそんなこと興味なーいって、あんたと同じあたしらがしゃしゃり出ていい神世界じゃないでしょ今いるやつの問題は今いる奴が解決しなきゃ、あたしらは手伝いでいーんじゃない」モフモフを堪能しつつ不鎖として神世界へ戻っていった。




