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神約聖書  作者: 裸形炉
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十四ページ目

龍王様の帰還はすぐに龍神の国に広まったが、勝手な行いをした龍王への批判も多い「龍王様とはいえ勝手な行動が過ぎるのでは」「龍王の交代も余儀ないかと」自分たちの駒なのだと言わんばかりに話が進んでいく彼等一部の龍神はいわゆる第二世代の龍神だ第一世代は時閒の龍と伴にこの龍神の国を作り上げたもので時閒の教え力の一部などを身につけた者達でありこの龍神国にも少なからず残っているそして第三世代は新しく龍神になった者達である「お待ちください」バタンと扉が開き龍王が姿を現す「会議中失礼します」一同が驚く龍王といえば今まで王の部屋からは出ることはあまりなかった特にこんな己よりも実質強い龍神達の居る場所に趣くなどあり得ない「せっかくの会議私にも参加させていただきたい」「龍王様におかれましては玉座につかれ我らの意思をお伝えいただければ結構」やはり龍王とは名ばかりのシステムなのだから黙って玉座に回れ右しろと言わんばかりだ、怖い確かに名ばかりでしかない龍王だけど………「私は名ばかりの王です自分の国の王なのに何も決められず意見も求められない」「だったら強い王になればいい」素振りをしながら話す女子学生はまっすぐな目をしていた「どうにも……どうにもならないほど力の差というのはあるんです」悔しさで顔を項垂れる男の子に対して竹刀がポンと頭に触れるはっとしたように振り返る男の子、そんな男の子に「じゃあ君は強くなれるよ」一息水分補給したあとに素振りを再開「どうにもならないかもしれない力の差ってのがあると君はちゃんと理解しているつまり目的がハッキリしているそれがどうにか出来る出来ない関係なくこれがハッキリしていないとどこに向かうのかが分からないから」「例え分かっても」構わず素振りを続ける「次は今あなたの状況です何をもって?何が出来るか?」……………「私はこの龍王この龍神国の王です王のその権限を侵す行為は出来ない」その場にいた龍神の目つきが変わり龍王は威圧で言葉を失いそうだ「もう一度申し上げますどうか玉座へ」「私はいや我は龍王この国の頂点に立ち導くものだそれが時閒様のご意志でありこの国の根幹にあるものですあなたたちこそ時閒様のご意志を蔑ろになさる気か」……「君が王になったのには意味があるはずなんだ其れを伝えるんです正当性を」…………机をドンと叩きこわし「ごちゃごちゃ言わず玉座に腰掛けて居りゃあいいんだよ」龍王の横の壁が吹き飛ぶおびえて還るそのように思っていたのだろうだがそこにはにこやかに微笑む龍王の姿があったそれと同時に後ろに立つのは護衛を行ったロリ龍神とそのロリ龍神を止めて今しがた到着した龍神だった「龍王様の言われる通りあなた方こそ黙っていただきたいものです」「小癪な若龍の分際で」そんな若龍の頭に手を置き「確かにこいつは若いし龍王様もまだまだだだからといってもこの国の根幹は龍王様の発言通り時閒の意思だそいつを蔑ろにする奴は俺が許さないけどな」その場にいるすべての者達を圧倒する神力を発する(こんな化け物ばかりなの第一世代ってのは)己の弱さを再認識させられるロリ龍神だったその様子を横目で見た後自分の部屋に戻る女の龍神がいた「嗾けたのはおまえか」扇子で顔を隠しながら「何のことかよう解らんけど我らの王はええ顔をするようになりはったわ」何だか満足げだ扇子をたとむ「時に時閒様は息災でしたか」「変わってなかったよ」「其れを聞きたかったんですわ」満足げに腰を振りながら歩く後ろ姿に(恐ろしいまさかそのためだけにまさかな)……………数時間前、言師がロリ龍神と戦っていたとき一方で「何度やっても今のあんたじゃ俺には勝つことはおろかここを通り抜けることすら叶わないぜ」無傷で尚且つ息一つキレていなーい龍神と満身創痍ボロボロの姿の狗牙実力の大きな違いは誰の目にも明らかだった「それでもこれが今の俺の役目だ」両手を組みため息にも似たがっかり感で話しかける「何故あの時俺達を捨てたのか、俺達ではだめだったのか?」龍神が動く狗牙の首を直ぐさま片手で持ち上げる顔を項垂れ「一緒に連れていって欲しかった俺もあの後どうでもよくなった龍国のためにと牢獄に入ったあいつも、今この状況下を作ったあいつも、色んな世界を旅するあいつもみんなあんたと一緒だったから」首に入る力が一層増す狗牙もすかさず尻尾で一撃だがそんなものは軽く反対の手で止められる「こんなこんな程度の力しか持たないそんな獸神があんたをどうこうできる訳がない!」力が急に強く羅髭が一層太くだが一撃の斬撃が首を持つ片手に迫る「やはりわしの斬撃では無理かの」そこにいたのは長い槍にミニ甲冑と仮面をはめた毘沙門天だった「おまえ復活したのか」「髪飾りの中が偉い騒がしくての」ゆっくりと身を起こす狗牙「言師はあいつは無事なのか?」「何とかの布袋も力を貸しているあの子の力がないという弱点はカバーしてくれる、なんだかんだで弁天も力を貸すじゃろう」そっかと自分のことは気にすることなく「まことにおもしろいのあの子もお前さんも、どうじゃ勝算はあるのかの?」狗牙は首を振る「無理だな今のままでは一撃はおろか今の状況に変化は無さそうだあいつも本気出す気は無さそうなのでここから先に進まなければ何もされないがな」「分厚い門じゃのう」そう言うと毘沙門天は光玉となる「あやつの期待に応えて少し戻ってみるかの?」狗牙を丸ごと包み込み龍神の目の前にアーマーに身を包んだ狗牙が現れる毘沙門天の力を身につけ龍神に向かっていく(こいつに小細工は効かない長引けば不利だ並ば全ての力を込めて尻尾が長く鋭くなり龍神に向かう一度は受けようと思ったが、龍神の感なのか直ぐさま躱す尻尾はその早さからは考えられないほど無駄な動きがなく地面を傷つけることなく孤を描くように反転して龍神に向かう狗牙の動きはぶれない多少なりともぶれるはずなのだがぶれないおそらく尻尾自体は毘沙門天が動かしている?ようだ今の戦いの状況が龍神に対して狗牙の動き専門と毘沙門天の斬撃専門を相手にしていたことから徐々に追い詰められていった、急に尻尾を弾かれる見切られたそんな風に思いやられると思った時手を前に突き出す「ここまでにしましょう、気付きませんか?」「龍王の気配がない?」戦闘中は感じにくいが辞めた今ははっきりと近くで感じていたせいか感じなくなった「これ以上は無意味ですなのであなたが守りたかった作ったあの国に還りますどうやら龍王様もよい影響があったようなので、おっとその前に頭に血が上り今のこの状況を理解していない隊長を拾っていきますか」移動しようと後ろを向く龍神に「捨てたんじゃないおまえたちがどう捉えようとそれだけは言えるよ」毘沙門天との合体を解き背中を見つめるその言葉に拳を軽く握り「だったら少なからず、いや多分俺達はいつまでたってもあんたが一番なんだ例えあんたがどう思ったとしても」そんな感じでロリ龍神を止めにいった………………お昼前あんなことがあったのにこの公園はいつも通りお年寄りや土曜日なので子供達の遊ぶ声が聞こえる所々穴やらが空いていたが非行少年少女の集まりか何かだと思われたみたいだ龍神が居なくなったことで立ち入り禁止も解けたようだ。一応あの後わんわんさんが様子を見てきてくれた「狭い家ねあたしの部屋は何処かしら」あの後弁天様はもう髪飾りに戻るのはごめんだといってあたしのベットにダイーブ「まあまあかな」ってあたしの部屋なんですけど「弁ちゃんダメだよ、おいらたち厄介になってるんだから」ほーちゃんはええ子やのー「ふん、あたし達は力を貸しているのつまり関係的には対等な訳なので、ここは弁天様の御部屋にけってーい」「するはけないでしょー」やれやれと言わんばかりに外の犬小屋で寝ている狗牙が一言「対等だってんなら同部屋だな」「「はぁーっ」」「息もぴったりのようだ」「それであの男の子ううん龍王様大丈夫かな?」少し間をおいて「大丈夫さ頼もしい家族がいるからな、そんなことより弁天お前らほんとにこれでいいのか?俺らに着くってことは場合によっちゃ寿老達とやり合うことになる。はっきり言う中途半端に力を貸す気ならいや寿老達他の七福神と戦えないならこのまま神世界に帰れ仲間と思っているからこそ背中を預けられるんだそうじゃなきゃ、今すぐここを去れ」わんわんさんがいつにもなく険しく話す真っ先に口を開けたのはほーちゃんだった「おいらはここに残るよ同じ七福神で争うのはいやだけど、それ以上においらは言師に力を貸したいんだ、だから残るそういう訳なのでよろしくです」垂れているベロを揺らしながら話す彼に対し「うんほーちゃんあたしもよろしくね」その様子を見て顎髭を弄くりながら「わしも残るかの、こちらにいる方が戦えるからの」理由はあれだが「門天さんもよろしくです」片目を瞑り「門天さんかまぁシャーモンよりはええかの」シャーモンか捨てがたいな最後に残った三角定規も横目を逸らしながら「まぁ寿老のやり方も気に入らないし」小さな声で「ほーがいないと……」皆の視線が集まる再び大きな声で「だから力貸してあげる」素直じゃないな「よろしく弁天」三角定規の頰が分度器のように膨れる「っーか何であたしだけ呼び捨てな訳、神様よあたし神様だよ」そんな会話を楽しみながら、にぎやかっていいなぁと心底思うのであった。一方神世界では寿老達が龍神国の経緯を福禄寿から聞かされていた「なるほど僕たちとしては龍神は限られた場所にいてもらった方がいいよね」一安心といった感じだ。相変わらず外でつりをしている者が「次は誰が言師にやられにいく」等と「笑えないけどね」とおにぎり貪る俵に乗った者達の会話を遮るように「残念ながらしばらくは忙しく動いてもらいます」と言師のことは後回しの様子「いいのか?取り戻さずに?」そんな福禄寿に「彼等は自分の意思で彼女の元へいったんだよ」「だが我々があいつの元に集まるのは……」肩を軽く叩いて「少なからず僕たちはそんな気ないし大丈夫大丈夫」しかし福禄寿の顔は晴れなかった………「ここが物世界勝手にいなくなってどこにいったのよ師匠」取り出した1枚の紙「戦ってくる」そんな紙切れ一つ残して師匠は居なくなったいつものふらっと神世界のどこかに武神として戦いに行ったのだと思っていた。しかし待てど暮らせど一向に帰ってこず、風の便りで人に敗れたという噂を聞きこうして遙々、物世界へやって来たのだ。師匠が敗れるなど有り得ない人を軽んじられたんだきっと、あたしがお助けしなくては待っていて下さい師匠この不動力士がお助けに参ります。「へーーくしゅん」「寒かったですか?門天さん」「いやそんなことはないんだがな」「ならいいんですけど」今日は日曜日、昨日仲間になったばかりのほーちゃんや弁天はわんわんさんと一緒にお留守番ですこんな朝早くから何処に向かうのかって?シャーモンさんとの戦いの時の先輩のこともあってたまにならという条件付きで同好会に籍を置くことにしたんです。そんなわけで今日は朝も早く朝練に付き合うという約束をしていたので、それが例の公園な訳で一応わんわんさんに髪飾りは持って行くことと下から黒竜の衣を着て出かけています。シャーモンさんか着いてきたのはあたしの護衛兼「あの娘が気に入ってのまぁ出来の悪い弟子はかわいくての」微笑ましくあたしの横でフワフワと笑っている「弟子って他にもいるんですか?」片目を持ち上げながら「真面目で面白みは無いが、そうじゃなまっすぐな気持ちと言えばええかのそういう点はあの娘に似て居るの」先輩に似ている?とてもしつこいしか思い浮かばない………昨日の今日にも関わらず素振りは毎日欠かさない(そういえば昨日の男の子急に消えたのよね、あんなアドバイスで良かったのかもうちょっと気の利いたセリフをあーもう何回やったか忘れちゃった)やめやめと休憩にさしかかるするとこの寒空の中肌着というかさらし巻きまくったハチマキっ娘が何やら辺りを探してる?ゴミ箱の中やらベンチの下やら「ししょーー何処ですか」どうやらシショーという名の小動物か何かを探してるようだ(困っている助けないとって昨日の今日だしなまぁいいかくよくよ考えるのはなしだ)「あの誰かお探しですか」「・・・」すぐさま無視され「ししょーー」って(迷惑なのかなそりゃあたしの押し売り人生だったのは否定しないだからといってガン無視っーのは、何のあたし負けない「犬か何かですか」「人お前私がわかるのか」ハチマキっ娘の両手を包み込んで「大丈夫一人じゃないから」ハチマキっ娘は触れ合ったその時すぐさま反応するこの神力は「あなた師匠と知り合いなのですか?どうしてあなたのような人を師匠はそんなことより師匠は今どこにここに居られないだけで別の場所にいいえまさかあなたを師匠は弟子に確かにあたしは神武はてんでダメですでも神武にかける思いなら誰にも負けないと」一方的に色んなことを言われたので中々頭に入ってこず分からなかったが包み込んだ両手をぎゅっと握りながら「大丈夫師匠さんもあなたの頑張りはわかっておられます」頑張りこれだけは中々実ることは無いとは言わないあたしだって素振りのスピードは上がった短期間だけど前に比べて相手の動きや自分の体さばきはものすごく変わってきたのは何となくわかるわかるけど、この前の男の子にはあんな偉そうなこといったけど、あたしはハチマキっ娘の両手を離し「ゴメン好き勝手なこと言って、あたしもこれ(薙刀を持ち上げ)やってる結構小さい頃からやってる何か漫画とかドラマの影響とか家族がやってる訳でもない上手い訳でも大会に出ても毎回一回戦止まりだし、才能ないって色んな人から言われ続けてでもでも(眼から涙が溢れる)諦めきれなくて(持っていた薙刀を一回振り)いつか(一回振り)続けていれば(一回振り)きっと(だんだん振りが小さくなる)でも(薙刀の先端が地面に)心のどこかで(薙刀を握る力が)「では我らと戦い区切りとしてはどうかの」そこにはフワフワと浮く小っこい鎧に身を包んだ何か懐かしい感じがする体の奥底に心を知っている?「ちょっと門天さん勝手に出てきたらダメですよ」慌てている後輩の女の子そうだ彼女と朝練する予定だったんだ「先輩はどうしたいんですか」それはと言う声を掻き消したのは「ししょーーーー」と言うハチマキっ娘の大声だったすぐさま駆け寄り身振り手振りで「どうして連絡して下さらない」「あぁおまえか」「あんな紙切れ1枚残して」「いつもあんな感じではないかの?」「私はどうすれば」「そんなものお主が考えい」「そのお体はまさかそこのお主そうかお前が新しい言師かなるほどわかりました師匠、師匠はその言師に騙されているのですね」「はい?」「他の七福神の方々もおそらく人というのは騙すのが得意とかそうかそれで力を奪われてそのような姿に」シャーモンさんの眉毛が上に上がるよからぬことを思いついたようだ「最愛なる我が弟子よ私の力不足故に迷惑をかける何卒わしの力を取り戻してあーれー」そう言うなり宝玉の姿になりそして槍に姿を変えるそれを言師の元へボソボソと「どういうつもりですか先輩を煽るようなこと言ったかと思えば、あのハチマキっ娘に油注いで」「まぁそういうなお主の先輩は今必要なのは自信つまり報われることだ」ヒソヒソタイムは続く「わざと負けるんですか?」薙刀の握りの方が頭に「アイタ」「それにはこの前以上のレベルの感覚ってのを感じることが必要なのさ慣れってのは怖ーからな後はごにょごにょと」エーでもつべこべ言わずに薙刀を先輩とハチマキっ娘に向け「先輩は才能無いんだから早く薙刀辞めてもらえませんかはっきり言って迷惑なんですよねあたしだってこんな朝早くからやりたくも無いこんなことやらなきゃならないんだか、そこのハチマキも未練タラタラみっともなくこっちの世界に来ちゃってさ何、ししょーーに何するんですかっていちいち聞かないとなーんにもできないんだ」(先ずは相手を言いくるめるところからそう言うのは得意じゃろ)確かに今までの言師としての戦いはなるべく武力を使わずどう切り抜けていくかそれを考えて動いてきたからな、まぁやってみるか「どうしちゃったの?今日のあなた少し変だよっていうか色々変だけどさ」ほーちゃんがいないので腕力は無いので槍を肩に乗せれないので(シャーモンさんゴメン)槍を前に放り投げ踏みつける「あーもうそう言うのもういーいですからそう言う心配とか本気でウザイんで」グリグリと足で槍をねじ込ませる「師匠を存外に扱」「って何が悪いのだってー(思ってないです)あたしのなんだから(あーゾクゾクちがうちがう)すきにしていいんだもーん」よしハチマキっ娘はこんなものかあとは「もう帰っていいですよ先輩には帰ってお稽古ごっこっていう無駄な時間を過ごすって役目があるんですよねぇ薙刀の刃の方が折れて空中を回転しながら飛んでいく顔の横を擦れていく時にかすり傷で血が垂れる「先輩そんな顔も出来るんですね」折れた薙刀を捨て去る「あなたがどこの誰か分からないけど彼女に届くためにあなたの力を借りたい」「師匠を取り返すためなら」先輩にハチマキっ娘こと不動力士の力が加わる(ここまでは計算通りなんですがシャーモンさんこのあと如何するんですか)(分からん)とりあえず戦って(言師ワシで防げ)気づいたときには拳が槍の部分に(不動の力は布袋と似ておる布袋の場合は力の伝達が主だったがつまり今のワシを盾にするというのは効かんわけじゃなまだ未完ゆえ布袋ほど卓越されてはおらん、しかし未完ゆえ)槍に小さなヒビが!(おそらくあの娘との相性が良かったかの)シャーモン槍が弾かれる拳があたしを捉えかけるその時後からあたしを通り抜けその拳を片手で受け止める「ほーちゃん」「遅くなりました弁ちゃんは来てないけど」左の拳が飛んでくる「ほーちゃん!」あたしは左の拳を間一髪受け止めるとそのままオリャーと補折り投げるあたしの額には布の文字が浮かんでいるこれで黒竜の衣の力で先輩のすぐそばに、先輩も負けじと不動の力で押し返すお互い男顔負けの殴り合いが続く「あんたにあたしの何が分かる」腹に一撃すかさず「解らん言いたいことは口でいえーー」顎に頭突き先輩も顎で押し返す「やりたかったやりたかったさ」お互い引かずはじけ飛ぶあたしは立ち上がりシャーモン槍を構える「やりたかったでしょ決着」そう言うと先輩も立ち上がりサラシが薙刀の形にあたしの体を借りシャーモンさんが話す「まっことここまで成長するとはな我が弟子全力でこい」「師匠あたしを試すためにでは師匠は本当にその人間の娘に」「敗れた訳ではないがワシはここに此奴と共にいるゆえに神世界にはお主の元には戻らぬだから見せてみろワシに我が弟子の力を」しばらく考えてから「分かりましたどのような結果になろうとも行きます!」一瞬のちお互いの場所が入れ替わる「さすが師匠かなわないな」「いやほんの少し届かなかったの」倒れ込む先輩を抱きかかえ「負けちゃった本気出したのにまたまた(涙が溢れる)負けちゃったそれでも(歯を食いしばる)それでもやっぱまだ薙刀やりたいなぁ」そんな先輩を膝に乗せながら「再出発ですね部長」と傷だらけの顔をお互いに笑いながら朝練が終わろうとしていた。

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