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静かに周囲に悟られないようにドアを閉め後にする靴音がだんだんと遠ざかっていく。シーンと鎮まる部屋の中には何故か気づかれていなかった?であろうムジュママがまだ中にポツリと佇む。そんなムジュママの口がひらく部屋に響くというよりは「さて、どうしますか」と一言、それを聞いたあと急にノイズのようにムジュママの身体がブレた?あと何かの言葉を聞いたであろう?間を空けて「えーまぁ危険はないから何でしょうけど、まだ動かないんですか?(少し目線を左斜め上へ置き、解答を待つようにまた一息入れ)ウーン確かに数くんはいわずもかな、でも数ママの方は………さすがの速さですね(全く心配しておらずの表情)」気を引き締めつつまるで誰もいないことがわかっているドアを開け立ち去るムジュママ………昼過ぎの一幕先生と園児の負けられない戦いがここにあったりなかったり手を叩く音は無邪気で奔放とした園児のこ耳にも響くかな?「はいはい、みんなお昼寝スヤスヤって」昼寝布団はあるもののみんな双子の女のコを囲みワイワイガヤガヤ、方や双子の片割れは昼寝布団にうつ伏せ読書中「ったく、そういう活動はもう少し大人に」スヤスヤ寝息を立てているのが「あら、数くんは」ムジュノ腕をしっかりと掴み離さない安心しきった天使のように眠るヨダレがチャームポイント。しゃがみ込む先生が「全く(チラッと目線を双子へ、少々溜息をつき目線を戻す、数に布団をかけながら)子供らしくていいわね」片割れ双子の読む本をスッと取り上げるとアイドル談義な女のコ達の元へ向かい近くで眠っている園児に配慮して少々小声になり「はいはーい寝ないと三時のおやつは出せません」ナンデストー!いけなーいと全員布団へ双子の女のコ早い速い疾い。すると「あらやだココのオヤツは手作りかなぁ~♪楽しみりゃ〜♪」と響く声はニコニコ顔のオネーチャンなのだが?不思議と周りは気づいていない?小声なムジュが十中八九彼女に向けて「報告、数が起きるでしょ」そんな弟へヤダ〜!超ファザコンじゃん~とオネーチャン。言わずもがな周りには認知出来てない然しである「座敷わらし!!」アイドル談義をしていた女子と本を読んでいた男の子の目がテンなのだ。言うまでもなくオネーチャンの悪ふざけである「どう、二度と金輪際現れる?それとも現れないかもよ」そんなオネーチャンと尻が大きくかぶるもろかぶる先生「何?心はJKじゃなくておばさん?おねーさんなのに見えないタンタカタンタン3年〜も〜真面目に働いて〜職場の中で〜いい感じ〜男の保育士は妻帯者〜ちくしょー」ざんねーん私はエンターテイメントの神様ではアーリません。お前のやってることはスルッとまるっと「オネーチャン」と古すぎリョウタロウだろうがと少し低くオシャべりイズム。僕に釣られてみる?なストップインザ心が震わさせられたオネーチャンムジュの横に大の字に寝て涼しさ「あーいあいユカイツーカイ犯人くんはこの中にいるもんね~どーするどーするこーっち恋、こーっち鯉?こっちにいいことアールかにゃ?」DAISUKIじゃなくて大好きだ~か弟の表情を見ながら「もういいことニャイト!レディ〜ゴーゴーファター……あーなたがいなーいとカナシミノキワミラーってあいあいおこーんないの数キュン起きちゃーうわよ。ぴゃーぴゃ」ムジュの眉が上がる目は閉じているが辺りの空気が濃く、重く、まとわりつくような感覚が全身を覆うってのは興味ないね「はぁ( ´Д`)=3言い過ぎだろ」とポツリするぼっちざムジュくん。そんな漫才エンジグランプリを興奮冷めやらぬ特等席で見入る騒ぎまくる気弱な男の子だがやれやれとオネーチャンが指を鳴らすとあれ?あれ?と首を全開に左右へフリフリ目を広げ部屋中を探している忘れられないイマジナリーガールフレンドのムジュノアネエールですよ検索ぅ〜検索ぅ〜○メーバス○ホ〜♪なオネーチャンもうムジュしか認知できてないそんなイマジナリーガールフレンド(仮)を無限の彼方へー先生はそんな彼のあとを追い止める。摩訶不思議アハ体験にアドレナリンガバガバな園児を他所にパパに援助じゃないグランドファザーティング?いただきま〜すとお昼寝ルームを後にするオネーチャンを見もせず片手でママを大事にしろよポーズでやんわり見送る。オネーチャンもママを大事にしろよポーズするとぐずぐずする寝起きの数をシャッキとさせるムジュを見てちょっと呆れながら「ほんとあんたたちって兄弟みたいよね」と双子のオンナノコが発言、加えるように本を読んでいた双子の片割れもう一方が「それを言うなら親子って方がしっくりくるけどな」とポツリと話す。然しお前さん達だってとする言葉を飲み込み「そいじゃ今日のオヤツは何だろね〜」と数へやまびこのように「ね~」と数の後ろからひょっこりはんな私kawaii(*´・ω・)(・ω・`*)ネーな「ね~♥」そのまた後ろから無機質に「ねー」の声特急オヤツラッタッタたーた〜ジャンケンポンでびっくりエクスプレスかもね~☆と鼻唄「はーい\(^o^)/手洗いうがいかーんりょでせ~の」「「「いたーだきます」」」複数の元気な?園児の声が木霊する。うーんこの甘みふんわりとした感触ピリ辛のアクセントが甘みを消しちゃうのさフワッとちゃんはグルグルフォークセットを使っていますと食レポ中そこへ先生が「はーい食べ物おもちゃにする園児はさっさと食べちゃってくださ〜い」みんなも食べてとプンスカ注意「悪いな、やかましい妹で」ポツリと話す双子の片割れに数のお世話しながらも横目に「チョロカワな更かしイモじゃん」とのお言葉にまんざら甘え百%な表情を浮かべる本で顔を慌てて隠す蓋兄にkawaiiね~と思いながらオヤツも食べ終わっていくと一人また一人とお迎えのあらしそんなこんなで時刻はもう6時を過ぎ残っている園児は数人、数ママは残業でまだ小一時間はかかりそうだ。ムジュの膝枕でスヤスヤな数そんなムジュの元へ本の少年と自称未来のアイドル数少ない残り組な双子、妹の方が「あーあうちのママ大忙しだもんね、まぁこのくらいの演技(少し涙目)」声が震えお兄ちゃんのすそを握り虚勢が見え見えだ。ふっーと読んでいた人生二百年設計論なる絶対お前の私物だろ的な本に阿修羅様!違います早見表です!なやり取り「お互い大変だな」強気ながらもすそを掴む妹を見ず確認できたので再びいつものように淡々と本を読んでいる。すぐに異母妹復活周りに聞こえないように小声で妹たゃんが「ねーねーこの保育園この頃行方不明な先生増えてない、無断欠勤とか駆け落ち(キャ~っと感情を込める)これはさ真実はじっちゃんが一人かな」ウチは両方いないだろうと本の虫、そうだっけと自称未来のアイドルが返す。余計な不安は数の為にも良くないか、うちのママンやおじいちゃん……オネーチャンはサボりかななんとかはなりそうだけど動きづらいなカタワラの数を見る不安がよぎる。会話は続く「ねぇねぇ、お暇してるわけだし少しタ・ン・ケ・ン・ごっ」な声も「しません」とショットガンじゃない方のダイモンさんなみにねぇねぇ兄貴〜とはならず「・3・お兄ちゃんには聞いとりませんよーシスターコンプレックスは卒業」と数秒の差が絶対的な差では無いことをと出産マウント取り返そうとするも「ママに尻!叩かれるぞ」思いっきりと念を押すマウント返しを喰らいやがれ!されると「う~むそれはしゃーなしヤネ(-_-;)」とジワリと日和ってるやついる?いるよな!状態ひこうとするも助け舟?「いいぜ」意外な所からの申し出を受け思わぬ言葉にえっと鏡合わせなそっくり顔を見合わせる双子に平然と「いつにする?さすがに今日は無理だな、お互い迎えがいつかわからない心配かけんのはなしだろ」その言葉にちょっと惹きながら本を栞を入れず慌てて置きいい言葉が見つからずな兄貴に代わり前のめりになる妹「へぇ、保護者がノリノリとは」意外な乗り気にゲッタンする妹だがムジュと兄貴は視線を合わせ「オニイはゲッタンしなさそうだな」とムジュが兄に視線を通すと返さず逸らしながら「石橋は念入りに……叩いて渡るって感じのスタンスじゃんどういう」「別に」寝ぼけ眼の数の頭を優しく撫でながら「少し」「興が乗った。お主も悪よ」お兄ちゃんチョップ行きますよ状態な芋ウトあいた!ジト目妹はガン無視して「連れてくのかよ。日取りは俺が決める。一つ確認、お前さんはここであったこと気づいてるか?」読んでいた本を強く握りしめ少し震える両手と声に「あぁ……キズイテイル……すぐ近くだ……巧妙に隠してはいるけど強くなった香りの薄っすらとした線や体の微妙な重心のズレ……本人はそこまで自覚していない些細な部分だな……だけどそのズレが日に日に進んでいる。まぁ余りに些細過ぎて感じることはないだろうが」あらやだ怖いと寝ぼけ眼の数を糸巻き込みつつ外野一同傍観、一方一息入れ読んでいた本をゆっくりと閉じる「オッケーんじゃサクッと概要ハナシトコウッカ」そこから双子兄ィカッコいいだのサイキョーだのプラコンを超えた妹パワーが炸裂五月蝿いと注意が起きるスリーツーワン、サンダバードは始発より運転を見合わせております状態、一通り概要を聞いたあと「分かった」といいそこでムジュママ到着、要約すると保育園内の肝試しを組み込んだ探検、ここ数ヶ月新任の先生が数多く紹介されたがサヨナラバイバイな寿でも家庭の事情でもないフェードアウトが多すぎる。中身オコチャマなガキども……園児でもゴウオンなウワサが立つほどにだ。そこで魔窟と化した(笑)この国(園)を救う一行が必要なのだ(勝手な思い込み)フリンなみなとでヤッテルせな次回予告へいくつもの街を超え「な~んの悪巧みあの目に星が入る双子ちゃんっーか数くん安全第一なあんたがい~と巻き込みまーいてわーいてコロボックル♪」夕飯をテーブルヘ運びながらムジュとオネーチャンの会話を聞くムジュママ「いいんですか?一般人を巻き込んでもなんとかはなりそうだけどらしくありませんよね、ここまでやってるのに」ムジュママのなんともいえない表情におじいちゃんが「そこんとこは俺らのカバーして動くんだろ?」と小さく投げかけるも「みんなはいつも通りにしてて」とつれないお返事、箸でおかずをつつきながら、ムジュママとしてはお行儀悪いですよとチクられ苦笑いするもあり方の影には決意がにじみ出ていた。付け加えるように「あの小さな刑事さんもいる、君たちもいる、彼女や数に危害が加わらない……ってのはやっぱりダメかな……」間髪入れずオネーチャンが「見守るってのは最初の趣旨……まぁうちの子も助けはするけど程々よ……何かな?おじいちゃん?ムジュママガチ勢なアンタとは違うでしょ」ほんとーにとおじいちゃんとママを挟んで睨み合い困り赤くなるママこういうのもいいのかなと感じつつ……一方で……ふぅ……と一息入れ守ることを再認識するムジュを中心にオネーチャンはムジュママやおじいちゃんとのツナギ役数や数ママを守ることを第一だけどそこはみ守る程度問題は数と数ママがべつにいることムジュは数とほぼ一緒だから守ることはかなり楽だけど数ママは仕事の関係上おじいちゃんとオネーチャンが交代で護ってよまもる君状態な分け、結構楽よ彼女ズバズバ職業状モノをバンバン言う方だからまぁ肩書しゅーにんさーんだからね。ありゃだめーんカイシャブラック!だからねと監査報告書作成オネーチャンプラス手出しはまだ必要ないかな、神様的にお守りチュー❤だ〜よとおじいちゃんおんぶ♪ムジュママの眉がワンギア上がる。キャーオカアーサマコワーイと唇を緩ませ悪役令娘っぷりんを魅せるオネーチャマ近い!近い!とシッシッ!とムジュママ頬を膨らませるヤダkawaiiとからかい上手のオネーチャン挟まれるおじいちゃんが出来たのか?と尋ねるもあと少し……あと少し……取り敢えずはと話すムジュにらしくないなと一言わかってるんだと続く言葉に突っ込まれることなく夕餉の音が大きくただただ聞こえていた……美味しそうに数が食べるミートソースのスパゲティ……ほら、数こぼしてる……脳内に飛び込む知らない?ほんとに知らないの?イマジナリーボーイフレンド?まさかないかがわしいイマフレ?そんなわけ無いと頑なに自身に言い聞かせながイマフレが拭けなかった数の口元を拭いている。何故なのか……数、ムジュくん好き、ママも大好きなんだ〜、ハッアタシは何いってんだ。ムジュくんの名前を聞き大喜びする数……ムジュママはおんなじ年くらいかな……義母様……!!だからアタシの創造性いや妄想性は犯罪でしょ……数、弟と妹ってこりゃ重症おぞましく口に出してしまうまえに夕食を終えお風呂には直行する。はぁあんまり眠れなかったなインターホンがめざまし7時55分7時55フンって「ごめんなさいお母様」オラはやっちまったダ〜義母認定ダ〜妄想性が爆発しっちまったダ〜ムジュママポカン状態側のオネーチャ小姑に笑われる始末ムジュくんは呆れとる(キキライにならないで!)年増くらいかな……ドキ、ドキ、ドキ、時間がスローモーション保育園への道すがらアタシと手を繋ぎ歩いているのは数じゃない、数はアタシの前方ムジュママと楽しそうに手を繋ぎスキップしている。そして小姑発案の思いつきをなどと妄想中に腕を引かれる「危ないよ!」と赤になっていた信号から自身の小さな胸へ倒れ込むのをキャッチする「大丈夫?」と声をかけられるも「ダメだだったヅラLALANブルドア」もはや何いってんだかわからんくらい顔がタコのように真っ赤ムジュくんを見れない、そんなアタシを信号を先に渡って止まって心配している数とムジュママ「行こう」何気ないその言葉にあの日〜あの時〜あの場所〜で〜♪君に〜出会わなかったら〜僕〜ら〜は何時までも〜見知らぬ二人の〜まま…「……マ…数ママ……ホントに大丈夫ですか?」目の前にいたのは心配顔のムジュママとふしぎ遊戯な数、信号をドラマソングかけっぱなし大脳皮質でほぼ無意識で渡ったらしい「だったDAISO部?!」恥ずかしさで呂律が変な部活誕生「気をつけてくださいね」しっかり掴まれる数に「遅刻、遅刻」と照れ隠しお仕事直行。保育園では双子との密談どうやって、いつ決行するのかお兄ちゃんズがご相談中少し離れた場所で数と遊ぶ妹、そんなお兄ちゃんズを少し不安げに見守る……「先ずは下見か」本を読みながら背中越しに話す中二全開なお兄ちゃんズ「下見まるで完全犯罪者みたいだ」本のページをめくりながらそ~東京く~る宅急便に話す中二双子(お兄ちゃん)カッコつけ麺、ボクイケメンニート予備軍〜♪と数の拍手で恥ずかしさに拍車がかかるちょっと離れたヲォーにーチャーーんも全力タイムラインです。「ラインって何の悪巧みかな?」苦笑気味に入ってくる保母さんおっと男女平等参画社会は古臭いわね今はジェンダージェンダー平等〜♪平等参画ジェンダー夢の中から生まれーた「先生、所さんじゃなくてもメガテンシリーズですよ」っと何故知ってるお兄ちゃん先生の目が点なのは御愛嬌程々にねと他の園児たちの元へそのままパックれるなんてミツハシじゃないんだから否俺は真面目なお医者さんみたいな正確なんだぜトお兄ちゃん妹の不可侵条約な視線が背中に突き刺さるもメンタリストな兄の風格をただ酔わせる「お兄ちゃんも大変だな」とムジュが言うも妹が数のほっぺを両方からつまみ腹話術的にお互いさまじゃーないかなと心の声を代弁ほっぺを引っ張られ涙目な数ちょっと痛めのマジゲンコツ「可愛いから許される事は全てではないぞ。いい教訓」とお兄ちゃん、「えー(・_・;)カワ(・∀・)イイ!!は絶対宣言もーくしろーく♪な~ノーにー」−3−とタンコブアタシのアイドル力でな~オレ、カフェオーレとタンコブになんちゃって凝を施している。キリッと「まさかそれで全力か!下見に行かないなら時間の無駄だ!全力でこい!」数のほっぺを冷ましながら「安心しな!0割もいいとこ午後のティータイムと変わらないほどだから」と適当な返しにお兄ちゃんニケ教訓を怠るな!と謎アドバイス、そんなその日の午後の歌って歌ってティータイムに差し掛かる暗い部屋布団は並べられるが明らかに膨れた布団が2つその横には旦那が仕事で忙しいのでママ友二人で優雅に万泊旅でーす(中抜き)ごっこらしい「オッホホホ!ムジュママじゃおかしいか……そうだ数さんママ?ムジュくんは大人しくていいわね。うちの子オニィは自己犠牲精神パァナイワタコンマキシマムだから困っちゃうなーうちの子基準以下(主に精神)どーしよオーレンジャー?伝説の戦士オアZ戦士を地で行くかんね~橋下トオル仲間のトオルだし」ニコニコな数くんコレもアリかな人生妄想走馬灯スプラトゥーンする。いけない!私にはオニィ第一主義なんだからと心の質問にまっすぐ応えようとするハァ!!ライバルの予感!しかも年上のババじゃなくてオネー様っーかお母様みたいな人だアタシの新項目?が叫びたがってるわけじゃないけど数君に向けて「兄弟はなし、片親でビジネスウーマンナノかね宗教ゴリ押しゴリ押し全くこの頃のテレビはビックリドンキーコングよりバンジョー派なんよ」アタシは胸に手を当て廛と錬を応用する(みんなが通る道)……一方何度か立ち止まるお兄ちゃん後ろを振り返ること「日が暮れすぐお迎え時間だぞ」という前方のムジュくん「すまない、然し蜘蛛の巣も大概だなここは」辺りを見渡す。持ってきた懐中電灯が必要なほど仄暗い2つの懐中電灯は右往左往何かを探すように辺りを照らし進み続ける。そんな彼らの後ろにいきなり明かりがつく。サッと隠れる二人解っていたのか懐中電灯の光は元々小さかった明かりを入ってきた瞬間オフにしている気配を殺……然しいきなりの壁をノック「さてさて」予想通りの低い声「どーこかな?い~けないんだ?(懐中電灯を左右にゆっくりとでも)二人共(はっきりとした口調)この意味わかる?」お互い呼吸を合わせずとも現れる「単独だと思っていや薄々かな」お兄ちゃんが発言、懐中電灯を顔に、照らされた先には「僕が誰だかわかるかな」わかるわけがない、先生でも保護者でもない。見たことない顔だが「知らないよ、でも園の構造に詳しい、いや昔の園……病院にでしょ?元医院長先生」お兄ちゃんの言葉は続く「今はネットもあるここの園は数十年前に出来た。ここには病院があったんだ。経営者は今の園長の親の兄弟だ。弟は兄が夜逃げ同然で逃げた後始末で連帯保証人になりそれでも自己破産せずに借金をコツコツ返した。その身を削って、弟は医師免許持ってなかったから医院は廃業、弟の子供である今の園長が保育園にしたんだ。」懐中電灯を揺らしながら大きく拍手するおじさん「すごいな(スマホを操作しながらアプリを起動)ならこれはどうかな」お兄ちゃんを必死に抑えるムジュ、裏腹にムジュ直方周りの空気は肌をピリつかせていく。一瞬怯むかと思ったが場馴れしており「ふぅ、コレがどういうことか理解できたと捉えますよ 。」スマホの後ろに見えるおじさんの口角は上がる「それで、僕たちにどうしてほしいの元医者の先生は?」お兄ちゃんが投げかける「君たちは“医者とは”なんだと思う」投げかけた言葉ではない応えに「何を言ってる俺らは」焦るお兄ちゃんを静止する「モノをなおすモノ」ムジュの返答にスマホをイジリながら「思ったよりつまらないな……(手に持つスマホを指しながら体中を肩、頭、腹、上腕、大腿を順々にトントン押していく最後に)此処って何が違う?」ムジュとお兄ちゃんに見えるようにスマホをかざす画面には"妹と数"の姿が映る。スヤスヤとした寝顔一瞬のあと自身が見えるようにしてスマホをいじりながら「さっきの応えは"音"胸の空洞について」お兄ちゃんは分からずムジュの表情は少し固いまま空間の音が静かに過ぎる




