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あの後あたし達を襲った獸神達はこれからも獸神長に仕えるようだ今回のような事ではなく自分たちの意見もいちおう聞いてもらい中から変えていくようだ組織のあり方はこうでなくっちゃいけない孤転さんはこれからは非力な自分を嘆かず父親である獸神長を支えて行くそうだ支神の件はワンワンさんの意思を尊重してまあ分かったようだが、「あたし負けませんから」と耳打ちされワンワンさんと一緒に獸神長のところへカンバックモフモフ、ワンワンさんは少しの間里帰りするみたいです。今あたしはプリズンブレイクしてモフモフさんを掻っ攫いに「サボってると終わりませんよ」見た目あたしよりも数段年下のような神様?の男の子に注意された「女心が分かってないわね女ってのは日々妄想なのよ♪」これまたさっきの男の子と同じ年頃の女の子がメイド顔負けの掃除をしながら妄想に耽っている。そうここは牢屋なのだといっても神牢と呼ばれる鎖お姉さんこと不鎖さんが管理する牢獄なのだ。神が牢獄って神約聖書で解決解決するわけではなく、「神約聖書でも抑えられない神様などわんさかいるわよ」by鎖のお姉さん、きっとおぞましい姿何だろうと想像していると「次いきますよ」男の子達が先に進むこの双子神は彼等曰く鎖のお姉さんの弟子なんだそうだ「分かんない事あったら聞いてね」と鎖のお姉さんは言い渡し用があるのでと半日ほど空けるので宜しくといい、今に至るそしてそれから結構な時間掃除して回っている。おらこっち来いや、穴を掘って的なのを想像していたが「何処に行くの?」「穴ふさぐのが大変だね」などしまいにゃ「物世界って面白ーい」と双子神にハモられる。次に来たのは図書館?を思わせるだだっ広いここを掃除本に触れようとすると、ペチンハタキで叩かれてしまった「注意してくださいその中に神が捉えてありますから」不意に本を落としてしまった「ごごめん」「大丈夫本を開いたとしても心を飲まれなければ」あたしはおそるおそる尋ねる「呑まれちゃったら」変わらない表情を浮かべ「対処します」消す気だ完全に消す気だ本をそそくさと戻し「本はよろしく」といいふて腐れる双子神をよそに部屋を出る。よし探検だ大脱走のテーマが頭を流れる元来こういうのは、好きな性格だ小さい頃から病院内を駆け回っては尻を赤くしてたっけてて、ててて、て、て、てて?あれ?えっと?こっちかなあれここ通ったようなかなり暗い一応孤転さんに返してもらった黒竜の衣があるっていやむしろ黒竜の衣を着ていつものペースで歩いた結果途轍もないを歩いてたって事か待て焦るなこういうとき焦ったら負けなんだ周りを見渡す薄暗い空間外見とは裏腹に内部はとても広いそうだ札何かあったときのために小っちゃい神様がくれたって、この前使ったばかりだった。しようがない双子神様が迎えもとい掃除に来るまでまつか、「人の子か」周りには牢屋らしきものも動く者もない頭にはちゃんと髪飾りも着けているなのに神力を感じない神力を封じ込まれているのかそれともいやあたしのことを人だと判断したのはあたし自身に神力がないのが分かったからからだ孤転さんもそうだが例え神力が低かろうが相手の神力は感じることが出来る「ふん、我らから奪い取ったいい罪だ」何のことかよく分からないけど間違いない後ろの壁から聞こえる「持っていないか?まだはやいようだ」そう言うと声は聞こえなくなる壁を叩いたり何か仕掛けでも有るのかと探してみたが、見つけることはできず気味が悪かったのでその場を離れた更に奥へ行くしかないじゃないか。さっきのは何だったんだろう亡霊怨霊、死人は薄かったけどでもここは神牢ってぐらいだから神霊?などとぶつくさと考えながら進むと広い空間どうやらここが最下層らしいということは、目が慣れてきて鎖で創られた檻のような先に人いや違う座り込む神様がいた何の神様かは分からなかったが、目をこらし近くと着ているそれは黒竜の衣に近い肩に爪のような肩パット?がついている片側3本有るうちの爪が折れている物が二つポッキリといっている残る1本の爪は原型をとどめているものもヒビの入りがひどく長い間ここにいたことや抵抗が激しかったことを想わせる。
話せるのかな「あの~シーツの交換に参りました」あれ聞こえないのかな「歯ブラシをお持ちしました」反応無しと森林伐採反対者ではないのか全く長期滞在者はこれだからなどと冗談交じりで話しても駄目となるとほんとに言語が通じていないのかもう一言だけいって駄目ならまつか「あの」体の全身の毛が逆立つ何?ゆっくりと目が開くそれと同時にすさまじい神力がその場を包む喉が渇き目の前にいるそれから目がそらせないそらしたいこの場を一刻も早く誰でもいい、いや藁でも何でもいいからつかみたいそんな気分になるひや汗が滴るこの一瞬が今までに感じたことのない強いていうなら目神様に近いだけど感じた神力なら断トツに強いそれにこれは「悪い少し抑えよう」そう言うとギスギス感はなくなったが、それでも近く気にはなれないので少し距離を置く「貴方は何をしてここへ?」ぶっきらぼうだったか「何も」何もしないのにこんな所に押し込められる訳ないじゃん「いつからいるんですか?」装備品から見てこの頃ではない「さあ、覚えておらん」一つ気になっていたことがあった「貴方は黒竜さんの仲間ですか?」首を傾げる黒竜という名に心当たりがないようだ「仲間かどうかは分からんが、お主から懐かしい感じがする私のよく知る者の感じが」あたしが識ってる神様ワンワンさんかな「貴方は獸神なのですか」という答えを聴こうとするあたしに「迷子のおねーさーん」といういくつになっても迷子というのは、恥ずかしいものだ「そこの階段を真っ直ぐ迷いなく登っていくといいあの双子はここには入ることはない」ありがとうという前に彼はまた目を瞑ってしまった。教えられた通りに元来た道を戻っていく。
何回か迷子アナウンスを聴いた頃に双子神の片割れである男の子と合流するがけたたましいサイレンの音が周りには響いていた見ると男の子の目から零れんばかりの涙がそして黒竜の衣にがっしりと捕まり上を向いて「おねーさーんどうしよどうしよ」これがショタパワー君がどうにかなる前にあたしがどうにかなっちゃいそうです。しかし事態はもっと深刻だったそれは男の子のどうしよう感がひしひしと伝わってくるので正気に戻り「落ち着いて何があったのか教えて下さい」そう言うと男の子はゆっくりと今までことを話し始める「お姉さんがいなくなったあと僕たちは縛牢物の掃除をしていたんだ、お姉さんが触れたあの本も縛牢物の一つだったんだけど、あの本から光が発せられて「我と契約すれば力を与えん」って」「すごい力を貰ったの」男の子は首を横に振ったえっなんであたしが驚くだって選ばれて「違うんだお姉さんここにいると今みたいなことはしょっちゅうなんだ、実際には力を与えるのは口実で体を乗っ取られたり悪ければ喰われたりそんな輩ばかりなんだ」確かにそんな神様だからこそこんな処置なのかも「あれでもだったらこのサイレンは」「こいつは外との空間の隔離結界の発動サイン何だ」「隔離って何の」その時さっきの女の子?じゃない「キラキラ輝く牢獄の番犬この神牢少女ガングリオンリーボがお掃除しちゃうぞ♪」「理母ねーちゃん」えっ弟君なの妄想爆発夢が叶ってよかったよかったってこれがあたしが落っことした本の力ってこと、「お掃除をサボっちゃう悪い子には雑巾で顔面二度拭きよ」地味に嫌だ「正義のヒロインごっこなら他で」「お姉さん危ない!」「お掃除ハンマー」エッーー間一髪あたしの前の床が崩れる「テへ失敗失敗」あたしはすぐさま男の子を抱えて奥の方へ「あなたのお姉さんあんな神力持ってるの」抱えられながら「いいえ僕たちは元々二つで一つの神力を使えますあんなパワー系の神力ではないです」「お掃除♪お掃除♪」言葉とは裏腹に破壊活動彼女にとってはお部屋のゴミ(あたし)をゴミ箱へ位のきもちなのだろう「もう片づかないでしょ」まるでお母さんが言いそうな言葉で追い詰められていくゴミ(あたし)あたふたとあたしの腕の中で慌てるショタ君、まずはこの状況からの脱出が第一よねだったら「ふっふっふっハッハッハッハよくぞ我が正体を見破ったなさすがはガングリオンリーボといったところか」脇に抱えられたショタ君何のことなのかも分からず呆然としている「ついに正体を現したわねえーっと……」しまったと思い間髪入れず続ける「さすがはこのゴミージョ様が認めた神牢少女だ」「そそうよゴミージョ今日こそちり取りで投獄よ」よし乗ってきたそうヒロインごっこの鉄則はみんなヒロインでやるパターンが一般角が立たないが今はこの場をやり過ごすのが一番だといってあたしは相も変わらず戦闘力はからきしだ、ショタ弟君もあてにならないならば「動くなこちらには人質がいるのだこのショタ君がどうなってもいいのかな?」「相変わらず卑怯な手を使うわね」「だまりぇーい、いうとおーりにするのだ目を瞑って十数えるのだ、けぇーしぃて目を開けてはならないのだでは始め」わかったと神牢少女は数え始めるそのすきにあたしはショタ君をつれて下の階層へどの道上は空間隔離で逃げ切れないならば下の方しかないじゃないとりあえずどんな神力なのか判らなければ対処のしようがない、脇に抱えるショタ君にヒロインごっこの経緯と今までの探険の成果を手短に話す「だいたいは分かりました」彼を下に降ろすと周りを見渡すまだ追っては来ないようだ「ああいうことがその」聞きづらそうなあたしに「これ理母ねーちゃんが大事にしてる物です」そうやって見せて貰ったのは薄い本だった魔法少女ガングリオン世に言う同人誌というものだ物世界では珍しくはない物だ、正規の本ではないのだろうが、何回も読んだのだろうすごくくたびれた感じだ。中身は人型のお手伝いロボットが魔法使いを助けることで魔法少女に変身してご主人様を???破けている「あれこの先はどうしたの?」「それは……」弟君俯いたままだキャワーイナーもう咄嗟に抱き寄せるそしてそれと同時に後ろに飛ぶ壁が崩れ「ゴミージョ逃がさないわよ」弟君の様子からまだ何かあるようだ。理母ねーちゃんは今正気ではないが心の底で望んだ姿なのかもしれないまだ推測の域をでないが、何かが操っているものがいる感じはしない、彼女の意識が魔法少女を動かす原動力なのだ「キサマはなぜ魔法少女になった?」すると彼女はまるで台詞のように答える「この世界が大好きだからよ」間違いないこれはさっきの同人の最初の方で出てくる会話そして続きは「この世界を創るのはこのゴミージョ様よあたしと共に」ここでさえぎられる魔法少女ガングリオンは手を振りほどく「あたしはあなたにも……でも今のあなたじゃない」ガングリオンはゴミージョも救いたいのだ「あたしはまだ………」あたしは小脇にショタ君を抱えその場を去る後を追わずうな垂れるガングリオンってやっぱりあの本の通りに答えてくるこの前はあの本になかったことにはなかなかついてこられないけど、理母ねーちゃんのこともう少しショタ君に聞く必要がありそうだ。気付くと最下層あの牢獄の中にいた。中にいる囚神が「お前か、一緒の奴はどうした?」前のような威圧感はない抑えて貰っているようだ「まだいたんだ」「知り合いなの」「僕たちがここに来た頃からいたんだ
そう、僕たちはここにいたんだ」ショタ君がボソボソと話し始める「ここに来たのはだいぶ前物世界で好き放題やってた自分たちが楽しければ物世界のことはどうでもよかったでも長く続かなかった」どうしてと尋ねるとそれはとあたしを見てみる「なるほどゲンシね」小さく頷く「そして僕たちはここに来た。でもここで出会った鎖お姉さんに」エヘヘと笑うショタ君の顔から分かる不鎖さんがこのショタ君ううん双子神にとって「助けようね」あたしとショタ君は力強くお互いに頷いた。前のほうから魔法少女ガングリオンリーボがナイスタイミングで登場する「どこに(脳内に鎖お姉さんの姿)いった(何か言っている)ゴミージョ」頭を抱え膝を付く魔法少女「今の女?は誰なの」首を横に何度も振る違う自分が何者なのかだいぶ混乱状態のようだったよしと意気込み最後の仕上げを始める「教えてあげましょうか」魔法少女の目の前にあたしは立ちふさがる「ゴミージョあなたが………くっ」理母ねーちゃんを助けるためにはまずこの本のシナリオを崩さないと「ふっ哀れねまさかほんとに魔法少女の力を得たと思っていたのかしら」第一に相手に今の状況を識って貰うことあたしは続ける「おまえさんは魔法の本を見つけ……」あたしの言葉を遮るように彼女が話す「魔法使いさんから魔法少女の力をもらいあたしは魔法少女ガングリオンリーボになったの」よしまずは彼女自身に今の状況の把握そして「ガングリオンくっくっくっ本当にそんなもの遭ったのかな」冷たい目線で彼女を見下す「魔法使いさんから魔法の力を貰ったカンカクアルノカナ」彼女の唇が震える貰った?いつ?魔法少女に?ってか?ここだとばかりにあたしが続ける「本当に魔法ナノカナ?」相手に間違った情報の認識を彼女自身が修正し今の現状の理解が必要何だ。「違うだってあたしは選ばれたんだ」「誰にあなたは本を開いたはずだ」「そうあたしは本を開いて妖精さんが」「本当に?」彼女に尋ねると「黒いそう黒い者だ」よし少しずつ少しずつだあたしは深呼吸し慎重に話を進める「他に特徴は?」「そしてあたしを取り込んでそうだ!あたし取り込まれて、あれ掃除の途中だった」彼女の中で意識が戻っていく「理母ねーちゃん」横からヒョイと顔を出す「擱座じゃない、それに」囚神を指さし「って事はここって師匠に怒られるわよ」どうやら彼女は自分自身を取り戻した。「ありがとうお姉さん」あたしを見上げるその顔はくっっショタっていい「お姉さん鼻息荒いよ大丈夫?」イエスウイキャンと黙って首を縦に振る「でもよく理母ねーちゃんいきなり元に戻ったの?」鎖お姉さんに怒られるとおろおろしている理母ねーちゃんを見ながら「彼女は本によって操られていた訳じゃ無かっただから彼女自身に寄る思いが膨れ上がってたんだとおもうまぁ夢でも見てる感じかなでも普通の夢と違って普通には起きないだから相手の夢に合わせて懐に入り込んで話をして彼女に自身を取り戻させた上手くいってよかったけどね」ぼぉーっとあたしの話を聞くショタ君もかわいーい「よくわかんないけどほんとにありがとう」後ろからショタ君のほっぺを両方に引っ張る「おしゃべりはいい加減にして残った掃除しますよ」まったくと今まで夢でも見てる気分のようだ理母ねーちゃんはすっかり忘れているようだ。すると彼女から黒い霧と共に本が宙に浮かび上がる。何事と思った次に本に黒い霧が集まり始め形となっていくえぇめでたしめでたしじゃないようだ「まずいな」囚神さんが呟く黒く竜巻のようなその物体は声なき声を発する先程の囚神さんじゃないがすさまじく響き渡るあたしは神約聖書を取り出し対抗出来ないじゃん何で「お姉さんゲンシじゃないの?」ショタ君が尋ねる「何あれ早く封じ込めてよね」いやあなたから出てきたんだけどねそうだった理母ねーちゃんは取り込まれた記憶はすっ飛んでたんだ「そいつは神であるが神自身ではない力のみの強い意識だ、本体である神は本の中に封じ込めてある」どゆこと?「つまり神自身ではないので神約聖書の対象にはならないということだ」ご高説どうも目を閉じたまま牢獄から淡々と話す囚神さんそんな状況をさておき檻の一歩外では、一人分が倍になった双子神を両脇に抱え必死に攻撃を避けている双子神は違うこっちだのもっと右だのあーだこーだ両脇でジタバタしているったくあたしゃいつから子持ちならぬ神子持ちになったのやらあたしは一度手を離し双子神の頭にタンコブを作り落ち着かせる。とりあえず落ち着いたようだ黒い物体はあたしたちを取り込もうと必死だあたしの右側つまり狙いは理母ねーちゃんかくっ考えごとしながら避けてたのもあるけど足を捻った「お姉さん来るよ!」しまった避けられ黒い物体があたしの前で止まる何で?見るとそこには白い霧状をした先程まで牢の中にいた囚神さん?がいた。いやちがう正確には囚神さんは牢の中にいる「間に合ったと言いたいが、如何せん出来ることは少ないぞ」これってそうか「その黒い物体と同じだよ私の意識を牢の外に飛ばしたんだ」言ってることは簡単そうだが、遣ってることはすごいそんなのことを思ってると、黒い霧の本体であるあの本がヒビが入り中から光が漏れ始める「いかん本体が封印が解けそうだ」だめだ今の状況は牢獄から出られない囚神さんと帯びる双子神そして戦闘力がない言師か封印が解けると思ったが黒い霧の攻撃が止まる見ると本を鎖が縛っている「ったくちゃんと留守はお願いって言っておいたのに」そこには大きな袋やら荷物をアタッシュケース三個ぐらい引いてどんだけ爆買いしてきたんだと思う荷物を抱える鎖お姉さんが立っていた。「消え去れ」言葉と共に鎖が強く本を囲む同時に黒い霧も消え去った左手に本を抱え脇のほうに荷物をまとめて「まったくあんたたちがついていながらどういうこと」双子神は半ベソかいて怒られている横であたしも一緒に正座です「なんであいつは怒られないのよ」理母ねーちゃんはふて腐れ気味だ真っ直ぐ牢獄の方を見る鎖お姉さん「どうして手を貸したの」「彼等やそこの人の子に触れて懐かしくつい」「ふーーん今回は大目に見るけど」そう言っていくわよとあたし達と共にその場を後にしようとすると「私は獸神ではないですよ」そう一言答えてくれた。




