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神約聖書  作者: 裸形炉
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百四話

人形との戦闘は数十時間に及んだ。一方的な攻撃を受ける言師相手は白髪に痩せこけた体、老化している。打撃は鋭さを欠け五感は失いかけている。精一杯の攻撃は震え!人形の後方の人物を睨み見据える!「何故!」「何故とは?」「苦しめる!こうなるまで!」「どうして助けないのかかな?」苦い言師とは対象に目線を逸らさない閣下「うん(指を鳴らす)まいれ!」閣下の後方からがたいのいい部下が現れ頭を垂れる。頭の上に手を置く閣下オタマジャクシに変わる部下?!年老いた人形の腹にオタマジャクシを埋め込む!?腹が膨れる。違う体全体が風船のように膨らみ破裂し血塗れの人形が取り出される「ふーんまぁまぁかな、手足は長く肉付きは良好、歯並びはよし力は入りやすい”」隅々まで見た後、指を鳴らす側近の兵士に「炉の二つをここへ」兵士二人がかりでもって来た箱、中には人型モナカがある。モナカは空中へ浮くまるでファラオの棺見たいだ「あれ無理矢理詰め込んだわね」赤い獅子頭「くくっ、閣下の十八番の集大成っーか禁じ手奥の手、魂の手っーとこ」観察観察っとメモるユング(自称少女『笑』)「いいんですか?!閣下?相手は神約聖書を持つ言師ですよ。プラス七福神付き八百万に一つの勝ち目もないでしょうに、先に転生っちゃう気ですか?」一服咥えながら「そうだな(煙を吐き出す)俺の奥の手の此奴でも(複数の腕がモナカから出てくる。大きなもの小さなもの鋭いもの痩せこけたもの、まるで助けを求めるかのように)さてさて受け止められるかな?!」複数の腕は見えない壁で言師に届かない!?「何ですか?!弾かれてる三角の盾キター(・∀・)これは七福神の弁天様の神力ですね!データにあります!」ユングの解析は続く「盾は全部で最大四つまで展開できますね、基本防御に使えますが」ミイラから現れた腕が小間切れに、四つの三角形は連なり大きめの扇になる「なるなる布袋様の力で振り回せる。本来防御にしか使えないのに」ユングの言葉に「そりゃ神や神約者、神器質など相手にしたバアイだけよ。死人や物程度なら範疇の外ジャロ」象踏が付け加える。パチパチと手を鳴らす「いやはや参りました」とユングが話す「私は死人の集まり”死商天蓋”の解散と今まで集めた情報の神様への献上、私自身の魂を捕縛でも転生でもお好きに」いきなりの申し出に閣下は「それが貴様の”先見”か?」ソレを聞き「”先見ですか?”神様との約束、縛りですか?そんなものが実在するのか!指切りげんまん針千本飲まされるのかそれ以上の苦痛があるのか、死んで転生するまでの余韻、ゴットワールドツアーパックを愉しむほどは満喫いやいやもっと識りたいもっと………不平等ッスネ、生きている頃もいつ死ぬなんて分からないのに”人ほどクソな生きものはいませんよ”これまでもこれからも生き続ける限りクソなことは変わらない。ただ神約聖書による転生を、水晶の街の死人を言師様の持つ神約聖書で転生させたと聞いています(視線を言師に向ける)神約聖書とは”神様に対して”だけ”効力を発揮する縛りではない”私はそう捉えています」飾神が「言師の判断だと言えばソレまでですが、私達は”無闇な転生”は賛同しかねます」死人転生機関としての結論なのか………人は死ぬとどうなるのか?肉体が朽ち果てる。分解者や微生物により土にカエル。宗教の神々の元へ誘われる。異世界へ転etc………死人となる。体は死ぬ間際の状態とても薄く腹は減らず眠気もない。人種は様々、時代もバラバラ、人以外の動物は生前の姿をしているものもいれば異形の化けものに成り果てたものもいる。死した獣、故に”死獣”と呼ばれている。死人にしろ死獣にしろ”転生する”体が光を放ち神世界から解き放たれる………その後はどうなるのか?また人としてリセットされる?都合がいいかな、古き神々は人だけでなく”生きとし生けるもの”を”物”と呼んでいる。物が住む世界故に”物世界”又は体がある故”体世界”等と呼んでいる神々は死なない、元々生きてはいない”物”とは根本が違う。然し存在が希薄化したり、神環りと呼ばれる状態?!詳しくは解明できてない。話がそれた。問題は転生した後どうなるのか?!物に転生して記憶を受けつぐ?ソレとも記憶は消去されリセットかな別の世界?わからない!わからないなら……さぁ実験を始めようか…………複数の脆い光の束がユングを四方八方から繋ぐ「どうかな?どうなるかな?」光に包まれるこれって言師が駆け寄ろうとするも「もっと出力を上げてイクイクイク初めてよ初めてよ初めてなのよ~♬」光はさらに強くなり薄い体が、本が限界を迎える「次、次~♬閉店破産の大セールスなのさね、在庫処分の一掃セール残れば一つ開ければ二つやっておしまいハラホロヒレハレ~♬ってね」ユングの呼び声に長篠鉄砲三段突き!っと云わんばかりに装填されていく疑神物書文庫使い捨てカイロが如く消費していく…………「動きの束縛が精一杯ちくしょう、ちくしょう、何で!何でなの!」薄くなった腕の拳を握りしめる「とりあえず、劣化薄い本は正規の書庫としては扱われませんでしたでOK!空元気!ってとこ?」赤い獅子頭の呼び声に「”転生させる力はない”死人や神の例外なくでしょうか、オーバーステイのみ限定?」「どうかの、そこの死人はどこぞの雷鼠のように実験は念入りにやりそうだ。自身意外にやった可能性もあるが」「そんなことしたならいちいちあなた方の前でやりませんよ。好き好んで転生したい奴なんていないいないばあだっての………死ぬ体験なんて好んでする奴の気が知れない」最もなご意見、言師が一歩前へ神約聖書を取り出す「いいですよ、今なら一度だけ神約聖書の力が発動している」神約聖書が光り出す「なるほど先程の行為が”神世界を逸脱する行為”と神約聖書が判断したわけか」翠の獅子頭の言葉に言師が頷く「でも光は強くありません、このまま私が本を閉じる事もトシキです」腕を伸ばすユング……だがその腕は途中で止まってしまう「なんか悔しいですね、”転生したい”って事が目的だったなら手段を選ぶ必要はないはずなのに、今望んだ応えが手の届く場所にあるってのに私は………!」一瞬だった全てのその場にいる全てが”怠慢?油断?傲慢?”明らかに”力が抜けた瞬間が存在した一時”言師が持っていた神約聖書がなく持てるはずのないただの死人の右手にソレガ治められている。驚く一同「フムフムと問題なく持てますね、ページも開けるくっくっなるほどなるほど神語も想定していたのですが、ご丁寧に私でも分かる言語に変換して!?(文字が見たことのない形容へ変化する)ここまでのセキュリティもしっかりしてますねですが(方眼鏡を掛けると)”警告文、この本はかの者を想定して創っているこれは第一警告”ですか」ユングの両手両足に機械的な手袋と長靴を履いている。一歩で瞬間的にその場を離脱アイターン(>_<)氷のドームが周りを囲む「ソレを言師に返しなさい今すぐ両手両足の履物を焦がす事で機能を失わせるユングは神約聖書に触れる事が出来なくなる「言師拾ってあれはこの”神世界の蓋”なの他の誰がもっていいものでもないわ」促される言師悔しそうに歯ぎしりするユングはん「”行いの移行”」言師の声!?神約聖書に触れた瞬間神約聖書から文字が浮かび上がる!?懐から本を取り出すユングはん「”賜りの移行”」ニヤリと笑うユングはん自身の本に文字が吸収だが浮かび上がる光る文字の一割しか本に留めることが出来ず「まぁまぁですかね」すぐに本を閉じる。残った九割は神約聖書に戻る「これも予定通りかな、さてここに現状二つの神約聖書ができました。一方はアナタが持つ本来の神約聖書(自身の本を眺め)こっちは電話で云えば子機、付録みたいなものでもまごう事なき両方ともにホンモノなんですよねこれが」象踏がユングの持つ神約聖書を奪おうとするも弾かれる?!どういう事「すごいや、さすがモノホンの神約聖書だ。作神お手製は伊達じゃないな」誕生日のプレゼントありがとう状態さすがやる~♬「全神世界の死人諸君~!私の名前はユングはんじゃなかった(コホン)ユング疑神非力も持たない冴えないみんなの彼女ごめん(>_<)言い過ぎた。とにかくそんなアタシが力を手に入れたって事、ただ転生と呼ばれる光に包まれる虚無機関は終了なわけ(ためて)さぁさ集え!新しき一歩を踏み出したいもの達よ!物世界、みんなの世界へ行きたいかー!ウルトラ縦断じゃなかった(突き上げた拳を自身の持つ神約聖書(仮)にあてながら)システム破壊ニャー」新たな王の誕生なのだが周りは静まり返る「あれ!?冗談じゃないんだ!アタシの本はホンモノ写本や薄い本でもない!本当の本当の………」飾神が一歩前へ「そうですねそれはまごう事なきホンモノですね」懐から一冊の本を取り出す飾神、鎖に覆われてはいるが言師の神約聖書にそっくりだ「”解鎖基錠”」声の主は飾神ではない。両方の肩に小さな神を乗せる不鎖ちゃんだった「ホントに神約聖書複数あるじゃない!?一冊はあんたが保険に作らされたんだけど」片方の肩に乗る夢幻こと不鎖さんが反対の肩に向かって話すと「保険ね、まぁ一応は想定内だったからの」状況にユングはんは「神約聖書が複数?創った神がそんな認識?神約聖書は”二冊”だけですよ」断言する。飾神が言師の前へ一枚の菱形の紙を口に当て「”行いの移行”」と発言!言師の神約聖書から再び文字が浮かび上がる「声真似ネェ、認証がガバガバナンスなんじゃないの?」不鎖さんの言葉に「声の複製か………確かに考えていない訳ではなかったんじゃがな如何せんほれ」指さす方向に神約聖書から浮かび上がった文字達が行き場を失っている「どうしたのユングさん神約聖書の力手に入れるセカンドチャンスですよ。無理ですよねだってアナタが持っている神約聖書は元々アナタが創ったものではない。オタクサ死人街の死人が創ったものがアナタの商店に流れ着いたものなんだから」自身の神約聖書?を広げ「”賜りの移行”」今度は飾神自身の声がする。神約聖書の一部吸い込まれるように本の中へさっきと同じ全部は入りきれず残った文字は言師の神約聖書に戻っていく「これで”三冊”になったわね………そして」ユングはんと飾神の神約聖書から光の束が発生しユングはんと飾神を縛り上げる言師の神約聖書に変化はない?「当然三冊も神約聖書が存在するのは異常事態、ゲンシの移行期間中ならわからなくはないけどそれも”二冊存在する”所まで”三冊ってのは異常だとシステムが判断したのさ」神約聖書を作った者が続ける「コレを是正する。まずは神約聖書の文書量、八割を持つ神約聖書のホンモノつまり言師の神約聖書はシステムがホンモノと認証する。ここまでは当然の帰結。問題は残り二冊の処分、所持者を光で縛る死人と飾神では」ユングはんが光り出す「いやだいやだいやだ転生することじゃない!私が手にしたコレはホンモノなんだ!間違ってないんだ間違ってないんだ間違ってないんだ転生しないまだまだなんだ」飾神を覆っている光の束は拘束はしているものの死人ではないので転生することはないユングはんが転生してしまう。ユングはんが持っていた神約聖書が無くなり文書が戻ってくる。飾神が持っていた神約聖書を広げ破棄する。またひとたび神約聖書は一冊に戻る。「うーんくっくっこれも流れなのかのどうする言師私も転生させることは可能ということワシは商人とは違う。我が国は我の所有は変えぬだが」その場に座り込み前に屈む「だから商人と同じ神約聖書での踏み絵をワシにかせ!」神約聖書を開く言師…………閣下は転生しなかったしなかったが魂はすり減り二度と転生することは無く神世界を彷徨う事になった。疑神非力も無くなりそれでも……これでよかったのかな。死人転生機関のゴタゴタは過剰な死人のそれぞれの結末を持って事なきを得る…………「それでは太市くんじゃなかった死人神様、それに佐九さん、夏連亜さん」死人街へ彼等を送り届ける「死人の転生?色々大変ね、短いか長いか魂により異なるんだから生きてる者達よりよっぽどシビアなのかも」赤い獅子頭が結婚前夜モードに突入「あんたたちは神様と云うより特殊なやからなんだら気にしても無駄なんでしょうっーかあの本作り神呼んだのあんただったの?」と飾神を見る不鎖さん「探すのは苦労しましたが今回の一件神約聖書と転生切っても切れない当事者の力が必要だと思いまして」なるほどねと一同後処理があると飾神と象踏と別れる。此方は物世界、図書館の一室、本の独り言『ここはそうか送り出した本”写し零番”と云うことは物世界(´ヘ`;)動けんのは当然か転生先を落とし込む事には成功かな』辺りを見渡す。神様なら魂がもとより違う………第二の人生ならぬ本生って奴かな。ラノベなら『本に転生しちゃって借りまくられて困ってます』とかかな、かりられてんのかな。私がかけた保険の一種”転生”というシステムは死んで物世界から神世界へそこで一定の浄化作用を受け再び物世界へというサイクルを辿るようだ。物世界というのは定義が広く神世界ではないということ、このことにつきる。転生する場所は様々”物”なら例外はない。神への転生は死人が信じる事であり真偽は分からない。選択はできないが絞る事が可能ということ。私は”自由に動ける無機物”への転生コレこそが永遠の真理代用だと結論づけた。永遠を生きると仮定した場合”命”という概念は”老化”が壁になる。神約聖書を軸に性能を共有できる分身本の開発その過程で見つかった物世界への魂を使っての疑似転生システムの構築ここまでは想定の範囲内………物世界の図書館なのだろう。転生して数日、私を手に取る輩がいないあれあれれおかしいぞ。数人は目の前を通る通るのだが如何せん同じ列に並ぶ本達は借りられていくたまーにたまーにだが確実に借りられていく。本棚探訪るーるるーるるるるるーるーるるるる)大きくも小さくもない古くも目新しさもないそんな建物、内部はそこかしこにある小窓から光が差し込むだからといって明るさを感じるほど明るくなく程よい湿度と本の匂いがノスタルジックな西洋感が漂ってしまう。然しである本棚森の奥にある本棚の密林地帯その一角に僕はいるのだって古くて分からん小さな頃こういうテレビがあったようななカッツ洋ナシな話を聞いたのだ。って話かよ。周りの本や本棚窓に生き物統べに魂はあるあるが記憶と権限が与えられていない物世界から神世界へは記憶と形状の保管が可能だっーかほぼほぼ持っている。殺されようが病気だろうが変わらない死の体験が大きく形状をかえることがある例もあるが希だ。私はその権限と記憶に介入する方法を見つけた。デバックを一部隠すことで制限はされるが二つの核は取りこぼさずにすんだ。まぁまぁ本になるのが関の山アンインストールさせたものの一部しかインストールできない知識は別にいいどんなかたちであれ記憶を辿れば戻る。アタシには疑神非力はないあれは魂をすり減らす力。体がある状態では肉体が器となり魂が力として震えず使えないようだった。その時手の感触人差し指が曲がり私が傾くのを感じ中身が開かれる。上々開かれたページから数多のすぐに本を閉じ元の棚へ開いている時間が少ない”読む”いや認識させるということが気長にやるか、それからも複数回手に取る輩は多かったが借りるという行為になるまで数週間、独り暮らしOL風な女性に借りられた。もっと幼児向けにすればよかったかな。まぁ中は見た人がそそられる事柄が

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