百話
縛り結構解いたんだけどな。中々難しいわね解れた糸を解くように奥へ奥へ降りていく赤い獅子頭立ち止まる「ここまで縛りとは少し違う拒絶が強く絡みも酷い、無理矢理上書き出来なくはないし、所詮物の縛りだけど上の建物も薄れても困るかなら」波長を合わせるように神力を薄めていく。こんなものか急降下し落ちていく。そして地面?に降り立つ辺りを見回すも暗く何もない左手に炎を燃やす大きな神社が現れる。とても古く崩れ落ちている箇所も多い「本来の形がこれか?中身はどうあれ物としての概念は他とは違う。なんという形の保持が歪ね浮いている?みたいな」神社の中から爛れ落ちる皮膚の猫が現れる。片目は抉れ耳は半分に切れている。前足は左右で長さが異なり後ろ足は痩せ焦げ骨が所々みえる「お客かな。ここまで浸食されたのは初めてだよ。大きな獅子頭?君は物では無いね」「“物塊“かへぇ~かなりの年月だね。元々が歪だから持ってるのか燃削がないのか。お客?そうですね一見さんってとこかな。大元も見れたし、これ以上は崩れ落ちている方に傾いてるようだ。本来なら君をこの歪な空間ごと消失させるべきなんだけどな」「…………」「分かった分かったそれじゃねネコさん」赤い獅子頭は空間を離脱する。地上は変わらずお祭り騒ぎだったけど「お話すんだのかしら?」後ろに翠の獅子頭がいる「下で何をしてた?」少し振り向く赤い獅子頭「いやー猫カフェでにゃんにゃんしとりました。とんだエロイムエッサイムだったよ~♪」「物への干渉も触れなければいいさ………言師との交渉は済んだ。お互いへの危害を加えないで取りあえず一致(こいつと頭の獅子頭を指差)此の破壊の為時閒の矛を使えるよう善処してくれるそうだ」「へぇ~望みは薄いけど糸一本ってとこかしら矛盾様は空間かな。アタシたちの為にスタンバってました状態?コレじゃあ“まな板の獅子頭“じゃない吐きそうよ他に条件は?」「無いが………(赤い獅子頭の首をつかみ)行動を監視するとはいえない。少なからず一緒に行動するぞ」「えーやだやだお風呂やお花摘みも同行………まだ心の準備が実家に帰らせて(オロオロしくしくと離脱を試みるものの)いいじゃーん今は言師くんも時閒の矛使えないようだし、コレの対処は出来ない自由行動推進月間なわけ一緒に封印されてたからって馴れ馴れしくしないでよね!冗談冗談だって本気の神力はやめて浸かれるから」だったらどうするのと聞くも「お前の行動は制限しない俺とセットで動くこれは譲らないそれだけだ」プライベートに親付きみたいな感じかと諦め「とりまアンタはしたいこと無いわけアタシの方がいきたいとこいったわけだし、そうね赤い獅子頭代行サービスをご指名ありがとうございます。お客様行き先は何方へ」「やれやれそうだな遠くなるが薄く感じている行けるのかな?」「アンタも物好きよね。世界を跨いだと思ったけど同じ世界か、でも目覚めて無いでしょ物への干渉にあたらないの?」「見てくるだけだ。気になるからな」獅子頭達は外へ向かう…………言師達の住む街とどっこいどっこいの田舎人づては難しいので微かな神力を辿る。龍神王よりも神力が弱く感じ取りにくい。街のある橋に行き着くと獅子頭達の足が止まる橋から水面を見る赤い獅子頭「ここね、長年の雨と水流でバラバラね。まぁ黒も目覚める気がないのも問題だけど、叩き起こす?ここら辺街ごと吹き飛ばしても起きそうにないけど」「物に干渉せずだからな」そこへ「貴方がたはここへ何をされにこられた?」声をかけてきた年老いた神主の男傍らには花と水桶を持つ男の半分くらいの背丈の巫女服の女の子が覗く二人とも獅子頭達を視認出来ている。橋の上を通る通行人達は獅子頭達が見えていない「妖怪?幽霊?邪なる者?有象無象?モノノケミタイダー?」「中身無い神?パッパラなラッパーかもよ?イエーイ!」お爺さんの神力!が上がる「あれ?神じゃない物よね」翠に確認する「そうだな“加護“だな大きくわければそこの物が放つ神力はここから離れた場所に紐付けられてる。大元はそこだ。神約では無いな」坦々と答える翠の獅子頭「おじいさんリラックスよ。肩の力抜いてアタシたちは戦わないから」糸目な赤い獅子頭おじいさんの真横に現れしゃがみ込んで女の子の頭に手を置く「“泡沫“」おじいさんが唱えると無数の泡が周囲を包む。赤い獅子頭めがけ収束していく。然し赤い獅子頭に届く前にことごとく蒸発する水泡「おねーさん達は敵じゃないからってあらら」「おじぃ……ちゃんは……強いもん……あんちちなんか………やっってるんだから」べそかきながら話す巫女服少女「泣かすなよ、全く」翠の獅子頭が一言入れた後「この花、ここで事故でもあったんですか?」訪ねる翠の獅子頭に「お祭りで神様の護衛をしていた者が落ちての、今も底に沈んでおられる……他の方々はご無事だ。こうして定期的に見舞っている。今は落ち着いていられるが」辺りの空気が一変川底からドロドロしたモノが這い出てくる「怨念とでも言えばいいのか」泥で出来た今にも崩れそうな黒い獅子頭が現れると同時に『ヨコセヨコセヨコセ(視線が巫女服の女の子へ)クワセロクワセロ……モドリタイモドリタイ……カラダカラダ』おじいさんが泡で防ぐも力が強く泡が割れる巫女服少女の前に赤い獅子頭泥を真っ二つに切断傷口が溶岩のように溶ける「其れで黒はあんまり変わってないけど?」「眠っているな。もしやと思ったが起こすのもしゃくかな」立ち去ろうとする獅子頭達周りに複数の泥の獅子頭が「まだやるの?神を騙った代償は高くつくわよ」一気に赤い獅子頭の神力が上がり周りの空気が塗り変わる「あいつ寝てるの?いい依り代になってんじゃん?寝てるだけとはいえ」辺りの人を食い始める泥に「面倒いな?」手を翳す赤い獅子頭に「物を壊すな“オレもやる。合わせろ“」一気に周囲に冷たい風が吹きすさぶ「寒い!」巫女服の少女が体を震わせ目を伏せる。次に目を開けたとき辺りの泥だけが薄く凍っている。小刻みに揺れてはいるが襲われていた人達は大慌てで逃げ出す「取り込まれていない物はいいけどあとどうするの?」赤い獅子頭は手をにぎにぎ手持ち無沙汰だ。指を鳴らす翠の獅子頭「一緒には“擬す“が濃くなるな」凍った泥が砕け中の人が解放される「依り代を壊すのが手っ取り早いかだが(手を川の方へ翳す)獅子頭が完全に砕けていない矛盾の効力も続いている。となると」泥が翠の獅子頭を囲むも燃えて灰になる「あたしらと傷のなめあいお友達ってことかな?」「壊れかけのを加えてやれ、俺ら以上のな」泥が川底へ戻っていく「依り代を保たせるのが第一だろうが頼りすぎだな。物の残滓は力あるものに縋る。非力な物の本質だ」川底からドロドロな獅子頭のような何かがはいだそうとしてくる。実体は周りにも見えているようだ。ドロドロな腕が振り下ろされるも一瞬で凍り蒸発する「引っ張れよ!!!」赤い獅子頭の言葉が水底へ響く腕のもげたドロドロ獅子頭が止まる「這い上がってこないのか?」驚く神主おじいさん「起きてはないだろう?」「そうね無意識下で抑えてるってとこでも」獅子頭の口が天に開くドロドロが噴射されるこの街周囲一帯に降り注ぐおじいさんを翠の獅子頭が巫女服の少女を赤い獅子頭が抱え噴射よりさらに上空へ「何?飛んでる?止まってる?」驚く少女「浴びたらアウトねドロドロミニ獅子頭の出来上がりってか」「そういうことだな」赤い獅子頭が天空のドロドロ発生雲を消し去る同時にドロドロ獅子頭を翠が凍らせる「長くは持たん。避けるため屋内へ移動するか」ならばと神主おじいさんの神社へ向かう………「此ってお餅の中にあんこが入ってる旨っ!かーちんも食べようよねねね」片手で勧める女性その手を取らす冷たい氷のような口が開く「魔力?異質?魔女じゃない?」確かにと口をもぐもぐさせながら「魔力じゃないわねってかーちんお餅嫌いだっけ?」と返す言葉と共に雨が降しはじめるすぐに口の中のモノを飲み込み「“filenap“」と一言女性が唱える詠唱対象は自身とかーちんだ販売していたおばさんはドロドロ獅子頭になって蠢いている。かーちんと女性は濡れていないドロドロを弾いている「この方角は市内ね数日前に調べてお土産持って帰る予定なんだけどな、しゃーなさ移動するか、かーちん“道を開ききれ“」かーちんがゆるりと息を吐くと蠢くドロドロにされた人々が凍りつくその間をゆるりと歩み市内へ向かう女性とかーちん…………此方は神社「ドロドロ中に入ってこない?」心配そうな巫女服の少女に「あれは蠢いているだけだ。害はないそうでしょう?」と獅子頭達に確認する「そうね、このドロドロ自体は“物の想いのカタマリ“決していいモノではないわ。でも其れ等は不安定な今にも消えかけ崩れかけ川底にある“あたしらのお仲間“に縋る形でこの世界に留めて居られるのよ」「害はないがこのドロドロ身動きが取れないな、さてどうするか一応は“黒“の寝坊を起こすってのが最良だが(視線を窓の外へ向ける)這い出るドロドロは生き物に限定している「そうでもないようだぞ」街の中心に銅像がある「げっなにあれ?あたしのパクリあたしって有名人だったいや神だった!」赤い獅子頭に似た銅像「厳密にはお前じゃなく“慰劣釜版“に似ている。大元なのか其れを真似て作ったものか、多分」視線を神主おじいさんに向ける「あれは“封“の一つとしている楔ですよ。抑えの鍵です」この地を護る為に作ったであろう楔はドロドロを浴び別の何かへ変化を始める「ドロドロな卵?いやいや繭かなウイルスみたいな形なのかな?見たこと無いけどおおっと小さく小さくなっていくあたしちゃんのコピーが出てきたらどう~市よどぅーしよあっぱっけらぱっのぱっけらぱっのらおらおスモールですよあれは!」リーゼントのカツラを取り上げる翠の獅子頭「ったくどこから持ってきたんだよ」商店街を通りがけに後で返すつもりだったんだよクーリングオフ使って生物じゃないしあたしたゃんが履いた生だぞ❤と(^_-)女の子?なのかはさておきハイハイと赤い獅子頭がドロドロ繭の前に立つと「マユマユくんアーソーボ~♪」両手を広げアピール「べべつにわざわざ遊びに来てあげたんじゃ無いんだからね。たまたま友達の様子そう様子をみがてらよってあげただけなんだからありがたく思いなさいよね」マユマユくんの刺が赤い獅子頭を狙う「何よ!マユマユのくせに生意気よ!私に反抗だなんて~ぷんすかすかしっぺよ……おおばさんなんかじゃないんだから」構わずマユマユのトゲトゲ攻撃は続く「ホントあんたの顔なんか見たく無いんだからね………早く元気にいいえ早く消滅しちゃいなさいよ」赤い獅子頭から渡されるのはドロドロのマグマ風プレゼント一瞬で繭が蒸発消し飛ぶも繭の中身が完成した後だった。中から現れたのは赤黒く光る獅子頭を纏った大きな男自我は欠落しているのか涎を流し一歩一歩赤い獅子頭に近いくるなんなんだあれは驚く女の子と神主おじいさん翠の獅子頭もへぇと凶器津々だ。えっと驚く素振りの赤い獅子頭「大きい大きいよ、あたしちゃんへの“愛“たたすけなさいよみどりーん♪獅子頭のドロドロな髪の毛が赤い獅子頭を掴む「やだやだピー音が流れる削除されーるやつじゃん……ちょっとそこの翠の獅子頭助けて~~(m´Д`)m襲われる事件事件ですよ姉さん」暴れるくんな彼女に翠の獅子頭が「ゴメンナサイ、ヒトムカシマエノコトクワシクアリマセーン」「こんにゃろそれ金の真似かよ!不謹慎だろがい」「不謹慎な彼女にはお似合いなのではないかね?この二人を襲わない補償がない」ドロドロな髪の毛が部屋の隅から這い出てくるが既に凍っている「動きくらいは封じてやる最もその必要もないだろう」ドロドロな髪の毛が焼き枯れていく。すぐにその場を離脱しようとするドロドロの獅子頭の鼻を片手でつかむ動けないドロドロそのまま翠の獅子頭達に背を向ける「やっぱりちゃんと相手しないとね」赤い獅子頭が空いたもう一方の腕で獅子頭をめくるドロドロが震える直視したドロドロ獅子頭が形を成せないほど崩れかけていく。一通り無くなると「全く失礼しちゃうわ。こんな美女の素顔で消えて無くなるなんて」と獅子頭を閉じる「あんた達は何者なんだ神なのか」近いかなと応える「覗いてみるかい?」と二人に獅子頭を上げようと試みるも首を横へ降られてしまう。「ただいまっと」時空の彼方から帰ってきたように颯爽登場する赤い獅子頭に少し怯える巫女服の女の子「えっ?!何で?、ジェネレーションギャップ~?」ショックな赤い獅子頭に「精神がおばさんなのでは?」と翠の獅子頭とチクリ「今はアップデート中なの!」と返す赤い獅子頭おばさん「ドロドロ雨も振り続けている。他に媒介になりそうな物はあるの?」神主おじいさんに聞く翠の獅子頭「あれは窯元が丹念に焼いた物ですよ。あれ以上となると!そうだ中心街の外れに昔から伝わる二対の獅子頭が奉納されていたばず。だがここからかなり距離がある」遮る形で赤の獅子頭が「アタシの異母兄「依り代としては充分」かってちょっと今物語のキーポイントでしょう?」済まない済まないと反省の弁「向かわなくていいんですか?」「あーんいいと思う。このドロドロ雨は中心である依り代の“黒“護る為だろう。なら少し離れたこの場には来ないだろう」「だが、この雨で此方も動きが制限されてる。なら相手はここに来て敵を排除」「雨か、動きが制限されてはいるが俺達だけなら問題なく動ける。実際“黒を起こす“それだけでこの状況は一変するだが私達は黒が起きる自体のほうが後々問題なんだよ。今よりも厄介な自体になる。黒を起こさず依り代からの分離をさせたいんだ」無茶苦茶言ってる~と赤い獅子頭。「よくは分かりませんかその“黒“と呼ばれている存在が取り込まれたまま起きる可能性もあるのでは?」神主おじいさんの提言に「ないとはいえない“起きる事は出来るのに起きない“それが今のあいつの状態だからでも完全に“飲み込ませる“なんて真似しないと思うんだけどな」赤い獅子頭が天を仰ぐ「それに変な感じは他にも感じる」…………「すごい、街がドロドロねー」市街地の最外になる。でもドロドロの雨がふり其れを浴びた“物“が蠢いている「コレ、少し変」かーちんと呼ばれる少女が座り込み指さす先にはドロドロが乾いた殻のようなものが散らばっている「皮なのかな?蠢くだけじゃないみたいね」後ろからドロドロな二つの獅子頭が現れる。頭のてっぺんに一本角と頭の左右から一本ずつ生える二本角の獅子頭「もっと」『もっと』「もっと」『ウヤマエ』「タタエロ」『マツレマツラ』「マツレマツラ」『マツレマツラ』ぶつぶつと交互に音を立てる「重い 鈍い 広く錆びしい ココ」かーちんがポツリと吐き出す。「ホントに錆びしそう。祀られはしているけど………かなり薄いわねこりゃ」片割れの少女の頭に手を乗せ話す「かーちんはお留守番~タテマツリタテマツリカシコミカシコミマイリマス!」鈴の音と共にお姉さんに尾っぽが生え七つに分かれる「ハライタマエキヨメタマエ~!」オーオーパチパチパチっと「スゴーイ~ね」と決められたボイスを喋るかーちん人形に「"(-""-;)"我ながらちーっとハズいわねコレは」と少し反省中尾っぽは七つ全て色が異なる「相手はドロドロ怨敵か“喰尾“で吸収は量が過大になるわね。どうしようかね。おっと」二つのドロドロ怨念獅子頭擬きは尻尾お姉さんにロックオン獅子頭が巨大化して襲いかかる(゜o゜)/尻尾を巨大化空いた口へ突っ込む「エネルギーキッス❤をあげる(尻尾だけど)」ドロドロ怨念の体が膨れ浮いていく「情熱的でしょ(^_-)/」構わずもう一方の獅子頭が食らいつくも尻尾を機転に体を転換躱すと「ネガイタテマツリタテマツリヤシロヘミチビクコドウナビラレンタンド」尻尾の先から綺麗な花が咲き誇ると同時に花は蝶のように空に舞い散り鱗粉を放つ。眩き光に反射され獅子頭を包むように舞っているとドロドロな獅子頭は乾燥して萎んでいく小さく小さくなっていく「そんなものかな」つまみ上げる尻尾お姉さん「さてと」握りつぶしもう片方のドロドロ獅子頭を見る「アタシがモラッテ」「ダメよお腹壊すわよ。好き嫌いせずあんこ餅食べときなさい」メッと叱る尻尾お姉さん「もっと大きな力 いる」市街地の中心を指さす「合いたくないわねなるべくなら魔力とは違う?みたい流れてない?!アタシたちは力を使うなり込めるなりすれば波みたいに変化し流れるけど今感じているのは違う“あるけどない?“そんな感じでもなんとなく大きいと思う?気味が悪い」次の瞬間には「気味が悪いか、みた感じあんたらも“ただの物“じゃなさそうじゃん?」いつの間にか尻尾お姉さんと氷の女の子は別の場所へ「転移させられた?いや魔力は感じてない?!(何?あの変な獅子頭?人じゃないわね。かーちんたちとも違う!あっちの女の子とおじいさんは人みたいだけど)あんたらが私達を呼んだの?」手を翳すかーちんに「ステイよ。今は戦うのは得策じゃないからすこーしステイしててねかーちんちゃん」どうするかなと思案していると「この人達は神じゃないの?」とかーちん「違うわね、魔力の流れがない。“型写器“って訳でもない。東魔の玩具でも無いわね。んーわかんな~い♪」テへとベロを出す姿は痛々しいそんな転移者に赤い獅子頭が「一応呼んでみたけど物でいう偽神非力って所かな?彼女が言うようにアタシたちとの流れは違うわね」翠の獅子頭も「魂か出所は同じかなだが“体もある出涸らし程度だろう。偽神非力ほどでもない」ふーんと残念顔を晒したあと「せっかくのお喋りターイムなので一番手いきまーす。一本角に垂れ耳チワワじゃないの!獅子頭なの真っ赤な果実熟れ頃ギリピチ通称“赤“たぁ~アタシのことよ」次に隣の巫女の女の子「およちよんちゃい」ホンモノのピチやないかーと赤い獅子頭「やれやれ、翠の獅子頭だ」「ここの神主をしている“聯動 葉巻“じゃ“およち“は孫じゃ」と神サイド「それじゃ、私の名前は“しのぶ“ご指名ありがとうございます。こっちは新人の“かーちん“」「よろぴくビーム」「やだすてきな真っ白お髭とてもお孫さんいるとはおもえなーい~お孫さんよんちゃいなんですかお喋り上手でチュね。青田買いいっとく。翠の獅子頭なんて角張ってるフォルム素敵アタシも翠好きになっちゃいそう。若いまだまだアキラメナイデーお肌は曲がり角を三回ぐらい曲がってからが熟れるんだからねボトル三本入りまーす」乗っかって自己紹介を行うしのぶちゃん「敵意はないのかな?」と巫女のおよちの影に隠れあざとさアピールする赤い獅子頭「それでしのぶさんとかーちんさんはこの街で“何をしたのかな?“」翠の獅子頭の質問にギクリと反応するしのぶちゃんと頭を捻るかーちん「外のドロドロ神主のじいさん曰く“物の気持ち“が溜まったものだ。だが其れはこの物世界では至る所で常にある事。いくら溜まったとはいえ八百万じゃあるまいに“カタチヲナス“事などあり得ない」一度彼女たちを睨んだ後無論彼女たちだけじゃない……他の因子もあるはずだ「それよかあんたら何者?アタシらを一瞬で転移させる魔族?とかじゃないわよね。ホントにいるか知らないけど、かーちんみたいな混ざりじゃないわね。なんか違う」神主のおじいさんが「魔族?ではお前さんたち“西の魔導“の者か?術賢の配下か?」「おじいさん詳しいね。でも残念ウチらは無閥なのあいつらの椅子取りゲームに興味なんかないし、魔術を自分達の財産化してる連中やお山の大将ぶりたい老害の集まりと一緒にしないで、まだ世界でも滅ぼすぞぐらいの方が気概あるのにさ」少し愚痴る。そして一つの箱を取り出す「其れは“依集核“かな。そうだな御守りや大きな物では人形、モ……獣や人の一部を餌にして魂を引き寄せたそうだな匂い袋ってとこかな」お姉さんが魔力の武装を解く「匂い袋か、アタシたちの正式名称は“rad-air“かな。でも今の状況は計算外、今までも飲み込暴走はあった今も“奇種狩“が追ってるのもいるけど、今回のは異常、其れこそ“術賢“が出張るかもしれないんだから面倒毎だわ」術賢とはおじいちゃんも言っていた輩か外部から増えると厄介だな「協力して匂い袋を押さえこもう」手を出す翠の獅子頭警戒しているのか手が伸びてこない「一時でいいということかしら」かーちんを抑えながら獅子頭に確認する「私達の仲間が媒介になってる。肝心のそいつは眠ったまま起きないなら僕たちとしては起こした方が手っ取り早いけど物……この世界にとってはマイナスだ。だから“起こさないままこのドロを排除したい。専門家に任せる方がいいだろ?」お姉さんを見つめるかーちん「分かったわよ、今の状況を抑えるには“依集核“を何とかするしかないわ、でも君達のお仲間のドロドロな獅子頭の内部に其れはある。取り出すってのは難しいかしら」専門家の意見に「さっきもいったが“起こさずに取り出すなら難しい“けど“起こして取り出すだけなら簡単だよ“あいつ寝起きが悪いからここら辺一帯無くなってもいいなら後者でいいんじゃないかな」其れは困ると神主おじいちゃん「後処理が大変ね、それじゃ“起こさずに取り出す“方向で進めましょう。まずこのドロの雨対処方法は此方で」彼等に手を翳す床に魔法陣が展開する神主おじいちゃんと巫女の女の子に透明なベールが包み込むが翠と赤い獅子頭にもベールが包むが溶けて無くなってしまう」「あたしらはいいわドロ程度で“根本への影響はないから“高齢者や子供を優先してあげて」獅子頭に人外の目が向けられる。神主おじいちゃんと巫女の女の子に魔術を施した後全員で神社の外へ「それでどこ行くの?」と赤い獅子頭尋ねる彼女?を見て魔力の流れを探ろうとするお姉さんに「無駄使いはやめときなさい。貴方達に加えそこな二人にもかけ続けないといけない力の数パーセントなんだろうけどさ、私達を探ろうとしてるなら力の無駄使いだからちょっとは節源しときなさい。後々バテるわよ。なので」ひょこっと先頭に立つ赤い獅子頭然し横にお姉さんも並び立つ「疑っている訳ではありません。ただの興味本位です(もっとも魔力の感知はできなかった。周りのドロドロな雨もいつまで降るやら分からない。弾いてるとは少し違うのかな。どうだろう。どっちかというと透けている透けてドロが通過している。まるで違う空間に存在している?並行世界みたいなものなのか。そうでも理解しないと説明がつけられない怨霊、幽霊まぁアタシたちの使う魔力ってのも摩訶不思議なんだけどさ)」手をみながら「………(自分の力百パーセント理解はできてない)まだ大丈夫ですよドロドロをさっさと蹴散らして真ん中へ進みましょう。数週間前私達の組織にこの地域の担当だった使い魔から異様な魔力反応の検出を感知しました。極東の島とはいえ私達の組織の学校の卒業生もいます。上はほっておけないと判断とはいえ大部隊を編成して事に当たるというのは難しいようなので、ちょうどこの国の近くにいたアタシたちが先行調査という形で調べたのが数日前この神社の事も異能を使うと認識していましたがあの橋の底の異物がより強力だと判断しました。定期的に力の漏れも確認しましたから、ですがこれも範囲内です。大きな力の漏れだとは判断しませんでした。なので一度報告がてら街の外れまでと思ったのですが先程のドロドロと遭遇、漏れ出たモノが形をなすとういうのは感化できず再び街の中心へそれで貴方達の力で強制的な此方へ来たというわけです」ドロドロを排除しながらあの橋へ進む一行話は進む「此方の情報も開示したんですから、其方の情報も知っている限りでいいので話してもらえると助かります」「強制なの乙女の秘密なのに」「翠さんの方にきいてもいいですが、かーちんとお話中なので」ふと後ろを見ると楽しそうに話す?翠とかーちん間に女の子を挟み手を繋いでいる「ねぇねぇかーちんさんは好きなエンヘルンはいる?」“タックるガール エンヘルン“視聴率90%を誇るおばけ番組小さな幼女先輩から変態後輩まで視聴層が広い「テレビの前のみんな来週まで全裸待機だぞ~♪」なのでコアな視聴者は日曜朝に全裸待機な番組だ。シリーズも長く前半戦闘シーンからの後半戦闘やファッションなど振り返りシーンも魅力だ「………主婦タノマキ……」ポツリとかーちんが呟く「私も好きタノマキ敵だったけど味方になったからね」話しについて行けるのかい翠おじさんいや翠後輩、先輩達の話はさらにコアな核心をつきはじめる「グルノア味方だと思う。あの目は大丈夫だから」「うーんでもホルマノスの最後メリアが怪しいって言ってたよ」「あれは誘導メリアの首筋にホログラムが見えた。あれは悪堕ちフラグ」そういやかーちん毎日遅くまで寝てるのに日曜はやたら早起きだったそういや全裸?だった?悪影響な番組なの止められない「タノマキというのはホントに味方なのかな?君達の話を聞いているとホルマノス達に賛同出来ずエンヘルン達に付いたと考えるが繋がっていないとは」翠後輩の話に食いつく幼女先輩とかーちん「これは興味深い僕も見てみるかな」テレビの前で全裸待機獅子頭………シュールだ「妄想は結構だが前方のなぎ払いは多めに“彼女達のおはなしを遮りたくない“」先頭の彼女達を氷の薄い刃が通り抜ける。かーちんの技とは違い一瞬の風とても冷たいドロドロの動きがとてもとても遅くなる。その横を彼等は歩いて進んでいく。後方から感じる冷たくも頼もしく安心できる風を浴びながら「貴方の彼氏?強いじゃんちょっとうらやましい」とお姉さん「うちのはSSR以上のバケモノじゃん運営からの垢バン対象よーんアタシも同格なのよ」と腕組みしているが手は出さない赤い獅子頭中心市街地へ近づいていく………黒の獅子頭はドロドロな繭で包まれている目の前に複数のドロに塗れたモノがいる『転生いや違う?神世界にいたはずだが?』「おじいちゃん!?おじいちゃん!?うまくいったうまくいった」振り向くドロドロそんなドロに抱きつく制服姿の女の子手には遺骨の入った壺と位牌を握りしめている『阿納なのか?でもどうして?』「そうだよ、おじいちゃんのせいで天涯孤独で養護施設苦しくて痛くてそんなことより独りが寂しくて耐えられなくてでも成功した。最初は生きた生け贄が必要だって思ったけど(水底を見下ろして)媒介が要らなかったから」辺りには骨や髪、肉塊が転がっている。水面を覗くドロドロなおじいちゃんだがそこに写るのは生前の姿とは違う姿欄干を握る固い石が脆く砕ける「こんな?こんなバケモノ」後ろから抱きつく阿納「大丈夫、大丈夫だよ。姿なんてどうでもいいおじいちゃんなんだもの!バケモノでもいいの!こうしてここにいることが大事なんだから。ありがとうなんだよ。おじいちゃん」ドロドロおじいちゃんの力が抜ける。そんな彼女達に向かって「あんた達、俺どうなってんだよ。そこの交差点で事故ってトラックにぶつかってそれでいきなり別の場所にいてでもそこでは薄かったけど俺だったんだよ!(ガラス越しに自分の姿を見る)こんなバケモノじゃなかった。薄くても俺がよかった」そんな彼に「俺じゃないですか。姿が変わってもエネルギーの供給はそこのドロから食べる必要ないんだから(補折り投げられるナイフ)死にたいなら試されてどうぞ、そんなものじゃ傷一つつかないだろうけど、其れともそこの欄干から飛び混んでみる水に溺れて死ねないですよ。だって“人じゃないんだから正真正銘のバケモノ“悪い意味じゃないですよ人というひ弱なものを超えた存在なんだから」悪びれる様子はないドロドロな犬が石を投げてきた相手をかみ殺す。きっかけなんてそんなものたかが外れた獣は誰彼構わずかみ殺し始める「おじいちゃんのそばは安全だってそこのドロドロも分かってる。傷一つつけられないなら弱いものを狙えばいいってさ」抱きついた笑みは暗く淀んでいる。翠の獅子頭がドロドロ犬を凍らせる「すまんな」と一言砕いてしまう「なぁあんた俺も俺も頼むよ頼むよ………お願いだから」「断る、さっきのは見るに堪えなかったからだ。それに本能で襲い自我が保てない、あんたは違うだろう。悪意あって傷つけた場合………ともかく断るよね」一線を越える感覚見据えられたドロドロな人を超えた存在を動けなくする翠の獅子頭の視線に耐えられず逸らしてしまう。間にひょこっと赤い獅子頭「まぁまぁ、あの黒のドロドロなんとかすれば神世……なんとか元に戻れるんじゃないかしら、はやまんなーいはやまんなーい~♪」くるくると周りを回る天使?悪魔?妖精?「あれ止めるの?」とお姉さん「厳密には止まるかしらね止まる?為にはまず」視線がバケモノおじいちゃん側へ向く「おじいちゃん少し待っててね、面白い獅子頭のお姉さん何度も言うようだけど邪魔しないでよ」「“源美優ねーちゃん“なんでこんなこと」震えながら話す巫女の女の子「欲しかった戻したかった元からある理不尽を覆すの」おじいちゃんから離れ「どうして?どうして?どうしてアタシだけ?いいじゃん?いいだろう?まともじゃなくていい!まともな世界なんていらない!広げていくんだ!もっともらせ!かき混ぜろ!同じ目線につければいい!」「そんな世界」「うるさーーい!!!要らない望まない掠めない“あってならないはもう結構!“浸食浸食侵食神職浸蝕寝食交ざれ混ざれもっと深く不確不覚俯角」心の叫びが木霊する。その言葉に呼応するように「あの馬鹿!こういうとこは寝てても変わんないわね!」半目な赤い獅子頭につぶったままな翠の獅子頭少しずつ目を開く「そう言うなあれの好いところは雄獅子なのに心が雌獅子っぽい所なんだから」なんのホモビかよと赤い獅子頭「この街の侵蝕が広がっていくのドロドロ様もっともっとお披露目ください。争いも妬みも愉しみも何もない世界を“みんながバケモノなら怖くないでしょ“ねぇ」と微笑む「“違うから差別する、違うから区別する自分は特別だと神のようにあがめ、自分はダメなのだと他とは違うと蔑むくっくっハッハッ同じ“ただの人なのに“いくら頭がよかろうが、頭がぶっ壊れていようが“人って概念からは外れないんだよ」源美優の言葉に表情が濁る神主おじいちゃん、嫌悪する魔法組、なんの感情も示さない獅子頭たち「駄々っ子かな、あれどうする神世界へ渡りきる事ないかもよ?(地面に触れながら)染み込むと吸って厄介な事になるかも」「俺らみたいには言い過ぎだよ、例えそうなっても吸い終わるのに数百溜め込み変化するのにまた数百、害化するのは幾分か先さ」「ふーんなら」赤い獅子頭にひび割れが起きる。周りの視線が一気にドロドロ様から写る。より強い害悪に向かって。黒い獅子頭に一瞬生気が戻る「へー寝てると思ったけどおっきですかこれは」翠の獅子頭もひび割れる「直接当たらせる訳にはいかない“あれ“を呼びつけてでも止めるぞ!せっかく言師と折り合いつけたというのに此かよ!」戦闘態勢に入る獅子頭たちに「この場から……引き篭もりたい」語学力飛ばしすぎな“かーちんに“「共闘もここまでか、カデュア魔力をリンク」二人の足元に魔法陣形が描かれ対抗する。おじいちゃんと少女が袖を引く「離れるなよ」と孫娘の腕ををしっかり掴む「我らが神の一吹きよ幾度にも重なり慈しみたまえ」水泡が何重にも負ぶさり二人に加護を与える。其れを確認すると「なら、後はバケモノ遠慮なく!カデュア!“全てに囁かな笑みを“辺りが一気に冷え止まっていく。勿論バケモノ達以外黒いドロドロ獅子頭の咆哮が響く。カデュアの前にマスターが「“魔族借力契血“フルカウント!」髪が白く染まる「カデュアは全力投球!最終まで投げな!完全試合目指すっしょ!」カデュアの魔力もフルでドロドロ獅子頭を凍らす邪魔をするなと源美優が止めようとするも赤い獅子頭が行く手を遮る「あたしらがやるって選択肢はとっとくけど今はこれでいいよね」翠の獅子頭は黒い獅子頭の天井へ「こっちは抑えるそっちは頼むよ」黒い獅子頭の目標が翠の獅子頭へ変わる。大きな口が空に浮かぶ獅子頭へドロドロの塊を射出さらに上空へ上がるドロドロは速度が落ち重力で落下?と思われたが拡散一回り小さなドロドロへギリギリで躱すが躱した後方でまた拡散また一回り小さなドロドロが出来上がり翠の獅子頭の場所を狭めていく。赤い獅子頭の視線が翠に向いている。カデュアプラス神主おじいちゃんと赤い獅子頭で黒いドロドロ獅子頭の足元を崩しにかかる。やめろ!と若い女の怒号に神主おじいちゃんの意識が削がれるがカデュアと赤い獅子頭は一気にドロドロを殲滅していく………ドロドロな眷属たちが苦しむ様を見て「なんで!なんで!まだまだ」魔方陣を展開しようとするが魔方陣は光を放つがすぐに別の魔方陣が外円に現れ「悪いけど、上書きさせてもらうわ」と魔法お姉さんが援護を止める「クソッタレ!」複数の魔方陣を発動させるもことごとく魔方陣は無力化されていく「初見でなんでここまでできるのよ!ウソでしょ!私だって組むのに結構費やして「ゴメンねアタシら程度でも多分、君の考えた術式は押さえこむのは難しい事じゃないんだよ」独学と教科書の差分は大きい埋まっていくことは難しい。ドロドロの真ん中へ向かう女の子「確かに今のままでは変化はないですね。だから“一石を投じないとだめだよ“」源美優自身の心の臓と脳に円環の立体魔方陣が形成される「あの子、命をコンバートする気」みるみる血管が膨らみ穴という穴から血が流始める。息もキレギレ「物が削ってこの程度か、悪くはないが意識がのまれかねんほら」源美優の姿に一同絶句する。八方からドロドロな糸?が絡みつき体中を侵蝕していく。マリオネット状態目も耳も口も覆ってしまう。声になってない雄叫びが周囲を包む。街に住むドロドロな人々が胸を押さえ倒れ始める。巫女の女の子も胸を押さえ息が切れて女の子の口を覆う手失神するかに思ったがあれ?息が出来る?口元を押さえている魔女の口元にも同じような空気の玉がくっついている。赤い獅子頭が「対応が早いわね、どうやったの?魔女っ子さん?」おじいさんの口元に手を伸ばすが「なるほどね、これは余計な事だったみたい。そりゃそうよね術賢こと知ってるくらいなんだから」おじいさんは「孫にまで魔力消費は大丈夫なのか?そちらは…………必要ないかな」赤い獅子頭と青い獅子頭に一旦目を向ける。オッケーのポーズをカマス獅子頭たち「なるほど、酸素濃度を下げたか、酸素以外の元素濃度を上げたかな?物おっとゴメン(>_<)生き物には呼吸は死活問題だもんね。基本基本源美優ちゃん理の理解が早く的確ね、どうやったら命を断てるかよく理解出来てる。ほら次来ちゃうわよどうなるどうする?」……(獅子頭たちはやっぱり人を超えた存在理屈や概念がそこそこいえ全く通じないわね。どうしたもんだか、でも攻撃対象ってほど警戒はひどくないなら気にするのはこっちか)視線を他へ移す(葉巻さんやおよちは保護対象でいいかな、なら魔女たちか)攻撃対象を魔女達へ集中するカデュアさんが氷で冷やし防ぐ(なら物量で押し切る!?)黒い獅子頭へ強烈なチョップ炸裂!(再生が追いついていない?)「へぇー黒の再生機構を超えた攻撃ね、中々珍しいわね」と感心する赤い獅子頭「そこの取り込まれた核のお嬢さん、魔術式を解除して降伏しなさい。仮にも今の核との融合の一旦はアタシにもある。マーキング程度のつもりで組んだんだけどゴメンね………でもあなたのそれは看過できないわけ。仮にここにいる全員をあなたがどうにかしても、私があちらに戻らなければいずれ事は露見します。そうすれば術賢はおろか総力をかけて潰しにくる。そんなことだれにとってもメリットは皆無でしょうなんとかしてくださいって頼んでるんだけど、今のうちに引いとくことを勧めるよ」其れを聞いてもいや聞かなくても答えは決まっていたのだろう。顔色一つ変えず「この世はクソだ!格差は生まれ続け袋小路も出来続ける。誰かが誰かを恨み次の瞬間また別の誰かがなにか別のモノを憎むんだよ。でも其れは見方なんだよくよく見れば変わらない“誰かが幸福であり続ける為に、誰かを不幸に追い込まれていく。終わらないレールを走り続ける。うるさいうるさいうるさい!なら全部無くしてやる無くしてやる無くしてやる………轢き殺してやる!!」思いの終着点さ、やりたいことをやり尽くすか「どうするほっとく?俺達の戦いはこれからだぜエンドいっとく?」赤い獅子頭の言葉に翠の獅子頭は「そうだな、魔女っ子さんがいう術賢たちが出張っての総当たり戦闘でも若干黒の方が有利かな。完全に起きなくてもだ。あと一手の後に決める。結果次第で黒を起こすぞ寝起きはかなり悪くなる。少し本気で押さえこむいいな!」翠の獅子頭の目は奥が暗く沈んでいる。その場の空気がギスギスする。赤い獅子頭、翠の獅子頭、黒いドロドロがそれぞれ大きくなっていく感じ周囲のモノはすり抜ける際、それぞれの色に溶け込まれ見透かされる感覚、拭えない次々と色変わりする。自分の体の主導権が変わっていく。多数の意識が無理矢理突き抜けては入れ替わられる「押しきるだけじゃなく引っ張り合いかな?落とし所に苦難ね」赤い獅子頭に「余裕綽々か?黒が目覚めるか?其れとも眠らせられるか?焦点はそこだけだ」という翠の獅子頭。黒いドロドロはヒビを広げていく。周りへの侵蝕はお構いなし地面を凍らせて侵蝕を防ぐ。少女への侵蝕は進行していく。「やっぱりあの物の子への侵蝕は黒の意識下が近すぎて対処は難しい」なら地面から「引き剥がすわよ!」地震が起きマグマが吹き出す黒いドロドロある部分は固まり冷えるすぐに冷えた部分にヒビが入りマグマが吹き出す。交互に其れを繰り返す。まるで太陽の表面の様相を呈していく。苦しみだす少女もはや人の身で受け入れられる痛みを超えている。だが人ならざる物と一体化している故“終わることのない苦痛“を味わざる得ない掻きむしりたいそんな事をしても痛みがやまない事はわかってるでもそんな気持ちが少女の思考を駆け回る。さっきまで押さえこもうとしていた物はいつの間にかその動きを止めていた。たった一つの赤い獅子頭の一手を見入るしかなかった。翠の獅子頭は周囲を凍らせ二つの獅子頭の激突を漏れ出なくさせている様子。数分後黒いドロドロ獅子頭は形状を崩してしまう。辺りのドロも消失。魂の入れ物となっていたドロドロのバケモノも乾き風化してしまう。少女の両手両足を拘束する「許さない!許さない!許さ」「全ては最初に決定される其れは“物も神も同じ幅はあるけど同じ“なのよ。貴女と黒が中途半端に共鳴出来るのも、周りの物が黒と共鳴できず残魂化したのも」「もういいだろう?」「知ってるわよ理解出来ないって言うんでしょ」「あぁ、ともかく僕らの友を静かに眠らせて欲しいこの通りだ」翠の獅子頭の発言に「関係ない力使いきってでも」さらに黒の獅子頭の力を引っ張りだそうとする「しょうがないか」翠の獅子頭が自身の獅子頭の顎に手をかけ無理矢理脱ごうとし始める。天候が曇り周りにいる物の身震いが止まらない特に魂への感傷がとても強くある物ほど症状は重くなる。少女はやめてと翠の獅子頭を見ようと顔を上げあれ?上げ上げ?意識が強く其れを拒絶する『ム理はヨく無い、黄み二羽タ偉れ泣イ』脳内へ伝わる言葉がとても嫌な音に聞こえてくるのだ。獅子頭の中を見てしまう。少女は失神してしまう。直視する事を脳が拒否したのだ「同じ種類?とはいえかなり濃いわねぇ、びっくりするくらいよどんでるわね」赤い獅子頭が傍観している。震える女の子の肩を優しく触れながら話を進める「やりすぎ注意報発令!物相手にイジメ圧力も大概にしときなっての翠くん」ふふっと笑いこれは立場がいつもと逆だな。ギスギスした感覚を狭める翠の獅子頭………起こさない黒い獅子頭はそのまま川底へ封印した「ゆっくり起きなさい。その時は会いに来るから」川の水が緩やかになっていく。かーちん達にここでの事は不問としてもらった。おじいさんに管理を任せ「さすがに金はいないわよね?」と赤い獅子頭「金の気配はしないこの世界にはいない。別の世界だな、さすがに追うって判断はないよ。さてやりたいことはやってしまったな、黒が目を覚ますにしても数ヶ月か数年先だよ、其れまでに言師が時閒を使いこなせるかってのが焦点なのかな」翠の獅子頭が思考すると「手持ち無沙汰ですか、神世界への移動はさすがに言師以上に矛盾が出張ってくるかな」赤い獅子頭観光に「神世界ねぇ、では」翠の獅子頭が一拍すると二つの獅子頭は神世界へ一瞬で移動する「神淵か、まぁどこかの神国か、死人街には出られんよね。妥当じゃないかな」辺りを見渡す赤い獅子頭薄暗いバー




