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神様! お願いしますニヤ!!  作者: 風速健二
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11.猫娘麗華の水着に驚く!

 やがて日曜日がやって来た。美弥と翠は由梨香と一緒に寮の前で出萌の車を待っていた。

「神様なのに車を持っているなんて面白いニャ」

 美弥が呟くと翠が

「神様だって今は一応人間のふりをしてるんだから、車ぐらい持っていても変じゃないと思うわ」

 そう言って由梨香を見るので

「全員で五人なんだから軽自動車では無い事は確かね」

「もし、誰か乗れなかったら、どうするニャ?」

 美弥の心配に翠が

「あら、美弥は猫なんだから、走っても大丈夫よね?」

 そう言ってからかうので

「猫は瞬発力はあるけど長距離は駄目ニャ。由梨香先輩は犬だから、きっと走るのは得意だニャ」

「あら、犬でも色々とあるのよ。私は室内犬だからね」

「先輩、室内犬だったのですか! それは知りませんでした。てっきり日本犬だとばっかし……」

 どうやら口では由梨香より翠の方が上みたいな感じだ。

「あ、ほら車来たわよ!」

 由梨香に言われて見ると、大きめのワゴン車がやって来て停まった。

「やっほ~みんな乗って」

 スライドドアが開いて顔をだしたのは麗華だった。

「麗華先輩!」

 美弥を先頭に翠、そして由梨香と乗り込んだ。運転している出萌が

「皆ちゃんと乗り込んだかな? じゃあ出発するよ。大した距離じゃないけど」

 全員が「は~い」と声を揃えて返事をして、車が動き出した。

「ねえ、みんなはどんな水着を持って来たの?」

 由梨香が興味ありそうに尋ねると、まず美弥が

「私は大人し目の水色のワンピースだニャン」

 そう言ってバッグから取り出して見せた。

「あら、美弥ちゃんには似合う柄ね」

 由梨香が褒めてくれたので、美弥は多少緊張感が解れるのだった。

「翠ちゃんは?」

 二番目に尋ねられた翠は嬉しそうに

「私はちょっと大胆なビキニです! それも胸のカットが大胆な奴です。しかも色は真っ赤!」

 美弥と同じようにバッグから出して由梨香と麗華に見せた

「へえ~中々じゃない。でも私の方が大胆かな?」

 そう言って自分のバッグから水着を出そうとしたのは麗華だった。

「かなり大胆な奴だから、楽しみにしていてね}

 そんな事を言って結局は見せて貰えなかった。

「由梨香先輩のも見たいニャン!」

 美弥に言われて由梨香が

「私のはごく普通の水着よ。色は白だけどね」

 そう言ってバッグから取り出したのは純白のビキニだった。しかもかなりハイレグにカットされている。

「だ、大胆ニャ……私なら引っかからずに落ちてしまうニャン」

 そう言って驚くので由梨香が

「そんな事無いわよ。美弥ちゃんは発育期だから、後一年もすれば素晴らしいスタイルになるわよ。特に恋をすれば特に発達するわよ」

 やけに自信ありげに言うので麗華が笑いながら

「美弥ちゃん、由梨香ちゃんだって去年の今頃は美弥ちゃんと同じ位だったんだから」

 そう言って真実を暴露した。

「と言う事は由梨香先輩には恋人が……羨ましいニャン」

「まあ、当たらずとも遠からずかな。まだお付き合いが始まったばかりよ。これも出萌さんのお陰なのよ。だからこのコネクションはご利益あるのよ」

 由梨香の言葉に一同は納得したのだった。


 やがて車はプールのある施設に到着した。出萌が皆に

「男は僕だけだから、この先で別れるけど、その先にあるロビーで待っていて欲しいな」

「判りました!」

 麗華が返事をして、一同は入場券を買ってロッカールームに消えた。出萌は男なので着替えも簡単に済んでロビーで他のメンバーを待っていると、綺麗な娘が次々と通りすぎて行く。男だから関心は当然あるのだが、出萌が興味を惹かれるのは綺麗なのに彼氏が居ない娘なのだ。縁結びの神としては、そっちの方が気になるのである。そんな事を思っていると、騒がしい声と共に四人がやって来た。その中でも麗華の水着を見てさすがの出萌も驚いてしまった。

「はぁ~随分大胆だな……あれじゃ男の目を引いて仕方ないだろうな」

 そう出萌が言った麗華の水着は、黒の大胆なカットのワンピースなのだが、特に胸のカットが凄まじく、胸の八割が水着に覆われていないのだ。特に申し訳程度にしか胸の先端を隠していないので、麗華が歩く度に大きな胸が上下左右に揺れるのだ。また麗華の歩き方が揺らすように腰を振って歩いている。

 その腰も大胆に切れ上がり、長い脚を更に長く見せている。すれ違う男どもが皆振り返るほど目立っていた。そして背中が大きく空いておりセクシーさを際立たせていた。

 翠も由梨香も多少は自信があった水着姿だが、更衣室で麗華の姿を見て、完全に戦意消失な状態になってしまった。

 翠もクッキリとした胸の谷間を見せているし、純白のビキニ姿の由梨香も魅力的なのだが、この場合はタイミングが悪かったと言えるかも知れなかった。


「しかし、随分大胆だね」

 出萌が感心いて言うと麗華は

「色気で惑わすのはくノ一の基本ですよ。今日はこれで何人惑わす事が出来るか楽しみです」

 そんな事を言って大きな胸を左右に揺らした。

「出萌さんは麗華先輩を見ても何とも思わないのニャ?」

 美弥が不思議そうに質問すると

「神様だって、本当は皆スケベ揃いさ。その昔、天照アマテラス天岩戸アマニイワトに隠れてしまった時に、天宇受賣命アマノウズメがストリップをした話は有名だけど、天照は女性だからね。その時一緒に男の神も脱いで踊ったのさ。だから天照は興味を示して扉を開いたのさ。だから昔から皆好きなんだよ」

 出萌の説明に一同は納得するのだった。

「さ、泳ぎに行ってナンパして来よう!」

 麗華の言葉で五人はプールに向うのだった。

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