遠い月
夜空に浮かぶ月は、遠く優しく
どんなに背伸びをしても届かない
宵闇に紛れ、はらはらと散りゆく薄紅色は
物言えぬがゆえの涙です
束の間の安息の日々は流れ
誰もが忘れても
若葉を震わせ
笑い、嘆き
薄い葉脈に刻んだ痛みを忘れることなどないでしょう
とらわれた鎖を断ち切って解き放つなら
幾千年の孤独を糧に
時を超え
懐かしいこの地で生まれ変わる
いのちは巡り
限り無く降り注ぎ
繰り返す輪廻の途中で
出逢い、別れ
情けを知って
祈り
包み、抱いていく
この苦しみをこえるとき
いつかまた
悠かな空の下
凛として咲き誇ることができるでしょう
ありがとうございましたo(^-^)o




