討伐
薬草採取は無事に終わった。
いやー、簡単だね。
どこにあるかは[便利マップ]を使えばすぐにわかるからね。
ここらへんは魔物もいないみたいで、簡単だったよ。
ただ、この薬草ってのは群生しないみたいなんだよ。
どうやって増えているのかはわからないけど、
まったく隣り合うことなく生えているんだよね。
おそらく、そういう性質を持っているんだろうな。
もしくは、育つのに必要な栄養を得るのに離れて生える必要があるんだろうな。
そこら辺は今後の旅でわかるだろう。
まだ情報が少ない。
ちなみにこの薬草だが、[便利マップ]で情報を見てみると、体力や魔力を回復する薬の素材として使われるらしい。
[調薬]のスキルもあることだし、そのうち回復アイテムなんかを作るのにも挑戦してみたいな。
納品を済ませました。
20クエスト分、100本を採取しました。
1000ギルを入手した。
短時間でたくさん採取したことで、
ギルドでは大騒ぎ、俺は根掘り葉掘り聞かれて。
有名人に!!
って思ったのだが、そんなことはありませんでした。
ここでも、影神スキルが発動らしいです。
活躍自体の存在すら希薄にするスキルだとは。
面倒がないのは嬉しいのだが、
これはこれで悲しいものだな。
なんて、思ってないぞ。
思っていないからな。
だが、報酬とともにランクがあがりました。
ランクを上げるのに、クエストを20件終える必要があるらしく、
今回その条件をちょうど満たしたようだな。
これでFランクになった。
次のランクにはFランクのクエストを100件終える必要があるらしい。
長い道だ、だがちょうどよいステップである。
次は雑魚魔物の討伐クエストだ。
討伐依頼が来ているのは、
ボアとウルフだな。
討伐した場合は、証拠として、右のキバをとってくればいいらしい。
猪と狼討伐か。
互いに5体で依頼達成になるらしい。
クエスト報酬はボアが500ギル、ウルフが1000ギルになるらしい。
ボアの方が報酬は安いが、肉が売れるらしい。
ウルフの方は肉がまずく売れないようだ。
とりあえず、ボアから狩ってみるか。
肉も食ってみたいしな。
それに狼よりも猪の方が楽しやすそうだしな。
なんて思っていたことがありました。
ボロ負けしました。
ってことになることは、ないんだぜ。
猪は家族で群れることがあるって聞いたことがあるのだが、
ボアは1体、今回はたまたま群れていませんでした。
魔物ってのは、繁殖をしないのかもしれない。
まあ、ここらへんにいるボアたちが、
たまたま1体でいるだったのかもしれないけどな。
そして、1体なら簡単に倒せた。
ということはなく、そこそこ苦労しつつもどうにか倒せた。
というのも、俺の攻撃力不足が問題だった。
武器屋で安物の剣を買ったのだが、
俺の腕力がないせいもあって、攻撃が通らない。
[便利マップ]の機能でボアを探し、
俺の誰にも気が付かれる事ない能力を活かして、
ボアに近づき一撃必殺。
って、思って攻撃したのだが、
ダメージが入らない。
ただ、攻撃を入れても、
ボアが俺に気がつくことがない。
そのせいで、混乱して暴れるのだが、
すぐに離れれば問題ない。
それで、何度か隙をみて攻撃を繰り返すことで、
[剣技]のスキルを手に入れ、
地道に攻撃を繰り返して、
[剣技]や[身体能力強化]のレベルをあげることで、
最終的にはダメージが入るようになって、倒せた。
もちろん、俺はノーダメージだ。
暴れるのを避けるだけで、こちらを狙っての攻撃がないってので、
一撃入れて、離れるのを繰り返せば、
攻撃に当たることはないのだ。
そして、武神系スキルのレベルを上げた俺は、
ノーダメージで残りの4体も無事に倒すことが出来た。
ちなみに、討伐したボアは討伐の証拠となるキバだけ取って、
残りはそのままアイテムボックスに入れて持ってきている。
解体方法とかわからないし、
影神スキルの影響で、アイテムボックスの存在も目立たなくなって、
異世界人ってバレることもなさそうだしな。
まったく便利なスキルだよ。
ぼっちになるけどな!!
ということで、
俺は強くなりました。
テータス
名前 クズマ
才能 錬金術
称号 異世界人・開拓者・影に愛されし者
武神系スキル [体術Lv2(up)][剣技Lv5(new)]
助神系スキル [跳 躍Lv1][逃げ足Lv4(up)][隠密LvMax][偽装LvMax][窃盗Lv3][聞き耳Lv6][忍び足Lv10(up)][夜目Lv6][挑発Lv7(up)][回避Lv3(new)]
産神系スキル [錬金術Lv11][調薬Lv1][鍛冶師Lv1]
影神スキル [存在希薄][認知阻害]
異世界人スキル [言語翻訳][身体能力強化Lv5(up)][アイテムボックス] [ステータスオープン] [便利マップ]
さて、だいぶ攻撃面で頼れるようになってきたぜ。
特に、[身体能力強化]のおかげか、だいぶ腕力が出てきた気がする。
そして、今までスルーしていたのだが、
錬金術を行っていないのに[錬金術]のレベルが上がっている。
これはおそらく研究とかそういったことも、錬金術のカテゴリに入っているからではないかと思う。
それでいろいろ思考に耽るたびにレベルが上がるのだろう。
あと、[錬金術]のレベルが上がったことで気がついていたのだが、
レベルの上限は10ではないらしいな。
最大値がいくつかはわからないが、
99とかだったら、
いきなり最大値になった[隠密]と[偽装]は恐ろしいな。
影神恐るべしだ。
研究者と錬金術士の関係に関して、書き忘れたまま話を進めそうになったので、急遽付け足してみました。
それに伴って、過去の錬金術のレベルところもちょこちょこ変更したました。
少しづつ見てくれている人が増えていて、
こんなのでも見てくれている人がいるのかと嬉しくなりますね。