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三角定規  作者: 江角 稚
8/26

「俺」と「奴」で暑苦しくも爽やかな登校時刻

季節は、春から夏へと変わっていった。




俺達の関係も、変わっていくのだろうか?

季節は初夏から夏本番へと向かう頃。

俺は汗を拭いながら、学校への坂道を登る。


「暑い……」

その呟きすらも、より暑さを増す。


ジリジリと照りつけるような太陽は、梅雨明けを告げてすぐに勢力を取り戻したようだ。

もう少し、へばっていれば良いものを。




六月下旬とは、何とも厄介な天気なのである。

それは毎年のこととは言え、考えると辛い辛い。




そんな時。


「はよー」

俺を横切る、爽やかな声。


この、暑さを蹴飛ばして行く声は。

この、胸の内をより熱くさせる声は。




「……大原」

そう、自転車と言う涼しげな風を一瞬だけ与えて過ぎ去ってしまった奴。




「ちっくしょー」

俺はニヤリと笑い、スタートダッシュを決め込んだ。




「鞄、入れてくれー!!!」


これ以上、暑くなろうが汗をかこうが。

気温も体温も、同じ気がした。


ずっと暑いまま、変わらない気がした。




「嫌だね」

奴は笑いながら、ギリギリ俺の追い付けないスピードで自転車を漕ぐ。




俺達は、ずっと走っていられるような気がした。


本日のノンフィクション、は...夏に入る前から暑い!!!(笑)

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