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三角定規  作者: 江角 稚
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「俺」の想い

俺は奴のこと、どう思っているんだろうね?

「はぁ……」


俺は溜め息をついて、机の上に頬杖をついた。

考え事ばかりで、勉強に手がつかない。


ちら、と机上を見渡す。

そこには、奴のくれた三角定規があった。




奴は今日、どんな思いでこれをくれたのか。

俺は今日、どんな想いでこれを受け取ったのか。


考えたくなかった。

考えたくもなかった。




人差し指に三角定規を通し、くるくると回す。

三角定規は、器用にも回る。


その光景は、まるで俺達自身の運命を持て余すかのよう。




人生の歯車も、こんな風にスムーズに回れば良いのに。

そう思い、ふと手を止めた。


俺達の運命も、スムーズに進めば。

俺はこんなに悩まないのに。


人間関係は複雑過ぎて、悩むことが多過ぎる。

俺はまた頬杖をつき、溜め息をついた。




三角定規は回転を止め、指の付け根へと下がっていた。

本日のノンフィクションは。

溜め息をつくと、幸せが逃げるってことかな(笑)

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